WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ストラテジー、ビットコイン一辺倒から転換 準備金は動的配分へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 過去はBTC99%配分、投資家から不満の声
  • 200週移動平均線を配分判断の材料に採用

BTC一辺倒からの転換

ストラテジーは30日の決算説明会で、今後の資金調達によって得たビットコインとドルの配分方針を転換すると説明した。これまでは調達資金のほぼ全額をビットコイン購入に充ててきたが、今後は市況に応じてBTCとドル準備金の比率を動かす方針に切り替える。

執行会長のマイケル・セイラー氏は、従来「BTCを買い続けること」を重視してきたが、ドルを保有することの価値を過小評価していたと振り返った。「98%や99%をBTCに、1%をドルに配分した局面では、BTC投資家も株式投資家も信用投資家も、誰も納得しなかった」と述べ、BTC偏重が実際には逆効果だったと説明した。

同社は2026年7月26日時点で84万3,775BTCを保有しており、平均取得単価は約7万5,000ドル、取得総額は約640億ドルに上る。保有BTCの評価額(7月27日時点の見込み)は約550億ドル程度とされる。四半期中の純増は8万3,901BTCで前四半期比11%増、年初来では約25%増加した計算だ。

BTCの世界最大の機関投資家保有主体という位置付けは変わっておらず、今回の配分方針の転換は、この巨大なBTCポジションを維持しつつドル準備金の比率を市況に応じて調整するという運用面の見直しにあたる。

関連記事:ストラテジー決算、第2四半期に1.3兆円純損失を計上

ストラテジーが2026年第2四半期決算を発表。ビットコインの公正価値変動により82.2億ドルの純損失を計上した一方、保有量は84万3775BTCに達した。投資家にとっては損益計算書の悪化とバランスシート強化の両面を見る必要がある内容だ。

転換の背景と判断材料

配分判断の材料として同社が挙げるのが、ビットコイン価格の200週移動平均線に対するプレミアム(割高度)だ。セイラー氏は、この指標を新たに自社サイトで公開したと明かし、プレミアムが大きい局面ではドル寄りに、逆に割安・小幅プレミアムの局面ではBTC寄りに配分する考えを示した。

あわせて、優先株式など信用商品の残存配当・利払いのカバー年数も配分の判断材料になる。同社のドル準備金は現在37億5,000万ドルで、配当・利払いの2.1年分に相当する水準まで積み上がった。

フォン・リー氏はすでに、カバー年数の目標を「2年から3年の間」と説明しており、今回の配分方針転換もこの水準を維持するための運用面の対応と位置付けられる。

セイラー氏はこの日、「BTCを最も多く買う最善の方法は、BTCを買い増さないことかもしれない」と述べ、比率を機動的に調整すること自体が、結果的に長期的なBTC蓄積につながるとの考えを示した。

関連記事:【2026年最新】仮想通貨関連の株式投資ガイド|ビットコイン保有企業・関連銘柄・ETFを解説

国内最大手の仮想通貨(暗号資産)メディア。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどのニュース速報・価格情報・買い方・初心者解説を毎日配信。

STRC安定化との関係

CEOのフォン・リー氏は、永久優先株式STRCの発行から約9カ月間の経験を踏まえ、「調達した資金をすべてBTCに注ぎ込むべきだという、BTC強気派の単純な発想に従うべきではないと学んだ」と述べた。ドルを一定水準保有する方が、STRCを含む信用商品の安定につながるとの認識を示した。

