![](https://imgs.coinpost-ext.com/uploads/2024/06/ASTR‗0608.png)
供給量の5%をバーンする提案が進行
アスターネットワーク(ASTR)では、ASTRトークンの供給量の5%をバーン(焼却)する提案が6月4日に提出されました。この提案は多くの注目を集め、ASTRトークンの価格にも短期的に好影響を与えました。
バーン予定の数量は3.5億ASTR(約50億円相当)です。バーンは市場の流通量を引き締めることで、一般的には価値上昇の要因とされています。また、ASTRトークンの総供給量が減少することで、ステーキング報酬の増加も期待されています。
このASTRはポルカドットネットワークに接続するためのオークション用に割り当てられていましたが、ポルカドットのアップグレードにより不要となりました。今後、コミュニティは3週間の議論を経て、その後1週間の投票を行う予定です。承認されれば段階的にバーンが行われ、承認が得られなければ代替案が検討されます。
バーンの計画はまだ未確定ですが、アスターネットワーク(ASTR)の最新動向は注目に値します。ポルカドットに接続するパラチェーンとしてスタートし、現在はイーサリアムのレイヤー2としての役割も果たしています。アスターネットワークのポテンシャルはさらに拡大しています。
この記事では、アスター(ASTR)プロジェクトの概要や今後の展望を整理し、投資対象としての暗号資産(仮想通貨)ASTRの買い方について詳しくご紹介します。
アスター(ASTR)プロジェクトの概要と特徴
アスターネットワーク(ASTR)は、日本発のパブリックチェーンとして、Web3導入の国内有力候補とされています。以下の図表では、アスターネットワークの主要な特徴と投資家に注目されているポイントを5つにまとめています。
![](https://imgs.coinpost-ext.com/uploads/2024/06/ASTR-ver3.png)
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Astar Network(ASTR)の概要
Astar Network(ASTR)は、ポルカドット(DOT)に接続する、日本から生まれたパブリックブロックチェーンとしてスタート。その後、イーサリアムのレイヤー2としてAstar zkEVMを設置し、エコシステムを拡張しています。このプロジェクトは、渡辺創太CEOが指揮を執るStake Technologiesによって開発が主導されています。
Astar Networkでは、構築を奨励する(=Build2Earn:構築して稼ぐ)「dAppStaking」という開発者向けの報酬設計を導入し、dApps(分散型アプリ)エコシステム発展を設計上サポートしています。
2021年12月、ポルカドットのパラチェーンオークションに参加し、成功を収めた後、2022年1月にメインネットがローンチされました。2023年末の時点で、Astarはポルカドットネットワークの中で、総預金価値(TVL)においてトップクラスに位置しています。日本の大手企業や政府との提携経験もあり、国際的にも高い注目を集めています。
Astar Networkは2022年、Polychain Capitalをはじめとする主要な暗号資産ファンドから約25億円(約2200万ドル)を調達しました。その後、コインベースのベンチャーキャピタル部門から追加で資金を得て、9月にはネイティブトークンASTRが、グローバル大手の取引所バイナンスに上場しています。
Astar zkEVMの展開
2024年2月、イーサリアムとポルカドット間の新たなブリッジングソリューションとして、「Astar zkEVM Powered by Polygon」がローンチされました。
「Astar zkEVM」は、イーサリアムの高いセキュリティと豊富な開発環境を継承しつつ、高速処理と低手数料といった利点を兼ね備えたソリューションです。ポリゴンが提供するzkロールアップ技術を用い、EVM互換性を持つブロックチェーンであり、既存のスマートコントラクトや開発ツール、ウォレットに容易に対応できます。
ローンチ時からThe Graph、LayerZero、QuickSwapなど世界トップクラスのインフラ・アプリケーションを備え、今後はPolygon Labsをはじめとするエコシステムプロジェクトと連携し、日本を含むアジア地域からWeb3のキラーユースケースの創出、企業やブランドのWeb3への誘致を目指します。
ASTRトークン
ASTRトークンは、Astar Networkのユーティリティおよびガバナンスに用いられ、多様な用途を持っています。トランザクション手数料の支払い、dAppsステーキングへの参加、コミュニティ内での投票権利などに利用されるため、Astarエコシステム全体で重要な役割を果たします。
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出典:Astar Network
Astar zkEVMのDeFiプロジェクトにおいては、ASTRの利用が奨励される方針です。ASTRのブリッジがイーサリアムとポルカドットの2つのチェーン間に設けられ、両エコシステムでASTRの総資産価値「Total Value Locked(TVL)」を共有。ASTRトークンの需要と流動性が高まり、投資価値が向上する可能性があります。
