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ハーモニー、ONEトークンのイーサリアム移行を提案 新たにAI動画事業も構想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 度重なる攻撃を受けイーサリアム移行を提案
  • AI動画のクリエイター経済圏を構想

ハーモニーL1ネットワークを終了させる案

レイヤー1暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのハーモニー(Harmony)は6日、ネイティブトークン「ONE」をイーサリアム(ETH)へ移行することを提案した。なお、今回の提案内容は情報提供目的の非拘束的なものであり、今後変更され得るとしている。

背景としては、国家主体やAI(人工知能)エージェントによる脅威があまりにも甚大であることを挙げた。ハーモニーのネットワークを完全に終了させる時が来たと述べている。

ハーモニーは8月、コンセンサスの検証ロジックにおけるクォーラム(署名数)検証のバグを突かれ、総供給量の26%にあたる約40億ONEを不正に発行されていた。オンチェーン分析アカウントのJuiceberg氏によると、このうち約28億ONEがすぐに複数の取引所へ送金された。

また、遡ると2022年6月にもハーモニーはHorizon Bridgeが攻撃を受け、約1億ドル相当の資産が不正流出している。米連邦捜査局(FBI)は北朝鮮系ハッカー集団ラザルスグループの犯行だと認定した。

関連記事:レイヤー1のHarmony、ONE供給26%不正発行か 価格急落で凍結要請

Harmonyのネットワークで最大40億ONE(供給の26%相当)が不正発行されたとの分析が浮上した。同社は取引所に資金凍結を要請し、パッチとロールバックの検討を進めている。ONE価格は24時間で36%超下落した。

移行計画によると、ユーザーウォレット、ステーキング委任分、バリデータ報酬、スマートコントラクト、さらに中央集権型取引所で保有されているすべてのONEトークンについて、最終ブロック時点でスナップショット(記録)を取ることになる。

なお、マルチシグウォレットや流動性プール、オンチェーンアプリ内で保有されているONEは自動移行の対象外となるため、対象者は2026年9月10日までにこれらのスマートコントラクトから資産を引き出すよう呼びかけている。

トークン保有者、委任者、バリデータによる手続きや請求は一切不要だ。新しいONEトークンはイーサリアム上のウォレットアドレスに配布される予定だ。委任されたステークおよび未請求の報酬は、個々のガバナー用保管庫に付与される。

ハーモニーは、バリデータは2026年9月10日午前7時(太平洋時間:PT)以降、いつでもノードの運用を停止することができると述べた。各ノードの最終ブロックからネットワーク全体の最終ブロックまでの間に発生するはずだった報酬の差額分についても補償するとしている。

また、すべてのバリデーターに対して、コミュニティ保有分および委任されたトークンを保持し続けることを推奨した。期限内にノードを終了させ、合意書に署名し、ステーク(保有・委任分)を維持した上で、新たな取り組みにおいて「ガバナー」を務める場合は別途補償を行うとしている。

なお、イーサリアム移行後のハーモニープロジェクトでは、バリデータが「ガバナー」の役割へと移行すると説明した。ガバナーは、バリデータとは異なりノード運営はせず、トークン委任者への情報発信や、新たなAI動画事業へのフィードバックを行うことになる。

ガバナーに移行した者および、そこにこれまでノード運営を委任していた者(デリゲーター)は、四半期ごとに報酬を受け取る見込みだ。これは一時的な補償プログラムであり、配布総額は137万2,000ドル(約2.2億円)とされる。

「AI動画のリミックス・エコノミー」構想

一部のバリデーターは、新たなAI動画事業への参加も希望することが可能だ。ハーモニーは、AI動画を制作するクリエイターの経済圏「AI動画のためのリミックス・エコノミー」を立ち上げる構想を発表した。

これは、クリエイターが公開した動画やプロンプトを土台に、ユーザーが自由に二次創作(リミックス)できるプラットフォームだ。AIエージェントによるオリジナル動画からの分岐ストーリーも展開予定である。ハーモニーは、広告事業だけでも、100万人のユーザーから数千万ドルの収益を生み出す可能性があると強気な見解を示した。

これにオペレーターとして参加するガバナーに関して、初年度には稼働時間などの要件を満たすことを条件にGPUハードウェア費用を補助し、全員の合計で最大100万ドル(約1.6億円)の収益を生み出せるよう支援すると述べた。

なお、以上の移行計画や事業プランはまだ計画段階であり、今後修正される可能性がある。

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