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フォールド2025年決算、純損失110億円の背景 BTC報酬カードで成長狙う

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 売上50億円で成長続くが110億円の純損失
  • BTC報酬カードや法人向け給与サービスを始動

ビットコイン企業フォールドが決算報告

ビットコイン金融サービス企業のFold(フォールド)は17日、2025年の通期決算を報告した。売上高は3,180万ドル(約50億円)で前年比34%増となったものの、6,960万ドル(約110億円)の純損失を計上している。

事業面では、年間で13,000人の新規顧客を獲得。また、新たにビットコイン(BTC)クレジットカードや、法人向けサービス「Fold For Business」を立ち上げており、顧客基盤の拡大を目指している。

2025年の営業損失は2,770万ドルとなり、前年の580万ドルから大幅に増加した。なお、営業損失は、売上から原価・人件費などの運営コストを差し引いた本業の損失。純損失は、利息の支払い、税金などすべての収支を織り込んだものである。

今回、純損失が拡大した原因の一つは、発行済みの転換社債の払い戻しに伴う一時的な費用であり、960万ドル以上を計上した。

転換社債とは、一定の条件のもとで株式に転換できる権利が付いた社債のこと。これを償還すれば、株主にとっては将来の希薄化リスクを排除できるというメリットがある。

フォールドのウィル・リーブス会長兼CEOは、これにより構造的な重荷が解消され、資金を事業の成長のみに充当することができると述べた。

その他に、保有するビットコインの市場価値下落も純損失に影響している。同社は現在、1,527BTCを保有しているところだ。

関連:ビットコイン現物ETF保有者、機関需要回復も平均約75万円の含み損=分析

ビットコイン報酬カードと法人サービス立ち上げ

フォールドは、ビットコインの売買・ステーキングアプリやビットコイン決済カードを提供する金融企業だ。

2025年には新規顧客を13,000人獲得し、認証済みアカウント総数は84,000件に達している。また、総取引高は前年比46%増の9億6,000万ドル(約1,500億円)となった。

リーブス会長兼CEOは、最近ローンチされたビットコイン報酬付きクレジットカードを今後の成長分野として挙げている。これは、決済大手ビザおよびストライプと提携して提供するもので、ショッピング利用について最大4%のビットコインを還元する。

リーブス氏は、このクレジットカードは同社に大きな影響を与える製品になる見込みだと述べた。顧客が、カード、加盟店リワード、取引所、ギフトカードなどフォールドの製品を複数使うことを促進し、そのエコシステムを強化することが期待されるとしている。

現在、ビットコイン報酬カードを発行する競合企業は増えており、今後の顧客の獲得状況が注目されるところだ。

フォールドは、法人向けサービス「Fold for Business」も2025年10~12月期に立ち上げた。給与計算やその他の企業財務業務をサポートするものだ。

企業は給与、ボーナス、企業財務プログラムにビットコインを組み込むことができるようになる。ビットコイン・ボーナスプログラムも備えており、すでにファストフードチェーン「ステーキ・アンド・シェイク」がこれを活用。従業員はビットコインの形でボーナスを受け取ることができる。

ステーキ・アンド・シェイクは暗号資産(仮想通貨)に積極的な企業だ。昨年5月よりビットコイン決済を導入しており、既存店の売上高が大幅に増加したと報告している。

関連:ビットコイン決済導入後に売上が大幅増 米ステーキ・アンド・シェイク、BTC準備金も活用

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