さらに、トランザクション手数料として蓄積されるETHは、ASTRのバイバックや助成金に活用されます。このメカニズムにより、ASTRトークンの希少性が増し、価値の安定と向上が期待されます。これらの要因が組み合わさり、ASTRトークンは投資価値のある資産として注目されています。
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投資家5つの注目点
1. 日本・アジアのWeb3導入をリード
Astar zkEVMは企業採用で国内市場をリードしており、自動車メーカーのマツダ株式会社や旅行会社大手の株式会社エイチ・アイ・エスがAstar zkEVMでNFTを発行しています。また、秋元康氏が総合プロデューサーを務めるアイドルプロジェクト「YOAKE」を含む多くのプロジェクトがAstar zkEVMの採用を発表しています。
このコレクションは合計10種類で構成され、2種のシークレットアイテムを含む。購入はマツダ専用の「Yo-Port」(カプセルマシン形式の販売機)を通じて行うことができる。
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出典:Astar Network
Astar zkEVMの成長を支える要因の一つは、創業者の渡辺創太CEOが設立したStartale Labsです。このラボは、アジアでのWeb3推進を目的とし、マルチチェーン対応dAppsやインフラ開発、Web3事業コンサルティングを提供しています。
Astar FoundationやWeb3 Foundation、さまざまなプロジェクトや大企業とのコネクションを積極的に活用し、Astar Networkの地位を強化しています。
2. 国内企業や自治体・政府機関から高い評価
渡辺創太氏は、日本で最も注目されるWeb3の専門家の一人です。彼は自民党のWeb3推進チームへの助言を行い、トークンに関する法人税の期末課税評価の見直し(条件付き)など、海外に移転するプロジェクトを日本に呼び戻すための法制度の整備に貢献しています。
Stake Technologiesは、NTTドコモと提携し、地方創生や環境問題などの社会課題に対するWeb3技術を活用した解決策を模索しています。日本のサービスとビジネスの成長を促進するAstar Japan Labは、日本航空のNFT実証実験やみずほ銀行による自治体DX事業、渋谷区での開発者連携イベントなど、大企業や自治体からも高い評価を得ています。
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出典:Astar Network
さらに、Startale Labsはソニーネットワークコミュニケーションズと共同でWeb3グローバルインフラとなるブロックチェーンの開発を目指し、合弁会社を設立しました。ソニー独自のブロックチェーンに向けた助言を行っており、その信頼の高さが裏付けられています。
3. イーサリアムとポルカドットの架け橋という独自のポジショニング
Astar Networkは、ポルカドットとの接続ネットワーク(パラチェーン)として、総預金価値(TVL)がトップクラスを誇り、日本国内の大手企業とも提携を重ねており、国内外から高い注目を集めています。
ポルカドットとは
ポルカドットは、スイスの「Web3 Foundation」により開発された、Web3.0(分散型Web)の実現を目指すプロジェクト。イーサリアムの共同創設者で元CTOのギャビン・ウッド氏が主導し、相互運用性、セキュリティ共有、スケーラビリティ向上に優れた設計が特徴。暗号資産DOTは、時価総額で常にトップ10前後を維持してる。
さらに、Astar zkEVMを通じてイーサリアムエコシステムへの参入を果たし、「Astar」ブランドのさらなる発展を目指しています。ETHの累積アドレス数が2.44億を超えることから、Astarはより広範なユーザーベースへのアクセスが期待されています。
![](https://imgs.coinpost-ext.com/uploads/2024/06/Astar-bridge.jpg)
出典:Astar Network
現在、Astarエコシステムは製品開発を行う企業に対し、Astar zkEVMとAstar Networkという2つの選択肢を提供しています。企業は自身のニーズに最も適したプラットフォームを選択できるようになり、Astarの柔軟性と利便性が強調されています。
4. ZK技術の利点
Astar zkEVMは、イーサリアムのセキュリティを継承しながら、高速処理と低ガス代を実現する「誰もが使いやすい」レイヤー2ネットワークです。暗号資産やNFTのクレジットカード決済などの拡張ツールも実装されています。
ゼロ知識証明(ZK)は、証明者が特定の情報を明かさずに自らの主張の真実性を証明する暗号技術です。zkロールアップは数学的アプローチを用いて、ブロックチェーンの信頼性と整合性を保証し、不正に対する耐性が高く、迅速な決済の完了性(ファイナリティ)を実現します。
