
2025年1月に公開された「OFFICIAL TRUMP(TRUMP)」は、ドナルド・トランプ元大統領の名を冠したミームコインとして大きな注目を集めています。
Solanaブロックチェーン上で発行されており、公式サイト「GetTrumpMemes.com」についてはトランプ氏自身もX(旧Twitter)で投稿して紹介しました。

出典:トランプ大統領のX投稿
その後、トランプ氏のブランド商品の決済通貨として採用され、さらに2025年4月には、トークンのトップ保有者を晩餐会へ招待する施策が発表されるなど、継続的な話題性を提供しています。これらの動きや価格の大きな変動幅(ボラティリティ)が、多くの投資家の関心を集める要因となっています。
本記事では、TRUMPの基本情報や特徴、将来性から具体的な購入方法までを詳しく解説します。
Solana対応ウォレット(例:Phantom)を使って、RaydiumやOrcaなどのDEX、またはJupiterというアグリゲーターで購入できます。購入手順はウォレット設定後、SOLを入金し、TRUMPと交換する形です。
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目次
- OFFICIAL TRUMP(TRUMP)の概要
- TRUMPトークンの基礎データ
- トランプトークンの価格動向
- TRUMPの買い方・DEXの使い方
- トランプトークン(TRUMP)の将来性
- ミームコイン投資の戦略とリスク
「OFFICIAL TRUMP(TRUMP)」の概要

出典:gettrumpmemes
「TRUMP」は、公式サイトGetTrumpMemes.comによると、特定の意味や用途を持たないミームコインです。
『シンボル「$TRUMP」と関連するアートワークは、それが体現する理想や信念への支持や関心を表現することを目的としており、投資機会や投資契約、またはいかなる種類の証券としても機能するものではない』と明記されています。
また、公式サイト自体も非政治的なものであり、いかなる政治キャンペーンや政治的役職、政府機関とも関係がないことを明確にしています。
TRUMPは、トランプ・オーガニゼーションの関連会社であるCIC Digital LLCおよびFight Fight Fight LLCによって開発・運営されています。これらの企業はTRUMPの総供給量の80%を保有しており、その保有分は今後3年間にわたり段階的に市場へと放出される予定です。
また、CIC Digital LLCとCelebration Cards LLC(Fight Fight Fight LLCの所有企業)は、トランプ・ミームカードの取引活動による収益を受け取る仕組みとなっています。
トランプトークンの基礎情報
項目 | 詳細 |
---|---|
通貨コード | TRUMP |
公開日 | 2025年1月17日 |
発行チェーン | Solana |
保有者数 | 638,603(Solscan) |
発行上限/流通量 | 10億枚 / 約2億枚 |
時価総額 | 約27.9億ドル |
過去最高値 | 75.12ドル(2025年1月19日) |
取引市場 | SolanaベースのDEX(例:Raydium, Orca、Jupiter)、 Coinbase(米国)など |
現在、TRUMPトークンは主に投機的な取引対象として利用されています。特定のサービスや商品へのアクセス、またはプラットフォーム上でのユーティリティは提供されていません。
トランプトークン(TRUMP)の価格動向
TRUMPの価格はローンチ後大幅に上昇し、1月19日には過去最高値の75.12ドルを記録しました。その後、価格は急落し、4月23日時点では13.96ドル前後で推移しています。
関連:トランプ次期大統領が公式ミームコイン「TRUMP」発行、価格は20倍暴騰
4月24日現在、TRUMPは時価総額29億ドルでCoinMarketCapでは36位にランクインし、ミームコインセクターでは、ドージコインとシバイヌ、PEPEに次ぐ4位に位置しています。

