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ソラナ(SOL)の概要
ソラナ(Solana)は、QualcommやDropboxにおいて圧縮アルゴリズムや分散システムの管理に携わった経験を持つアナトリー・ヤコヴェンコによって創設された、高速で低コストなスマートコントラクトプラットフォームです。その独自通貨はSOL。基本設計として50,000トランザクション/秒(TPS)と600ミリ秒の平均ブロックタイムを実現し、追加のスケーリングソリューションなしで高いスループットを可能にします。
主要な開発会社であるSolana Labsは、2021年6月にアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)とPolychain Capitalが主導する3億1415万ドル(約350億円)のプライベートトークンセールを完了し、大規模な資金調達に成功しました。
ネイティブトークン「SOL」
ソラナのネイティブトークンであるSOLは、2024年1月時点で時価総額世界第4位の仮想通貨です。SOLトークンは、ステーキングやトランザクション手数料の支払い、ガバナンス投票などに使用されます。
また、Solana財団によると、総発行量は5億6600万SOLトークンに設計されており、2024年1月現在、約4億3200万SOLが市場に流通しています。
23年12月現在、日本国内では、SBI VCトレード、GMOコインに上場しており、DMM ビットコインではレバレッジ取引のみ利用可能です。
5つの注目点
1. FTXショックからの驚異的復活と2023年に940%の大幅成長を達成
ソラナ(SOL)は、FTX.comの創設者であるサム・バンクマン・フリード(SBF)による初期の支援もあり、コミュニティを急速に形成しました。FTXが支援した分散型取引所(DEX)Serumの立ち上げなどの成果を背景に、ソラナは史上最高値である260ドルに達しました。
しかし、2022年11月にFTXが破綻すると、わずか2ヶ月でその価値は50%減少し、年末には10ドル以下まで急落しました。しかし、これを乗り越え、翌年には940%の顕著な上昇を記録し、52週ぶりに125ドルを超える高値を達成。ソラナは2023年、最も優れたパフォーマンスを示した銘柄の一つとなりました。
2. 2023年以降エアドロップブームの火つけ役、Sagaスマホ等ユーザー基盤を急拡大。
ソラナ(SOL)は、2023年12月において、月間アクティブなアドレス数が過去最高の1560万を超えました(The Blockのデータより)。また、ソラナの月間新規アドレス数も680万件と過去最高を記録。この背後には、ソラナエコシステム内で主ようなDeFi(分散型金融)プロジェクトが、ユーザーにエアドロップを提供する活動が影響しています。アグリゲーターJupiterやリキッドステーキングJitoなど複数のプロジェクトが、資格のあるユーザー向けのエアドロップシーズンを形成、多くの参加希望者を集めました。
また、ソラナのスマートフォン「Saga」の所有者に対して、ソラナのミームコイン「BONK」が配布されたことも話題に。この犬をテーマにした仮想通貨は、Binanceや米Coinbaseなどの大手暗号資産取引所にリストされ、1か月間で1200%以上の急上昇を記録し、時価総額は約3000億円に上り、市場で41位にランクインしました。
3. 並列処理の先駆者、DeFi、NFT、DePin等の中心地に。一大コミュニティを形成。
ソラナは、独自のコンセンサスアルゴリズム「Proof of History (PoH)」を採用。このアルゴリズムは、時間の経過を信頼性の高い形で記録し、コンセンサス形成の効率を向上します。また、ソラナは並列スマートコントラクトランタイム「Sealevel」を導入しており、アカウントやコントラクトの状態が重複しないトランザクションを複数同時に処理することが可能です。
このような技術革新により、ソラナはイーサリアムに比べて極めて低い手数料を実現しており、1トランザクションあたりのコストが約0.00001ドルにまで抑えられています。この低コストと高速性により、ソラナはゲーム、金融、DeFiアプリケーションなど、幅広い分野での利用が可能となっています。
また、ソラナは開発者から注目を集めており、その独自の機能や特徴を活かしたアプリケーションが次々と生まれています。例えば、 170 か国にホットスポットを提供し、Wi-Fiスポットを分散化するネットワークを提供する米国企業Heliumは、その大規模なデータ処理能力を求めてソラナへの移行を選択。分散型のGoogleストリートビューを構築するHivemapperも、分散型GPUレンダリングのRenderNetworkも同様にソラナに移行しています。
4. ミームコインの爆発的取引量にも対応、安定運用と低手数料で信頼性を実証。
23年12月、ソラナの取引量は1日400億ドル超、トランザクション数は毎日5000万件以上に増加し、デイリーアクティブウォレットも大幅に増加。あるトレーダーはミームコインBONKで200万ドルを稼ぐなど、活発な取引が見られます。
