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ハーバード大学、ビットコインETF「IBIT」の売却停止 チューダー氏ファンドは増加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • UAEアブダビ政府系ファンドは保有数維持
  • ポール・チューダー・ジョーンズ氏ファンドがIBITへ投資増やす

機関投資家が「IBIT」への投資を報告

機関投資家は2026年第2四半期(4~6月期)の株式保有状況の開示書類「13F様式」を米証券取引委員会(SEC)に提出した。政府系ファンド、大学、銀行などによる暗号資産(仮想通貨)ETFへの投資状況も示されている。

ハーバード大学の基金は、ブラックロックのビットコイン(BTC)現物ETF「アイシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」の保有状況に変化がなかったことを明らかにしている。2四半期連続で行われていた売却の動きが一旦停止した格好だ。

同大学基金は、6月30日時点で3,044,612株のIBITを保有。評価額は1億140万ドル(約160億円)だ。この保有数は3か月前に開示されたものと同数である。同ポジションの評価額が1,560万ドル減少したのは、同四半期におけるIBITの価格下落を反映したものだ。

13F様式とは

運用する株式資産が1億ドル以上の機関投資家が米SECに提出する四半期ごとの報告書のこと。米国株およびオプションのロングポジションが記載されるが、ショートポジションは開示されず、自社保有分と顧客や在庫としての保有分は区別されない。

推移としては、ハーバード大学は2025年9月末時点でIBITを6,813,612株保有していたが、これを2025年10~12月期に5,353,612株へ、さらに2026年1~3月期には3,044,612株へと削減していた。

IBITは、ハーバード大学が開示した19の保有銘柄の中では11番目の保有額である。同大学の42億6,000万ドル規模のポートフォリオの2.4%を占めた格好だ。現在、同大学の金(ゴールド)関連商品の保有額が合計1億7,120万ドルに達しており、IBITを上回っている。

イーサリアム(ETH)についてはブラックロックの現物ETF8,680万ドル相当を昨年10~12月期に購入していたが、今年1~3月期にすべて売却しており、今回の開示でもイーサリアム関連のポジションは報告していない。

なお、ハーバード大学が開示した保有資産(評価額)の52%はイーロン・マスク氏率いるスペースXの株式だった。

関連記事:ビットコイン・イーサリアムETFの資金流入戻るも、経済指標に左右されやすい状況=ウィンターミュート

ウィンターミュートは週間レポートで米国のビットコイン・イーサリアム現物ETFに資金流入が回復していると指摘。一方で、強気転換には夏の終わりまでの見極めが必要と分析した。

政府系ファンドや企業の保有状況

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの政府系ファンドであるムバダラ投資公社は、6月30日時点でIBITを14,721,917株保有。4億9,010万ドル(約780億円)相当で、保有数は3月31日時点から変わっていない。同ファンドの「13F」様式報告対象ポートフォリオにおいて2番目に大きなポジションを占めていた。

さらに、ムバダラ傘下のアブダビ投資評議会(ADIC)も、2億7,360万ドル(約440億円)相当のIBITを保有していることを明らかにしている。こちらも保有数に変化はない。IBITはADICの報告したポートフォリオの中で最大だった。

企業では、著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏が設立したファンド「チューダー・インベストメント・コーポレーション」がIBITを688,529株(2,290万ドル、約36億円相当)保有。これは前四半期比で109,446株の増加だ。

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はXに次のように投稿した。

ポール・チューダー・ジョーンズ氏のファンドがIBITを購入しているのは興味深い動きだ。UAEの政府系ファンドやハーバード大学、ダートマス大学、テキサス州の年金基金などによる購入も同様だ。

50%のビットコイン調整局面を経てもなお、IBITの保有者リスト(13F報告書に基づく)に1,500もの機関が名を連ねている点も注目に値する。

一方で、JPモルガンなど金融機関の保有については関心がないとも述べた。これは顧客の注文執行やヘッジのために保有している可能性を踏まえたものとみられる。

関連記事:ビットコイン含み益比率53%に回復、需要回復は未確定=アナリスト

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