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JPYCとは?買い方・将来性とJPYC EXでの発行手順を解説【2026年】

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JPYCとは?買い方・対応チェーン・将来性を解説する完全ガイド

JPYCとは?3行でわかる全体像

この記事の結論

  • 正体:1JPYC=1円で日本円と連動する、資金決済法上の「電子決済手段」。暗号資産ではないため価格変動リスクがない
  • 買い方:公式「JPYC EX」でマイナンバーカードで本人確認し、銀行振込するだけ。手数料無料・1回3,000円から・当日中に発行
  • 使い道:個人間送金、nudgeカードでのVISA決済、LINEアプリ内決済、DeFiでの固定金利運用など

JPYCは、JPYC株式会社が2025年10月27日に発行を開始した、国内の資金移動業者としては初の円建てステーブルコインです。同社は2021年1月から前払式支払手段の「JPYC Prepaid」(2025年6月に新規発行終了)を発行しており、2025年8月の資金移動業者登録を経て、資金決済法上の「電子決済手段」としての発行に移行しました。専用プラットフォーム「JPYC EX」を通じて発行でき、銀行の営業時間に縛られず24時間365日、数秒での送金と低コストの決済ができます。

暗号資産(仮想通貨)ではなく資金決済法上の「電子決済手段」として設計されているため、価格変動リスクがなく、法人・個人を問わず導入しやすい点が特徴です。2026年5月30日時点で累計発行額は30億円、口座開設数は19,000件を突破しました。LINEアプリのWeb3ウォレット「Unifi」経由での決済・送金や、ダイナースクラブの利用ポイントからの交換(2026年6月1日開始)など、日常決済への組み込みも進んでいます。

この記事では、利用前に押さえるべき前提知識、JPYC EXでの買い方、レンディングの活用法、将来性、税務上の注意点までを順に解説します。

JPYC利用前に押さえる3つの前提

JPYCを使い始める前に必要なのは、ウォレットの準備、受け取るチェーンの選択、対応サービスの把握の3点です。この3つを押さえておけば、発行から送金・決済までつまずくことはほとんどありません。

2026年3月には、国内で最も多くのビットコインを保有するメタプラネットが子会社のメタプラネット・ベンチャーズを通じて、JPYC株式会社に最大4億円を出資すると発表しました。CoinPostの独占インタビューでは、メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOとJPYC代表取締役の岡部典孝氏が「ビットコイン経済圏と日本円の融合」というビジョンを語っています。

関連:「ビットコインとJPYCは表裏一体」メタプラネットCEO×JPYC代表が語る日本発ビットコイン経済圏の全貌

前提1:ウォレットの準備が必須

JPYCを保管・送金するにはWeb3ウォレットが必要です。ブラウザ拡張機能またはスマホアプリとして無料で使え、初回設定は5分から10分程度で完了します。

秘密鍵の管理が最重要:リカバリーフレーズは必ず紙に書いて安全な場所に保管してください。紛失するとJPYCへ永久にアクセスできなくなります。

前提2:目的に応じた対応チェーンの選択

JPYCはEthereum・Polygon・Avalanche・Kaiaの4チェーンで発行されており、選ぶチェーンによってガス代・発行速度・使えるサービスが変わります。2026年5月15日のJPYC EXアップデートでKaiaが追加され、3チェーンから4チェーン体制になりました(JPYC株式会社の公式リリース)。

送金や取引のたびにガス代(手数料)として各チェーンのトークンが必要になるため、事前に用意しておきます。詳細はガス代の解説記事を参照してください。

Polygon

流通量 約2億8,000万JPYC/36,000ホルダー

対応サービスが最も豊富。QuickSwapでUSDCへ交換できます。少額決済・個人利用向け。

ガス代:POL(数円以下)

Polygonの銘柄解説

EthereumのアイコンEthereum

流通量 約1億8,000万JPYC/1,500ホルダー

海外DeFiとの接続性が高い。NFT購入や法人・機関投資家の利用に向きます。

ガス代:ETH(数百円から数千円)

ETHの買い方を見る

KaiaのアイコンKaia

流通量 約1億7,000万JPYC/500ホルダー

LINE NEXTのウォレット「Unifi」経由でLINEアプリから決済・送金・リワード受け取りが可能。

ガス代:KAIA(数円から数十円)

