はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

仮想通貨の分類と代表的な銘柄

暗号資産(仮想通貨)は、世界初のデジタル通貨として誕生したビットコインと、その後に開発された代替通貨(アルトコイン)に大別されます。2009年のビットコイン誕生以降、ブロックチェーン技術を基盤とした様々な仮想通貨が登場しています。

この記事では、2024年の仮想通貨市場で注目される主要な通貨について、その特徴と役割を初心者向けに解説します。

仮想通貨は、その用途によって主に以下の4つに分類できます。それぞれの分類について、代表的な銘柄とその特徴を見ていきましょう。

銘柄別の記事をもっと見る

決済通貨

ビットコイン(BTC)

btc

ビットコインは、2008年に「A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ピアツーピアの電子キャッシュシステム)」として提案され、2009年1月に稼働を開始した世界初の仮想通貨です。創設者のサトシ・ナカモトは、銀行などの仲介者を必要としない、ピアツーピアの電子マネーを構想しました。

分散型のネットワークで運用され、中央管理者を必要としないという革新的なシステムは、時代とともに進化を遂げています。当初の「電子キャッシュ」という位置付けから、現在では「デジタルゴールド」として価値の保存手段という側面が注目を集めています。

時価総額は仮想通貨の中で最大(約290兆円:2024年12月5日時点)を誇り、送金手数料は比較的高めながらも、そのセキュリティの強固さから、機関投資家からの支持も高まっています。

リップル(XRP)

xrp

リップル(XRP)は、オープンソースの分散型台帳「XRPレジャー」上で取引される仮想通貨です。高速な取引処理と低手数料が特徴で、国際送金などの金融取引での活用が期待されています。

ビットコインと異なり、マイニングによる新規発行は行われず、発行総量が一定に定められています。その一部をリップル社が保有していますが、XRPレジャー自体はオープンな分散型ネットワークとして運営されています。

当初は金融機関向けの送金システムとして注目されましたが、現在ではNFTや分散型取引所(DEX)など、様々なユースケースが開発されています。

エックスディーシー(XDC)

XDCは、貿易金融向けのブロックチェーン「XDC Network」で使われるユーティリティトークン。このプロジェクトは、RWAや金融商品をトークン化することで貿易金融業界を変革しようと取り組んでいる。

23年12月には、国内大手SBIホールディングスがアラブ首長国連邦(UAE)のTradeFinexと合弁会社「SBI XDC Network APAC株式会社」を設立。日本でも注目度の高い。

XDCは、ブロックチェーン上の決済のほか、ステーキングやガバナンスでも使用される。また、XDC Networkはイーサリアムのブロックチェーンと互換性がある。

 

銘柄別の記事をもっと見る

プラットフォーム通貨

イーサリアム(ETH)

eth

イーサリアム(ETH)は、ブロックチェーン技術を基にしたスマートコントラクトプラットフォームです。メインネット(実際の取引が行われ、記録される本番環境)は、2015年に正式にスタートしました。

イーサリアムの登場により、スマートコントラクトを使用した構築が促進され、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、分散型自律組織(DAO)など、さまざまなユースケースの創出、発展につながりました。

ETHは、プラットフォーム通貨の先駆けとして、多くの開発者やプロジェクトから支持を得ています。取引手数料は比較的高額になる傾向がありますが、セキュリティと安定性に定評があります。

ソラナ(SOL)

sol

ソラナ(SOL)は、従来のブロックチェーンが抱える処理速度や手数料の課題を解決するために開発された特徴を持つ次世代ブロックチェーンの先駆けです。

独自のコンセンサスアルゴリズム「Proof of History」により、ネットワークの効率が大きく向上したソラナは、イーサリアムと比較してトランザクション手数料は非常に低く、1トランザクションあたり0.00001ドルとされています。この低コストと高速性が、ゲーム、金融、DeFiアプリケーションなどの幅広い分野での利用を可能にしています。

アバランチ(AVAX)

avax

アバランチ(AVAX)は、高度な分散性および高速トランザクションを特徴としたブロックチェーンプラットフォームです。2020年9月21日にメインネットがローンチされました​​​​​​。イーサリアムと互換性があり、DeFiやNFTなどの分散型アプリケーションの開発プラットフォームとしても注目を集めています。

