CoinPostで今最も読まれています

即実践できる、相場に左右されない積立投資|ドルコスト平均法とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資初心者の中には、購入する銘柄は決まっていても実際にどのタイミングで購入すればわからず困っている人も多いのではないでしょうか。実際、どの金融資産でも、正確に市場環境を見極め適切なタイミングで売買できるようになるには、ある程度の投資経験が必要不可欠です。

しかし、投資未経験の方でもすぐに実践でき、リスク回避をしつつリターンを見込める投資方法があります。その方法が、「ドルコスト平均法」です。特に暗号資産(仮想通貨)などボラティリティ(価格変動率)の激しい金融資産への投資において効果を発揮します。

本記事で仕組みや注意点を十分に理解した上で、資産運用の初めの一歩を踏み出しましょう。

目次
  1. ドルコスト平均法とは
  2. ドルコスト平均法、2つのメリット
  3. ドルコスト平均法の活用法
  4. ドルコスト平均法における注意点
  5. ドルコスト平均法におすすめの国内取引所と証券口座
  6. ドルコスト平均法で安心かつ簡単に積立投資

1. ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは、一定期間ごとに一定の金額で同じ金融資産を買い続ける手法を指します。例えば、手元に10万円ある場合、一度に10万円全てを投資するのではなく、10か月間、毎月1万円ずつ投資する手法がドルコスト平均法です。

出典:三菱UFJモルガンスタンレー証券

ドルコスト平均法を用いることで、金融商品を購入するタイミングを分散し、その価格を平均化します。つまり、標準価格より値上がりしている相場では購入数が少なくなり、反対に、値下がりしている相場では購入数が多くなるのです。

その結果、高値で購入し過ぎることや安値であまり購入しない、または見送るといった機会損失を避けることができます。さらに、ドルコスト平均法の特徴として、定量(口数)ではなく、定額(金額)を積み立てるということを覚えておきましょう。

2. ドルコスト平均法、2つのメリット

前述した通り、ドルコスト平均法の最大の特徴は、「購入価格を平均化する」ことです。しかし、この手法を初心者へおすすめする理由はそれだけではありません。本項では、ドルコスト平均法の主なメリットを2つ説明します。

2-1. 予想外の暴落時にもリスク回避

2008年9月、米大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界規模で連鎖的な金融危機(リーマン・ショック)が発生しました。株価は大暴落し、多数の投資家が莫大な損失を抱えました。


出典:TradingView

もし仮に、リーマン・ショックの直前に一括投資してしまっていたらどうでしょうか。1年以上、元本割れ(市場価格が購入額を下回ること)を起こしています。また、価格の暴落時、経験が浅い投資家は、自己資産を守るために保有中の金融商品を狼狽売りし、結果として資産がマイナスになる傾向があるのです。

しかし、ドルコスト平均法であれば、暴落前と暴落後の市場価格の平均で金融資産を保有するため、元本割れの期間を縮めることができます。さらに、一定期間に一定額を投資するという最低限のルールを守ってさえいれば、暴落時の狼狽売りも避けることができるのです。特に、金融市場内でのマインドコントロールに慣れていない初心者投資家にとっては、有効な手法の一つと言えるでしょう。

2-2. 少額投資からスタートできる

投資初心者や未経験者は、いきなり多額の資金を投資することへ抵抗があると思いますが、ドルコスト平均法であればそのような心配をする必要はありません。ドルコスト平均法は、少額から定期的に積み立て、徐々に累計購入額を増やしていく投資方法です。つまり、投資初期段階に発生するリスクを最小限に抑えることができます。

また、一度に多額の資金を投資する一括投資とは違い、少額を積み立てるスタイルの投資であれば、投資初期段階に投資手法や市場についての勉強をすることも可能です。実際に値動きしている市場を分析しながら勉強することで、知識だけでなく実践的なスキルも身に付けられるでしょう。