技術面では、Local Fee Marketsによりダウンタイム削減とネットワーク強化を実現。このシステムはブロックスペースへの過度な要求に対応し、発生源に紐づくコンピューティングユニット(CU)に制限を設けます。こうして、単一のプログラムによるブロックスペースの過剰使用を防ぎつつ、一般ユーザーには安定した料金体系を提供し、手数料を数円単位を維持します。こうした裏付けにより、Visaとの提携を実現。Solana Payを通じてShopifyでの取引がより安く速く行える仕組みが実現しています。
5. 次世代技術(FireDancerなど)の導入を控え、パフォーマンスと市場評価の面でさらなる進化を迎える。
FireDancerは、ソラナの効率とトランザクション処理能力の向上を目指す、Jump Cryptoによって開発中のリデータクライアントソフトウェアです。このソフトウェアは、現在のソラナの理論上の限界である1秒間に50,000トランザクションを大幅に超え、1秒間に100万トランザクションを処理可能にすることを目指します。
初期バージョン「Franken Dancer」は、2024年前半にメインネットへ導入する計画。その後、ランタイムの全面的な再構築と合意アルゴリズムの実装が完了次第、来年後半にテストネットへのリリースが予定されます。この技術革新により、ソラナはさらなる分散化を促進し、市場における競争力を強化することが期待されています。
ソラナの買い方1、投資目的に合わせた取引所選び
これからソラナ(SOL)を買いたいが、どの取引所が良いか分からない人・買い方が分からない投資家向けに、簡単なガイドをご用意しました。
ソラナは、日本国内の多数の取引所で取扱いが拡大しています。自分のニーズや投資目標に最適な取引所を選ぶためには、取引所の特徴を理解することが重要です。以下、投資スタイルに合わせた取引所の選び方について4つのポイントを提供します。
1. 現物取引と積立投資
ソラナの購入方法には、Eコマースサイトのようにシンプルに購入できる「販売所」や、株式取引のような本格的な「取引所」があります。現物取引をする際は、手数料の低さや利用のしやすさに注目しましょう。また、市場の変動に左右されずに投資を開始できる「積立投資」は、初心者に適した方法です。
2. 取引機能とレバレッジ
ソラナに投資する方法は多岐にわたり、レバレッジ取引は少ない資本で大きな取引を可能にします。短期的な価格変動から利益を得ようとする積極的な投資戦略を求める方に適しています。PCで高機能なツールを提供する取引所もありますが、操作が簡単で直感的なインターフェースを提供する初心者向けの取引所もあります。
3. ステーキングとレンディング
暗号資産を預けて報酬を得るステーキングや、他者に貸し出して金利を受け取るレンディングは、受動的な収益を求める方に適しています。ただし、元本割れのリスクがあることに留意してください。取引所を選ぶ際には、報酬率や条件をよく確認しましょう。
4. Web3ゲーム、NFTへのアクセス
Web3ゲーム、NFTやエアドロップに興味がある方は、取引所から自分のウォレットに暗号資産を移動して、マーケットプレイスやゲームにアクセスする必要があります。迅速な出庫サポートと多様なブロックチェーンへの対応を提供する取引所を選びましょう。
適切な取引所を選択することは、投資体験を簡単にする鍵となります。このガイドが、ソラナ取引を始める際の参考になれば幸いです。
主要なソラナ取引所の特徴早見表
おすすめ 取引所 |
おすすめポイント | アプリの特徴 | 現物取引 | レバレッジ取引 | 投資サービス | 取引所手数料 (BTC参考) |
最低取引単位 (BTC参考) |
入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 (BTC参考) |
備考 |
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1
SBI VCトレード
|
SBIグループの100%子会社 最高水準のセキュリティ |
シンプルモードなど 充実したツール |
販売所 | 〇 | 積立・ステーキング レンディング |
Maker:-0.01% Taker:0.05% | 販売所:0.0001 BTC 取引所:0.000001 BTC | 無料 | 無料 | 無料 | ‐ |
2
GMOコイン
|
信頼と実績の GMOインターネットグループ |
ビットコインも外国為替FXも ひとつのアプリで |
販売所 取引所 |
◎ | レンディング | Maker:-0.01% Taker:0.05% | 販売所:0.00001 BTC 取引所:0.0001 BTC | 無料 | 無料 | 無料 | ‐ |
3
DMM ビットコイン
|
レバレッジ取引の取扱い 暗号資産種類国内No.1 |
取引スタイルに合わせ モードを切り替え |
SOLの取扱いなし | ◎ | レンディング | ー | 販売所:0.00001 BTC 取引所:0.0001 BTC | 無料 | 無料 | 無料*SOL現物の 取扱いなし |
