WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アラメダリサーチの財務懸念めぐりアルト相場に冷や水、FTTやSOLなど急反落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末の米NY株式市場では、ダウは前日比401ドル(1.3%)安で取引を終えた。

日本時間4日夜に発表された米雇用統計は、サービス業が力強さを示すなど経済の堅調さを示した一方、失業率が大きく上昇した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)におけるFRBの大幅利上げ判断を正当化する内容であったが想定の範囲内。8日に大統領選の前哨戦となる米中間選挙を、11日にCPI(米消費者物価指数)発表を控える中、市場に与えるインパクトは限定的だった。

パウエルFRB議長は先日のFOMCにて、市場想定を超える”タカ派”姿勢を堅持して先走り気味の市場を牽制した一方、今後については「利上げ幅縮小」の議論方針も示唆していた。

関連:上値重くも底堅いビットコイン、米指標に振り回されつつ値固め続くか|bitbankアナリスト寄稿

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.14%安の20,991ドルに。

BTC/USD日足

騰勢を強めた4日に一目均衡表の雲抜けは果たしたものの、マクロ経済の不確実性から様子見基調がつづく。上昇ウェッジを上抜ければ第二関門の22,500ドルも見えてくるか。

ビットコイン(BTC)について、インフレヘッジの代替資産としての役割を評する向きがあるほか、金利引き上げの影響は遅効性で業績に影響が出始めることから、四半期ごとにフェアバリューを模索する株式市場よりも暗号資産市場の方がより早期の底打ち反転を見込めるとの見立てもある。

なお、5日時点でビットコイン市場の市場占有率(優位性)を示すビットコイン・ドミナンスは、過去4年間でも最低水準となる38.67%に落ち込んだ。ここ最近の反発局面で、値動きの活発なアルトコインに個人投資家の資金が流れた影響と考えられる。

Blockchain Centerのデータによれば、過去3ヶ月間(90日間)でプラス圏にある上位14は、チリーズ(CHZ)やドージコイン(DOGE)、XRP、ポリゴン(MATIC)が占めるが、ビットコインは同期間に-8.5%の騰落率で20位に留まる。

Blockchain Center

DOGEはイーロン・マスクのツイッター社買収に伴う思惑で急騰したほか、XRPは開発会社のRipple社が米国証券取引委員会 (SEC)から提訴される中、一定の前向きな進展が評価された。

関連:リップル裁判に進展 略式判決の申立書が提出、今後のスケジュールで双方合意

アラメダめぐる財務不安

米大手暗号資産メディアCoindeskは2日、暗号資産(仮想通貨)系の大手ベンチャーキャピタル「アラメダ・リサーチ」から入手した貸借対照表(バランスシート/BS)をリークした。

バランスシートは、企業の財政状況を開示するにあたり、資産・負債・純資産の状態を表したものだ。

明らかになったBS上で財務リスクが指摘されたこと、バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)氏が保有するFTTの売却判断に踏み切ったことを受け、アラメダおよび同社保有銘柄に対する懸念が広がり、アルト相場の下押し圧力となった。

CZ氏はFTT売却について、できるだけ暗号資産市場に悪影響を及ぼさぬよう、市況と流動性を鑑みながら数ヶ月間かけて段階的に売却する方針を示している。

バイナンスは昨年、保有していたFTXの株式を売却し、その際に21億ドル相当のバイナンスUSD(BUSD)とFTTを受け取ったとされる。ブルームバーグの報じたところによれば、バイナンスは7日時点で5億2,900万ドル相当の2300万FTTを保有していた。

関連:バイナンスCZ氏、「FTXトークン(FTT)を全て売却する」と宣言

これに対し、アラメダのCaroline(@carolinecapital)CEOは、「漏洩したバランスシートに反映されているのは一部のみで、他に100億ドルの資産を保有している。昨今の暗号資産関連における債券市場の逼迫を受けヘッジ資産を有しており、大半のローンはすでに返済済み」と主張。

CZに対するTwitterリプライでは、”1FTT=22ドル”で全て買い取ると強気の意思表示を行うなど、財務不安への懸念払拭に努めた。

アルトコイン相場

アラメダ・リサーチを巡る財務不安懸念をめぐり、FTTが一時急落したほか、初期投資銘柄のソラナ(SOL)が前日比8.3%安となった。FTXが運営する分散型取引所SerumのネイティブトークンSRMが前日比5.3%安となるなど、ソラナ基盤の関連銘柄にも影響が出た。

先週には、大手クラウド「Google Cloud」がソラナネットワークのバリデーターとして参加し、ホスティングサービスの「Blockchain Node Engine」をソラナチェーンに導入する予定を発表。アルト全面高もありSOL価格の反発につながっていたが、水を差された格好だ。