Kaiaの銘柄解説

AvalancheのアイコンAvalanche

流通量 約9,300万JPYC/23,000ホルダー

発行・償還スピードが最速クラス。nudgeカードでのVISA決済や実店舗連携に対応。

ガス代:AVAX(数円から数十円)

AVAXの買い方を見る

流通量・ホルダー数の出典:JPYC INFO(公式ダッシュボード)/2026年5月下旬時点の集計値。4チェーン合計の流通残高は約7億2,300万JPYC。Kaiaは2026年5月15日に追加されたチェーンのため、集計期間が他の3チェーンより短い点に留意してください。最新値は同ダッシュボードで確認できます。

チェーン選びの結論:初めてならAvalanche(発行が速く手数料も安い)、対応サービスの多さを重視するならPolygon、LINEアプリで完結させたいならKaia、海外DeFiで運用するならEthereumを選びます。

偽トークンへの注意:公式JPYCが発行されているのは上記4チェーンのみです。これ以外のチェーンで「JPYC」と表示されるトークンは公式発行物ではない可能性があります。

また、ウォレットのネットワークを切り替えないまま送金すると、トークンが表示されない・償還できないといったトラブルにつながります。送金前にネットワーク表示を必ず確認してください。

ガス代トークン(ETH・POL・AVAX)の準備におすすめの取引所

前提3:現時点で「すぐ使える」サービス

JPYCは送金・VISA決済・ポイント交換・DeFi運用など、すでに実用段階のサービスが揃っています。4チェーン合計の流通残高は約7億2,300万JPYC(2026年5月下旬時点)で、対応サービスも拡大が続いています。

今すぐ利用できるサービス(2026年8月時点)

個人間の即時送金

1円からリアルタイムで送金でき、ガス代は数円以下(Polygon・Avalanche・Kaia)。

VISA加盟店での支払い

nudgeカード経由でJPYC払いに対応(前払・後払は順次対応予定)。

LINEアプリ内での決済・送金

LINE NEXTのWeb3ウォレット「Unifi」がKaia上のJPYCに対応。決済・送金・預け入れ・リワード受け取りが可能。

ガス代無料のウォレット

HashPort Wallet(旧万博ウォレット)はウォレット同士ならガス代無料。2026年7月からJPYC EX連携APIに対応し、アプリから発行・償還へ直接移動できます。

クレジットカードポイントの交換

三井住友トラストクラブのダイナースクラブカード・TRUST CLUBカードのリワードポイントをJPYCに交換可能(2026年6月1日開始)。「クラブ・オンライン」で申し込み、HashPort Walletで受け取ります。2026年11月30日まではポイントバックキャンペーンを実施中です。

Pontaポイント連携

HashPort Wallet経由でPontaポイントをJPYCへ交換できます。詳細はポイ活で始める仮想通貨投資で解説。

暗号資産への交換

QuickSwap(Polygon)・Uniswap v4(Ethereum)でUSDCやETHへ交換できます。

DeFiでの運用

Morpho上にJPYCマーケットが誕生。Secured Financeでは固定金利レンディングも稼働中。

会計・税務ツール対応

クリプタクトCryptoLinCがJPYC取引履歴の自動損益計算に対応。

流通データの確認

JPYC INFODune(キリフダ)で発行・流通状況をリアルタイムに確認できます。

実証実験中・対応予定のサービス

コンビニ決済の実証実験(ローソン・KDDI・HashPort)

2026年8月上旬から東京都内の店舗でJPYC決済の実証実験が始まりました。コンビニのレジと直接接続する取り組みは国内初とされています。

マイナンバーカードでのタッチ決済(三井住友カード)

専用アプリを使わずにマイナンバーカードでJPYC決済を行う実証実験が進められています。

小売・EC決済基盤(電算システム)

出資企業である電算システムが、小売店・ECプラットフォーム向けの決済システム開発を進めています。

給与受取(パーソルグループ協業)

給与の一部をJPYCで受け取れるサービスが検討されています。

業務システム連携(ASTERIA Warp)

JPYCアダプターによるノーコード自動処理の提供が予定されています。

現時点での位置づけ:コンビニのレジ接続やマイナンバーカード決済など、大手企業との実証プロジェクトが実店舗の領域まで広がってきた段階です。JPYCはUSDCと同じトークン仕様を採用しており、DeFi・会計・決済など多分野と接続できる「オープンな金融基盤」として設計されている点が特徴です。

