次期議会の優先事項に
米国上院銀行委員会のティム・スコット委員長は15日、次期議会での優先事項を発表した。暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産の枠組みを構築し、オープンな環境を育成することも組み込んでいる。
スコット氏は、これまでの米証券取引委員会(SEC)の姿勢を批判し、次のように述べた。
ゲンスラー委員長の下で、SECは仮想通貨業界に明確な規制を与えることを拒否し、様々なプロジェクトを海外に追いやった。
今後、銀行委員会はデジタル資産の取引と保管のための最適な筋道を確立する規制枠組みの構築に取り組む。これは、消費者の選択、教育、保護を後押しし、銀行秘密法のうち適切な要件への準拠を保証するような枠組みだ。
スコット氏は、ステーブルコインなど金融包摂を促進する新しい革新的な金融技術やデジタル資産商品にオープンな環境を育むとも続けた。
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規制緩和に取り組む姿勢
スコット氏は、銀行委員会委員長として、デジタル資産に関わらず規制緩和に取り組んでいく姿勢も示している。
バイデン・ハリス政権による過度で恣意的な金融規制の影響を抑え、適正化するよう努めるとして、次のように説明した。
過剰な規制は、個人や企業の金融面での成功や成長を後押しするクレジット、資本、金融商品へのアクセスを制限している。
スコット委員長の下、銀行委員会は、金融機関が新しい革新的な金融サービスを提供する能力を低下させるような規制案を見直す。
仮想通貨の関連では、SECによる「SAB121」と呼ばれるガイドラインも業界から問題視されてきたところだ。これは、顧客の仮想通貨を保管する企業に対し、それらの資産を「負債」計上することを課すものであり、企業が仮想通貨保管事業を行う上でのハードルになると懸念されている。
その他、バイデン政権では仮想通貨企業が銀行サービスを制限される状況も確認されており、トランプ政権では改善が期待されているところだ。
トランプ氏は、「SAB121」などに関して就任してすぐに対処するのではないかとも報じられている。
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明確なルール作りを推進へ
スコット氏は、金融に関するルールを明確化する法案にも積極姿勢だ。コストと恩恵の両方を考慮した立法提案を推進し、革新的な金融技術とサービス事業者のための明確なルールを提供するとしている。
また、消費者が情報に基づいた意思決定を行うための手段を得られることも確実にしたいと続けた。
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