Astar zkEVMのガス代はイーサリアムと比較して約95%から98%削減されており、他のレイヤー2と比較しても非常に低コストです(実際のガス代はネットワークの混雑状況によって変動します)。
さらに、Astar zkEVMはEVM互換性を持ち、既存のスマートコントラクトや開発ツール、ウォレットが容易に対応できます。
5. 長期ビジョン「Astar2.0」、Staking v3の実装
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出典:Astar Network
Astarは、「Astar2.0」という長期的な目標を掲げ、Web3の可能性を最大限に活用し、世界中の何十億もの人々と企業に力を与えることを目指しています。
この目標の一環として、「dApp Staking v3」が導入され、ASTRトークンのユーティリティが強化されました。dApp Stakingは、トークンホルダーによるエコシステムへの積極的な参加を促し、dAppの開発と使用を奨励します。ユーザーは、投票期間中にステーキングを行い、報酬を獲得するためにビルド&アーン期間を通じてその量を維持します。
v3アップデートでは、ステーキング期間を約4ヶ月ごとに設定し、「投票段階」と「ビルド&アーン段階」という二つの「サブピリオド」で構成されます。ユーザーは、投票段階中にステーキングを行い、ビルド&アーン段階の終了までステーキング量を維持することで、ボーナス報酬が付与される仕組みとなっています。
トレーダーが注目:ASTRの韓国展開
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出典:Astar Network Japan
2023年12月、ASTRは韓国トップの暗号資産取引所Upbitに上場しました。この際、ASTRの価格は一時的に前日比約90%急騰しました。
渡辺創太氏は自身のX(旧Twitter)投稿で、「1日のASTRの取引高は約800億円に達し、その内訳は韓国が600億円、Binanceが150億円、日本が15億円」と報告し、KRWペアの影響力を指摘しました。
また、「Upbitは実質的に世界第2位の取引所であり、KRW/ASTRペアが追加された。エンタメや電化製品など、韓国の企業やプロジェクトとのコラボレーションを進めていく」と意欲を示しました。
その後、2024年2月にStartale Labsは、サムスングループの投資部門サムスン・ネクストと、シンガポールのUOBの投資部門から、シード追加ラウンドで約5億円の資金調達を実施しました。
Startale Labsは日本とアジアを背負って立つ企業として、プロダクト創出に取り組み、次の展開として本格的にアメリカ進出を計画しています。
アスター(ASTR)の買い方・取引所の特徴早見表
おすすめ 取引所 |
おすすめ ポイント |
アプリの特徴 | 現物取引 | レバレッジ取引 | 投資サービス | 取引所手数料 | 最低取引単位 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 | 備考 |
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アスターを取り扱う取引所の詳細
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- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
- ネム(XEM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- オーエムジー(OMG)
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- クオンタム(QTUM)
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オリコン調査で「カスタマーサポート」評価項目において第一位を獲得しており、信頼性の高いサポートを求める方に適しています。平日9:00〜18:00の間、利用可能なチャットサービスを提供し、スマートフォンアプリからのチャット機能へのアクセスも簡単です。
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- ポルカドット(DOT)
- ドージコイン(DOGE)
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- ボバネットワーク(BOBA)
- チェーンリンク(LINK)
- ポリゴン(MATIC)
- アスター(ASTR)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティ(AXS)
- フレア(FLR)
- ザ・サンドボックス(SAND)
- エイプコイン(APE)
- ガラ(GALA)
- チリーズ(CHZ)
- オアシス(OAS)
- ディセントラランド(MANA)
- ザ・グラフ(GRT)
- レンダートークン(RNDR)
- ビルドアンドビルド(BNB)
- アービトラム(ARB)
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- クレイトン(KLAY)