JPYCの買い方と発行の仕組み

JPYCの発行・償還はすべて公式プラットフォーム「JPYC EX」で完結し、入金確認後は数分から数十分でウォレットに届きます。マイナンバーカードで本人確認を済ませ、日本円を振り込むだけで、ユーザー自身のウォレットにJPYCが発行される「ノンカストディ型」の仕組みです。

買い方(発行)

日本円を振込(銀行預金のみ対応)。振込確認後、登録済みウォレットにJPYCが発行されます。

使い方

受け取ったJPYCを送金・決済・DeFi運用に利用。日本円に戻す場合はJPYC EXで償還します。

ノンカストディ型とは:JPYC EXは資産を預かるサービスではありません。発行されたJPYCはユーザー自身のウォレットへ送られるため、取引所のように事業者が資産を管理することはありません。

JPYC EXでの登録・発行ステップ

JPYC EXの登録手順(画面イメージ)を見る
JPYC EXのアカウント登録画面の手順1
JPYC EXのアカウント登録画面の手順2
JPYCの発行手順(4ステップ・画面イメージ)を見る

JPYC EXのマイページでは、フォームに沿って入力するだけで発行が完了します。「内容入力 → 確認 → 振込」の流れです。

ステップ1:受け取るネットワークを選ぶ

JPYCを受け取るチェーンを選択します(Ethereum・Polygon・Avalanche・Kaia)。

JPYC EXでJPYCを受け取るネットワークを選択する画面

ステップ2:受取アドレスを選ぶ

登録済みのウォレットアドレスを選択します。JPYCはこのアドレスに送られます。

JPYC EXでJPYCの受け取り先ウォレットアドレスを指定する画面

ステップ3:発行金額を入力する

1JPYC=1円のため、10,000円と入力すると10,000JPYCが発行されます(1回3,000円以上・1回100万円まで)。

JPYC EXで発行するJPYCの金額を入力する画面

ステップ4:内容を確認して振込む

確定すると振込口座情報が表示されます。表示された口座・金額と一致するように振り込むと、入金確認後にJPYCがウォレットに届きます。振込名義は本人確認済みの名義と一致させてください。

JPYC EXの発行予約完了画面と振込先口座情報

ウォレット・ネットワークとは

ウォレットはブロックチェーン上の資産を管理するデジタル財布で、ブラウザ拡張機能やスマホアプリとして使えます。

ネットワークはJPYCが届くチェーンの種類、ウォレットアドレスはそのウォレットに割り当てられた受け取り用の文字列です。

登録・発行の流れは、JPYC公式FAQサイトでも画像付きで案内されています。

JPYC発行・利用の4つの要点

当日中に発行が完了

入金確認後、数分から数十分でウォレットにJPYCが届きます(オンチェーンの送金自体は数秒)。

本人確認はマイナンバーカードで完結

ICチップ認証のため、書類の写真アップロードは不要です。

発行・償還手数料は無料

必要なコストは銀行振込手数料とガス代のみです。

送金・決済は24時間365日

JPYC同士の送金・決済は常時利用できます。ただし発行時の振込と償還時の着金は銀行の営業時間に依存します。

DYOR(自己責任での情報収集):JPYC株式会社は発行体であり、サービス事業者ではありません。決済・運用などの具体的なサービスは第三者企業が開発・提供します。利用者自身で情報を確認し、リスクを理解した上で判断してください。

JPYCの発行に使うガス代トークンを用意するなら

JPYCレンディングの仕組みと活用法

JPYCレンディングとは、JPYCを貸し出して利息を得る、または暗号資産を担保にJPYCを借り入れる仕組みです。ETHやWBTCを担保にJPYCを借りれば、保有資産を売却せずに円建ての流動性を確保できます。

JPYCは複数の企業がAPI連携で独自サービスを構築できるオープンな決済インフラとして設計されており、個人・法人ともに運用の選択肢が広がっています。

固定金利で運用する:Secured Finance

Secured FinanceのJPYC固定金利マーケットの画面

出典:Secured Finance 公式サイト

Secured Financeは2025年11月に「JPYCマーケット(固定金利市場)」を稼働させました。従来のDeFiレンディングは金利が変動するため将来の利回りが読みにくいという課題がありましたが、Secured Financeはゼロクーポン債の考え方を応用した固定金利モデルを採用し、満期と金利が最初から確定します。