出典:Dex Screener
価格の急落と主な要因
トランプ氏の妻メラニア氏のミームコイン「$MELANIA」がTRUMPローンチ翌日に発行され、TRUMPの価格は一時70ドルから45ドルまで急落。その後、トランプ氏本人が「TRUMPについてよく知らない」と発言したことで、さらに48ドルから38ドルへと下落しました。(25年1月22日:Coinpost)。この発言は、米憲法の「報酬条項」による制約を意識したものとされています。
2025年4月初旬には9.22ドルまで低下。しかし、4月24日、ドナルド・トランプ米大統領がTRUMPミームコイン保有者のトップ220名を対象としたプライベート晩餐会を計画していることが発表され、トークンの価格は50%以上急騰。晩餐会は上位保有者に向けた特別イベントであり、5月22日にワシントンD.C.のトランプ・ナショナル・ゴルフクラブで開催される予定です。(25年4月24日:Coinpost)
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トランプトークン(TRUMP)の買い方
ここでは、主要な取引所での購入方法、分散型取引所(DEX)での購入手順について詳しく解説します。
現在、TRUMPは日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では取り扱われていないため、海外取引所や分散型取引所(DEX)を利用する必要があります。DEXならウォレットを接続して即座に取引を開始できるケースが多いです。しかし、リスクも踏まえて、適切な資金を割り当てましょう:
※DEX利用時の注意事項
・日本の金融庁の管轄外であり、トラブル時の保護対象外
・ウォレットの秘密鍵管理やセキュリティ対策が必須
・自己責任での取引となるため、リスクを理解した上での参加を推奨
1.Phantomウォレットを準備
それでは、具体的なTRUMPの取引方法をご案内します。
Phantom(ファントム)ウォレットはソラナで人気の高い仮想通貨ウォレット、2021年からのサービスの運営実績、月間アクティブユーザーは320万件(2024年1月)、大手VCから資金調達などで、一定の信頼を得ています。
SOLを含む仮想通貨を保管できるだけでなく、Web3アプリの検索や、スワップを含む各種機能の使い勝手で優れていること。エアドロップなど最新情報へのアクセス性が高いなどの特徴があります。

検索機能を使用してSTEPN関連のDEX「DOOAR」にアクセスしている例 出典:Phantom
日本のユーザーも、SBI VCトレードのような仮想通貨取引所でソラナ(SOL)を買って、Phantomウォレットに移して使えます。
Phantomのインストール方法は以下のページで紹介しています。ステップバイステップで図を交えてご案内したので、初めての方はこの機会にご用意してください。
関連:Phantomウォレット使い方・作成方法(PC/スマホ)
2.国内取引所でソラナ(SOL)を取得
ソラナ(SOL)の購入は国内取引所で取得できます。
おすすめの取引所は以下の通りです。
取引所名 | 特徴 | 手数料 |
---|---|---|
1
![]() SBI VCトレード
|
SBIグループの信頼性
最高水準のセキュリティ
投資サービスが充実
|
SOL出庫手数料無料 |
2
![]() bitbank
|
充実した取引所と多様な取引通貨
第三者機関による高いセキュリティ評価
スプレッドの狭さに定評
|
SOL送金対応あり 取引所出来高が高い 出庫手数料は0.009SOL |
3
![]() BitTrade
|
販売所サービス充実
積立サービスでSOLを取扱う
使いやすいインターフェース
|
SOL送金対応あり 出庫手数料は0.01SOL |
関連:ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較
TRUMPトークン(TRUMP)の購入方法・手順
ここでは、TRUMPトークンを購入するための以下3つの方法を詳しく解説します。
初心者には操作が簡単で、最適なスワップルートを自動で提示してくれるJupiterがおすすめです。Raydiumは流動性が高く取引量も多いですが、設定がやや複雑なため、ある程度慣れたユーザー向きと言えます。一方、Phantomウォレットは手軽ですが手数料が高め(0.85%)なため、小額の取引や初心者向けです。取引量や手数料を考慮して自分に合った方法を選びましょう。
Jupiterでの買い方
1. Phantomに送金
Phantomの「Receive」画面よりソラナのアドレスをコピーして、SBI VCトレードの送金先アドレスに指定します。

出典:Phantom
2. Jupiterに接続
ウォレットが準備できたら、 Jupiterの公式サイトにアクセスします。
「Connect Wallet」をクリックし、Phantomを選択してウォレットを接続します。

出典:Jupiter
3.コインのスワップ
次に、Solana(SOL)を使ってTRUMPを購入します。
コインを検索するときは、信頼できるサイトからコントラクトアドレスをコピペしましょう。TRUMPトークンのコントラクトアドレスは公式サイトで公開されています。