アバランチのエコシステムでは、「サブネット」と呼ばれるカスタムブロックチェーンの開発が可能。ユーザーや企業が、独自のトークンや、ネットワーク運用規則などを設定して独自の分散型ネットワークを立ち上げることができます。

ポリゴン(POL)

pol

ポリゴン(POL)は、イーサリアムの処理能力を補完する「スケーリングソリューション」を提供するプロジェクトのプラットフォームトークンです。イーサリアムネットワークが混雑時の手数料高騰という課題に対し、複数の解決策を展開しています。

POLは、Polygonネットワーク上での取引手数料の支払いに使用される他、プロジェクトの意思決定に参加できるガバナンス投票権や、ステーキングによる報酬獲得の機会も提供しています。

Move to Earnゲーム「STEPN GO」など、運動と報酬を組み合わせたWeb3ゲームや、NFTプラットフォームなど、頻繁な取引が必要なプロジェクトで広く採用されています。

オアシス(OAS)

oas

オアシス(OAS)は「Blockchain for Games」をコンセプトにした日本発のゲーム特化型ブロックチェーンプロジェクト。ブロックチェーンゲームユーザーに対して取引手数料の無料化と取引処理の高速化を図り、快適なゲームプレイ環境を提供する。

オアシスの初期バリデーター(承認者)には、スクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコ研究所、GREEなど国内最大手のゲーム企業やbitFlyerやAstarなどWeb3.0関連企業を中心に21社が提携・参画しています。

アスター(ASTR)

アスターネットワーク(ASTR)は、ポルカドット(DOT)のエコシステムで早期に採用された日本発のパブリックブロックチェーンです。イーサリアム互換の環境に加え、次世代開発環境WebAssemblyにも対応した「マルチチェーンのスマートコントラクトハブ」として設計されています。

2024年、ソニーグループと提携し、新たなブロックチェーン「Soneium」の開発を進めるなど、Web3技術の普及に向けた取り組みを加速しています。

独自のdApp stakingシステムで開発者からの支持を集め、Polychain、Binance、Coinbaseなど世界的な投資家からも支援を受けています。

 

銘柄別の記事をもっと見る

 

ユーティリティトークン

グリーン・メタバース・トークン(GMT)

gmt

GMTは、「Move to Earn(歩いて稼ぐ)」のWeb3アプリ「STEPN(ステップン)」で使われる通貨。STEPNでは靴のレベルアップなどに使われます。

STEPNを開発するFind Satoshi Lab(FSL)は、Web3 MMOゲーム「Gas Hero」なども展開。GMTはFSLエコシステム全体で使われていることも特徴。

レンダー(RNDR)

render

レンダーネットワーク(RNDR)は、余剰GPUリソースを持つ提供者と、高性能な計算能力を必要とするクリエイターをつなぐ分散型プラットフォームです。3Dアニメーションやゲーム開発などのレンダリング処理に加え、AI(人工知能)の計算処理にも対応しています。

GPUリソースの提供者は、自身の計算能力を貸し出すことでRNDRトークンを報酬として受け取れます。一方、クリエイターは必要な時に必要なだけGPUパワーを低コストで利用できます。

AI技術の発展に伴うGPU需要の急増を背景に、分散型物理インフラ(DePin)の代表的プロジェクトとして注目を集めています。

チェーンリンク(LINK)

chainlink

チェーンリンク(LINK)は、ブロックチェーンと外部データを安全に連携させる「分散型オラクル」のプラットフォームです。DeFi(分散型金融)での価格データ提供や、ゲーム・保険など、実世界のデータを必要とするブロックチェーンサービスを支えています。

LINKトークンは、データ提供者(ノード)への報酬支払いやステーキングに使用されます。複数の情報源からデータを収集し、複数のノードで検証する仕組みにより、単一障害点のないセキュアなシステムを実現しています。

金融サービスやゲーム、資産のトークン化など、Web3サービスの基盤技術として、その重要性は増しています。

エイプコイン(APE)

apecoin

エイプコイン(APE)は、人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club」のエコシステムで使用される通貨です。メタバース、ゲーム、デジタルコンテンツなど、様々なサービスでの決済やアクセス権として機能します。