リー氏は、市況・需要・金利・保有ドル残高などを総合的に見極めながら、信用商品の拡大ペースを今後はより慎重に調整していく方針だと説明した。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/14 月曜日
21:50
ストラテジー、2週連続ビットコイン購入見送り|優先株買い戻しを継続
ビットコインDAT最大手ストラテジーは9月8日から13日にビットコインを購入せず、2週連続で追加取得を見送った。代わりに約1.4億ドルを投じてSTRC優先株を買い戻した。
14:52
ビットコイン現物ETF、3週ぶりに流出転換
ビットコイン現物ETFは9月7日週に4.63億ドルの週間純流出を記録し、3週連続の資金流入が途切れた。SoSoValueのデータからARKB・GBTC・MSBTの内訳と市場全体の状況を解説する。
14:12
ビットバンク、ENJ価格乖離で10月16日に取扱い廃止へ
ビットバンクが2026年10月16日にエンジンコイン(ENJ)の取扱いを廃止すると発表。イーサリアム版とEnjin Relay Chain版の価格乖離が理由で、信用取引の追証リスクや出金期限、廃止後の円転換の流れを解説する。
13:44
SWIFTのブロックチェーン活用加速、シンガポール3行が銀行間トークン化預金取引に成功
DBS・OCBC・UOBの3銀行が10日、SWIFTのブロックチェーン台帳を通じて銀行間トークン化預金取引を初めて共同実施。8月以降、HSBC、シティ銀なども類似のテストを行っている。
11:56
クラリティー法案、トランプ大統領が倫理規定に譲歩 ルミス氏らが最終案公表 
米上院のルミス・ブーズマン・スコット3議員は9月14日、クラリティー法案の最終案を公表した。トランプ氏は倫理条項でティリス・ガレゴ案をほぼ全面的に受け入れ、州司法長官の関与も容認。15日の手続き採決前に民主党への決着案と位置付けた。
10:05
米下院歳入委員会、仮想通貨税制やウォッシュセール規制で法案審査へ
米下院歳入委員会がマイナー・ステーカーの課税繰り延べやウォッシュセール規制などの法案をまもなく審査する予定だ。一方、繰り延べ条項は削除が検討されていると伝えられる。
09:18
レボリュート、偽の政府要求でビットコイン履歴など顧客情報開示
レボリュート(Revolut)が、政府機関になりすました偽の情報開示要求に応じ、パスポート画像やビットコイン(BTC)取引履歴を含む顧客情報を開示していたことが判明。要求メールは正規の政府ドメインから送信され、認証チェックも通過していた。
08:48
グレースケール、ライトコイン信託ETFへ修正申請書提出
グレースケールが9月11日、ライトコイン信託をETFへ転換する修正S-3をSECへ提出した。資産は1年で半減し約126億円に、NYSE Arca上場の可否はなお審査中で、ブルームバーグのアナリストは2025年9月時点で承認の可能性は高いとみていた。
08:01
ブラジル中銀の資本規制、仮想通貨業者9割超が撤退の可能性=報道
ブラジル中央銀行の新資本規制で、仮想通貨事業者9割超(300社中290社規模)が撤退の可能性。認可取得は10社程度の見通しで、最大約720万ドル相当の資本要件とコンプライアンス負担が要因。10月30日の申請期限後に再編の全容が判明する。
07:35
ビットコイン、ATH未更新365日に接近 更新ペース加速の可能性=アナリスト
アナリストのDarkfost氏は、ビットコインが史上最高値を更新せぬまま365日に迫り、更新ペースが加速する可能性があると指摘。過去3サイクルでは高値形成から次のATH更新までの日数が短縮しており、次回半減期は2028年4月と見込まれる。
09/13 日曜日
11:30
ビットコインPPI上振れで1200万円割れ、FOMCと原油高が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は米PPIの上振れや原油高を受け対円で1200万円を割り込み、1190万円台で推移している。目先はFOMCの利上げ判断とクラリティ法案の審議動向が焦点で、下値リスクへの警戒が続く。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(9/11)|クラリティー法案審議・8月の相場解説・ETH量子耐性化計画のまとめ
今週は、米クラリティー法案審議、米CryptoRankの月次分析を基にした8月のビットコインなどの仮想通貨相場解説、イーサリアム財団の量子耐性化計画に関する記事が関心を集めた。
09/12 土曜日
14:14
コインベース、ソーシャル機能撤退 ウォレット名を旧称に戻す
米仮想通貨取引所大手コインベースは自己保管型ウォレット「ベースアプリ」の名称を「コインベースウォレット」に戻すと発表した。取引機能を軸とした運営方針への転換に伴うもので、無期限先物や予測市場など取扱い資産の拡大も進めている。
13:45
FTX創業者バンクマン=フリード氏、詐欺罪判決見直しを米最高裁に申し立て
FTX創業者・前CEOのサム・バンクマン=フリード氏が有罪判決の見直しを米最高裁に申し立てた。元顧客への返済が行われたことなどを改めて論拠にしている。
13:20
機関向け融資のクリアプール、XRPレジャーへ事業拡大
仮想通貨の機関投資家向け融資プロトコルClearpoolがXRPレジャーへの事業拡大を提案した。CPOOLをCLEARへ1対1で移行し、リップルも出資を表明している。今後はガバナンス投票で承認の可否が決まる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