JPYCを貸して利回りを得る

「3か月満期・年利3%」のように条件が明示され、満期時点の受取額を事前に把握できます。為替リスクのない円建て運用を望む人に向きます。

暗号資産を担保にJPYCを借りる

ETHやWBTCを担保にJPYCを借入できます。借入金利も固定のため返済額が明確で、資産を売らずに円建ての資金を確保できます。

DeFi利用時のリスク:スマートコントラクトの脆弱性リスクに加え、担保にした暗号資産の価格下落による強制清算リスクがあります。清算されると担保資産の譲渡損益が発生し課税対象となるため、担保率には余裕を持たせてください。

関連:Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説

法人向けDeFiでの活用も進行中

double jump.tokyoとBifrostは、企業向けDeFiレンディングへのJPYC活用を発表しています。N Suiteによる分散管理型ウォレット連携を通じ、法人がJPYCを安全に運用する仕組みの検証が進んでおり、BTCFi Boostなどの関連プロジェクトとともに、制度に整合した企業向けWeb3財務基盤づくりが前進しています。

JPYCのスペック一覧

サービス基本情報

  • サービス開始:2025年10月27日(前身のJPYC Prepaidは2021年1月発行開始・2025年6月に新規発行終了)
  • 対応チェーン:Ethereum・Polygon・Avalanche・Kaia(順次拡大予定)
  • 発行体:JPYC株式会社
  • 登録:第二種資金移動業者(関東財務局長第00099号/金融庁

取引条件

  • 手数料:発行・償還・送金すべて無料(当面)
  • 発行上限:1回3,000円以上・1回100万円まで(2026年5月15日に「1日あたり100万円」から変更。短時間に連続した発行申請は認められません)
  • 償還:3,000円から(上限は公式FAQで最新の条件を確認してください)
  • ユーザー間の送金・決済:利用額の制限なし(JPYC EX公式FAQ)
  • 累計発行額:30億円突破・口座開設19,000件(2026年5月30日時点)
  • 最小単位:1円から送金可能・送金は数秒で完了

技術仕様

  • ノンカストディ型:ユーザー自身が管理するウォレットで保有
  • 本人確認:マイナンバーカードのICチップ認証
  • 開発者向けSDK:無料公開・少量のコードで送金実装が可能
  • 裏付け資産:発行残高の100%以上を日本円(預貯金・国債)で保全

JPYCの将来性と市場展望

将来性を左右する5つのポイント

  • 発行残高目標:3年以内に10兆円(累計発行額は2026年5月30日時点で30億円)
  • 法整備の優位性:日本は2022年成立・2023年6月施行の改正資金決済法で世界に先行し、円建てステーブルコインの制度的基盤が整備済み
  • 大手提携の加速:LINE NEXT(Kaia)・三井住友トラストクラブ・パーソルHD・電算システム・AZ-COM丸和ホールディングス(2026年7月22日に資本業務提携)との連携が進行
  • 資金調達:シリーズBの累計調達額は約60億円(2026年8月時点)。メタプラネットからも最大4億円の出資
  • 収益モデル:発行残高の一部を国債・定期預金で運用でき、Circle社(USDC)と同様のモデルが成立

発行残高10兆円目標の背景

世界のステーブルコイン市場は時価総額40兆円規模まで拡大していますが、その約99%は米ドル建てです。日本が制度整備を先行させたことで、円建てステーブルコインが新しい市場を開く余地が残されています。

JPYC株式会社は国内初の資金移動業者として円建てステーブルコインを発行する事業者となりました。大手銀行ではなくスタートアップが第一号の登録を得た点は、日本の金融史のなかでも特筆すべき出来事です。

一方で競争も本格化しています。2025年11月には3メガバンクが円建てステーブルコインの共同発行に向けた実証実験を発表し、2026年6月24日にはSBIグループが信託型の「JPYSC」の提供を開始しました(初日に38億円相当を発行)。円建てステーブルコインは「一社独占」ではなく複数スキームが並走する市場へ移りつつあります。