3.ドルコスト平均法の活用法

ドルコスト平均法の効果を最大限に活かすためには、下記で説明する「コツ」を意識する必要があります。本項では、「投資先の分散」と「定期的な確認」の2つを解説します。

3-1. ポートフォリオ構築、投資先の分散

前述のように、投資するタイミングや投資期間など「時間」を分散し、短期的な価格暴落におけるリスクを減らすのがドルコスト平均法です。しかし、特定の金融資産のみに投資するのではなく、投資先も分散することでリスク回避の効果を最大限発揮できます。

例えば、株式だけでなく、社債や国債などの債権や貴金属や農産物などのコモディティ、不動産などをポートフォリオに加えるといったやり方です。また、暗号資産(仮想通貨)であれば、ビットコイン(BTC)だけでなく、イーサリアム(ETH)やXRP(リップル)やなどのアルトコインへ分散投資することをおすすめします。

仮想通貨相場の安定した稼ぎ方|複数の取引所を開くメリットと分散投資のすすめ
投資初心者向けに積立投資、複数口座から投資と2つの観点から、リスクヘッジする方法について解説。

3-2. 定期的な確認が必要

証券会社や取引所が提供する積立サービスを用いてドルコスト平均法を活用する場合、連携している銀行口座に資金があれば、ポートフォリオ通りの自動運用です。そのため、自身の運用実績に無関心になる傾向があります。

しかし、長期運用において基準価格が下回り続けて回復が見込めない場合、ポートフォリオの再構築が必要かもしれません。機会損失や運用での損失を少しでも軽減できるように、現状の運用実績を定期的に確認しましょう。

4. ドルコスト平均法における注意点

投資未経験者でもすぐに実践可能、かつ安定したリターンを見込めそうなドルコスト平均法ですが、「必ず儲かる」、「大金を手に入れられる」といった手法ではありません。本項では、それらの点を踏まえ、ドルコスト平均法における注意点を2つ解説します。

4-1. リスクゼロの手法ではない

ドルコスト平均法は、あくまで短期的なマーケットトレンドに影響されにくい手法の一つであり、リスクゼロでリターンを見込める手法ではありません。当然、右肩下がりの局面や弱気相場では、運用資金がマイナス続きになるでしょう。

また、右肩上がりに上昇し続ける相場であれば、一括投資の方が最終リターンは多いです。ドルコスト平均法は、価格変動の波が上下に大きい金融資産に対して有効な手法なので、採用するかどうかは自身のポートフォリオ次第です。

4-2. 短期的なリターンは見込めない

前述のように、ドルコスト平均法は「長期の積立投資」が大前提です。5年、10年、20年といった単位で運用戦略を練り、徐々に資金を増やし複利で運用します。

そのため、一回の価格高騰で元資金が2倍、3倍になったとしても利益確定はしません。目先の利益を求めるのではなく、安定して資産運用するには長期的かつ継続的に運用するという意識が非常に重要です。

5. ドルコスト平均法におすすめの国内取引所と証券口座

最後に、ドルコスト平均法を活用しての長期投資におすすめな仮想通貨取引所とネット証券を紹介します。おすすめの判断基準は、積立サービスを提供している、または各種手数料が安いという点です。

5-1.仮想通貨取引所

ドルコスト平均法を活用しての長期投資におすすめな仮想通貨取引所を2つ紹介します。

5-1-1 国内大手の取引所「bitFlyer」

bitFlyerは、積立サービスを実装している国内有数の仮想通貨取引所です。積立サービスでは、購入するタイミング(毎日、毎週、または毎月など)と金額を一度設定するだけで、自動的に取引が成立します。

つまり、毎度決まった額を決まった日に入金し仮想通貨を購入するという面倒な手間は掛からず、ドルコスト平均法を活用できるのです。また、1円から積立できるため、いきなり大金を投資することへ抵抗がある方でも気楽に始められます。

bitFlyerとは|投資家向け3つのおすすめポイント
利用者が非常に多く、高い流動性を誇る国内大手仮想通貨取引所bitFlyer。特徴や取り扱い銘柄、おすすめポイントについて初心者向けに解説。

