ソラナ(SOL)の概要
ソラナは、スイスのツークを拠点とするSolana財団が運営する、「世界初のウェブスケール・ブロックチェーン」だ。ソラナは「第4世代ブロックチェーン」としても知られており、業界最高水準のスループットを可能にするネットワーク技術を導入している。
ソラナは50,000TPS(トランザクション/秒)のスループット、そして600ミリ秒という平均ブロックタイムにより、レイヤー2のスケーリングソリューションを必要としないことが大きな特徴だ。
開発元のSolana Labsは21年6月、ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)とPolychain Capitalが主導した3億1415万ドル(約350億円)のプライベートトークンセールを完了したことで、投資家による注目も集めた。
ユースケース
ソラナは、イーサリアムの約3,800倍もの速度を持つとされている。また、イーサリアムの1トランザクションあたりの平均コストが6.498ドル(執筆時)であるのに対し、ソラナでは0.00025ドルしかかからない。
ソラナはイーサリアムのERC-20のような規格と同様、SPLという規格を公開。これによる相互運用性が確保されており、ERC-20とSPLトークンの交換も可能とするシステムが提供されている。
イーサリアムの高騰しがちなガス代と比較した場合、Solanaの手数料は1トランザクションあたり0.00001ドルと低く抑えられていることから、様々なプロジェクトがSPLの採用を発表している。またソラナのブロックチェーン上には、SerumやRaydiumのようなDEXプラットフォームが複数構築されており、ユーザーが増加している。
ネイティブトークン「SOL」
ソラナのネイティブトークンであるSOLは、本稿執筆時点で、時価総額7位の仮想通貨だ。SOLは、ステーキング、トランザクション手数料、ガバナンスにおいて使用される。
Solana財団は、合計4億8900万のSOLトークン流通の予定を発表しており、執筆時点では、これらのうち約2億6000万がすでに市場で流通しているとされている。
22年2月現在、日本国内での仮想通貨取引所には未上場だ。