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【初心者向け】仮想通貨(ビットコイン)の始め方|投資の拡げ方までを3ステップで解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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ビットコイン(BTC)はもちろん、ソラナやリップル、ドージコインなど、仮想通貨は日に日に多様化しています。さらに「DeFi(分散型金融)」をはじめとする運用方法も広がり、資産形成の可能性が拡大しているのは事実です。

しかし、新しい銘柄や運用手法を一気に始めようとすると、その分だけリスクやトラブルに巻き込まれる可能性も高まります。何から手をつければよいのか、どのようにステップアップしていけばいいのか、迷う方も多いでしょう。

そこで本記事では、仮想通貨の始め方を“3ステップ”でわかりやすく解説します。将来の資産運用の選択肢を増やしたい方、投資機会を逃したくない方は、ぜひ一つずつ着実に進めてみてください。リスクを把握しながら、あなたに合った仮想通貨投資の第一歩を踏み出しましょう。

目次
  1. ステップ1:基礎を学ぶ&はじめての購入
  2. ステップ2:選択肢を広げる
  3. ステップ3:応用的な資産運用(DeFi、NFT等)
  4. まとめと次のステップ

ステップ1:基礎を学ぶ&はじめての購入

cryptocurrency

仮想通貨投資をはじめる第一歩は、少額から現物を購入して、長期で保有する感覚をつかむことです。ここでは、初心者が最初に押さえておきたい基礎知識や準備について見ていきましょう。

現物投資と長期保有のすすめ

最初から短期トレードやレバレッジ取引に挑戦してしまうと、価格変動リスクでメンタルが不安定になる可能性も高いです。

初心者のうちは、現物投資と長期保有を軸に「少額からコツコツ積み立てる」方法が無理なく始められます。

    なぜ現物投資?

  • 元本がゼロになる可能性が低く、レバレッジ取引に比べてリスクが抑えられる
  • 市場の変動に合わせて“買い増し”するチャンスもある
  • 長期保有のメリット

  • ドルコスト平均法で積立投資をすると、相場の上げ下げに一喜一憂しにくい
  • 新しいテクノロジーが成熟し価値が上がるまで、時間を味方につけられる

初心者がやりがちなミスは事前にこちらからチェックしておきましょう。

国内取引所で口座開設する

仮想通貨を購入するには、国内の仮想通貨取引所で口座開設を行います。登録・本人確認の手続きはオンラインで完結でき、数日程度で利用を始められます。

初心者におすすめ取引所3社

取引所名 特徴 手数料
1
SBI VCトレード
SBI VCトレード
SBIグループの信頼性
最高水準のセキュリティ
投資サービスが充実
入出庫手数料無料、ステーキングが便利
2
コインチェック
コインチェック
初心者にもわかりやすいシンプルなUI/UX
アプリダウンロード数6年連続「国内No.1」
クレジットカード入金対応
使いやすい販売所、BTCなどの取引所手数料無料
3
bitbank
bitbank
充実した取引所と多様な取引通貨
第三者機関による高いセキュリティ評価
BTC,XRPなど信用取引提供
送金対応スピードで定評、実践的

SBI VCトレードの口座開設手順

  • メールアドレス登録
  • 電話番号認証(SMSまたは電話認証)
  • 基本情報の入力
  • 本人確認書類のアップロード: スマホで簡単に本人確認を行います。
  • 本人確認書類の提出後、最短当日中にメールで連絡があります。ただし、申請状況や書類に不備がある場合は、時間がかかることがあります。

