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仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

時系列順でFTX騒動をふり返る

今年5月、米ドルに価値の連動するはずのアルゴリズム型ステーブルコインUST(TerraUSD)崩壊を発端に、時価総額上位の関連銘柄テラ(LUNA)が99%以上暴落。これを皮切りに、多額の投資をしていたThree Arrows Capital(3AC)やCelsiusなど大手企業の連鎖破綻に追い込まれた暗号資産(仮想通貨)市場。

数ヶ月して事態は終息したかに思われたが、ここへきて多数の暗号資産プロジェクトに出資してきたアラメダ・リサーチの債務超過リスクが顕在化。バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOが、アラメダの姉妹企業で大手取引所FTXのネイティブトークンFTTの売却を発表したことが決定打となり、仮想通貨相場は再び暗転した。

市場シェア38%(11月10日時点)のドミナンスを誇るビットコイン(BTC)は、17,500ドルの年初来安値を割り込み、一時15,000ドル台まで下落するなど、2020年11月以来の水準まで落ち込んだ。

状況を悪化させたのが、FTTの暴落でアラメダの破綻リスクが現実味を帯びたことで、アラメダの関連企業で大手仮想通貨取引所FTXに投資家の出金依頼が殺到したバンクラン危機(取り付け騒ぎ)だ。

バンクランとは

金融機関の崩壊を懸念して、顧客資産の出金が相次ぐ状態を指す。信用不安やデフォルトのリスクが高まる際に発生しやすい。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨取引所FTXは2019年、スタンフォード大の教授を両親に持つサム・バンクマン=フリード氏(通称、SBF)が設立。「For Traders By Trader」のフレーズを掲げた取引所は急速に頭角を表していき、業界最大手のバイナンスに次ぐ大手取引所へと成長した。

バンクマン=フリード氏は、両親も支持する効果的利他主義(Effective Altruism)の思想の下、資金をハイペースで集め、より効果的に活用していくライフスタイルを起業前から貫いてきた。

仮想通貨の裁定取引(アービトラージ)や自身の仮想通貨ファンド「アラメダ・リサーチ」を通じて長者番付に載るほどの莫大な富を築き、慈善団体への寄付などを行なってきた。

関連:SBF氏、米大統領選で120億円以上を献金する意向

SBFは慈善活動以外でも、政治献金を活発的に行い、仮想通貨規制のロビー活動でも手腕を発揮。

靴紐が整っていないラフな状態でも米議会で仮想通貨やDeFiについて力説する姿や、スポンサーの広告塔としてMLBの大谷翔平選手など米プロスポーツ界の名選手を相次いでブランドアンバサダーに招聘。業界内外問わず、注目を集めた。

関連:米大リーグの大谷選手、FTXのアンバサダーに就任

しかし、11月上旬。SBF氏がトップを務めてきたアラメダの財政状況の苦境を明らかにするリーク記事が公表された。

流動性の低いFTTなどのトークンを多く保有していたほか、トークンを担保に多額の借入を行なってきた実態が指摘され、バイナンスのCZがこれを問題視して保有分のFTTの売却を決断したことで企業価値が大きく揺らいだ。

投資家のリスク回避姿勢が強まるにしたがってFTTやソラナ(SOL)などのトークン価格が暴落し、アラメダおよびFTXは窮地に追い込まれた。

2022年は、テラ(LUNA)のDo Kwon氏や3AC(Three Arrow Capital)のZu Shu氏など、不信を買う関係者はいたが、業界の風雲児として政界でもコンプライアンス重視の姿勢を強く訴えてきたSBF氏による事実上の背信行為は、業界全体を震わしている。

相場だけではなく、暗号資産業界としても帰路に立たされていると言える状況だ。

FTX騒動の時系列まとめ

本記事では、2022年の一大イベントとなったFTX騒動を時系列順で振り返っていく。

目次
  1. 11月2日
  2. 11月7日
  3. 11月8日
  4. 11月9日
  5. 11月10日
  6. 11月11日
  7. 11月12日
  8. 11月13日
  9. 11月14日
  10. 11月15日
  11. 11月16日

11月2日

事の発端となったのは、海外仮想通貨メディアCoinDeskが11月2日(水)に公開したリーク記事

関係者を通じて漏洩した非公開の会計書類(貸借対照表・バランスシート)によれば、アラメダはQ2終了(6月30日)時点で約2.1兆円(約146億ドル)の資産を保有しており、このうち最大の保有資産は36.6億ドル(5,300億円)相当のロックされたFTXトークン(FTT)だったという。