資金調達と収益モデル

JPYC株式会社がシリーズBラウンドで累計約50億円を調達したことを示す資料

JPYC株式会社のシリーズBラウンドは、2026年2月のファーストクローズ(総額17.8億円・リード投資家はアステリア)、4月のセカンドクローズ(28億円の追加調達)を経て、5月に累計約50億円へ到達しました。さらに2026年8月5日にはエクステンションを実施し、シリーズBの累計調達額は約60億円に達しています。参加企業にはビットフライヤーホールディングス、メタプラネット、明治安田系ファンド、北洋銀行、横浜キャピタル、Life Design Fund、IHD STRATEGY FUNDなどが並び、エクステンションでは物流大手のAZ-COM丸和ホールディングスが新たに加わりました。銀行・保険・物流といった実需に近い業種が出資している点が、決済インフラとしての期待を示しています。

今後は、USDCとの交換・販売を可能にする「電子決済手段等取引業」のライセンス取得を進めており、トークン証券(STO)や企業トークン発行への参入も視野に入れています。またCircle社のIPOに倣い、JPYC自身も監査法人を導入して上場に向けた体制整備を進めています。発行残高の一部を国債・定期預金で運用できるため、その金利収入を収益源としながらユーザー側の手数料を無料に保つモデルが成立します。

発行体(JPYC株式会社)の企業情報

JPYC株式会社

設立:2019年11月/本社:東京都千代田区/代表取締役:岡部 典孝

登録:第二種資金移動業者(関東財務局長第00099号)

事業経緯:2021年1月に前払式支払手段「JPYC Prepaid」の発行を開始(2025年6月に新規発行終了)。2025年8月に資金移動業者登録、同年10月に電子決済手段としての「JPYC」発行を開始

主要提携・出資企業:アステリア、電算システム、パーソルHD、ライフカード、HashPort、ナッジ、double jump.tokyo、ユーツーテック、クリプトリンク、ビットフライヤーHD、メタプラネット、AZ-COM丸和HD、三井住友トラストクラブ、LINE NEXT

加入団体:BCCC、JCBA、JVCEA、資金決済業協会

JPYCのリスクと税務上の注意点

JPYCは価格が安定している一方、使い方によっては課税対象となるケースがあります。「1円が1円のまま動く」局面では課税されず、「増えた」局面で課税されると理解しておくと整理しやすくなります。

課税されるケース・されないケース

原則として課税されない

  • 日本円からのJPYC発行
  • JPYCから日本円への償還
  • 自分のウォレット間の移動
  • 暗号資産を担保にJPYCを借り入れる行為(返済で担保が戻るため売却に当たらない)

課税対象となる

  • DeFiで利息・報酬を得た場合(雑所得)
  • JPYCでNFTや暗号資産を購入し、売却益が出た場合
  • ステーキング報酬を受け取った場合
  • 担保にした暗号資産が清算された場合(譲渡損益が発生)
  • キャッシュバック・特典を受け取った場合(一時所得となる場合あり)

個人間の送金そのものは、対価のない資金移動であれば所得は生じません。ただし無償で受け取った場合は贈与、商品・サービスの対価として受け取った場合は事業所得や雑所得として扱われる可能性があります。給与所得者の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。取引件数が多いときはクリプタクト等の損益計算ツールを使い、取引履歴をCSVで保管して年度末に円換算しておくと税務リスクを抑えられます。制度の詳細は国税庁の情報および税理士に確認してください。

