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ビットコインが金と同様の値動きに、コインシェアーズ分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • BTCが一時8万ドル台まで上昇
  • 9月利上げ確率が約58%

BTC上値模索

仮想通貨資産運用会社コインシェアーズは4日付の市場リポートで、投資家が通貨価値の目減りに備えて現物資産を買う動きを強めた結果、ビットコイン(BTC)が金と同様の値動きを見せていると分析した。米国の財政懸念を背景に、ビットコインは6万ドル台前半から一時8万ドル台まで上昇したという。

上昇の直接的な要因は、米国の財政持続性への懸念の再燃と、米財務省が長期国債の買い入れを拡大する方針を示したことだったとしている。ビットコインは6万ドル台から7万ドル台後半まで値を上げた後、FRB(米連邦準備制度理事会)理事のクリストファー・ウォラー氏によるハト派的な発言を受け、8万1,700ドルまで一時的に到達した。

先週金曜日には、ケビン・ウォーシュFRB議長の発言が、雇用の弱さよりインフレを重視するタカ派的な内容と受け止められ、市場は9月の利上げ確率を約3分の2(現在は58%前後)まで織り込んだ。これに対しウォラー理事は、直近のインフレ指標が物価上昇率鈍化の兆候を示しているとして反論し、8月分の指標が同じ傾向を示せば9月は据え置きを支持する意向を示した。

関連記事:ビットコイン8万ドル突破、米FRB高官発言で利上げ観測後退

米FRB理事の発言をきっかけに9月利上げ観測が後退し、ビットコインは8.1万ドル台まで急伸した。仮想通貨市場全体の時価総額も約7カ月ぶりの高水準に達した。

資金フローとマクロ要因

仮想通貨投資商品への資金フローにも、金利観測の変化が波及している。コインシェアーズによると、ウォーシュ氏の発言直後に一時1億ドルが流出した後、週初来の流入額は10億ドルまで回復したが、前週の20億ドル、その前々週の29億ドル(年初来最大の週間流入)からは鈍化した。

一方、コインシェアーズは、原油市場がインフレに与える影響から、イラン情勢が相場の焦点であり続けているとし、米中間選挙を控えた政治的圧力を踏まえれば基本シナリオは何らかの形の解決だとの見方を示した。ただし中国が原油消費を抑制する動きが価格上昇を抑えてきた面もあり、供給の混乱が続く中で中国の需要が正常化すれば原油急伸によりインフレ・金利見通しが悪化しかねない。

解説記事:ビットコイン8万ドル突破、米FRB高官発言で利上げ観測後退

米FRB理事の発言をきっかけに9月利上げ観測が後退し、ビットコインは8.1万ドル台まで急伸した。仮想通貨市場全体の時価総額も約7カ月ぶりの高水準に達した。

レンジ相場を左右する要因

供給側の需給動向を分析するグラスノードも3日付の週間リポートで、ビットコインの反発は8万3,000〜8万6,000ドル帯の売り圧力で頭打ちとなり、当面はレンジ相場が続く可能性が高いと分析した。同社は、夏場の値固めを背景に6万2,000〜6万5,000ドル帯に買い支えのフロアが形成されている一方、上値では長期保有者による供給がなお重荷になっているとの見方を示した。

コインシェアーズは、米10年国債利回りが4.7%前後の高水準で推移し、債務残高が対GDP比約122%に達している点も相場のもう一つの焦点だとし、米国債への信認がさらに損なわれればビットコインや金への資金逃避が加速するとの見方を示した。8万ドル台を明確に上抜けるには、イラン情勢の解決か、この米国債への信認低下がさらに進むかのいずれかが必要だとしている。

さらにコインシェアーズは、ブロックチェーン関連株に今週約2,700万ドル、直近1カ月で1億ドル超の資金が流入したとして、仮想通貨からの資金流出というより基盤・トークン化関連企業へ資金が回転している可能性があるとの見方を示した。なお、次の焦点は、8月分のインフレ指標発表とFRBの9月会合に移っている。

解説記事:ビットコイン頭打ち、当面はレンジ相場か=グラスノード

グラスノードは仮想通貨市場の週間レポートで、ビットコインが8万3,000〜8万6,000ドル圏の売り圧で頭打ちとなり、当面レンジ相場が続くとの見方を示した。

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