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XRPの市場動向|リップル社事業の将来性は?【SEC訴訟終結・ETF承認・価格予想】

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この記事でわかること

2025年、暗号資産(仮想通貨)XRPは転換期を迎えています。SEC訴訟の終結、米国での現物型ETF(上場投資信託)承認への期待、リップル社のステーブルコイン戦略など、投資判断に欠かせない最新情報を網羅的に解説します。

目次

XRP現物ETFの最新ステータスと5銘柄が上場間近

XRP現物ETFは、現在SEC承認直前の最終ステージにあります。カナリー・キャピタルは8-Aフォームを提出し、ブルームバーグのエリック・バルチュナス氏は「今週中のローンチを示唆する動き」と指摘しています。

また、以下の5銘柄がDTCCに登録済みで、インフラ面ではすでに上場可能な状態です。

  • Franklin Templeton
  • Bitwise
  • Canary Capital
  • 21Shares
  • CoinShares

政府閉鎖により審査が遅延していたものの、上院が再開法案を可決し、閉鎖解消後は自動発効メカニズムにより審査が即時再開される見込みです。

SC銀行の強気予想|12.5ドル到達シナリオ

XRPのETF承認が現実味を帯びる中、機関投資家による資金流入を前提とした価格予測も強まっています。英スタンダード・チャータード銀行は、XRPの時価総額がトークン化需要の拡大で大幅に成長し、2028年までに12.5ドル到達の可能性があると分析しています。

ETFが上場すれば、規制商品を通じて機関投資家がXRPにアクセス可能になり、同レポートで示された中長期シナリオの実現性も高まるとみられます。

出典:スタンダード・チャータード

強気予想の根拠

  • 時価総額予測:「クロスボーダー決済やトークン化の需要拡大によってXRPの時価総額がイーサリアム(ETH)を上回り、ビットコイン(BTC)に次ぐ第2位の仮想通貨となり得る」
  • 規制環境:SEC訴訟が事実上終結し、2025年にXRP現物ETFが承認される公算が高まっている
  • 市場全体の成長:同期間内にビットコインが50万ドルへ上昇するという前提を踏まえながら、XRPは高いインフレ率(約6%)にもかかわらず相対的パフォーマンスを維持できると予測

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リップル社の成長戦略

リップル社(Ripple Labs)は、米国債のトークン化やドル連動ステーブルコイン「RLUSD」などの取り組みを通じ、XRPレジャー(XRPL)を国際決済およびトークン化領域でさらに活用しようとしています。

米国では先物型レバレッジETF「XXRP」が上場し、現物ETFへの期待が高まるなか、機関投資家の参入拡大と規制リスクの後退が、XRPの中長期的な成長を後押しする可能性があると注目されています。

SEC訴訟終結と規制整備|XRPの法的地位が確立

2025年は、暗号資産XRPにとって法的・制度的な転換点となりました。リップル社とSEC(米証券取引委員会)との間で4年以上にわたって続いていた訴訟が、8月に正式に終結。XRPの流通・利用に対する法的リスクが大幅に後退し、企業や金融機関による採用拡大への障壁も軽減されました。

訴訟の結論

  • 2023年7月:連邦地裁が「XRP自体は証券に該当しない」と判断。機関投資家への直接販売のみ証券法違反と認定
  • 2024年8月:1億2,500万ドルの民事制裁金で合意
  • 2025年8月:両者が控訴を取り下げ、法廷闘争が完全終結

関連:リップルとSEC、控訴を相互取り下げで法廷闘争が終結 5年間の争いに決着

2025年7月:重要法案の可決

さらに、7月には仮想通貨業界の制度整備を目的とした2本の重要法案が、米下院で相次いで可決されました。

法案名 主な内容 XRPへの影響
CLARITY法案 SECとCFTCの管轄を明確化し、デジタル資産の分類基準を整備 XRPの法的地位がさらに安定化
GENIUS法案 ステーブルコインの発行・運用に関する規制枠組みを策定 リップル社のRLUSD戦略に追い風

トランプ政権下でSECの仮想通貨政策が軟化し、規制の明確化が進んだことで、リップル社のビジネス展開に対する不確実性が大幅に減少しています。

リップル社の事業拡大と6.1兆円評価

法的不確実性が解消されたことで、リップル社は事業拡大を加速させています。2025年11月、同社は企業評価額400億ドル(6.1兆円)で5億ドル(約770億円)の戦略的投資を実施しました。