- イミュータブルエックス(IMX)
- マスクネットワーク(MASK)
こんな人におすすめ
アスターの購入だけでなく、自分のウォレットで管理し、活用したい方におすすめです。出庫対応も速く、アクティブなトレーダーにとって魅力的。「最短1分*で即時承認され、すぐに取引をスタート」。*申請内容に応じて数日かかる場合があります。
アスターの買い方ガイド
1. 口座開設
![](https://imgs.coinpost-ext.com/uploads/2024/02/GMO‗Acount.jpg)
まずは購入の前に、交換業者への登録手続きを行なって口座を開設することが必要です。口座開設は主に以下のステップで進んでいきます。
- メールアドレスを入力して登録用のURLを受信
- 必要事項を入力
- 本人確認書類を提出
まずは、自身が使用するメールアドレスを交換業者の専用ページに入力します。その後は入力したメールアドレス宛に登録用のURLが届くので専用のページを開き、多くの場合ここでパスワードの設定を行います。
次は氏名や住所、投資目的などの情報を入力。口座開設には本人確認が必要なため、必要書類をアップロードしたり、郵送したりする手続きが必要です。その後に審査が行われ、通過すればアスターを購入できるようになります。
2.日本円を入金
口座開設が完了したら、次にアスターを購入するために円の入金を行います。円の入金方法は、対応している銀行などが交換業者によって異なるので、必要に応じて事前に確認しておくことをお勧めします。
入金では、主に以下のような方法で最初に円を交換業者の口座に預け入れます。
- 銀行振込
- インターネットバンキングから入金
- コンビニから入金
入金後、自身の口座に円の残高が反映したら、その資金を使ってアスターの購入が可能。取引所か販売所を選んで、必要事項を入力して購入手続きを行います。
3.アスター(ASTR)を注文
GMOコインの取引所で買う場合
「取引所」では、参加者同士が直接価格と数量を提示して取引します。自分の望む価格で購入または売却を希望し、それに応じた相手がいれば取引が成立します。
![](https://imgs.coinpost-ext.com/uploads/2024/06/Gmo.png)
GMOコインでは、成行、指値、逆指値を利用して、数量を指定して注文を行うことができます。アスター(ASTR)の場合、GMOコインの取引所の売買手数料は-0.03%(メーカー)および0.09%(テイカー)となっています。
メイカーからは手数料を徴収する代わりに報酬を与える条件であり、高頻度の取引者にとって有利です。
ビットバンクの販売所で買う場合
![](https://imgs.coinpost-ext.com/uploads/2024/06/bitbank-otc_19.png)
ビットバンクの「販売所」では、同社が設定した価格でアスター(ASTR)の売買が行えます。購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で行われ、操作が直感的で初心者にも理解しやすいです。しかし、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きです。
販売所は、一般的なEコマースに似ており、運営会社が提供する価格で資産を直接購入(売却)する形式です。操作が簡単でより確実に取引でき、買い(売り)たい時にすぐに買えるメリットがあります。
アスター(ASTR)に関する税金について
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益や貸暗号資産などで得た報酬も課税対象となります。
なお、雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%から45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。
![](https://imgs.coinpost-ext.com/uploads/2021/02/Aerial-partners_tax-table2-640x224.png)
出典:国税庁
アスター(ASTR)を購入する上での注意点
最後に、アスター(ASTR)を買う上で考慮した方が良い重要ポイントを紹介します。
まずは、少額から投資し始めることを検討してみてください。仮想通貨は株式などと比べると少額で投資することが可能です。アスター(ASTR)は1単位あたり15.031(24年6月7日時点)から購入することができますので、まずは慣れることから始めるのも1つの方法です。
次に、投資は余剰資金で行いましょう。これは仮想通貨に限らず、資産運用のポイントとしてよく挙げられています。生活に必要なお金や将来使う予定のある資金ではなく、当面は使う予定のないお金で投資するようにしてください。
仮想通貨にも、手元の資金よりも大きな利益を狙える「レバレッジ(証拠金)取引」という投資手段もありますが、大きな利益を狙える分、損失のリスクも大きくなります。投資金額を増やしたり、レバレッジ取引をしたりする前に、まずは余剰資金を使って少額投資を行うことから始めることをお勧めします。