      対応書類
    • 日本国籍の方: 運転免許証、マイナンバーカード
    • 外国籍の方: 在留カード、特別永住者証明書
      口座開設の条件

    • 成人であり、日本在住であること
    • 外国PEPs(重要な公人)に該当しないこと
    • 反社会的勢力との関連がないこと
    • 当社からの連絡が可能であること
    • 最新の情報が登録されていること
    • 当社の基準を満たすこと
    STEP 1: メールアドレス登録
    Account
      1. SBI VCトレードのスマホアプリを開き、「新規登録」を選択します。
      2. メールアドレスを入力し、「登録」ボタンを押します。入力したメールアドレスに確認用のメールが送信されますので、記載されているURLをクリックします。
      3. 表示された画面で、パスワードを二回入力し、確認事項をチェックした後、「登録」ボタンを押してください。
      4. STEP 2: 基本情報の登録
        GIF_Profile
      5. 電話番号を登録し、SMSまたは電話で受け取った認証コードを入力して「認証する」を選択します。
      6. 氏名、生年月日、住所などの基本情報を入力し、「次へ」を選択します。内容を確認し、問題がなければ「登録する」をクリックします。
      7. 「取引の目的」「職業」「年収」「利用者となった動機」を選択し、電話番号を入力します。「確認ボタン」をクリックして基本情報の登録を完了します。
    STEP 3: 本人確認書類の提出
    • 基本情報登録後、「スマホでかんたん本人確認」を使用して本人確認書類と顔写真をアップロードします。
    • 指示に従って運転免許証の表面と裏面、そして顔写真を撮影し、リアルタイムチェックを行います。
    • 撮影した画像を確認し、問題がなければ「送信」ボタンを押して本人確認手続きを完了します。登録したメールアドレスに申込受付メールが送信されます。

    口座開設が完了すると、日本円および暗号資産(仮想通貨)の入出金や取引が可能になります。セキュリティ強化のため、二段階認証の設定を推奨します。

    このガイドに沿って操作することで、SBI VCトレードにおけるアカウント登録と口座開設がスムーズに行えます。

    KYCを済ませた方が良い理由

    メールアドレスの登録だけでは、すぐにビットコインを売買することはできません。KYC(本人確認)までは最低限済ませておき、できれば開設した口座に「日本円」を入金しておきましょう。

    多くの暗号資産(仮想通貨)取引所が「eKYC(電子本人確認)」を導入しており、これを利用すれば、すべての手続きをオンライン上で完結できます。

    免許証やパスポートでもeKYCは可能でが、マイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用すれば、即時審査が完了するのでおすすめです。

    オンラインで安全に本人確認を行う公的個人認証サービスの場合

    仮想通貨取引口座に入金する

    口座開設が完了したら、まずは銀行振込やインターネットバンキングで日本円を入金し、実際に仮想通貨を買ってみましょう。

        1.日本円を入金
    • 取引所の指定口座へ振込、またはアプリからのクイック入金を利用
      1. 2.ビットコインの購入
    • アプリの「買う」ボタンを押して金額を入力するだけでOK
    • 注文方法(成行/指値など)に慣れたら別のコインも検討

    ここでは、SBI VC トレードで実際に日本円を入金する方法を解説します。

    入金方法(SBI VC トレードの例)

    口座開設と本人確認を完了させることで、日本円の入金が可能になります。SBI VCトレードでは、クイック入金によって入金を行うことができます。

    クイック入金は、土日祝日を含む24時間いつでもリアルタイムで即時入金が可能なオンラインサービスです。このサービスは振込手数料無料で利用できます。

    クイック入金に対応している金融機関は以下の通りです。

    • みずほ銀行
    • 三菱UFJ銀行
    • 三井住友銀行
    • りそな銀行
    • 埼玉りそな銀行
    • ゆうちょ銀行
    • PayPay銀行
    • 楽天銀行
    • 住信SBIネット銀行
    • 地方銀行

    入金手順は以下の通りです:

    1. 「総資産・入出金」から「JPY」を選択し、「日本円を入金」をクリックします。
    2. 「入金額」を入力し、「振込先の銀行を選択」から、一覧に表示される銀行名を選択または検索します。
    3. 「銀行ページへ」をクリックし、銀行の画面で手続きを進めてください。

    販売所・税金など必須知識

    取引所で口座を開設し、入金を済ませたら、いよいよ仮想通貨を取引していくわけですが、ここでは、売買を行う際に初心者が知っておくべきことを解説します。

    どれくらいの資金が必要?

