WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

上値重くも底堅いビットコイン、米指標に振り回されつつ値固め続くか|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週(10/29〜11/4)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

29日〜4日レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は上値の重い展開。4日正午時点で、300万円周辺で推移している。

305万円周辺から始まった今週のBTC相場は、アルトコイン物色の流れに乗り一時は310万円を試したが、マイニングのアルゴ・ブロックチェーンの資金調達失敗の報や米株の軟化で上げ幅を掻き消すと、ドル円相場の乱高下に振り回されつつも米雇用関連指標の上振れや、米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感から上値を重くし、300万円割れを試した。

FOMCでは75ベーシスポイント(bp)の利上げが決定され、声明では金融引き締めの累積効果を考慮するとハト派的な文言があった一方、会合後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見で、ターミナルレートはFOMCが想定している以上に引き上がる可能性を示唆した他、政策緩和を考えるのは時期尚早と発言したことがタカ派に捉えられ、BTC相場は乱高下の末300万円を割った。

FOMC翌日のBTC相場は戻りを試す場面もあったが、市場がFOMCの結果を消化する中、米国債利回りが続伸し相場の上値を圧迫。米供給管理協会(ISM)が発表した10月の米非製造業景気指数(PMI)が前月から低下し相場は下支えられたが、鈍い戻りとなっている。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

予想以上にタカ派的だったパウエル議長の記者会見だが、12月からの利上げペース減速の可能性が否定されたわけではなく、相場への影響もそれほど大きくはなかったと言えよう。

実際、BTCの対ドルは本稿執筆時点で節目の2万ドル(≒296.5万円)を維持しており、上値が重くも底堅い展開となっている。ただ、製造業、住宅、物価関連指標の減速が確認される中、雇用関連指標は堅調な結果が続いており、ADPの雇用レポートでもサービス業を中心に10月の雇用者数増加が著しかった。雇用社数増加ペースと賃金上昇率に歯止めが掛かり始めれば、再びFRBの利上げ幅縮小観測が台頭し、BTC相場の下支えとなると指摘され、米労働省が4日に発表する雇用統計は短期的な相場の方向感を決める材料として重要となるだろう。

来週は10日に発表される10月の米消費者物価指数(CPI)が目玉材料となる。11月のFOMC後初めての総合的な物価指標となるが、10月の貴金属価格の低下や、卸売物価指数(PPI)とISMの製造業支払価格指数の小幅減速から鑑みるに、9月からそれほどの変化は期待できない一方、上振れする公算は低いと言え、米国債利回り上昇の歯止めになると期待される。

全体的にもう少しはっきりと景気減速のサインが見えてくると相場にも方向感が出ると指摘されるが、FOMCの声明からは急ピッチで進めた利上げに対して慎重論を唱えるメンバーの声が徐々に強くなってきたことも窺え、今月もBTC相場は米指標に振り回されつつ値固めが続くか。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:11月FOMC結果が想定通りなら、リスクオンムード広がるか