機関投資家からの大型資金調達

今回の投資ラウンドは、フォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズが主導し、パンテラ・キャピタル、ギャラクシー・デジタル、ブレバン・ハワード、マーシャル・ウェイスなど著名な機関投資家が参加しました。

これに先立ち、リップル社は同じ評価額で10億ドル規模の自社株買いを実施。発行済株式の25%以上を買い戻し、従業員や初期投資家に価値を還元してきました。機関投資家からの強い関心を受け、戦略的価値を考慮して新規株式投資を受け入れる決定を下しています。

事業領域の拡大実績

リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは「世界で最も信頼される金融機関による投資は、当社の勢いと市場機会を検証するもの」と述べています。

  • 事業の進化:2012年の決済事業開始から、カストディ、ステーブルコイン、プライムブローカレッジ、企業財務管理へとサービスを拡大
  • M&A実績:過去2年間で6件の買収を完了。うち2件は10億ドル超の大型案件(Hidden Road、Railなど)
  • 決済実績:リップル決済の総取引量は950億ドルを突破
  • 規制対応:世界で75の規制ライセンスを保有し、顧客に代わって資金移動が可能
  • RLUSD成長:ローンチから1年未満で流通額10億ドルを突破

関連:リップル、6.1兆円の評価額で新たに770億円調達

リップル社のステーブルコイン戦略|RLUSDとRWA市場

リップル社は暗号資産業界において独特な立ち位置を占めており、その戦略は大きくCBDC(中央銀行デジタル通貨)プラットフォームとRLUSDステーブルコインの二つの柱で構成されています。

CBDC戦略:政府・中央銀行との直接契約

出典:Ripple

リップル社の強みは、他の暗号資産プロジェクトが財団や開発企業という形で運営されることが多い中、企業として明確なビジネス体制を持っていることです。政府や中央銀行といった公的機関との直接的な契約や協業が可能となり、CBDCの実証実験や導入において重要な役割を果たしています。

タイのサイアム商業銀行(SCB)との提携や、日本でのSBIとの合弁会社「SBI Ripple Asia」の設立は、この企業戦略の成功例といえるでしょう。リップル社が提供するCBDCのプラットフォームでは、XRPをブリッジ通貨として導入することを示唆しており、XRPの利用が促進されることが期待されています。

関連:米リップル社、CBDCプラットフォームにXRPをブリッジ通貨として導入

RLUSD:RWA市場を見据えた戦略的ステーブルコイン

RLUSDステーブルコインは、実世界の資産(RWA)をブロックチェーン上でトークン化する流れに対応した戦略的な取り組みです。RWAは不動産、株式、債券、マネー・マーケット・ファンドなど幅広い資産を含む分野で、2030年までに2兆〜4兆ドル規模に拡大する可能性があると予測されています。

RLUSDは個人向けではなく企業利用を想定して設計されており、特に国際送金の速度向上とコスト削減、そしてRWAのオンチェーン取引における決済通貨としての役割を担います。

RLUSDの成長実績

  • 発行開始:2024年12月にNYDFS承認の下で発行開始
  • 流通額:2025年11月時点で10億ドル(約1,500億円)を突破。わずか1年足らずで急成長
  • 対応チェーン:XRPレジャーとイーサリアムの両方に対応し、幅広い利用が可能
  • 機関投資家の採用:スイスFINMA規制のAMINA銀行が銀行として世界初でRLUSDをサポート

企業・決済での採用拡大

2025年11月、RLUSDは複数の大手企業・金融機関との提携を発表し、実需ベースの利用が加速しています。

  • マスターカードとの提携:Mastercard、WebBank、Geminiとの4社提携により、Gemini Credit CardでRLUSDを活用した法定通貨ベース決済処理を実現。規制対象の米国銀行がパブリック・ブロックチェーン上のステーブルコインで従来のカード決済を処理する初期事例の一つ
  • デリバティブ市場での担保採用:米デリバティブ取引所Bitnomialが、米CFTC認可の清算機関として初めてRLUSDとXRPを証拠金資産として受け入れ
  • 非営利団体での活用:World Central Kitchen(災害支援)やWater.org(途上国の水資源プロジェクト)など、人道支援分野でも採用が進む