また、他にもソラナ(SOL)、そしてこれらの時価総額上位銘柄以外ではMAPSやOXY、FIDAなどのトークンを大量に保有していたことが判明。現金及び現金等価物は20億ドル(2,900億円)相当だった。

名目上の企業規模は2兆円だったが、流動性の低いトークンを売却した際のコストを考慮すると実際にはそれ以下の可能性が高い点や、関連会社発行のFTTトークンなどを担保に多額の借入を行なっていたとの情報もあり、相場急変時の財務リスクが強く懸念された。

関連:FTXと姉妹企業アラメダ、FTT頼りの資金繰りを解明

11月7日

市場も半信半疑だった財務リスクが本格的に危惧されたのは11月7日(月)だ。

FTXのライバル企業で業界最大手の取引所バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOが、「最近明らかになった事物」を要因に、保有するFTTを今後全て売却する方針を表明。

過去にFTXに出資した際に取得した株式売却益として21億ドル(3,000億円)相当のFTTとBUSD(バイナンスのステーブルコイン)を受け取っていたことを明かし、この時付与されたFTTを段階的に清算する計画を発表した。

CZ氏はこの際「市場への影響を最小限に留めるため」に市場のコンディションや流動性を考慮して、今後数ヶ月をかけて段階的に売却を行うと説明したものの、CZ氏の動向により、結果的にアラメダ・リサーチを巡る財務懸念の信憑性が高まったことにより、FTT価格は前日比10%ほど急落した。

関連: バイナンスCZ氏、「FTXトークン(FTT)を全て売却する」

これを受け、SBFは「FTXの財政事情について監査をすでに受けており、十分な資産を保有している。顧客資産は保護されている」などと釈明に追われた。

その上で「業界を前進させている全ての人の成功を祈っている」とコメント。「手段は違っても、”CZを含め”この業界に貢献してきた全ての人に敬意を表する」と述べた。

CZ氏が「FTTの売却方針は、テラ騒動の一件を踏まえたリスク管理戦略の一環だ」と説明した際、SBF氏は「競合他社がデマで我々を追いかけようとしている」と反応するかのように投稿する一幕もあった。(関連投稿は削除済)

さらに、アラメダ・リサーチのキャロライン・エリソンCEOは「リークされた資料には掲載されていない資産は100億ドル(1.4兆円)以上ある」と反論。CZ氏が「本当に市場への影響を最小限に留めたいなら、アラメダが全て1FTT=22ドルで買い取る」と強気発言を投げかけた。実質的な口先介入で価格急落を食い止めようとした可能性がある。

なお、SBF氏は10月30日、「米首都のワシントンDCで業界を代表してくれるのを楽しみにしている。DCへの移動は許可されているだろう」と、CZ氏を暗喩して挑発するかのようなツイートも指摘されている。(関連投稿は削除済)

関連:アラメダの財務懸念めぐりアルト相場に冷や水、FTTやSOLなど急反落

11月8日

その後、バイナンスの共同設立者でCCSO(Chief Customer Service Officer)を務めるYi He氏は、FTTの売却は「純粋な投資関連の出口選択である」と説明し、競合と”戦争”する意図は全くないとコメントした。その上で、特定のトークンの保有や売却は個々のリスク許容度とリスク戦略に依存すると述べている。

CZ氏はFTTの売却判断に至った経緯として、「業界の課題である透明性をもたらす為にツイッターでスレッドを投稿した」とを説明。

ここまでの議論を巻き起こし、この発表が「ラクダの背骨を折る最後の藁になるとは」と語った。一方で、一部投資家がこれをFTXとの”争い”に脚色しようとする中でもCZ氏は「争いに興味はない」と表明している。

また、バイナンスのCSO(最高戦略責任者)であるPatrick Hillmann氏は、バイナンスのようなステークホルダーとしては小規模なトークン売却が公開市場で資産を売るだけで、大きな組織は本来崩壊しないと指摘。「SBF氏は正しい問題に焦点を置いていない」と批判し、以下の関与を否定した。

  • SBFのDCCPA法案に対するスタンス
  • Erik Voorhees氏とFTXのスタンスについての議論
  • インフルエンサーとのツイッター上の論争
  • アラメダのバランスシート管理
  • リークされた米コインデスクの記事

8日時点で、FTXにおける顧客資産の引き出し(出金依頼)が停滞する中、CZ氏はバイナンスはコールドウォレット上に80億ドル相当のイーサリアム(ETH)を保管していると強調した。