2024年、独自のブロックチェーン「ApeChain」をローンチし、DeFi(分散型金融)機能を強化。自動的に利回りを最適化する仕組みや、NFT取引プラットフォームの整備により、単なるNFTプロジェクトの通貨から、包括的な Web3エコシステムの基盤へと進化しています。

APEの保有者は、ApeCoin DAOのメンバーとしてプロジェクトの意思決定に参加できます。発行総数は10億トークンに固定されています。

 

銘柄別の記事をもっと見る

 

ミームコイン

ドージコイン(DOGE)

doge

ドージコイン(DOGE)は、2013年12月6日に柴犬のミーム「かぼす」をモチーフにしたビットコインのパロディとして誕生しました。当初はジョークコインでしたが、独自のユーモアと歴史でコミュニティを拡大し、一部の投資家から正当な資産と見なされるようになりました。

イーロン・マスク氏のお気に入りとしても知られ、テスラ社を含む関連企業での決済手段として実用性を持っています。2024年には、X(旧ツイッター)の決済機能にDOGEが採用されるのではないかという期待が高まっていますが、一部の州で仮想通貨事業ライセンスを取得できていないため、実現性は低いとされています。

シバイヌコイン(SHIB)

shib

シバイヌコイン(SHIB)は、ドージコインに対抗する「Dogecoinキラー」として開発され、同じく柴犬をモチーフにしています。

シバイヌ(SHIB)は、2020年7月にRyoshiという匿名の人物によって創設されたミームコインです。イーサリアムブロックチェーン(ERC-20)上で発行・流通しているこのコインは、単なるジョークの域を超え、独自の経済圏を持つ分散型エコシステムへと進化を遂げています。。

シバイヌ・プロジェクトの主な目標は、中央集権的な運営や資金調達を排除し、コミュニティ主導のエコシステムを構築することです。明確なリーダーシップを持たない分散型の運営を通じて、新たな可能性に挑戦しています。

 

銘柄別の記事をもっと見る

投資先、銘柄選びのポイント

数々の銘柄からどの仮想通貨に投資すべきなのか迷ってしまいますが、銘柄選びのために覚えておきたいポイントをご紹介します。

概要を知る

まず、投資を検討する銘柄がどのように使われているのかをチェックしましょう。

ゲームアプリで使われるもの、企業向けに使われるもの、医療や教育など特定の分野で使われるものなど、さまざまな仮想通貨があります。

「ホワイトペーパー」と呼ばれる銘柄の目的や仕組みをまとめた資料のほか、公式サイト、銘柄を支持する人によるコミュニティやSNSなどをチェックし、情報を集めましょう。

時価総額を見る

仮想通貨の価格と通貨発行量で計算されるのが、時価総額です。

その銘柄がどれくらいの規模なのかを示すもので、投資家からの人気・信頼や銘柄の将来性を計る指標と言えます。

株式の時価総額とは違い、企業が発表する業績をもとにしたものではないため、時価総額のランキングを過信せず、あくまで銘柄選びのひとつとして参考程度に見ておくと良いでしょう。

開発状況を把握する

仮想通貨の開発状況は、各プロジェクトの公式サイトで公開されているロードマップで確認できます。将来性のあるプロジェクトは、リリース時から完成形ではなく、機能追加や改善を重ねながら進化を続けています。

一方で、開発が停滞し、アップデートが行われないプロジェクトは、より積極的に開発が進められている他の仮想通貨に利用者を奪われ、時間とともに市場から淘汰されていくでしょう。

取引所9社の仮想通貨取扱い状況

以下の一覧表では、ビットコインやソラナなど、時価総額TOPにランクインしている仮想通貨について、各取引所での取扱い状況です。販売所と取引所での取扱い、さらにレバレッジ取引が可能かどうかについて記載しています。