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05:00
USDC発行企業サークル、ニューヨーク州から信託免許を取得
サークルがニューヨーク州金融サービス局から限定目的信託免許を取得したと発表した。ステーブルコインUSDCの発行体制強化に向け、規制対応をさらに深める。
07/31 金曜日
17:29
レイ・ダリオ氏、ビットコインは1%保有継続 印刷不可も量子リスクに警戒
米著名投資家レイ・ダリオ氏が英ポッドキャストで、自身のポートフォリオにおけるBTC比率が約1%のまま変わらないことを明らかにした。印刷できない強みを認めつつ、量子コンピューターや政府による監視・課税のリスクにも言及している。
15:32
アルトコイン、ビットコインから切り離され値動きに=ウィンターミュート
ウィンターミュート(Wintermute)は30日、2026年上半期のOTCフロー報告書を公表した。機関投資家の現物取引比率が過去最高の72%に達し、オルトコインのオプション取引高は半期比約3.4倍に拡大。銘柄の集中と長期保有の傾向を分析した。
14:20
ビットコイン長期保有者供給、月間21万7000BTC増=アナリスト
オンチェーン分析家ダークフォスト氏によると、ビットコインの長期保有者供給は12月以降増加が続き、直近は月間平均21万7000BTCのペースまで加速。強気相場時とは逆の動きだとし、需要面の弱さも指摘した数値の意味を整理する。
14:00
BIS主導「プロジェクト・アゴラ」、1.6億円相当のトークン化マネーで国際決済の実証実験に成功
BIS主導のプロジェクト・アゴラが、トークン化した中央銀行準備金・商業銀行預金による国際決済の実価値取引テストを完了した。日銀やMUFGなど28機関が参加し、平均80秒での決済を実証した。
13:18
ストラテジー、ビットコイン一辺倒から転換 準備金は動的配分へ
ストラテジーが決算説明会で、今後の調達資金を全額ビットコインに投じる方針を転換すると説明した。市況に応じてBTCとドル準備金を動的に配分し、デジタル信用(STRC等)の安定性を高める狙いだ。背景にある判断材料を読む。
13:10
Aave(アーベ)、低利用の資産リザーブやブロックチェーン展開の廃止を提案
仮想通貨アーベ創設者が、利用率の低い資産リザーブとSonicなど6チェーンへの展開の段階的廃止を提案した。対象は供給資産ベースで約9,810万ドル規模となる。
13:00
バイナンスジャパン、熊本地震の被災地に1000万円拠出
バイナンスジャパンが令和8年熊本地震の被災地支援として1000万円の拠出を決定。拠出先は救援・復旧で活動する国内NGOで選定は調整中。2018年の西日本豪雨での寄付実績や、JPYCが進める寄附スキームの金融庁照会も解説する。
11:09
アジア当局が語るデジタル資産規制の次なる地図|WebX2026
WebX2026「規制が変わる、市場が動く」レポート。パキスタン・タイ・マレーシア・インドネシアの規制当局と元ホワイトハウス顧問が、デジタル資産規制とアジア版MiCAの可能性を議論した。
11:05
円高がビットコイン円建価格を圧迫、クラリティー法案停滞も重し|仮想NISHI
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。 クリプト市場マーケットレポート(7/31日 AM11…
11:00
ハイパースケール・データ、保有ビットコインの一部をAIインフラ開発の資金に活用
ハイパースケール・データは、財務戦略として保有する仮想通貨ビットコインの一部をAIインフラ開発の資金に活用することを発表。すでに100BTCを売却したと説明している。
10:30
コインベース決算発表、予測市場収益倍増も577億円純損失を計上
コインベースが2026年4-6月期決算を発表した。純損失は3億5,950万ドルとなり、市場予想を上回る規模となった。一方でステーブルコイン事業や予測市場は伸びを示した。
10:16
老舗ウォレットのコインカイトに脆弱性、594BTCのビットコイン流出か
コインカイトは旧型Mk3に加え、旧ファームウェアのMk4・Mk5・Qもシード生成の脆弱性で影響を受けると発表した。同時期に単一署名の約500件から594.48BTCが流出しており、両者の関連は現時点で未確認としている。
09:57
AIエージェントは誰が支配するのか、所有権と通貨主権のゆくえ|WebX2026
WebX2026で開催されたAIエージェント経済パネルを詳報。Animoca Yat Siu氏、元FRB幹部Sunayna Tuteja氏、Perplexity森田俊氏が、AI活用の実態からステーブルコイン、通貨主権まで議論した。
09:45
ビットコイン・イーサリアム、買いも売りも決め手欠く展開=クリプトクアント分析
クリプトクアントが週間仮想通貨市場レポートを発表。FOMC前時点でビットコインはショートが限定的、イーサリアムは利益確定が優勢だが、ポジションは中立的だと分析している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