5-1-2 国内金融大手SBI提供の仮想通貨取引所「SBI VC トレード」

SBI VC トレードも積立サービスを提供しており、毎日・毎週・毎月の周期で仮想通貨を積立投資が可能です。

対象は、ビットコイン、イーサリアム、XRPの3通貨。最低積立金額は500円~ということに加え各種手数料も無料。また、中級者以上向けの取引ツールも利用でき、レバレッジ取引も可能なため、少額から仮想通貨投資を始め、徐々に学びながら本格的に投資を考えたい方におすすめのサービスです。

SBI VC トレード| 仮想通貨取引所の特徴やおすすめポイントを解説/a>
東証1部上場SBIホールディングスが提供する仮想通貨取引所SBI VC トレード。国内金融大手が運営する取引所の特徴を解説。

5-2.ネット証券口座

ドルコスト平均法を活用しての長期投資におすすめなネット証券を2つ紹介します。

5-2-1 ネット証券最大手「SBI証券」


出典:SBI証券

SBI証券では、積立の頻度に応じて5つの積立サービスを展開しています。積み立てる金額と日付を決めることで、ドルコスト平均法を最大限に活かせるでしょう。

また、つみたてNISA用の口座であれば、20年間、毎年最大40万円を積み立て可能。NISA口座では運用益が全て非課税とされるため、節税効果も期待できます。

関連:スマホ1つで始める簡単株投資|SBI証券の特徴を徹底解説

スマホ1つで始める簡単株投資|SBI証券の特徴を徹底解説
国内大手金融会社SBIホールディングスが運営する証券取引所であるSBI証券は、他の証券取引所と何が違うのか。強みやメリットを紹介。

5-2-2 楽天ポイントと連携「楽天証券」

楽天証券も独自の積立サービスを実装しており、手軽に資産運用が可能。また、日常の買い物や他サービスで貯めたポイントも投資に回すことができるため、実質無料で始められます。

また、楽天が提供する仮想通貨取引所「楽天ウォレット」で貯めたポイントを消費して仮想通貨を購入することもできます。

SBI証券と同様に、楽天証券もつみたてNISAの口座開設が可能です。少額投資かつ節税できる楽天証券なら、投資初心者でも気軽に始められるでしょう。

貯めたポイントで投資信託|楽天証券がおすすめな理由とは
国内大手企業である楽天グループが運営する楽天証券について、サービスの詳細や利用するメリット、口座開設方法まで網羅して解説。
仮想通貨取引所、楽天ウォレットの特徴とおすすめポイントを紹介
楽天が運営する仮想通貨取引所楽天ウォレットが初心者にとっておすすめな理由を解説。

6.ドルコスト平均法で安心かつ簡単に積立投資

本記事では、投資初心者でも簡単に実践できる投資手法「ドルコスト平均法」について解説しました。ドルコスト平均法では、難しいテクニカル分析やファンダメンタルズ分析など、相場分析の必要性は低く、誰でも手軽に積立投資を始められます。