    ビットコインの価格は高騰しており、現在1BTCあたり約1,000万円を推移していますが、各取引所で最低売買単位が定められており、SBI VCトレードの取引所は0.00000001 BTC(0.15円)です。コインチェックの販売所に至っては500円となっており、小額から取引が可能です。

    取引所と販売所の違い

    ビットコインを売買する際には、「取引所」と「販売所」という二つの手段があります。以下では、取引所と販売所の主な違いを探り、どちらがあなたのニーズに最適かを判断するための情報を提供します。

    誰と取引するか

    販売所: ビットコインの販売所では、交換業者自身が取引の相手方となります。この方式は、一般的な店頭販売に似ており、業者が提供する価格で直接購入する形式です。
    取引所: ビットコインの取引所では、他の投資家が取引の相手方となります。これは株式市場に似たシステムで、オーダーブックを介してユーザー同士が市場価格で直接取引を行います。

    注文方法

    販売所: 販売所での注文は、購入したい仮想通貨の銘柄と数量を指定するだけで完了します。価格を指定することはありません。例えば、「ビットコインを0.01BTC買いたい」といった注文が可能です。
    取引所: 取引所では、購入したい仮想通貨の銘柄と数量、加えて希望する価格を指定して注文を出します。価格がマッチした場合にのみ取引が成立します。

    スプレッドの影響

    取引所と販売所の間で重要な違いの一つが「スプレッド」です。スプレッドとは、買い値と売り値の差額を指し、この差が大きいほど交換業者はより多くの利益を得ます。一般的に、販売所は取引所に比べてスプレッドが広く設定されているため、販売所での取引はコストが高くなりがちです。このため、販売所の利用時はスプレッドに注意して選択することが重要です。

    取引所は、株式市場に似たシステムで、板(オーダーブック)を介してユーザー同士が市場価格で直接取引を行います。より複雑な条件を設定でき、トレーディング戦略に役立ちます。基本的には、成行注文、指値注文で十分にスリッページリスクを抑えられますす。

    仮想通貨を購入(取引)する

    日本円の入金が完了すると、購入したい仮想通貨を選び、購入することに移ります。

    ここでは、SBI VC トレードで実際に購入する方法を解説します。

    仮想通貨の注文方法(SBI VC トレードの例)

    販売所の利用画面

    SBI VC トレードのアプリで、ログイン後の画面では、購入を希望する通貨を選択すると、その通貨のチャートが表示されます。表示されたチャート画面の右下にある「買う」ボタンをタップすることで、購入画面へ移動できます。購入画面では、「今すぐ注文」および「価格指定注文」という2種類の注文方法から選択可能です。

    今すぐ注文

    「今すぐ注文」を選ぶと、同社が設定する現在の価格でビットコインを売買することができます。この方法では、購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で実施され、直観的な操作性により初心者でも容易に理解し使用できます。

    価格指定注文

    一方、「価格指定注文」では、ユーザーが希望する価格に到達した際に自動的に売買が実行される予約注文を設定できます。このオプションは、チャート画面の青枠で囲まれたタブをタップすることで選択でき、「このレートになったら」または「数量」の項目をタップして、希望する価格や数量を指定することが可能です。

    取引所の利用画面

    「取引所」では、自分の望む価格で購入または売却注文を設定し、それに応じた相手がいれば取引が成立します。この方式では、指値注文や成行注文を利用して取引を行うことができます。

    販売所の売買手数料は無料(スプレッドがある)。一方、SBI VCトレードの取引所の売買手数料は、メーカー注文の場合は-0.01%、テイカー注文の場合は0.05%で、国内最安水準の手数料設定となっています。指値注文が約定した場合は全てメイカー手数料が適用されます。

    コインチェックの場合

    ここでは、コインチェックの取引所の使い方/販売所の使い方についてご紹介します。

    【取引所】ビットコインの買い方

    スマホブラウザでCoincheckにログインすると、ホーム画面で「取引所」が表示されます。

    取引の流れとしては:

