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ソラナのリキッドステーキングとは?始め方、JitoやバイナンスSOLなど注目動向

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リキッドステーキングとは

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)におけるステーキングは、年利5%~8%の魅力的な報酬を提供する運用方法として知られています。

しかし、従来のステーキングには資金が一定期間ロック(預け入れ)されるという大きな課題がありました。この問題を解決するのが、近年注目を集める「リキッドステーキング」です。

リキッドステーキングの特徴は、ステーキングしたSOLとほぼ同価値の「LST(リキッド・ステーキング・トークン)」が付与される点です。このLSTにより、以下のような柔軟な運用が可能になります:

  • DeFiサービスでの流動性提供:取引手数料の一部を得たり、トークン報酬も期待
  • 借入の担保としての利用:他のDeFiで運用可能で、エアドロップのポイント稼ぎなど、追加の収益機会を得られる
  • 償還時:元のSOLとステーキング報酬の受け取り
  • トークンの売却:市場変動に応じた柔軟なトレーディングが可能に

ソラナエコシステムにおけるリキッドステーキングは急速な発展を遂げています。

例えば、JitoやSanctumなどのプロジェクトは、ビジネス収益の一部をLST保有者への追加リターンとして還元しています。さらに、Binanceをはじめとする大手取引所との提携により、一般投資家のアクセシビリティも向上しています。

solana-lst-marketcap

出典:出典:DUNE

ソラナのリキッドステーキング市場は2024年12月時点で約80億ドル(1.2兆円)規模に達しており、これはソラナのステーキング市場(約1,000億ドル)の約8%を占めています。2024年初頭と比較して5倍の成長を記録しています。

本記事ではリキッドステーキングの詳細な特徴、主要プロジェクトの分析、そして投資における注意点について詳しく解説していきます。

💡この記事でわかること
  1. リキッドステーキングの将来性・今後の展望
  2. リキッドステーキングの注目銘柄
  3. リキッドステーキングの始め方
    1.国内取引所でソラナ(SOL)を購入
    2.国内取引所からソラナ(SOL)を出庫
    3. Phantom walletをDEXに接続
    4.購入したSOLを用いて、LSTを発行
  4. リキッドステーキングのリスクに関する注意事項

リキッドステーキングに必要なソラナ(SOL)購入に

ソラナ・リキッドステーキングの将来性と成長余地

先述したようにソラナのステーキング市場は2024年12月時点で約1000億ドル(約14兆円)規模に達しており、流通するソラナ全体の68%がステーキングに利用されている状況です。しかし、このうちリキッドステーキングが占める割合はわずか8%に留まっており、成長ポテンシャルを秘めています。

今後、リキッドステーキングの普及を後押しする要因として、以下が挙げられます

  • 資本効率の向上とDeFiアプリケーションでの活用機会の拡大
  • 大手取引所による参入で高まる一般投資家のアクセス性
  • 従来のステーキングと比較して高い柔軟性と流動性

特に、BinanceやBybit、Bitgetなど大手取引所が専門プロジェクトと提携し、独自のリキッドステーキングトークン(LST)を提供開始したことは、市場の転換点となっています。

Binanceのリキッドステーキングサービス(BNSOL)の特徴

出典:Binance

Binance(グローバル版)が提供するBNSOLは、ソラナに特化したリキッドステーキングトークンです。その特徴は:

  • SOLと1:1の交換比率でBNSOLを発行
  • 通常のSOLと同様の取引・転送が可能
  • DeFiアプリケーションでの幅広い利用性
  • ステーキング報酬と流動性の両立

即時解約可能な柔軟性と、従来のステーキングを上回る収益性により、多くのユーザーが従来型からリキッドステーキングへ移行しています。

主要なソラナLSTプロジェクトと特徴

ソラナで主要なリキッドステーキングプロジェクトには、Jito、Marinade、Sanctumなどがあります。

ステーキングの基本的な年間利回りは7%程度ですが、リキッドステーキングを活用することでより高い収益率が見込まれます。

  • Jito:Solanaの最大のリキッドステーキングプロトコルでMEV(最大抽出可能価値)を活用して、ステーキング報酬を増やす。
  • Sanctum:プロジェクトに応じたカスタムLSTの作成が可能で、68種類のLSTが発行されている。

