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ビットコイン急落し年初来安値を更新 AIブームに陰りとクラリティー法案難航が重し|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

クリプト市場マーケットレポート(6/25 AM9時執筆)

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者。著書に『暗号資産の裏・投資戦略』。日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。

ビットコイン(BTC)は6月25日未明に急落し、年初来最安値を更新した。世界的なAIブームに陰りが見え始めるなか、テック株が下落したことに連動し、ビットコインもリスク資産全体の売り圧力に巻き込まれた格好である。

出典:CoinPost Terminal

一方、安値更新後は米半導体大手マイクロンの好決算を受け、半導体株を中心に市場心理がやや改善した。これによりビットコインも下げ幅を縮小し、急落分の半値程度を戻す展開となった。

下落の背景としては、AI関連株の調整に加え、ホルムズ海峡をめぐる地政学リスクの低下による逃避需要の後退、米クラリティー法案の成立難航、さらにハッシュレートの低下基調などが挙げられる。複数の悪材料が重なったことで、短期筋を中心に売りが加速したとみられる。

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6月24〜25日の相場状況

成行注文の動向を見ると、今回のビットコイン下落を主導したのは現物市場であったとみられる。一方、6万ドルを割り込み年初来安値を更新した局面では、ショートポジションを解消する動きも確認されており、反発局面はデリバティブ市場主導であったことがうかがえる(下画像黄枠)。

デリバティブ市場を詳しく見ると、成行注文によるショートポジションの未決済建玉がなお残っている。価格が再び反落しなければ、短期的にはショートカバーが入りやすい状況が続いていると考えられる(下画像赤枠)。

オプション市場では、プット・コール・レシオが大幅に上昇している。これは下落に備えるプット需要が強まっていることを示しており、投資家心理が大きく冷え込んでいることを示唆する(下画像黄枠)。

現状分析(6月25日AM9時)

ビットコイン市場は、一時的な反発余地を残している。ショートポジションが残っていることから、価格が一定水準を維持すれば、短期的なショートカバーによって上値を試す局面も想定される。

ただし、全体として市場環境はなお向かい風である。米クラリティー法案の成立が難航していることは、米国における仮想通貨規制の制度化期待を後退させている。加えて、ホルムズ海峡をめぐる地政学リスクの低下は、逃避資産としてのビットコイン需要を弱める要因となり得る。

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さらに、ハッシュレートの低下基調も市場の警戒材料である。ハッシュレートの変動は短期的な価格方向を直接決定するものではないが、ネットワークの稼働状況やマイナー動向を測るうえで重要な指標であり、投資家心理に影響を与えやすい。

ビットコインは短期的にショートカバー主導の反発を試す可能性がある一方、投資家心理の悪化が重しとなる展開が続きやすい。市場が本格的に反転するには、テック株の本格的な持ち直し、米規制環境の進展など、複数の条件が必要となるだろう。

  • 7/1 米ISM製造業景気指数
  • 7/2 米雇用統計
  • 7/1~3日 IVS京都
  • 6月~7月 米上院本会議・クラリティ法案審議
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