関連記事:ステーブルコインに関する税金の基本 仮想通貨初心者こそ覚えておきたいポイント|Aerial Partners寄稿

セキュリティリスクへの対策

自己管理型ウォレットでは、秘密鍵の漏洩・紛失とフィッシング詐欺が最大のリスクです。対策の基本は次の3点です。

鍵はオフラインで保管

ハードウェアウォレットを使い、リカバリーフレーズは紙で保管します。

公式サイトはブックマーク経由

検索結果や広告からのアクセスを避け、偽サイトを回避します。

取引履歴を都度保管

CSVやスクリーンショットで残し、年度末に円換算します。

ガス代トークンの購入・日本円への出金に使う取引所

CoinPostによるJPYC取材・インタビュー記事

CoinPost編集部はJPYC株式会社への継続的な取材を通じ、サービス開発の背景・経営戦略・業界展望を一次情報として届けています。

独占インタビュー 「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る 資金移動業ライセンス取得時の取材。10兆円目標の根拠と、規制との向き合い方を聞いた。 記事を読む 独占インタビュー 2025年夏、日本円ステーブルコインの新たな幕開け JPYC岡部典孝氏のビジョンとは 電子決済手段へ移行した背景と、日本の金融システムに与える影響を語る。 記事を読む イベント取材 100億円から1兆円規模へ、JPYC・JPYSC両代表が語る円ステーブルコインの事業戦略 WebX 2026で岡部典孝氏・近藤智彦氏・渡辺創太氏が登壇。資金移動業型と信託型の発行スキームの違い、グローバル競争での日本の現在地を語った。 記事を読む イベント取材 JPYC×LINE連携で日本円ステーブルコインを日常決済へ|MoneyX2026 LINE NEXTのWeb3ウォレット「Unifi」へのJPYC採用や、Kaiaチェーンへの展開計画が議論された。 記事を読む ニュース メタプラネット、国内外に完全子会社2社設立 JPYC株式会社へ最大4億円出資も メタプラネットがメタプラネット・ベンチャーズなど子会社2社の設立を決議したと発表。 記事を読む

JPYCによくある質問(FAQ)

Q JPYCとは何ですか?

JPYCは、JPYC株式会社が発行する日本円建てのステーブルコインです。資金決済法上の「電子決済手段(1号)」として設計されており、1JPYC=1円で日本円と連動します。同社は2021年1月から前払式支払手段の「JPYC Prepaid」を発行しており、2025年8月の資金移動業者登録を経て、2025年10月27日から国内の資金移動業者としては初の円建てステーブルコインの発行を開始しました。2026年5月30日時点で累計発行額30億円・口座開設19,000件を突破しています。ブロックチェーン上で24時間365日、数秒での送金が可能です。暗号資産(仮想通貨)ではないため価格変動リスクがなく、個人・法人ともに利用できます。

Q JPYCは暗号資産(仮想通貨)ですか?

JPYCは暗号資産(仮想通貨)ではありません。資金決済法上の「電子決済手段(1号)」に分類され、法定通貨である日本円と1対1で価値が連動します。発行体のJPYC株式会社は第二種資金移動業者として登録されています(関東財務局長第00099号)。暗号資産と異なり価格変動リスクがなく、発行・償還・個人間の無償送金は原則として課税対象外です。ただしブロックチェーン上で動作するため、ウォレットの準備と送金時のガス代が必要になります。

Q JPYCの買い方(発行方法)を教えてください

JPYCは公式プラットフォーム「JPYC EX」から発行できます。手順は次の4ステップです。

  1. マイナンバーカードのICチップで本人確認
  2. MetaMask等のウォレットアドレスを登録
  3. 受け取るチェーンと金額(1回3,000円以上)を入力して銀行振込
  4. 入金確認後、JPYCがウォレットへ発行

発行・償還手数料は無料で、発行上限は1回100万円までです。入金確認後は数分から数十分でウォレットに届き(オンチェーンの送金自体は数秒)、当日から送金や決済に使えます。

Q JPYCを使うにはウォレットが必ず必要ですか?

JPYCの保管・送金にはWeb3ウォレットが必要です。MetaMaskが一般的ですが、HashPort Wallet(旧万博ウォレット)を使えばHashPort Wallet同士の送受信でガス代が不要になります。2026年7月にはJPYC EX連携APIに対応し、ウォレットアプリから発行・償還手続きへ直接移動できるようになりました。ダイナースクラブカードのポイント交換もこのウォレット上で行います。初心者はHashPort Walletから始め、DeFiを使う段階でMetaMaskへ移行するのが一般的です。

Q JPYCに税金はかかりますか?

JPYCの発行・償還・個人間の無償送金は、日本円と1対1で交換されるため原則として課税対象外です。一方で、次のケースは課税対象となります。

  • DeFiで利息・報酬を得た場合(雑所得)
  • JPYCでNFTや暗号資産を購入し売却益が出た場合
  • ステーキング報酬を受け取った場合
  • 担保にした暗号資産が清算された場合(譲渡損益が発生)

給与所得者は給与以外の所得が年間20万円を超える場合に確定申告が必要です。取引件数が多い場合はクリプタクト等の損益計算ツールの利用を推奨します。最終的な判断は国税庁の情報および税理士に確認してください。

Q JPYCとUSDC(米ドルステーブルコイン)の違いは何ですか?

