WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場デレバレッジ、2022年と異なる秩序ある減少=ギャラクシー・リサーチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 22年型は55%超急減、今回は10%から17%で推移
  • CeFi・DeFiのシェア逆転、2023年7月から9月期以来

秩序あるデレバレッジが進行

米ギャラクシー・デジタル傘下のギャラクシー・リサーチは17日、仮想通貨市場のデレバレッジ(レバレッジ解消)動向をまとめた四半期リポート「State of Crypto Leverage Q2 2026」を公開した。デレバレッジとは、借り入れによって拡大した資産や負債を圧縮する動きを指す。同社は融資残高や先物建玉などのデータから、2026年4月から6月にかけて市場全体でデレバレッジが3四半期連続で進んだと分析した。

同社が強調するのは、このデレバレッジが2022年の弱気相場で見られたような無秩序な崩壊ではなく、秩序だった段階的な縮小として進行している点だ。強制的な清算やカウンターパーティの破綻ではなく、緩やかなリスク削減が背景にあるとの見立てを示している。

2022年は仮想通貨担保の融資残高が55%超急減した後、7月から9月期に9%、10月から12月期に29%と大幅な縮小が連続した。これに対し直近3四半期の減少率は10%、5%、17%にとどまっており、同社は「階段を一段ずつ下りている」段階だとしている。

数値面でも秩序だった縮小の様子が確認できる。融資残高は前期比16.78%(113.3億ドル)減の561.6億ドルとなった。2025年7月から9月期に付けた過去最高値786.9億ドルからは40.13%低い水準だが、単一四半期での急減ではなく3四半期にわたる漸減である点が強調されている。

関連記事:米クラリティー法案、年内成立の確率が30%まで低下=ギャラクシー・リサーチ

仮想通貨市場構造法案クラリティー法について、ギャラクシー社が2026年中の成立確率を30%に引き下げた。上院共和党の賛成票は50票程度にとどまり、採決の見通しは不透明だ。

22年型崩壊との違い

DeFi(分散型金融)の融資アプリ上の残高は同期間に27.61%(77.9億ドル)減の204.3億ドルとなり、こちらも3四半期連続の縮小となった。CeFi(中央集権型金融)の融資残高は229.8億ドルで前期比9.62%(24.5億ドル)減ったものの、2023年10月から12月期の底値68億ドルからは235.94%増加しており、2022年の一方的な崩壊局面とは市場構造そのものが異なる。

DeFi融資アプリとCeFi融資業者を合わせた残高は434.1億ドルで、前期比19.08%(102.4億ドル)減少した。オンチェーンの融資縮小が主因で、2023年7月から9月期以来となるCeFi残高がDeFi残高を上回る逆転が発生した。四半期末時点のDeFi融資アプリのシェアは47.05%で、前期の52.6%から555ベーシスポイント低下した。

融資構造の変化と先物市場

CeFi市場ではテザー(Tether)が58.54%のシェアを握り首位を維持した。前期からは371ベーシスポイント低下したものの、依然として支配的な地位にある。2位はメイプル(Maple)の8.91%、3位はネクソ(Nexo)の7.51%で、上位3社で市場の74.96%を占めた。

先物市場の建玉(OI)は永久先物を含め四半期末時点で1,032億ドルとなり、前期比3.08%減とほぼ横ばいだった。内訳ではBTCの建玉が6.24%減の450.4億ドル、ETHが26.31%減の219.9億ドルとなった。四半期終了後の7月末時点では建玉は約1,140億ドルまで回復しており、同社は先物・DeFi融資の双方で「底を打ちつつある兆候」があるとしている。

