WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン急騰7万ドル突破、イラン情勢緊迫で「安全資産化」進む|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

クリプト市場マーケットレポート(3/3日 10時執筆)

ビットコイン(BTC)は、米国およびイスラエルによるイランへの軍事行動が報じられた後、初の米国市場開始直後に急騰し、節目となる7万ドルを一時突破した。地政学的リスクの高まりを受け、リスク資産が不安定化するなかで、国家や金融機関に依存しない無政府資産としてのビットコインに資金が流入した格好である。

出典:Coinpost Terminal

とりわけ、トランプ大統領が軍事作戦について「4~5週間よりも長期化する可能性がある」と発言したこと、さらにイラン革命防衛隊によるホルムズ海峡封鎖の報道が伝わったことを受け、紛争の長期化懸念が一段と強まった。エネルギー供給網や国際決済網への影響が意識される局面では、資本移動規制や通貨リスクを回避可能なデジタル資産が再評価されやすい構図がある。

関連:イラン仮想通貨取引所からの資金流出が8倍急増、紛争の影響か

3月2~3月3日相場状況

デリバティブ市場では、成行注文に伴うアクティブOI(建玉)が急増している(下画像赤枠)。加えて、ファンディングレートは大きくマイナス圏に低下しており(下画像青枠)、足もとでは値ごろ感を背景とした短期的な打診売りの積み上がりが進行していると推察される。これは、ショートカバー(売りの買戻し)を誘発しやすい地合いを示唆している。

また、オプション市場では現値より上方の価格帯におけるコールオプション建玉が前日比で増加している。これは地政学リスクの顕在化を背景に、上昇方向へのヘッジあるいは投機需要が拡大していると見受けられる。上昇方向を見込む投資家がさらに増加していることを示す動きである

直近2カ月の相関を見ると、S&P500との相関は-0.09、ゴールドは-0.25、原油は-0.24と、いずれも強い相関関係は確認されていない。ビットコインは伝統的リスク資産やコモディティとは独立した値動きを示しており、足元では独自材料主導の相場展開であることがうかがえる。

現状分析(3/3日 10時)

過去の事例を振り返ると、軍事的緊張の高まりや国際決済網への制裁強化が発生した局面では、ビットコインが代替的な価値保存手段として再評価される場面が確認されている。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ロシアの主要銀行であるズベルバンクは国際決済網SWIFTから排除され、国外との資金移動が大きく制限された。これに伴い、暗号資産を利用した越境資金移動への関心が高まり、侵攻直後にはビットコイン価格が急反発する局面があった。

また、2023年10月のイスラエルとガザ地区の紛争前後にも、地政学リスクの高まりとともにビットコインは上昇基調を強めたことが確認できる。

ただし、今回の紛争は中東の主要産油地域が舞台であり、原油価格が急騰した場合、電力コストの上昇を通じてビットコインマイナーの収益性を圧迫する可能性がある。

近年は、マイニング事業者がデータセンター設備をAI用途へ転用する動きも進んでいる。仮にエネルギー価格高騰と設備転用が同時進行すれば、マイナーによる保有する暗号資産の売却圧力が高まり上値を抑えるリスクも存在する。

  • 3/3日 米ISM製造業景気指数
  • 3/3~6日 FIN/SUM(金融庁と日経新聞が共催する日本最大級のフィンテックイベント)
  • 3/6日 米小売売上高