関連:バイナンス、「FTTの売却は純粋な投資上の決定」と強調

11月9日

バイナンスは、FTX買収に向けたノンバインディングな(法的拘束力のない)合意書を締結。FTXの財務・経営状況などを調査するデューデリジェンス(DD)に問題がなければ、流動性危機を解消するために買収を行うと発表した。

また、CZ氏は9日夜、透明性を向上する為に社員向けに送付したメモを公開。

SBF氏がバイナンスに支援を求めてきたとしつつ、FTXの状況はバイナンスにとっては「勝利ではない」と指摘。今回の事態が影響して、今後各国の規制ライセンス取得は以前より難しくなり、世論の逆風も強まるだろうと述べた。

関連:バイナンス、FTX買収を検討へ 流動性危機を支援

この時点で、SBF氏も「流動性危機の解消に向けてバイナンスに協力を要請した」と発表。顧客資産が1:1の割合で補填されることが最優先であるとしていた。

一方、渦中のFTTは前日比86%安の暴落を記録。仮想通貨相場もリスクオフで大幅安となり、FTXの取り付け騒ぎを加速(72時間で60億ドル相当の出金)させた。

これに伴い、20代で米ブルームバーグの長者番付にランクインしたSBF氏自身の資産総額も、資産価値165億ドル(2.4兆円)から9.91億ドル(1,400億円)へと急減したことが確認された。

関連:仮想通貨市場の混乱で大規模ロスカット、FTTは前日比80%以上暴落

企業が相次いで出資・関与を否定

状況の悪化が露わになるにつれ、業界企業はFTXおよびアラメダへのエクスポージャーについて開示を求められた。

FTXを顧客に含んでいた独自の決済ネットワークを保有していたシルバーゲートキャピタルは、「FTTの保有及びFTTを担保とした貸付を行なっていない」点を強調。他にも、ステーブルコインのUSDTを手がけるテザー社や新L1プロジェクトのAptos Network、国内大手取引所のコインチェックなどが関与を否定する事態に。

米大手仮想通貨取引所コインベースも同情の意を述べつつ、「FTXの高リスクなビジネス手法が今回の惨状を招いた」と分析。対照的に、上場企業であるコインベースは厳格な米国法に準拠して、開示義務があり、顧客資産にも触れないと強調した。

関連:仮想通貨企業、FTX危機の影響を受けないと相次いで声明

買収に向けた合意に一旦至ったことでセンチメント(市場心理)は一時回復したが、9日夜にはCoinDeskが「買収成立の可能性は低い」と報道

ビットコイン(BTC)が年初来安値を割り込み、アラメダの関連銘柄であるソラナ(SOL)が急落するなど、相場状況はさらに悪化した。

11月10日

バイナンスは日本時間の10日朝、FTXの買収断念を発表。デューデリジェンス結果による負債総額の大きさに難色を示したほか、顧客資産の乱用に関する報道、および米規制当局の捜査開始に関する報道を挙げた。

10日未明には、アラメダ・リサーチの公式サイトがアクセス不能になった。また、FTXでは顧客資産の出金(引き出し)が大体的に停止するなど、一般投資家への影響が広がった。

出典:Alameda Research

また、バイナンスの正式発表前後には、FTXのコンプライアンス及び法的チームの大半が退職したことが関係筋の情報から判明。SBF氏がFTXのHQであるバハマを去ったり、従業員のSlackを退出したとの情報も飛び交うなど、情報の錯綜が続いている。

関連:バイナンス、FTXの買収は行わないと正式発表

1.1兆円規模の資金不足か

さらに、ブルームバーグは9日、SBF氏が投資家向けに「このままだと破産申請する必要がある」と発言したと報道。バイナンスが買収合意を撤回した時点で、およそ80億ドル(1.1兆円)近い資金が不足しており、FTXが財政的に機能するためには、最低40億ドル(5,800億円)相当の資金が必要であると語ったという。

規制当局も懸念

また、バイナンスが言及した米規制当局の調査介入に関する報道もブルームバーグが報じたものだ。

すでに、FTXは取り扱い銘柄の有価証券性を巡り、SEC(証券取引委員会)などから調査対象となっていたが、今回の一件で顧客資産の取り扱い手法がSECとCFTC(商品先物取引委員会)の捜査対象になったもようだ。

さらに、日本時間10日のウォール・ストリート・ジャーナルの報道では、米司法省もFTXの捜査を開始しているという。司法省は詐欺などの事例を取り締まる傾向があるが、現時点ではどのような観点から調査を行なっているかは不明。