関連記事:ビットコイン取引高、2019年以来の低水準に 株市場に出遅れ=ビットフィネックス分析

ビットフィネックスが仮想通貨ビットコイン市場を分析する最新レポートを発表。取引高が2019年以来の低水準にあるとして、マクロ経済指標などを踏まえ今後の展開を予想した。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/03 土曜日
11:10
米SEC、ビットコインなど6資産の3倍レバレッジETFの上場を承認
米SECは2日、Cboe BZX取引所によるビットコイン・イーサリアム・金・銀・原油・天然ガスの3倍レバレッジETF6銘柄の上場・取引に向けた規則変更案を承認した。ブルームバーグETF専門家が明らかにした。
10:00
「中央銀行マネーのオンチェーン化に3つの方法」ECBが検討中
欧州中央銀行のシュナーベル理事が、トークン化金融台頭の中、中央銀行マネーをオンチェーンで扱う3つのモデルを説明した。直接発行・ブリッジ・民間仲介の各方式を挙げている。
09:25
ニアインテンツ(NEAR Intents)、ハッキングされた約6億円資産が全額返還
NEARインテンツのゼネラルマネージャー、アレックス・シェフチェンコ氏は3日、脆弱性を突いた攻撃で流出した380万ドルが全額返還されたと明らかにした。調査を停止し、バグ報奨金の活用を呼びかけた。
09:00
米財務省、イラン利用の影の銀行ネットワークに制裁対応
米財務省は、イランに対する新たな経済制裁プログラムの一環としてA7ネットワークに対して異例の対応を行ったと発表。対応を説明し、仮想通貨に関係する内容にも言及した。
07:50
「10月のビットコイン、過去13年間で10回上昇」、米CNBCが強気相場入りの可能性を指摘
米CNBCの司会者が2日、仮想通貨ビットコインの10月は2013年以降で下落が3回にとどまると指摘した。ビットワイズの最高投資責任者は、クラリティー法案の可決後に、より良いルールを早く得たと結論づけた。
06:55
トランプ大統領、元SEC委員長のクレイトン長官をAI担当に起用の見通し
CNNとNBCニュースは、トランプ大統領が米証券取引委員会の前委員長クレイトン氏をAI担当責任者に起用する見通しだと報じた。現職の国家情報長官と兼務することになる。
06:10
米SEC委員長、仮想通貨保管案を規制整備の一環と説明|追加提案も予告
米SECのポール・アトキンス委員長はXで公開した声明で、2025年12月以降に実施した一連の仮想通貨関連施策を列挙した。規制整備を段階的に進めてきた経緯を示し、今後も追加の規制整備を進める方針だ。
05:55
レイヤー2「ブラスト」が閉鎖へ、預かり資産規模は一時23億ドル超
かつて人気が高かったイーサリアムのレイヤー2「ブラスト」が運営終了を発表した。運営費が収益を上回ったとして、資産を10月26日までにメインネットへ引き出すよう呼びかけている。
05:00
bitFlyerが「クールダウン」導入、円入金後48時間の暗号資産出金を制限
bitFlyerは本人確認完了から90日未満の個人顧客を対象に、日本円入金後48時間、暗号資産の外部送付を制限する「クールダウン」を10月15日に導入する。詐欺被害や不正送金の防止が目的だ。
10/02 金曜日
18:43
SMBC日興証券、国内投資家向けDeFi基盤を開発へ Uniswap v4活用
SMBC日興証券とNethermindは2日、Uniswap Labs、Baseらと覚書を締結し、規制対応型の流動性プール「DeFi Gateway」の開発に着手すると発表した。AML・CFT対策を組み込み、2027年半ばの完成を目指す。
18:20
メタプラネット、CEOと株主MMXXの関係訂正|議決権の過半数は保有せず
メタプラネットは2日、過去の有価証券報告書3期分と半期報告書1件を訂正した。ゲロヴィッチCEOがMMXXの議決権の過半数を保有するとの記載を改め、ビットコイン購入資金10億円の借入先でもある同社の関連当事者の区分を「主要株主」に変更した。CEOは9月に資本関係を説明していた。
17:36
金融庁、デジタル金融施策に約13.3億円を予算要求 前年度の15倍
金融庁は2027年度概算要求で、デジタル技術を用いた金融サービスの変革に13億2,765万円を計上した。前年度当初の約15倍で、オンチェーン金融の利活用やデジタル決済と連携した決済システムの構築促進を掲げる。暗号資産業者の監督体制も増員を求める。
17:20
ローソンのレジでJPYCが動いた日 決済実証の4社が語る商用化の壁
ローソンの実店舗で実施された円建てステーブルコインJPYCの決済実証について、ローソン、キャナルペイメントサービス、JPYC、HashPortの4社が議論。決済速度や返金対応など商用化の課題と、普及への道筋を探った。
17:01
米議会調査局、銀行の仮想通貨業務を分析 政権交代のたびに当局方針が転換
米議会調査局(CRS)は9月30日、銀行の仮想通貨業務の許容範囲を分析した報告書を公表。当局は「銀行業務との関連」と「安全性・健全性」の2基準で判断するが、政権交代のたびに方針が転換。クラリティー法案の下院案と上院案の違いを整理する。
16:11
IMF、エルサルバドルに1.38億ドル ビットコイン巡る基準未達を免除
IMF理事会は1日、エルサルバドル向けEFFの第2・3次審査を完了し、約1億3,800万ドルの拠出を承認した。ビットコイン蓄積に関する基準未達は是正措置を条件に免除。追加蓄積は寄付分を除き想定せず、Chivoの民営化も進んだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