関連:ビットコイン乱高下、イラン攻撃とクラリティ法案停滞が影響|仮想NISHI

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/17 土曜日
13:50
ビザ、ステーブルコインUSDCの事前入金を商用化 国際送金で24時間利用可
ビザは15日、ビザ・ダイレクトで国際送金の資金をUSDCで事前入金できる機能の商用運用を始めた。従来の資金調達の時間枠に頼らず、インヨ・グローバル経由で24時間利用できる。
13:20
トークン化株式市場の70%超、オンドとバックド2社が支配=IMFレポート
IMFは世界金融安定報告書で、トークン化株式価値の7割超をオンドとバックドが占めると指摘。24時間取引や少額取引での需要を確認した一方、流動性の低さと高い変動率を課題に挙げた。
13:10
クロードAI、量子コンピュータの設計で従来超え|仮想通貨の暗号を破る計算の一部も効率化
アンソロピックのAI「クロード」が量子回路を自律設計し、8種類の回路で公開済みの最良設計を上回った。仮想通貨が署名に使う楕円曲線暗号の解読に関わる計算の効率化も含まれる。
11:00
米証券大手シュワブ、BTCとETH取引を対象顧客全員に開放
米証券大手チャールズ・シュワブが、ビットコインとイーサリアムの仮想通貨取引を対象となる個人顧客全員に提供した。手数料は0.75%で、フィデリティの1%を下回る。年末までにソラナ、アバランチ、チェーンリンクの3銘柄も加わる予定だ。
10:25
ビットコインは年末にかけて回復見通し、ただし9万ドルが壁=レポート
コインベースとグラスノードが10〜12月期の仮想通貨市場見通しを公表。利上げ下でも回復が進んだ現状を評価しつつ、上値の供給圧力など短期リスクにも言及した。
10:00
コインベース、カード発行のMarqetaに仮想通貨基盤提供 
仮想通貨取引所コインベースが、カード発行基盤を手がける米マーケタの企業顧客向けに、ステーブルコイン裏付けカードの保管・換金・決済基盤を提供する。カード保有者は世界の加盟店でステーブルコイン残高を使える。
09:10
ウォーシュFRB議長が利上げ示唆せず観測後退、ビットコイン当面レンジ相場
コインシェアーズは16日、9月の米CPIと小売売上高が予想を上回りFRBの利上げ観測が強まったため、仮想通貨ビットコインの短期見通しはデータ待ちのレンジ相場とみるべきだと分析した。
07:30
東証上場のunbanked、金連動トークン「Kinka」の暗号資産事業を廃止 採算難
金地金を裏付けとする仮想通貨「キンカ」を発行してきた国内上場企業unbankedが、暗号資産事業の廃止と子会社3社の解散・清算を決議した。販売低迷と採算確保の困難を理由に挙げ、2027年3月末までに清算を完了する予定だ。
06:50
ドイツ銀行、法人向け仮想通貨保管サービスを数週間以内に開始 アジア展開も
ドイツ銀行が数週間以内にドイツで、法人向けの仮想通貨保管サービスを開始し、2027年にアジアの金融拠点へ展開する計画だ。ビットコインとイーサリアムの保管から始め、ステーブルコインの出し入れ支援やトークン化預金へ段階的に広げる。
06:15
中国発老舗Coboの個人向け仮想通貨ウォレット終了へ、公開から約9年
仮想通貨の保管サービスを手がけるCoboが、個人向けウォレットアプリを12月1日に終了すると発表した。11月30日までに引き出さなかった資産には、月2%の手数料が課される。
05:55
サークル、上半期売上の約59%を提携先と取引費用に
サークルは16日、2026年上期の売上約14億ドルのうち約8.19億ドルをUSDC流通の提携先と取引費用に支払い、純利益は売上1ドルあたり約7セントだったと明らかにした。新規参入企業の主張には反論した。
05:00
2022年以来初、米国がビットコイン純輸入国に
チェイナリシスは、米国が2022年以来初めて仮想通貨ビットコインの純輸入国になったと明らかにした。1万ドル未満の小口送金は流出超、大口の送金は流入超だった。
10/16 金曜日
17:54
3メガ銀、共同発行ステーブルコインで国際決済の実証を完了
みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の3メガバンクなど5社が、共同発行する円建てステーブルコインで三菱商事の国際決済を想定した実証を実施した。信託型の発行スキームとAML対策、2026年度中の実取引に向けた設計を整理する。
17:24
ANAP、ビットコイン評価損43.7億円を計上 前期の評価益12億円から反転
ANAPホールディングスは15日、2026年8月期に保有ビットコインの評価損43億7,466万円を計上したと発表。最終損失は73億2,300万円に拡大した。前期の評価益からの反転と、期中に開示した評価損の推移をまとめる。
16:51
英上場スマーター・ウェブ、83BTCのビットコインを追加取得 保有2830BTCに
英上場のスマーター・ウェブ・カンパニーが83BTCを約520万ポンドで追加取得し、ビットコイン保有量は2,830BTCに。優先株の調達資金でコインベースからの借入を圧縮したほか、累計のBTC売却額も開示した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