また、国内の仮想通貨取引所、ネット証券では積立サービスを展開しています。最低限のルールを守れば、十分なリターンを見込めるドルコスト平均法。機会があれば試してみてください。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/04 月曜日
15:39
bitFlyerのLightning FX(SFD)廃止発表でBTC FXの価格急落、Crypto CFD提供へ
国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerがLightning FXの廃止を発表し、ビットコインFXの価格が急落した。新たにファンディングレートや乖離拡大時サーキットブレーカーなどの導入したbitFlyer Crypto CFDの提供を開始する。
12:03
米上場マイニング企業Riot、2023年の1BTC平均生産コストは7500ドルと明かす
米上場仮想通貨マイニング企業RiotのCEOは、ビットコイン現物ETFや半減期がマイニング事業に与える影響を語った。BTCの平均採掘コストも明かした。
11:32
ビットコイン続伸で年初来高値更新、過去最高値「69000ドル」を射程圏に
日経平均株価が史上最高値の4万円台を記録する中、ビットコインは年初来高値更新し、前日比3.11%高の63,748ドルと続伸した。機関投資家のビットコインETF(上場投資信託)への資金流入が続いている。
11:11
モルガン・スタンレー、機関向けファンドでビットコインETFへのエクスポージャー申請
モルガンスタンレーは機関投資家向けファンドでビットコイン現物ETFへ投資する可能性がある。証券取引プラットフォームへの上場も検討中とされる。
11:00
アジア最大規模のB2BWeb3カンファレンス「Adoption」、7月に日韓両国で開幕
オンチェーンデータ基盤のWeb3ソリューション企業であるXangleが、7月にアジア最大のB2B Web3カンファレンス「Adoption(アドプション)」を日韓両国の首都で開催する。
03/03 日曜日
11:30
1000万円に迫るビットコイン、先物と現物の価格乖離進む|bitbankアナリスト寄稿
大台1000万円台が射程圏内に入ったビットコイン相場の今後について、国内大手取引所bitbankのアナリストが今後の展望を読み解く。オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|JPモルガンのBTC価格予想に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインのJPモルガンによる価格予想や含み益の状況、裁判におけるサトシ・ナカモトのメール公開に関する記事が最も関心を集めた。
03/02 土曜日
12:45
イーロンがOpenAIを提訴 ワールドコイン急落
イーロン・マスク氏は、OpenAIとサム・アルトマンCEOに対して訴訟を起こした。「人類の利益のためのAI」という契約に反すると主張している。
10:30
「利下げ延期でビットコイン価格上昇抑制も」グレースケール分析
仮想通貨投資家は特に3月12日のCPI報告と3月14日のPPI報告、次回3月20日のFOMC会合で発表される最新の政策金利ガイダンスに注意しておく必要がある。
08:30
米株指数・日経平均高値更新、ビットコインは62000ドル台を維持
今週の米ナスダックや日本の日経平均が史上最高値を更新。AI・半導体ブームが相場を大きく牽引。日本市場では日経平均が金曜日の取引日で最高値を再び更新し節目の4万円にあと90円まで迫ってきた。
06:45
「Optimism」、デルタ・アップグレードで手数料をさらに削減へ
ブロックチェーンの間接的な固定コストを最大90%超削減できると期待されるアップグレード「Delta」について、仮想通貨イーサリアムのL2「Optimism」の開発チームが解説した。
06:00
16万BTC運用のブラックロックのビットコイン現物ETF、ブラジルで取引開始
ビットコインETFへの機関投資家の資金流入を背景にビットコインは今週一時64,000ドルまで高騰し2021年のATHである69,000へと接近しつつある。
03/01 金曜日
17:00
ソラナで進化するDePIN、2024年注目のプロジェクトを深掘り
2024年、Solana(ソラナ)主導のDePIN展開とその注目プロジェクトを深堀り。この記事では、分散型物理インフラネットワーク(DePIN)の基礎から、ソラナベースの画期的プロジェクトまで詳しく解説します。DePINの未来を形作る主要な動向とイノベーションに焦点を当て、この技術革新が開く新しい機会を紹介します。
16:50
米国政府関連ウォレット、1380億円相当の15,000BTCを送金
仮想通貨ビットコインの高騰が続く中、米国政府に関連するウォレットから、1,380億円相当のビットコインが送金されたことが明らかになった。米国政府はこれまでの仮想通貨犯罪捜査で押収した大量のビットコインを保有している。
12:17
米マイニング企業マラソンデジタル、2023年は過去最高益に
米ナスダック上場のビットコインマイニング企業マラソンは2023年に過去最高の収益を上げたと報告した。半減期を事業拡大のチャンスと捉えている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア