はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ソラナETF「SSK」、JitoSOL統合でステーキング利回りを強化へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ソラナETFで利回り強化へ

米国で提供されているソラナ(SOL)の現物ステーキングETF「SSK」に、利回り強化の動きがあった。

発行元のREXシェアーズ(REX)とオスプレイファンズ(Osprey)は24日、構成資産の一部にリキッドステーキング銘柄「JitoSOL」を組み入れることを正式発表した。

JitoSOLは、ソラナ・チェーン上のリキッドステーキングトークンであり。通常のステーキング報酬に加えて、ネットワーク上で得られる取引順序の最適化による追加利益(MEV)も還元されるなど、より高い利回りが期待されている。今回の統合により、SSKはこうした収益性の高い運用資産を取り込む格好だ。SOLとJitoSOLのステーキング利回りの差は以下の通り(参考)。

  • ソラナ(SOL)通常ステーキング: 約6.5〜7.0%
  • JitoSOL(リキッドステーキング): 約7.2〜7.4%
    * 出典:Jito公式、ソラナ各種エクスプローラー等、CoinPost調べ

SSKは「(REX-Osprey™ Solana + Staking ETF)」と言い、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のステーキング報酬が得られる点が特徴。米SEC(証券取引委員会)の承認を受けて7月2日に取引が開始された。発売からわずか12営業日で運用資産総額は1億ドル(約147億円)を超えたという(公式発表より)。

SSKのステーキング報酬はすべて投資家に還元される。発行元2社はいずれもステーキング報酬を手数料として徴収せず、報酬はそのままETF保有者に分配される。

SSKは証券口座からのアクセス性や流動性を備え、JitoSOLの統合により、ソラナ特有のステーキング報酬をより効率的に取り込む構造へと進化した。

関連:米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定

オンチェーン資産と金融商品の融合

今回の統合により、DeFiと伝統金融の接点としての意義も注目されている。

Jito Foundationの最高商務責任者であるトーマス・ウム氏は、「JitoSOLが米国のETFに組み込まれる初のリキッドステーキングトークンとなったことは、Jitoにとってだけでなく、従来の金融商品におけるステーキング資産の将来にとっても画期的な出来事です。」と述べており、ステーキング資産が伝統金融市場で本格的に組み込まれていく先例として注目される。

これまでETFはビットコインやイーサリアムといった「価格変動性」へのエクスポージャーを提供する商品が主流だったが、SSKのような「利回りを伴う暗号資産ETF」は資産運用の選択肢を広げる可能性がある。

JitoSOLとは

暗号資産ソラナ(SOL)をステーキングする代わりに発行されるトークンで、保有者は報酬を得ながらDeFi上での追加運用も可能となる。Jito Labsによって開発され、DeFiLlamaによればTVL(預かり資産総額)は30億ドル超と、ソラナ圏では最大規模を誇る。

関連:ブラックロックのイーサリアム現物ETF、史上3番目の速さでAUMが100億ドル到達

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