プライム・ブローカレッジ事業との連携

リップル社は2024年にプライムブローカーHidden Roadを12.5億ドルで買収し、「Ripple Prime」として2025年11月に機関投資家向けサービスを開始。1日あたり取引額100億ドル超、機関投資家300社以上のネットワークを活用し、XRPやRLUSDのOTC取引を提供しています。

RLUSD利用の増加により、取引手数料として使用されるXRPの需要がどれほど押し上げられるかも注目点です。

関連:リップルのステーブルコイン「RLUSD」× 機関投資家向け戦略 SBIとの協業も

日本市場でのプレゼンス拡大

グローバル展開を加速するリップル社にとって、日本市場は戦略的に重要な位置を占めています。SBIホールディングスとの長年の提携関係を軸に、RWA(リアルワールドアセット)トークン化やステーブルコイン事業での存在感を高めています。

SBIホールディングスとの戦略的パートナーシップ

リップル社と日本市場の関係において、SBIホールディングスとの提携は中核的な位置を占めています。SBIグループはリップル社の主要株主として9%を保有し、2016年に設立したジョイントベンチャー「SBI Ripple Asia」を通じて、XRPレジャーによる国際送金や分散型金融ソリューションをアジア地域へ展開しています。

SBIグループのステーブルコイン戦略

出典:SBIホールディングス 決算資料

SBIホールディングスは2025年10月31日の決算発表で、暗号資産事業の収益が330億円(前年同期比8.9%増)で過去最高を更新したことを明らかにしました。北尾吉孝社長は「トークンエコノミー時代」への全面移行を宣言し、ステーブルコインを中核としたデジタルアセット事業の本格展開を表明しています。

ドル建てステーブルコイン:米Circle社のUSDCに加え、リップル社のRLUSDの取り扱いを計画。RLUSDは日本国内での認可取得後、SBI VCトレードでの取り扱いを開始予定です。北尾社長は規制準拠の企業グレードステーブルコインとして、国際決済や機関投資家向けサービスでの活用に期待を示しています。

円建てステーブルコイン:SBI VCトレードと三井住友銀行が2024年8月に基本合意書を締結済み。Startaleグループとの連携も進行中で、国内決済や企業間取引での活用を見据えています。

信託銀行の活用:日本では海外発行ステーブルコインに100万円の移転上限規制が存在します。この制約を回避するため、SBIグループは新生信託銀行をステーブルコイン発行体およびカストディアン(保管機関)として活用し、取引額制限を受けずに暗号資産やRWAトークンの保管・決済サービスを提供できる体制を整えています。

XRPエコシステムへの積極投資

  • XRPトレジャリー事業:米Evernorth Holdings(機関投資家向けXRPトレジャリー事業)に2億ドル(約300億円)を出資。同社はNasdaq上場を予定
  • RWAトークン化:決算発表(2025年3月期)では、2025年夏の大阪・関西万博でXRPLedger上で発行したNFTを提供する計画を発表

国内取引所での取り扱い拡大

2025年4月、国内最大級のフリマアプリを運営するメルカリの暗号資産サービス「メルコイン」がXRPの取り扱いを開始しました。メルカリの膨大なユーザー基盤を通じて、XRPの認知度向上と利用拡大が期待されています。

XRPL Japan:開発者コミュニティの形成

リップル社は日本市場向けのコミュニティ「XRPL Japan」を正式にローンチしました。今後、リアルワールドアセット(RWA)とNFTの2分野を中心に開発者誘致やイベントを積極的に展開し、日本市場のみならずアジア地域全体での活動拡大を目指します。

XRPLは高速決済(3~5秒)と低コストを特徴とし、2012年から運用を続けて28億件以上のトランザクションをセキュリティ侵害なく処理してきた実績があります。DID(分散型識別子)やVC(検証可能な資格情報)など、コンプライアンス上の要件を満たす機能も備えており、日本の規制環境に適した基盤として評価されています。

規制緩和への働きかけ

北尾吉孝社長は決算説明会で、日本市場の競争力強化に向けた規制緩和を政府に強く要求しています。具体的には、暗号資産の利益に対する雑所得課税を分離課税へ移行すること、暗号資産ETFの解禁、レバレッジ規制の緩和(現在の最大2倍から以前の最大25倍へ)を求めています。

これらの規制改革が実現すれば、日本国内でのXRP取引環境が大幅に改善し、機関投資家や個人投資家の参入がさらに促進される可能性があります。

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