    1. 「買い」を選択
    2. 「レート(例:1BTC=519300円)」と「注文量(例:10BTC)」を入力
    3. 「注文する」を押す

    「注文する」を押すと、買い板に注文が反映されます(例:買 レート9,715,000 注文量0.017 BTC)。

    これはつまり、「ビットコインを幾らでどのくらいの量買いたいか」を意思表示し、提示したレート以下の売り注文が出るまで待つ、ということになります。

    提示したレート以下の売り注文が出ると、ビットコインをその値段で買うことが出来ます。

    すぐに買いたい場合は、売り板を見て売り注文と同じ価格で買い注文を出すと即座に取引可能です。

    【販売所】仮想通貨の取引方法

    コインチェックの販売所では、ビットコインを含む仮想通貨(アルトコイン)を購入(売却)できます。購入の流れとしては:

    1. 購入する仮想通貨を選択
    2. 日本円で購入金額を入力
    3. 「日本円で〇〇〇を購入」をタップ

    これで希望する仮想通貨を買うことが出来ます。

    購入レートはコインチェック側が決定するため、入力した「購入金額」で取得可能な仮想通貨の数量が自動的に算出されます。

    最低限のセキュリティ対策

    仮想通貨は自己管理が大切です。詐欺や不正ログインから資産を守るため、ウォレット管理と二段階認証を必ず設定しましょう。

    • ウォレットの種類:取引所アカウントのまま保有する方法と、専用ウォレット(ハードウェアウォレット等)に移す方法がある
    • 詐欺に注意:「必ず儲かる」「送金すれば倍にして返す」などの誘いは要警戒
    • 取引所の安全性:国内取引所は顧客資産と運営資産を分別管理している場合が多い

    詐欺の見分け方と具体例、さらに詳しいセキュリティ対策はこちらで確認できます。

    おすすめ取引所の詳細
    大手上場企業SBIグループ傘下の「SBI VCトレード」
    東証プライム市場に上場しているSBIホールディングス傘下のSBI証券は、国内最大手のネット証券として知られる。SBIVCトレードは金融ノウハウを生かし、安心して取引できる取引所として評価されており、手数料の低さなどで個人投資家から支持を受ける。
    最高水準のセキュリティによる取引環境を提供
    ドージ、シバイヌなど注目度の高い銘柄を取り扱う
    貸暗号資産、ステーキングなど投資サービスが充実
    SBI VCトレードの主なスペック
    取扱い通貨 38種類
    取引方法 販売所・取引所・レバレッジ
    最低取引単位 販売所:0.00000001 BTC
    取引所:0.00000001 BTC
    投資サービス 貸暗号資産/積立/ステーキング
    各種手数料 出庫手数料無料。取引所にて、市場形成に寄与する注文方法(メイカー取引)に対して、手数料分を収益として得られる「マイナス手数料」を採用
    アプリの使い勝手 現物/レバレッジ取引がスムーズにできる
    充実した初心者支援「Coincheck」
    コインチェックは、2012年に設立されてから暗号資産業界をけん引してきた金融庁登録00014号の暗号資産交換業者。東証プライム上場のマネックスグループの傘下に、経営基盤とセキュリティも強化。
    アプリDL数累計700万DL*2019年~2024年(AppTweak)
    未経験者にも使いやすいUI/UX
    取引所のBTC取引手数料無料
    Coincheckの主なスペック
    取扱い通貨 全32種類
    ※シンボル(XYM)は送金・貸付(Coincheck貸暗号資産サービス)のみの取り扱い
    取引方法 販売所・取引所
    最低取引単位 販売所:0.001BTC以上、または 500円(相当額)以上
    取引所:0.001BTC以上、 かつ 500円(相当額)以上
    投資サービス 積み立て/貸仮想通貨/ステーキング/NFT/IEO
    各種手数料 取引所のBTC取引手数料無料
    アプリの使い勝手 保有資産や価格変動を直感的に確認できる
    現物取引量で高い実績のある「bitbank」
    bitbank(ビットバンク)は、2014年から暗号資産事業を運営している実績ある取引所。関東財務局長(暗号資産交換業者)登録番号 第00004号ミクシィ社とセレス社の持ち分法適用関連会社、ビットバンク株式会社が運営。
    2022年は平均で国内現物取引高シェア約20% *JVCEA公表データ調べ
    第三者機関による高い評価セキュリティ 国内No.1 *18年10月 ICORating調べ
    使いやすく安定したアプリ、外出先でもトレード可能
    bitbankの主なスペック
    取扱い通貨 42
    取引方法 販売所・取引所
    最低取引単位 販売所:0.00000001 BTC
    取引所:0.0001 BTC
    投資サービス 貸仮想通貨/信用取引
    各種手数料 取引所にて、市場形成に寄与する注文方法(メイカー取引)に対して、手数料分を収益として得られる「マイナス手数料」を採用
    アプリの使い勝手 PCなしでも、スマホ一つですべて完結させることができます。

