WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米議会調査局、銀行の仮想通貨業務を分析 政権交代のたびに当局方針が転換

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 上院案は11分野の仮想通貨業務を全銀行に容認
  • 下院案は一部業務を金融持株会社のノンバンク子会社に限定

当局の判断基準と方針転換

米議会調査局(CRS)は9月30日、銀行が仮想通貨関連業務を行える範囲を分析した報告書「Crypto and Bank-Permissible Activities」を公表した。連邦銀行規制当局は、業務が「銀行業務(business of banking)」に関連するか、銀行の安全性・健全性にリスクを及ぼすかの2つの基準で可否を判断している。

CRSはこの2基準について「仮想通貨がいずれかを満たすかについては意見が分かれている」と指摘した。2017年以降、規制当局は政権が代わるたびに前任者の方針を覆してきた。CRSは、立法によってこうした頻繁な規制変更を抑え、より持続的な結果が得られる可能性があると指摘している。

一部の業務はすでに法律で手当てされている。2025年に成立したステーブルコイン規制法「ジーニアス法」は、銀行子会社によるステーブルコインの発行やカストディ(保管)を許容業務と位置づけた。

関連記事:ジーニアス法とクラリティー法案の違いとは?米国の仮想通貨2大法案をわかりやすく解説【2026年最新】

米国の暗号資産規制を担う「ジーニアス法(GENIUS Act)」と「クラリティー法案(CLARITY Act)」。ステーブルコイン発行者を規制する成立済みのジーニアス法と、SEC・CFTCの管轄を整理する審議中のクラリティー法案の違いを、比較表とともに初心者向けに解説します。

クラリティー法案、下院と上院で差

報告書は、仮想通貨市場構造法案(クラリティー法案)の下院案と上院案を比較した。下院案は、銀行がすでに認められた業務にデジタル資産やブロックチェーン技術を利用できると定める。また、一部の仮想通貨業務を金融持株会社(FHC)の許容業務に追加し、預金保険の対象となる銀行子会社ではなくノンバンク子会社に担わせる設計だ。

上院案は11分野の仮想通貨業務を列挙し、あらゆる銀行組織と信用組合に認める。デジタル資産の引受やディーリングも含まれる。CRSは、このうち一部は伝統的な金融市場で銀行に認められている業務を超えると分析した。銀行が現在引き受けられる証券は、政府発行債など一部に限られている。

議会が取り得る3つの選択肢

CRSは議会の選択肢を3つ挙げた。どの業務を認めるかを引き続き規制当局に委ねる案、立法で個別業務を容認または禁止する案、両者を組み合わせる案だ。

立法は結果が持続しやすい一方、規制当局は監督上の専門性と非公開情報を持ち、個別業務のリスク判断に適しているとした。銀行の収益性や利用者の利便性が高まる可能性がある一方、安全性やシステミックリスク、預金保険を背景としたモラルハザードの懸念があると整理している。