出典:TRUMP MEME
①で「Swap」タブを選択し、購入したい仮想通貨(ここではTRUMP)を入力します。
②にスワップする数量を入力し、③の「Swap」ボタンをクリックします。

出典:Jupiter
トランザクションの詳細を確認し、ウォレットで承認します。
Jupiterでの取引は、通常低い手数料で行えますが、トランザクションの確認時には必ず手数料の確認を行いましょう。
Jupiterはスワップアグリゲーターとして機能しており、最適なスワップルート(トークン交換の経路)を提供し、ユーザーが迅速かつ効率的にトークンを交換できる場所として利用されます。
取引高に応じ、エアドロップとして、ガバナンストークン「JUP」を配布しており、直近で1月23日に235万の対象ウォレットに対し、7億JUPトークン(約5億4600万ドル相当)を配布しました。
エアドロップは翌年も開催予定であり、いつもの取引をJupiterで行うだけでエアドロップを狙うこともできます。
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Raydiumでの買い方
次は、流動性が高いDEXの中から「Raydium」での買い方を紹介していきます。流動性が高い取引所を選べば、取引がスムーズに進むだけでなく、スリッページ(予想よりも価格が変動する現象)も抑えられます。
1. Phantomに送金
先ほどと同様にPhantomの送金します。
2. Raydiumに接続
ウォレットが準備できたら、Raydiumの公式サイトにアクセスして、Phantomウォレットを接続します。
①SWAP画面で「Connect Wallet」をタップ。
②Phantomを選択してウォレットを接続します。

出典:Raydium
3.コインのスワップ
次に、Solana(SOL)を使ってTRUMPを購入します。
①「FROM」タブを選択し、SOLとスワップする数量を入力します。
②「TO」タブにTRUMPを選択します。
検索するときは、Coinmarketcapなどの信頼できるサイトからコントラクトアドレスをコピペしましょう。

出典:Raydium

出典:Coinmarketcap
③「SWAP」ボタンをタップします。
④トランザクションの詳細を確認し、「Approve」をタップします。

出典:Raydium
Raydiumでの取引は、通常低い手数料で行えますが、トランザクションの確認時には必ず手数料の確認を行いましょう。
設定部分で、スリッページ(指値・注文価格と約定価格との差額)許容範囲の調整が可能です。これを設定すれば、上場直後など市場の流動性不足で自身の指値と乖離しかねない場合は取引が約定せず、想定外の損失を被るリスクを軽減することができます。
また、「Show Chart」をタップすると、SOL建のTRUMPのチャートが確認できます。

出典:Raydium
4. スリッページ設定とガス代の確認
スワップの際には必ず手数料の確認を行いましょう。
スリッページは自動で設定されていますが、価格の変動が大きな時や流動性が低い場合は手動で設定することも検討しましょう。
取引画面の「Settings」アイコンをクリックし、スリッページ許容範囲を設定します(通常は1-3%程度)。
スリッページ制限は、予測した価格から大きく逸脱した取引を防ぐ仕組みです。
ほとんどのDEXでスリッページ許容範囲を設定でき、範囲を超える場合は取引が自動キャンセルまたは差し戻されます(ただしガス代は発生)。
また、Phantomではトランザクション確認時にガス代の推定値が表示されるため、高い場合はタイミングを調整するのがおすすめです。
Phantomウォレットでの買い方
TRUMPはソラナベースのコインなので、利用者がDEXに繋ぐ手間をかけずに(Phantom経由でRaydiumに繋がっているので)Phantomウォレットで購入することも可能です。
ただし、Phantomの手数料は0.85%で、ネットワーク手数料として少量のSOLが必要です。
一方、Raydiumを直接利用すれば手数料は0.25%に抑えられます(ネットワーク手数料は別途必要)。高額取引やコスト削減を重視する場合は、Raydiumでの直接取引がおすすめです。
①「You Pay」タブを選択し、SOLとスワップする数量を入力します。
②「You Receive」タブにTRUMPを選択し、入力された数量を確認します。