JitoSOL – 高流動性のLST

JitoSOL

JitoSOLは、現時点でステークSOLの総量が最も多く。2024年12月時点、プロジェクトに預け入れられている総資産額は33億ドル(約5,000億円)に達しており。ソラナLST市場で約41%のシェアを占めています。(DeFillama調べ)

  • APY(年利): 10.01%
  • 総担保額: 14.35M SOL
  • 交換レート: 1 JupSOL ≈ 1.1572 SOL

Jitoは、MEV(最大抽出可能価値)報酬とステーキング報酬を組み合わせたソラナブロックチェーン初のリキッドステーキングサービス。

2024年10月に手数料として過去最高となる7,892万ドル(120.8億円)の収益を上げ、LidoやUniswapなど分散型金融(DeFi)大手の収益を上回りました。

このJitoの高い収益性は、ステーキング報酬とMEV報酬という二つの収益の柱からもたらされています。

ユーザーは、預け入れたSOLの量に応じて、ステーキング報酬を受け取るとともに、本来ならマイナーやバリデータが獲得するMEV報酬も受け取ることができます。

Jitoは、Solanaネットワークの分散化を促進する重要な役割を果たしています。分散化は、ネットワークの健全性を保つために不可欠であり、Jitoはその実現に向けて設計されています。

ユーザーがJitoにステーキングして、JitoSOLを発行することを通じ、流動性を維持しながら、ネットワークのセキュリティと効率性を向上させることができます。

Sanctum

Sanctumは、カスタムLSTプールの作成が可能な新しいタイプのプロトコルとして注目を集めています。プロジェクトの公式データによると、年利(APY)は選択するプールにより8〜15%程度と幅広く、プロジェクトに預け入れられている総資産額は約18億ドルになっています(24年12月時点)。

現在68種類の異なるLSTを提供しており、投資家は自身のリスク許容度に応じて、異なる収益性とリスク特性を持つLSTを選択することができます。

関連Sanctum(サンクタム)でソラナのステーキング利益最大化 INFトークンの活用法

リキッドステーキングに必要なソラナ(SOL)購入に

リキッドステーキングの始め方

ソラナ(SOL)を預けて、リキッドステーキングを始める手順を解説します。

  1. 国内の仮想通貨取引所でSOLを購入する
  2. 購入したSOLをPhantom walletへ出金
  3. Phantom walletをDEXに接続
  4. 購入したSOLを用いて、LSTを発行

1.国内取引所でソラナ(SOL)を購入

ソラナ(SOL)は下記の国内取引所等で購入できます。

SBI VCトレード

大手上場企業SBIグループ傘下の安心・安全な取引所

OKJ

世界的な仮想通貨企業OK Groupの日本法人、迅速な出金で人気の取引所

特徴 SBI VCトレード OKJ
取扱い通貨数 24種類 42種類
手数料 最高水準 0.07%~0.02%*
出庫対応 出庫手数料無料 入出金は24時間365日即時対応
取引方法 販売所・取引所・レバレッジ 販売所・取引所
公式

※ 取引量に応じて段階的に安くなるボリュームディスカウント方式

SOL情報 SBI VCトレード OKJ
ステーキング 可能
板取引 可能
最小取引単位 0.001 SOL(販売所) 0.01 SOL(販売所)
出庫手数料 無料 0.01~0.05 SOL
公式

関連:ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較

2.国内取引所からソラナ(SOL)を出庫(SBI VCトレード)

次に、購入したSOLをウォレットに送金する手順を解説します。ここでは、SBIVCトレードを例示しますが、基本的な手順は各社とも似たものです。

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