最大の違いは連動する通貨と準拠する規制です。JPYCは日本円と1対1で連動し、日本の資金決済法上の「電子決済手段」として発行されるため、円建ての国内決済・資金移動に適しています。USDCは米ドルと1対1で連動し、海外DeFiやクロスボーダー送金で広く使われています。JPYCは為替リスクを負わずに円建てで運用できる点が特徴で、Polygon上のQuickSwapやEthereum上のUniswap v4を通じてUSDCへ交換することも可能です。

Q JPYCレンディングとはどういう仕組みですか?

JPYCレンディングとは、JPYCを貸し出して利息を得る、または暗号資産(ETH・WBTCなど)を担保にJPYCを借りる仕組みです。Secured Financeは2025年11月にJPYCの固定金利市場を稼働させ、満期と金利が事前に確定するため「いつ・いくら戻るか」を把握した上で運用できます。ETHを売却せずに円建ての流動性を確保できるため、暗号資産を長期保有しながら資金を用意したい人の選択肢となっています。ただしスマートコントラクトのリスクと担保割れによる清算リスクがあります。

Q JPYCはどのブロックチェーンで使えますか?

2026年5月15日のJPYC EXアップデートにより、Ethereum・Polygon・Avalanche・Kaiaの4チェーンで発行されています。Avalancheは発行・償還が速くガス代も安いため初心者向け、Polygonは対応サービスが最も多く、Ethereumは海外DeFiとの接続性に優れ、KaiaはLINEアプリ上のウォレット「Unifi」経由で利用できます。これ以外のチェーンで「JPYC」と表示されるトークンは公式発行物ではない可能性があるため注意してください。

Q JPYCの将来性はありますか?

2026年5月30日時点で累計発行額30億円・口座開設19,000件を突破し、JPYC株式会社は3年以内に発行残高10兆円を目標に掲げています。日本が2022年成立・2023年6月施行の改正資金決済法で世界に先行して法的基盤を整えたこと、LINE NEXT・三井住友トラストクラブ・パーソルグループ・電算システム・AZ-COM丸和ホールディングスなど大手との提携が進んでいることが普及の追い風です。シリーズBの累計調達額は2026年8月時点で約60億円に達しました。一方でウォレット操作という技術的ハードルは残り、SBIグループのJPYSCや3メガバンクの参入で競争も本格化しています。最新情報を確認の上ご判断ください。

Q JPYCとJPYSCの違いは何ですか?

どちらも日本円建てのステーブルコインですが、法的なスキームと提供形態が異なります。

項目 JPYC JPYSC
法的分類 1号電子決済手段
(資金移動業者型)
3号電子決済手段
(信託型)
発行主体 JPYC株式会社 SBI新生信託銀行
(Startale Groupが共同開発/販売はSBI VCトレード)
発行・償還上限 発行は1回3,000円以上・1回100万円まで 1回あたりの上限の制約を受けない
(同社発表による表現)
オンチェーンの送金・保有 ユーザー間の送金・決済に利用額の制限なし
(JPYC EX公式FAQ)
先行提供時は外部ウォレットへの出庫不可
資産保全 日本円(預貯金・国債)で発行残高の100%以上 信託財産として分別管理
(破綻隔離)
ステータス 2025年10月27日 発行開始
累計発行額30億円(2026年5月30日時点)
2026年6月24日 発行開始
SBI VCトレードの口座内限定で先行提供。初日に38億円相当を発行
想定される用途 個人・法人ともに利用可能。少額の即時決済からRWA・DeFi活用まで 企業間決済・クロスボーダー送金・機関投資家取引

上表の想定用途は各社が公表する内容に基づくもので、資金移動業型(JPYC)でも技術的・法的に対応可能なものを含みます。実際にJPYCでもRWA関連の活用が進んでいます。なお報道では「JPYCは100万円の制限を受ける」と表現される場合がありますが、これは発行・償還時の上限を指し、ユーザー間の送金・決済には利用額の制限が設けられていません(JPYC EX公式FAQ)。両者は競合ではなく、用途の異なる補完関係にあります。

出典:JPYC株式会社 公式リリースSBIホールディングス 公式リリース

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