    ステップ2:選択肢を広げる

    crypto-series

    仮想通貨投資に少し慣れたら、ビットコイン以外のアルトコインにも目を向けてみましょう。

    代表的なアルトコインを知るだけでも、仮想通貨の世界をより深く楽しめます。

    投資を通して、技術、イノベーション、プロジェクトのビジョン、プロダクト、戦略から学べることが多くあります。

    アルトコインにも目を向けよう

    仮想通貨投資に慣れてきたら、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)など、ビットコイン以外のコインにも目を向けていきましょう。

      イーサリアム(ETH)

    • スマートコントラクト基盤の先駆けで、DeFi(分散型金融)やNFTの多くがイーサリアム上で展開
    • 時価総額2位で機関投資家の注目度も高く、今後のアップデートにも期待

      ソラナ(SOL)

    • “高速処理”を強みとするブロックチェーンで、DeFiやNFTマーケットなど多数のプロジェクトが集結
    • 理論値では秒間65,000件の取引を処理できるとされ、大規模なエコシステムを形成しつつある

      ドージコイン(DOGE)

    • ミームコインの代表格。ユニークなコミュニティとイーロン・マスク氏の発言で頻繁に話題に
    • ネタ要素が強いものの、決済に対応する事例もあり、時価総額上位に定着

    コインの特徴を理解することで、市場全体の動きを把握しやすくなります。 自分の投資スタイルに合った銘柄を選ぶ際の参考にしてください。

    分散投資でリスクとリターンを両立

    アルトコインは、ビットコインより価格変動が激しい場合が多い反面、将来的な成長余地が大きいコインも存在します。そこで重要になるのが分散投資です。

        1.複数の銘柄に投資する
    • 全資金を一つのコインに集中させず、複数のコインを保有することでリスクを抑える
    • 個々のコインの価格乱高下をポートフォリオ全体でバランスできる
      1. 2.バランス型のポートフォリオを組む
    • ビットコインやイーサリアムなど比較的時価総額が大きいコインを軸に、成長期待の高い銘柄を少しずつ取り入れる
    • 変動リスク(ボラティリティ)とリターンのバランスを常に意識

    分散投資の考え方や実践方法についてはこちらで解説しています。

    海外取引所を検討する前の注意点

    より多くの銘柄を扱う海外取引所は魅力的に映るかもしれませんが、日本金融庁の監督外であり、リスクも伴います。

      規制面・言語の問題

    • 英語サイトが多く、万が一のトラブル時にはサポートが受けにくい
    • 金融庁認可の取引所とは違い、万が一の経営破綻やハッキング時の保護体制が限定的
    • 自己責任で管理

    • 資産を守るため、ウォレットやセキュリティの確保を自分で徹底する必要がある
    • 国内の安全基準とは大きく異なるため、利用する際は十分に調べてからにしましょう

    ステップ3:応用的な資産運用(DeFi、NFT等)

    web3.0

    基本的な現物投資や複数銘柄への分散投資に慣れてきたら、さらに一歩進んだ運用方法に挑戦してみましょう。

    DeFi(分散型金融)やNFT、RWA(Real World Asset)など、仮想通貨が持つ可能性は多岐にわたります。ただし、ハイリスク・ハイリターンの領域も多いため、慎重なステップアップが重要です。

    レンディングやステーキングでパッシブゲインを得る

    パッシブゲイン(受動収益)とは、資産を「預ける」「ロックする」などして、株の配当のように定期的に利益を得る仕組みを指します。

      レンディング(貸し出し)