クラリティー法案は9月15日、上院で審議入りに必要な討論終結動議が60票に届かず否決された。民主党の上院議員7人は協議を続ける意向を示している。

関連記事:「クラリティー法案頓挫はむしろ追い風」ビットワイズCIO、SECの迅速対応を評価

ビットワイズのホーガンCIOは、米上院でクラリティー法案が頓挫した後もビットコインなど仮想通貨相場が上昇した理由を分析。ステーブルコインや取引所、トークン化、収益型トークンの4分野を恩恵先に挙げ、SECの迅速な規制対応を評価した。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/10 土曜日
05:00
サム・アルトマン氏出資のビットコイン生保、60億円相当調達 富裕層で需要増
世界初のビットコイン建て生命保険会社ミーンワイル(Meanwhile)が、ベイン・キャピタル・クリプト主導で3750万ドルを調達した。累計調達額は1.8億ドルを超え、アジア・欧州・中東の富裕層向け需要の拡大が背景にある。
10/09 金曜日
17:57
ビットコイン短期保有者、含み損での取引所送金が6月以来最大=クリプトクアント
オンチェーン分析企業クリプトクアントによると、ビットコインの短期保有者が24時間で4万5,600BTCを取引所へ送り、うち2万9,100BTCが損失状態だった。米政府の送金を下落の契機としつつ、含み益の積み上がりを本質的な要因とみる。
17:50
ソニーや三井物産ら4氏が語る、実業資産をトークン化する狙い
ソニーグループ、三井物産、Toyota Blockchain Lab、OP Labsの4氏が登壇。エンタメIP、貴金属・不動産、ST社債の事例から、実業資産をオンチェーン化する狙いと顧客とのつながり方を語った。
16:18
ビットコイン、利益確定が年内2番目の規模に 1日約10.3億ドル=サンティメント
オンチェーン分析企業サンティメントによると、ビットコインの実現利益が1日で約10.3億ドルに達し、2026年で2番目の規模となった。8万7000ドル超えまでの上昇を受けた利益確定の集中が、短期的な売り圧力として意識される。
15:42
シトリニ・リサーチ、伝統金融と仮想通貨の「壁」が崩れ始めたと指摘
米調査会社シトリニ・リサーチは8日、伝統金融と仮想通貨を隔てる壁が崩れ始めたとするレポートを公開した。AIエージェントの普及と株式・国債のトークン化を契機に挙げ、SEC特例やハイパーリキッドの事例から投資家の論点を整理する。
14:40
量子攻撃受け得るビットコイン、現在供給量の31.2%に増加=グラスノード
グラスノード共同創業者は8日、公開鍵がオンチェーンで露出したビットコインが626万BTC(供給の31.2%)に上ると集計した。量子コンピューターへの備えとして資産移行を求める声が出るなか、取引所や政府保有分ごとの露出割合も示した。
14:30
トークン化株式の保有者は何を持つか Backpack共同創業者らが解説
トークン化株式の保有者は何を持つのか。ApyxとBackpackがThe Great Rotationで登壇し、米国法の下での権利の中身や原株への交換、24時間取引といった利点を語った。
13:45
JPYC、公取委に情報提供──「決済導入店の割引は消費者利益」
JPYCは9日、ステーブルコイン決済の登場を踏まえ、9月14日に公正取引委員会へキャッシュレス決済市場の競争環境を情報提供したことを明らかにした。導入店の割引・送料無料と加盟店規約の関係についての考え方も公表した。
13:30
ネットフリックス、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編公開 
Netflixは10月8日、FTX破綻を描く新作ドラマ「アルトリスト」の予告編を公開した。FTXの元CEO、サム・バンクマン=フリード氏とキャロライン・エリソンの関係を軸にした全8話で、配信は11月19日に予定されている。
12:55
「量子コンピュータは脅威だが仮想通貨業界は対処可能」ユーロポールが予防策提示
ユーロポールは仮想通貨の量子脅威に関するレポートを発表。主なリスクはブロックチェーン自体ではなくウォレットの公開鍵暗号にあると指摘。耐量子暗号への段階的な移行を提言した。
12:06
金融庁、書類画像の漏えい受けIC読取前倒しを要請 暗号資産交換業者も
金融庁は9日、本人確認書類の画像を含む顧客情報の漏えいが相次いでいることを受け、金融機関等に対策の点検を要請した。2027年4月の画像送信方式廃止を待たず、ICチップ読取への移行を前倒しするよう求めた。暗号資産取引所の口座開設にも影響する。
11:45
ビットコインコア、送信元を隠す機能の修正を次期版に反映|現行版は未反映
ビットコインコアは、オプション機能のプライベートブロードキャストの接続が通常の接続と関連付けられうる問題の修正を、10月1日に32.x系へ反映した。31.x系向けの反映は未了で、リリース日は決まっていない。
11:35
バイナンス、ブラジルで22の仮想通貨銘柄取引を終了|規制対応で8サービスも制限
バイナンスは9日、ブラジル中央銀行の新たな仮想通貨規制に対応するため、10月27日からブラジルサービスでXVGを含む22銘柄の取引を終了し、ローンを含む8サービスを制限すると発表した。対象ユーザーは10月29日までに現地法人へ移行される。
11:08
トークン化株式取引の約8割が1株未満、IMFが拡大条件を分析
国際通貨基金(IMF)は8日、資産トークン化の拡大に必要な条件を分析した。法的確実性や規制の明確化、相互運用性、決済資産の4点を挙げ、レポ中心の市場規模やトークン化株式の取引実態、拡大に伴うリスクを示した。
10:16
財務省、国債オンチェーン化の3類型を提示 新形態の国債発行も類型に
財務省は8日、国債のオンチェーン対応に関する研究会の初会合で国債トークン化の3類型を示した。MMF受益権の授受から日銀の振替口座簿の対応、制度外での新形態の国債発行まで含む。BUIDLなど海外事例も整理した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