- Swiftのデジタル台帳を活用
- 取引は数分で完了したと説明
トークン化預金を活用
シンガポール大手銀行DBSは7日、今月5日の土曜日に米金融大手シティとの米ドルの国際決済に成功したと発表した。
今回の取引は、Swift(国際銀行間通信協会)のデジタル台帳とトークン化預金を使い、シンガポールのDBSとシティのニューヨーク支店の間で実施。従来の銀行の営業時間の制約なく、異なる法域と時差で決済が行える機能を実証したと述べている。
関連記事:SWIFTのブロックチェーン元帳が稼働、17銀行がパイロット取引に参加
国際銀行間通信協会のスウィフト(SWIFT)は8日、ブロックチェーン基盤の共有元帳が初期利用可能な状態となったと発表した。6大陸の17行がトークン化預金を用いた実取引のパイロットに向けて準備を進めていることが明らかになった。
従来の金融システムにおいて、週末などの銀行の営業時間外に取引が行えないことは課題の1つであると多くの有識者らに指摘されてきた。発表では今回の取引について、価値の移転を24時間7日間できるようにするDBSのブロックチェーン基盤の銀行サービスなどでこれまで得た同社の専門知識と技術をもとにして実行したと述べている。
DBSは、今回の取引は数分で完了したと説明。国際決済の最大2営業日かかるという業界水準に比べれば大きな進歩であると主張した。
そして、商取引やデジタルサービスなど国境に関係なく24時間運営する業界の企業にとって、今回の取引機能は、供給業者と顧客により高い確実性とより速いキャッシュへのアクセスを提供することになると指摘した。
また、企業の財務担当者が、即座に企業や市場間で流動性を移動できることで、より効率的に市況の変化に対応できるようになるというメリットもあると述べている。
関連記事:JPモルガンとDBS、トークン化預金の相互運用で取り組み
JPモルガンとDBS銀行がトークン化預金の相互運用性フレームワーク開発に取り組んでいると発表した。KinexysとDBSトークンサービス間でリアルタイム決済の実現を目指す。
金融業界での需要
DBSは今回、市場の変動や新たな市場への進出が進む中、各機関は回復力を構築するために流動性や外国為替(FX)をより良く管理できる方法を探っていると説明した。
そして、同社のレポートによれば、金融業界のリーダーの50%が、流動性と外国為替を管理するツールの一部として、ブロックチェーンを活用した機能を模索していると述べている。
また、この機能はアジアの国際取引に対する高まる需要に応えることをサポートすることにもなると説明。アジアの域外への国際決済は2033年までに24兆ドル(約3,742兆円)へ増加し、2025年の約2倍になるという予想があるとした。
DBSのグローバル・トランザクション・サービス部門のグループ最高執行責任者(COO)とデジタルアセットの共同責任者を務めるレイチェル・チュー氏は以下のようにコメントしている。
夜に眠らないグローバルなデジタル経済では、企業は国境をまたいで、より多くのお金をより即座に効率高く移動し、競争力を維持する必要がある。
Swiftのデジタル台帳は、顧客に恩恵を与えることができるより深い相互運用性を実現するために、従来の銀行インフラと新しいデジタルネットワークを橋渡ししている。
当社は、シティと協業して、トークン化したお金が実験段階から実用段階へいかに移行するかを実際に示せたことを嬉しく思う。我々は、接続性がより強くて速い常時稼働するグローバル金融システムのための基盤を構築した。
また、シティのアジア・サウスのサービス部門でトップを務めるムリドゥラ・アイヤー氏のコメントは以下の通り。
Swiftのデジタル台帳におけるDBSとの今回のマイルストーンは、顧客やパートナーのために、常時稼働して相互運用可能な、未来に適した金融インフラを構築するという当社のコミットメントを反映している。
週末にライブで取引を処理したことは、常時稼働の国際決済がすでに現実になっていることを証明した。
この取り組みは、従来のキャッシュ管理や証券業務の機能と、新興のトークン化されたネットワークと資産を統合し、現地およびグローバルな運営モデルにわたって機関の顧客に価値を提供するという当社のサービス事業戦略の自然な拡充だ。



WebX完全ガイド
TOP
新着一覧
取引所
WebX







