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/20 月曜日
15:24
香りのデジタル配信で革命を起こす「Scent Store」 トークン経済圏のポテンシャルは
業界初となる香りのデジタル配信プラットフォーム"Scent Store"と独自暗号資産"Smell Token"について解説。香料のデジタルフォーマット化から、NFTによる著作権保護、トークンエコノミーまで、Horizon社が目指す嗅覚のデジタル革命の全容に迫る。
14:29
ゲンスラーSEC委員長の退任に合わせ、仮想通貨関連ETFの申請相次ぐ
SEC委員長ゲンスラー氏の退任を控え、仮想通貨ETFの申請が急増した。VanEck、ProShares、CoinSharesなど大手が相次いで申請書を提出。ライトコイン、XRP、ソラナなど 仮想通貨ETFに加え、仮想通貨企業やその債務証券に投資するETF商品が提案されている。
12:30
イーサリアム財団が組織改革へ 創設者のブテリン氏が5つの目標を発表
イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創設者がリーダーシップ構造の改革を発表。エコシステムとの連携改善などの目標を挙げた。
11:53
米大統領就任式が明日に迫るなか、トランプコイン(TRUMP)高騰で仮想通貨市場に影響波及
トランプ次期大統領の就任式を控え、公式ミームコイン「TRUMP」とメラニア夫人の「MELANIA」が相次いでローンチされ、高騰した。TRUMPトークンはソラナのDEX取引量を押し上げる一方、トランプ陣営のWorld Libertyは大量のイーサリアム購入を実施した。
10:27
トランプ夫人の公式ミームコイン「MELANIA」ローンチ 先行していた「TRUMP」は急反落
メラニア・トランプ氏が公式ミームコイン「MELANIA」を発行。同時に、夫ドナルド・トランプ氏のミームコインは大幅下落した。
01/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン10万ドル復帰やXRP・ライトコイン高騰
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやXRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1600万円に迫る、トランプ次期大統領の仮想通貨政策に期待感|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが仮想通貨相場分析。ビットコイン相場は米CPIの減速を好感し、ドル建てで10万ドルをタッチした。トランプ次期政権の仮想通貨政策への期待から上昇基調を維持する。就任日の大統領令では、SAB121撤廃や戦略的ビットコイン備蓄(SBR)の可能性も浮上している。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米SECの規制見直し計画に高い関心
今週は、トランプ氏大統領就任直後の米SECによる仮想通貨規制見直し計画、リップル裁判でのSECの控訴、トランプ新政権の大統領令準備に関するニュースが最も関心を集めた。
10:54
ビットコインの買い方、取引所選びの完全ガイド
ビットコインの価格が日本円建てで史上最高値を更新するなどして、仮想通貨への注目度が改めて高まってきています。本記事では初心者向けに、ビットコインの買い方、投資のメリットやリスクなどを解説しています。
01/18 土曜日
13:30
米ワイオミング州とマサチューセッツ州、ビットコイン準備金法案を提出
米国ワイオミング州とマサチューセッツ州で、戦略的準備金としてビットコイン投資を認める法案が提出された。
12:50
トランプ次期大統領が公式ミームコイン「TRUMP」発行、価格は20倍暴騰
トランプ米次期大統領が日本時間18日、ソラナチェーン上で自身の名を冠したミームコイン「TRUMP」を公式に発行したことが判明した。
11:10
企業発のソラナモバイルステーキングアプリ、カナダ上場企業Sol Strategiesが立ち上げ
カナダの上場企業でSolanaインフラ投資・持株会社のSol Strategiesは仮想通貨ソラナのモバイルステーキングアプリケーションの立ち上げを発表した。
10:30
ソラナ(SOL)の買い方|投資メリット、リスク、最適な取引所選び
仮想通貨ソラナ(SOL)の基礎知識から購入方法、将来性まで解説。高速処理と低コストを強みに、DeFi・NFT分野で急成長中。2024年11月には史上最高値を更新し、ETF承認期待も高まる。初心者向けに取引所選びのポイントも紹介。
09:30
米上院議員、DeFiの税務報告義務に反対決議案を提出へ
米国のクルーズ上院議員が、米国税庁によるDeFiへのユーザー情報収集義務付けに対して反対決議案を提出することを計画している。
07:30
イーサリアムの「Pectra」、実施目標時期は3月に
仮想通貨イーサリアムの開発者らは、アップグレード「ペクトラ」のメインネットでの実施目標時期を2025年3月にすると定めた。2月にテストネットでアップグレードを試す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