*11日追記 SECのゲンスラー委員長は10日のCNBCインタビューでFTXの破綻危機について規制の重要性を改めて指摘した。また、FTX USに関してはFTXとは別件で数カ月前から調査を行なっている模様だ。

関連米SEC委員長、FTX騒動について発言 投資家保護の必要性を強調

11月11日

10日夜から11日までの出来事リストは以下の通り。沈黙を保っていたSBFだが、10日夜(日本時間)にツイッター上で謝罪を公表。動向が加速している。

    FTXの運用情報

  • SBFがアラメダ救済のために40億ドルの顧客資産を利用したことが発覚
  • FTXのサムCEOが90億ドル以上の資金確保を急ぐ(サン氏やテザー社、クラーケンにもアプローチ)
  • FTXが一部の出金を再開
  • サムCEOがアラメダ閉鎖へ
  • FTXがトロンと協力。TRX・BTT・JST・SUN・HTの1/1の償還が可能に
  • サムCEOがSNSで謝罪:「私は大失敗してしまった。もっとうまくやるべきだった」
  • SBFがFTXの資産が顧客のデポジットを上回っていると主張し、破綻を否定
  • 米国版FTXが数日以内に取引停止の可能性を通知
  • 関係者情報

  • エルサルバドル政府、FTXにビットコインを預けている噂を否定
  • TRON DAOが10億ドル分のUSDTを購入声明
  • テザー社がFTX保有の4,600万ドル相当のトロン版USDTを凍結(法執行機関の要請)
  • 仮想通貨融資大手BlockFiがFTXの影響を受け顧客出金を停止
  • 規制動向

  • 関東財務局がFTX Japan株式会社に行政処分(業務停止命令など)
  • 米SECと司法省がFTXを調査、ホワイトハウスが事態を監視・規制の必要性を呼びかけ
  • G20の金融安定理事会がFTXの事態を受け発言:「仮想通貨の巨大企業には緊急の規制が必要」
  • バハマ規制当局がFTX.comの運営側であるFTX Digital Marketsおよび関連当事者の資産を凍結

関連:FTX Japanに行政処分 利用者資産の保全などを要請

11月12日

11日の状況から一転し、FTXは破産申請を行った。顧客資産の対応などが焦点になる。

    FTXの運用情報

  • FTXが米連邦破産法11条の適用を申請
  • サムがSNS上で再び謝罪
  • FTX USが仮想通貨出金を一時停止
  • FTX US、米国CFTCのデリバティブ清算案を撤回
  • 関係者情報

  • 米ゲームストップがFTX USとの提携関係を終了
  • F1チーム「メルセデス-AMG Petronas」がFTXとの提携関係を終了
  • Yuga LabsがFTXの預かり資産疑惑を否定
  • カリフォルニア州当局がFTX破綻の影響を受けたBlockFiのレンディングライセンスを停止
  • ソラナDeFiのTVL(預かり資産)が前日比で約1/3減
  • Star Atlasの開発資金にも打撃
  • Yuga LabsがFTX破綻の影響を否定
  • 規制動向

  • キプロス共和国がFTXのライセンスを停止
  • 資金移動

  • 複数観測:FTXウォレットから外部ウォレットに3.83億ドルの資産が移動(FTX側からの説明なし/ハッキングの疑惑も)

また、米大手メディアWall Street Journalの報道では、サム・バンクマン=フリード氏以外にもアラメダのキャロライン・エリソンCEO、そしてFTXの幹部であるニシャド・シング(Nishad Singh)氏とゲリー・ワン(Gary Wang)氏らがFTXの顧客資産乱用を認知していたという。

NBAマイアミ・ヒートとマイアミ・デイド郡、FTXとのスポンサー契約解除

FTXが本拠地の命名権を取得していたマイアミ・ヒートは日本時間12日、球団としての声明を発表。FTXの破綻や一連の動向を「非常に残念」と述べ、早急にFTXとの事業関係を解消する方針を表明した。

FTXは21年3月にマイアミ・ヒートのスタジアム命名権を獲得。提携の一環として、自治体のマイアミ・デイド郡と地域活動を行うはずだったが、新たな提携先を見つけることとなった。

関連:FTX、米NBAのアリーナに対する命名権獲得

11月13日

SBFの代わりにCEO、およびCRO(最高事業再構築責任者)に就任したJohn Ray氏がFTX USの法律顧問Ryne Miller氏を通じて声明を以下の通り発表した。

