- 週間流入額は35.5億ドルに到達
- ビットコインの短期的な上昇余地は限定的との見方
FRBの政策決定が資金フロー後押しか
暗号資産(仮想通貨)運用会社コインシェアーズは9月29日、市場レポートを公開。先週(21日~25日)、世界のデジタル資産投資商品に年初来で最大の週間流入があったと報告している。

出典:コインシェアーズ
直前の2週間は週ごとの流入・流出がほぼ均衡し、流出がわずかに超過していた。先週は流入に転じ、一週間の流入総額は35.5億ドル(約5,600億円)に上った。運用資産残高は合計で約1,730億ドル(約27兆円)に拡大している。年初来の累計流入額も86億ドル(約1.3兆円)に達し、資金フローは堅調なプラス圏で推移している格好だ。
コインシェアーズはこの強さの背景として、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月16日に25ベーシスポイントの利上げを決め、政策金利が3.75〜4.00%になったことを挙げている。
主な政策的不確実性の要因が取り除かれたことで、機関投資家の自信が戻ってきたことを示唆しているとも続けた。これは、数週間にわたる慎重姿勢の後に「ニュースで買う(buy the fact)」という動きが見られるパターンに当てはまるものだとも述べた。
今回の資金流入は、仮想通貨に対する短期的な需要がマクロ経済のスケジュールに敏感になっていることを浮き彫りにするものだとも分析している。
銘柄別では、ビットコイン(BTC)への流入が25億2,000万ドルと全体を牽引した。また、他の資産への関心も広がっており、イーサリアム(ETH)に7億200万ドル、ソラナ(SOL)に1億9,300万ドル、XRPに9,230万ドルの資金が流入した。
需要は圧倒的に米国主導で、同国の投資商品への流入額が34億3,400万ドルと大半を占めている。
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ビットコインの短期的な追加上昇余地は限定的との見解
コインシェアーズは短期的な市場の動きについても展望した。
市場は現在、10月にも追加利上げが行われる確率を約72%として織り込んでいると指摘。こうした状況下でもビットコインは比較的堅調に推移しているが、米国債の利回り上昇とドル高の進行により、直ちに追加上昇する余地は限られているとの見解を示した。
また、インフレの鈍化や原油価格の下落が見られれば、ビットコインが8万ドルを維持し、先週の高値を再び試す動きを後押しする可能性があるとも意見している。
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