関連:グーグルクラウド、ソラナのノード運用代行サービスを導入へ

また、3日には大手SNSであるInstagramのアプリ、及びFacebookアプリで「Solana NFT」のサポートが発表されている。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/10 月曜日
15:50
英当局、金トークン化で大手銀行と協議=FT報道
英FCAとイングランド銀行が5月公表の文書で、トークン化した金を担保に使う検討に言及していた。FT報道によると、FCAは大手銀行と個別協議を進め、数カ月以内に金に特化した規制方針を示す見通しだという。
15:17
CMEヘッジファンド、ビットコイン先物で稀な買い越しに=アナリスト
CryptoQuant CEOのKi Young Ju氏が10日、CME上のヘッジファンドがビットコイン先物でネットロングに転換したと指摘。ベーシス取引による構造的ショートが崩れた稀な動きで、強気転換のシグナルとして注目される。
13:51
米上場Empery Digital、1635BTCのビットコイン売却
米ナスダック上場のエンペリーデジタル(Empery Digital)が7月1日から8月6日にBTCを1,635BTC売却したと10-Qで開示。担保954BTCを除く非拘束BTCは325BTCまで減少し、6月末比76%減となった。AI事業への追加出資リスクも残る。
13:27
「クラリティー法不成立でも仮想通貨業界は前進可能」グレースケール分析
グレースケールは、クラリティー法が不成立でも仮想通貨市場の発展は続くと分析している。一方で法制度が整わなければ投資や起業が海外に流出するリスクを指摘した。9月の上院採決が最初の関門となる。
12:59
ビットコインの新規ウォレット数が過去一年で最高水準
ビットコイン自己管理型ウォレット「コールドカード」からの資金盗難を受けて、ビットコインの新規ウォレット作成数やアクティブウォレット数が急増している。
11:24
米納税者の仮想通貨申告、32%から56%にとどまる=研究
仮想通貨を保有する米国内納税者の申告率は32%から56%にとどまるとの推定も。米IRSは仲介業者による申告様式「1099-DA」提出を2025年分から義務化し、業者報告との不整合が税務調査の焦点になるとみられる。米CNBCが報じた。
10:31
サムスン電子、今年中にウォレットへステーブルコイン導入=報道
サムスン電子は今年中、一部国でウォレットへステーブルコインの口座開設・海外送金・決済機能を導入すると表明。米サンドマークの取材に書面で回答し、7月のGalaxy Unpacked構想に初めて導入時期を示した。既存機能との違いも解説する。
09:37
ビットコインBIP-110分岐、セイラー氏「フォークに意味なし」
仮想通貨ビットコインは8日、「BIP-110」を支持するチェーンが少数派で分岐した。「BIP-110」への賛成はわずか2.5%にとどまり、大半の採掘者は既存ルールを支持している。
08:34
RWA取引高、無期限先物DEXで7月過去最高=CryptoRank
クリプトランクの調査によると、無期限先物DEXでの7月のRWA取引高が月間約1,410億ドルの過去最高を記録。前月比約19.5%増で、株式の比率が51.1%に上昇したという。年初来の伸びと注目材料を整理する。
07:50
キャシー・ウッドCEO、米雇用統計後も強気 ビットコインへ期待表明
アークインベストのキャシー・ウッドCEOが8月9日、雇用統計を受けても景気認識は強気と表明。デフレ懸念やドル指数、原油安を指摘し、ビットコインとステーブルコインをエージェント商取引の受益者に挙げた。
08/09 日曜日
11:30
ビットコイン1020万円台で上げ渋り、CPIと利上げ観測が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は対円で1020万円台に持ち直すも上げ渋りが続く。米CPIと利上げ観測、中東情勢を巡る原油動向が目先の相場の方向感を左右する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(8/7)|スペースX決算・相場分析・金融庁の規制対応のまとめ
今週は、スペースXの上場後初の四半期決算、アーサー・ヘイズ氏やクリプトクアントなどによる仮想通貨ビットコインなどの相場分析、金融庁の規制対応に関する記事が関心を集めた。
08/08 土曜日
14:00
ブラジル中銀、仮想通貨送金に最大24時間の遅延義務付け
ブラジル中銀は8月7日、詐欺対策として一部の仮想通貨送金を最大24時間遅延させる新規則を発表した。来年施行され、1万ドル超の海外仮想通貨企業や自己管理ウォレットへの送金が対象となる。
13:00
ロシア当局、ウクライナ発詐欺に関与した違法仮想通貨交換所を摘発 20人超拘束
ロシア当局がモスクワ・シティで違法な仮想通貨交換所9カ所を摘発し20人超を拘束した。ウクライナ拠点の詐欺で盗まれた資金の送金に利用されていた。
11:20
サークル、USDCとCCTPをXレイヤーに導入
ステーブルコイン発行企業サークルが、USDCと相互運用プロトコルCCTPをOKXのXレイヤーに導入したと発表した。仮想通貨取引所OKXの利用者はドル建て資産のクロスチェーン移動や分散型金融での活用が可能になる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