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SWIFTのブロックチェーン活用加速、シンガポール3行が銀行間トークン化預金取引に成功

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • SWIFTのブロックチェーン台帳を使用
  • HSBC、シティ銀、スタンダード・チャータードなども利用

SWIFTの台帳で新たな銀行間取引

シンガポール3大銀行のDBS、OCBC、UOBは10日、国際銀行間通信協会「スウィフト(SWIFT)」が構築したブロックチェーンベースの台帳上で、トークン化預金によるシンガポールドル建ての銀行間実取引を実施したと発表した。

3行がこの仕組みを合同で使うのは今回が初めてで、シンガポールの銀行業界にとって節目となる出来事とされている。なお、まだ初期段階であり取引金額や件数、参加顧客、広い商用化に向けた具体的な時期については明かされていない。

今回の取引では、各行の送金メッセージがスウィフトの台帳を介して調整され、生じた債権債務は各行自身のトークン化預金基盤に記録された。台帳上でのマッチングなどを経た後に最終決済は既存システムを通じて行われている。

スウィフトの台帳が、銀行トークン化預金のエコシステムを相互接続することで、デジタルマネー導入における大きなハードルを解消する格好だ。将来的には、企業財務、貿易、デジタルコマースの分野で新たなサービスが創出される可能性がある。

DBSのグローバル・トランザクション・サービス部門で最高執行責任者(COO)兼デジタル資産共同責任者を務めるレイチェル・チュー氏は、次のようにコメントした。

デジタル経済において、銀行顧客の事業は24時間体制で動いており、資金の動きも同様であるべきだ。今回の試験運用により、トークン化預金を活用することで、顧客が週末を含め、いつでも米ドルやシンガポールドルの決済を行えることを実証した。

先行する実取引事例

スウィフトは7月、ブロックチェーン基盤の共有台帳が初期利用可能な状態となったと発表。6大陸17行がトークン化預金を使った実取引の試行を準備しているとしており、ANZ、シティ、HSBC、DBS、OCBC、UOB、UBS、三菱UFJ銀行その他が名を連ねていた。その後、今回のような試験運用の事例が増えている。

関連記事:SWIFTのブロックチェーン元帳が稼働、17銀行がパイロット取引に参加

国際銀行間通信協会のスウィフト(SWIFT)は8日、ブロックチェーン基盤の共有元帳が初期利用可能な状態となったと発表した。6大陸の17行がトークン化預金を用いた実取引のパイロットに向けて準備を進めていることが明らかになった。

この台帳は各銀行独自のトークン化預金システムをつなぐ「調整層」として機能し、参加行が通常の営業時間外や週末でも資金を移動できるようにする点が特徴だ。

8月にはHSBCとスタンダード・チャータードが、このシステムを使ってトークン化預金の授受を初めて銀行間で実現している。さらに米銀シティが9月2日、中東のファースト・アブダビ銀行および東南アジアのOCBCとの間で米ドル建て実取引を実施。米銀として初めてこの台帳での取引を行った格好だ。

また、シティとDBSが9月5日、シンガポールとニューヨークの間で週末の米ドル建てクロスボーダー決済を実施し、通常なら数日を要する処理をわずか数分で完了させている。DBSは、国際決済の最大2営業日かかるという業界水準に比べて、大きな進歩だとコメントしていた。

関連記事:シティとDBSが週末に国際決済を実施、トークン化預金を活用

シンガポール大手銀行DBSは、週末にシティとの米ドルの国際決済に成功したと発表。Swiftのデジタル台帳とトークン化預金を使って取引を行ったと説明している。

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