‐ |
おすすめ取引所の詳細
ソラナの買い方2、取引にかかる手数料をチェック
仮想通貨取引所では、いくつかの手数料が関わってきます。主なものには、取引手数料、スプレッド(売買価格に含まれるカバー手数料)、仮想通貨の出庫手数料、そして日本円の入出金手数料等があります。
取引所によっては、ソラナの市場形成に寄与する注文方法(メイカー取引)に対して、手数料分を収益として得られる場合もあります。また、取引所の流動性に依存する売買価格差、つまり「ビットアスクスプレッド」も重要なコスト要因となります。
ソラナの買い方3、具体的な購入までのプロセス
1. 口座開設
まずは購入の前に、交換業者への登録手続きを行なって口座を開設することが必要です。口座開設は主に以下のステップで進んでいきます。
- メールアドレスを入力して登録用のURLを受信
- 必要事項を入力
- 本人確認書類を提出
まずは、自身が使用するメールアドレスを交換業者の専用ページに入力します。その後は入力したメールアドレス宛に登録用のURLが届くので専用のページを開き、多くの場合ここでパスワードの設定を行います。
次は氏名や住所、投資目的などの情報を入力。口座開設には本人確認が必要なため、必要書類をアップロードしたり、郵送したりする手続きが必要です。その後に審査が行われ、通過すればソラナを購入できるようになります。
2.入金方法
口座開設が完了したら、次にソラナを購入するために円の入金を行います。円の入金方法は、対応している銀行などが交換業者によって異なるので、必要に応じて事前に確認しておくことをお勧めします。
入金では、主に以下のような方法で最初に円を交換業者の口座に預け入れます。
- 銀行振込
- インターネットバンキングから入金
- コンビニから入金
入金後、自身の口座に円の残高が反映したら、その資金を使ってソラナの購入が可能。取引所か販売所を選んで、必要事項を入力して購入手続きを行います。
3.ソラナ(SOL)の買い方(参考例SBI VCトレード)
「販売所」では、同社が設定した価格でソラナ(SOL)の売買が行えます。購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で行われ、操作が直感的で初心者にも理解しやすいです。しかし、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きです。
[caption id="attachment_509079" align="aligncenter" width="1140"]販売所の利用画面 出典:SBI VCトレード[/caption]「取引所」では、参加者同士が直接価格と数量を提示して取引します。自分の望む価格で購入または売却を希望し、それに応じた相手がいれば取引が成立します。この方式では、指値注文や成行注文を利用して取引を行うことができます。
SBI VCトレードの売買手数料は無料(スプレッドあり)。一方、取引所の売買手数料は-0.01%(メーカー)および0.05%(テイカー)で、国内最安水準の手数料設定となっています。メーカーは市場に新たな注文を提供して待機する役割のこと、一方でテイカーは市場に存在する既存の注文に応じる役割のことです。
[caption id="attachment_509082" align="aligncenter" width="1140"]取引所の利用画面 出典:SBI VCトレード[/caption]SBI VC トレードではソラナ(SOL)のステーキングが便利
[caption id="attachment_509347" align="aligncenter" width="1300"] ステーキング実績(2023年12月)出典:SBI VC トレード[/caption]ステーキングのメリットは、長期保有予定の仮想通貨を預け入れて放置しているだけで、株の配当のようなパッシブインカム(受動的収入)を得られる点にあります。
SBI VCトレードにおいては、ソラナ(SOL)を口座に預けるだけで、毎月資産が増加します。2023年12月の実績では、SOLのステーキングによる年率は7.1%で、手数料を差し引いた実質年率は5.3%となりました。SBI VCトレードのステーキングサービスを利用するための特別な申し込みや手続きは必要ありません。平均保有量に基づき、SBI VCトレードの口座内で毎月自動的に報酬が支払われるシステムです。このサービスはいつでも解約が可能で、資産の引き出しも自由に行えます。
SBI VC トレードの口座開設方法
出展:SBI VC トレード
SBI VC トレードで口座開設をし取引開始するまで、主に「仮登録(メールアドレス登録)」・「本登録(本人情報の入力と本人確認書類の提出)」・「取引に必要なパスワードの受領」の3ステップを踏む必要があります。上記の表のように、本人確認書類の提出方法は3種類あるため自身に合った選択しましょう。
また、外国籍の方は以下の中から各1つずつ書類提出が必要です。事前に準備しておきましょう