    • 保有する仮想通貨を取引所や専用サービスに貸し出し、利息を受け取る方法
    • 長期保有する予定のコインを有効活用できる
    • ステーキング

    • 特定のブロックチェーン(PoSなど)でコインを保有・ロックして、ネットワーク維持に貢献することで報酬をもらう
    • 報酬率は銘柄やサービスによって異なるが、高めの年利が期待できるケースも

    レンディングやステーキングの詳しい内容はこちらになります。

    「現物をただウォレットに入れっぱなし」ではなく、リスク許容度の範囲内でこうしたサービスを活用すれば、追加収益(パッシブゲイン)を狙うことができます。

    DeFiを使ってさらに投資機会を広げる

    DeFi(分散型金融)とは、銀行などの中央管理者を介さずに行われる金融サービスの総称です。

    DEX(分散型取引所)を利用することで、日本未上場のトークンを自由に取引したり、流動性プールに資金を提供して手数料報酬を得たりすることが可能になります。

      ウォレットの準備が必須

    • DeFiを活用する際は、メタマスク(MetaMask)などの自己管理型ウォレットが必要

      ハッキングや詐欺リスク

    • DeFiは金融庁の管轄外であり、セキュリティ対策は自己責任
    • 参加するプールやプロジェクトの信頼性をよく調べてから行動

    DeFiの詳細については、こちらよりご確認ください。

    NFTやRWAなどWeb3の新技術を追求

    NFT(非代替性トークン)やRWA(Real World Asset)といったWeb3の新領域も、仮想通貨投資を拡張する面白い選択肢です。

      NFT

    • デジタルアートやゲームアイテムをブロックチェーン上で資産化
    • 二次流通やロイヤリティの仕組みにより、新たなビジネスモデルを生み出している

      RWA(Real World Asset)

    • 不動産や貴金属など、現実世界の資産をトークン化する仕組み
    • ブロックチェーンでの取引や流動性の確保が可能になるため、既存の金融市場とは異なる投資機会を提供

    大手金融機関のブラックロックやJPモルガンも、デジタル資産やRWAの分野に注目し始めています。こうした動きからも、Web3が新たな資産クラスとして確立しつつあることが伺えます。

    ハイリスク・ハイリターンを理解し、焦らず慎重に

    DeFiやNFT、RWAなどの最先端領域は、高い成長可能性がある一方で、規制や安全面の整備が追いついていない場合が多いです。

      ハッキングリスク

    • スマートコントラクトのバグや不正アクセスにより、資産を失うケースが報告されている
    • 詐欺プロジェクト

    • 「高配当を謳うだけの中身のないスキャム」や、リターンを約束しすぎる投資勧誘には要注意
    • 焦らず少額から

    • 最初は少額資金や余剰資金で試し、少しずつ理解を深めてから資金を拡大していくのが望ましい

    レンディングやステーキングを含む仮想通貨の投資法の種類はこちらで解説しています。

    まとめと次のステップ

    cryptocurrency

    ここまで紹介してきた3つのステップをおさらいすると、少額の現物投資から始めて仮想通貨に慣れ、複数の銘柄や分散投資でリスク管理を強化し、最終的にはDeFiやNFTといった応用的な投資へ挑戦するという流れがポイントです。

        ステップ1:基礎を学ぶ&はじめての購入
    • 国内取引所で口座を開設し、少額でビットコインや主要コインを買ってみる
    • セキュリティ対策(ウォレット管理・二段階認証)を徹底し、まずは現物取引で投資に慣れる
      1. ステップ2:選択肢を広げる(複数コイン)
    • イーサリアムやソラナなど、ビットコイン以外の魅力的なアルトコインを検討
    • 分散投資でリスクとリターンのバランスを取りながら、より広い市場に触れる
      1. ステップ3:応用的な資産運用(DeFi、NFT等)
    • レンディングやステーキングでパッシブゲインを得る
    • DeFi・DEXやNFT、RWAなどの新技術に挑戦し、大きな可能性にアクセス
    • ただし、ハイリスク・ハイリターンの世界なので、焦らず慎重に

    記事の監修

    各務 貴仁各務 貴仁
    株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
    2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
    2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。

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