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SMBC日興証券、国内投資家向けDeFi基盤を開発へ Uniswap v4活用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • SMBC日興証券・Nethermind共同リード、5者で覚書
  • AML・CFT対策を組み込むプールを開発、2027年半ば目途

5者がDeFi Gateway開発で覚書

SMBC日興証券とブロックチェーン開発企業のNethermindは2日、Uniswap Labs、Base、Nyx Foundationの3者と協業の覚書を締結したと発表した。日本の投資家が法令・規制上の要件に対応した形でDeFi(分散型金融)を利用できる環境づくりが目的で、流動性供給プロトコルと独自の流動性プール「DeFi Gateway」を開発する。

流動性供給は、分散型取引所(DEX)の取引プールに資産を預け、売買の相手方となる資金を提供する行為を指す。自動マーケットメーカー(AMM)と呼ばれるこの仕組みでは、預け入れた利用者が取引手数料の一部を受け取る。

SMBC日興証券とNethermindは2026年3月6日、日本の投資家がAMMへの流動性提供を通じてオンチェーン金融に参加する構想を公表していた。SMBC日興証券は2月に仮想通貨領域の事業開発を担うDeFiテクノロジー部を新設しており、具体化に向けた協議の過程で、世界最大級のDEXを運営するUniswap Labsや、発表によればDeFi分野で最大規模のTVL(預かり資産総額)を持つ、コインベースが提供するイーサリアムのレイヤー2ネットワークBaseなどが加わった。

AIボールトと規制対応プール

開発の柱の一つが、AIを活用した「エージェント型ボールト」だ。投資判断を支援し、または投資家に代わって判断を実行するシステムで、AIの判断過程を検証・再現できる設計とする。直感的に操作できるユーザーインターフェースもあわせて開発する。

流動性プールにはUniswap v4の「フック」機能を使う。フックはプールに独自のロジックを組み込めるスマートコントラクトで、マネーロンダリング・テロ資金供与対策(AML・CFT)と投資家保護の仕組みを備えた規制対応型プールの公開フレームワークを構築する。ステーブルコインや実世界資産(RWA)を含むデジタル資産について、流動性供給を広げる運用戦略も策定する。

各社の役割と開発スケジュール

プロジェクトはSMBC日興証券とNethermindが共同で率いる。SMBC日興証券は規制当局との対話を主導し、コンプライアンスやリスクモデル、ポートフォリオ運用の知見を提供する。技術設計と開発を主導するのはNethermindで、AI統合やスマートコントラクトのセキュリティに加え、トークンとプロトコルのデューデリジェンスを含むマーケットメイク戦略の検証も担う。

Uniswap Labsはプロトコル統合と流動性供給戦略の技術面を支える。Baseは自社エコシステムでの展開を支援し、AIエージェントがステーブルコインで少額決済を自律的に行う決済プロトコル「x402」の統合に向けて技術的な助言を提供する。Nyx Foundationはマーケットメイク戦略とフック構造の設計・最適化について助言する。

開発完了は2027年半ばが目途だ。進捗は政府や金融庁をはじめとする規制当局と共有しながら開発を進める予定で、国内のDeFiに関する規制の枠組みをめぐる議論を支援する。

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