出典:Phantom
③トランザクションの詳細を確認し、「Swap Now」をタップします。

出典:Phantom
設定部分でスリッページの調整が可能です。
ソラナ(SOL)の購入におすすめの取引所
トランプトークン(TRUMP)の今後の展望
米暗号資産投資企業のOsprey FundsとRex Sharesが、TRUMPを含むミームコインのETFを申請したことも、市場の関心を高めています。
ただし、最大供給量の大半が、CIC Digital LLCやFight Fight Fight LLCといったトランプ陣営の関連企業に割り当てられ、今後3年間かけて段階的に市場放出される点については、今後の売り圧力になり得ます。
また、ドナルド・トランプ米大統領に対するトークンを介した政治的悪影響や倫理的問題を指摘する声もあります。
トランプ政権の仮想通貨政策がどのように進展し、TRUMPの価値や市場での地位に影響を与えるのか、今後の動向に注目が集まっています。
関連:米上院銀行委員会、仮想通貨にオープンな環境に取り組みへ
トークンアロケーション
最大供給量は10億枚で、そのうち約8割近くがトランプグループ関連会社であるCIC Digital LLCとFighter Fight LLCによって保有されています。これらのコインは最短で3ヶ月後から段階的にロック解除され、3年後にはすべてが開放される仕組みとなっています。

出典:The official Trump Meme
一方で、ブロックチェーンの分析会社Bubblemapは次のように警告しています。
Trade with caution: the 80% wallet is still unlocked and hasn’t been split between the 6 "Creator and CIC Digital" addresses https://t.co/tO8oasfBmT
— Bubblemaps (@bubblemaps) January 18, 2025
慎重な取引を推奨します。$TRUMPの80%は発表の通りロックアップされていますが、その内訳は6つの「Creator および CIC Digital」アドレスに(公式の円グラフのようには)分散されていません。
この指摘は、公式発表で示されたロック解除の透明性について疑問を投げかけるものです。投資家は、公式の供給計画だけでなく、実際の分散状況にも注意を払う必要があります。
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ミームコイン投資の戦略とリスク
TRUMPのようなミームコインは、少額でも一攫千金を狙うことができる手軽さや急成長の可能性が魅力です。
実際にある投資家は109万ドル(約1.6億円)を投じ、4時間で7,500万ドル(約117億円)の利益を獲得したという事例もあります。
また、情熱的なコミュニティが形成されており、文化的な現象への参加や特定のアイデアへの支持を示す手段としても人気があります。
一方で、高いボラティリティによる原資の全損リスクなど、注意すべき点も多くあります。
主なポイント
- 少額投資が可能:初心者でも気軽に参加できる。
- コミュニティの影響力:情熱的なコミュニティがプロジェクトを支え、文化的・社会的な価値を高める。
- 急上昇の可能性 :投機やFOMO(見逃しの恐怖)による価格の急騰が期待される。
主なリスク
- 供給リスク:3年間かけて関係者の保有するトークンアンロックが進み、供給過多になる可能性があります
- 価格変動リスク:一般的な暗号資産よりも激しい価格の乱高下が予想されるため、余剰資金で投資しましょう。
- プロジェクト成長の不確実性:新規プロジェクトなので公開されている情報がまだ少ないです。将来的にどのようなプロジェクトになるのか今後も情報を追っていく必要があります。
- 政治リスク:米国の大統領の職務・権限と利益相反になりうる可能性があります。ハーバード大学の研究者は「賄賂の手段になり得る」と指摘しています。また、米国憲法の「報酬禁止条項(Emoluments Clause)」に抵触する可能性が議論されています。
- セキュリティリスク:プロジェクトが依存する技術が未成熟であったり、セキュリティ対策が不十分であったりする場合、ハッキングやデータ漏洩のリスクが高まります。
関連:メタマスクのセキュリティ対策、詐欺の手口、ウォレット利用上の注意点まとめ
TRUMPやDOGEなどのミームコイン投資は、ハイリスク・ハイリターンであるため、失っても良い余剰資金での売買が推奨されます。
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また、ウォレットのセキュリティ強化やハッキング対策の知識も極めて重要です。海外のNFTゲームを利用する際には、これらのリスクを充分に理解し、慎重に行動することが必要です。〉
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