連邦破産法第11条の適用を受ける債務者としての義務に基づき、FTX USおよびFTX.comは所在地を問わず全ての資産を保護するため、あらゆる努力を続けている。

特に、現在は取引・出金機能を停止し、確認できる限りの仮想通貨を新たなコールドウォレットのカストディアンに移行している最中だ。

また、Ray CEOは同時にFTXで「特定資産への不正アクセス(ハッキング)」が発生した点を認め、「早急な事実確認」と迅速な対応を取っているとコメント。規制当局とも連絡を図り、連携していると述べた。

関連:FTX、破綻後に仮想通貨の不正流出が発覚 被害額600億円規模か

11月14日

日本時間14日未明には、FTX Japanが顧客資産の管理状況を報告。11月11日時点では、顧客資産を上回る量の仮想通貨と法定通貨(日本円と米ドル)をコールドウォレットや信託口座において分別管理していると説明した。

一方、FTX Japanは11月に破産を申請したFTX Trading Limitedの関連会社と含まれており、今後の破産手続きの過程でFTX Japanの資産管理権に及ぶのか疑問点が残っている。

関連:FTX JP、仮想通貨や法定通貨残高など「顧客資産」の管理状況を報告

また、決済大手VisaがFTXとのデビットカード発行に関する提携を解消した。ロイターの報道で明らかになった。

同デビットカードは22年3月に米国で提供を開始し、10月には40ヵ国に提供を拡大する計画があった。FTX口座の仮想通貨を手数料無料で現金として決済利用ができる仕組みだった。

関連:FTX、40ヵ国でVisaデビットカードをローンチへ

他にも、米大手メディアForbesのライターであるJeff Roberts氏はサム・バンクマン=フリード氏が通信詐欺の疑いで20年の禁固刑に該当する可能性があると指摘した。

11月15日

SBFがNYタイムズの取材に応答。事件発覚後、メディアへのコメントを避けていたが、初の取材対応となった。要点は以下の通り。

  • アラメダの保有ポジションは数十億ドルに及んでいた。
  • 22年春の相場暴落時、レンダーからローンの回収を要求されたが、返済が難航。ローン返済の為に、取引所FTXの顧客資金を利用したと説明
  • 多くのプロジェクトへの出資は「時期尚早だった」と後悔
  • 昨日の不可解なツイートは「即興」
  • 服役の可能性への言及を避けたが、現在はゲーム(Storybook Brawl)に時間を費やしている

また、米ニューヨーク州の検察当局もFTXの破綻を調査し始めたことが関係筋で判明。確認されているところでは、米SECとCFTC、並びに司法省がFTXの顧客資産の管理体制に対する調査に乗り出している。

関連:米検察当局、FTX破綻を捜査中=報道

国内でも、鈴木俊一金融担当大臣が「現時点で暗号資産以外の金融市場に与える影響は限定的」と発言。FTX Japanについては「米国破産法の影響やFTX Japanの対応を注視していく必要がある」と懸念を示した。閣議後の記者会見での発言を日経新聞が報じた

NBA系アンバサダー契約の解消再び

チーム全体としてFTXとのスポンサー契約を締結していたゴールデンステート・ウォーリアーズも15日、ESPNの関係筋からFTXとの提携を解消したことが判明。14日のチェイス・センターでのキャバリアーズ戦を最後に、FTXの宣伝を停止する見込みだという。

FTXは21年12月にゴールデンステート・ウォリアーズとパートナーシップを締結。ウォリアーズの公式仮想通貨プラットフォームとなっていた。22年10月に埼玉で開催された開幕戦前にはウォリアーズと慈善団体への寄付も行なったばかり。

関連:FTX、米NBAのゴールデンステート・ウォリアーズと提携

11月16日

FTXの前CEOとなったサム・バンクマン=フリード氏は16日、現在も資金調達活動を続けている方針を表明。WSJの報道でも関係筋で同氏が80億ドルの負債を返却する為に投資家から資金調達を試みていたと模様だ。

CEOを退いた今も「顧客(に資産を返還することが)最優先」だと述べるなど、SNS上での不可解な言動が目立つ。一部では、過去のツイートを消す度に新たな投稿をしているとの推測もある。

関連: FTX前CEO「顧客対応が最優先」 資金調達を示唆

なお、FTXに出資しているプロジェクトは、以下の記事から確認できる。

関連:流動性危機を抱えるFTX、投資先プロジェクトや出資企業まとめ

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