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ビットコイン、2023年夏に似た停滞とグレースケール指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 予想変動率が32%に低下
  • ETFに週3.85億ドル流出

ボラティリティ低下

米仮想通貨資産運用大手グレースケールは17日付レポートで、2026年序盤の乱高下から一転し、この夏のビットコイン(BTC)相場が落ち着きを見せていると指摘した。現物ビットコインの取引高と実現ボラティリティはサイクル安値まで低下し、相場のニュースに対する反応も鈍くなっていると分析した。

オプション市場の価格形成も落ち着きを反映しており、1カ月物のインプライドボラティリティは32%まで下がった。年初来の平均42%と比べて低い水準にあり、相場材料の出尽くし感が広がっているとみられる。

Muted BTC spot trading volume and volatility are reminiscent of 2023

出典:グレースケール

グレースケールは、こうした静穏な地合いが長期化しない可能性もあるとして、直近で取引高とボラティリティがこれほど落ち込んだのは2023年夏が最後だったと指摘した。当時は2022年から始まった弱き相場の終盤に当たり、ビットコインは夏場を通じてレンジ内での推移が続き、投資家は相場を動かすきっかけを待つ展開だったとした。

その後、前サイクルの売り圧力が薄れる中でビットコインはレンジを離れ、10月から年末までに約50%上昇した。今回のきっかけとなる材料は当時とは異なるものの、取引の縮小やボラティリティの圧縮、マクロ政策・規制動向の明確化を待つ構図は似ているとの見方を示した。

グレースケールは、相場の停滞が単独で強気材料になるとは限らないとしつつ、2023年夏のように水面下で重要な転換が進んでいる可能性があると分析した。現在の停滞は売り圧力の枯渇を映しているとの見方もあり、過去の水準と比べてビットコインが売られ過ぎの状態にあるとした。

市場データ

同様の傾向は、仮想通貨取引所ビットフィネックスの分析でも示された。同社は、ビットコインのボラティリティ・取引活動・市場流動性が過去の弱き相場終盤に匹敵する水準まで縮小し、狭いレンジ内での推移が続いていると分析した。

同分析によると、ビットコインは実現価格中央値である6万3,200ドル付近を維持している一方、短期保有者の損益分岐点となる6万7,176ドルが重要な水準になっている。米国のビットコイン現物ETFは週間で約3億8,500万ドルの資金流出を記録し、企業のビットコイン保有動向もマイナスに転じているという。

また、現物ビットコインの取引高も過去数年で最低水準に落ち込み、オンチェーン上の移転頻度も7年ぶりの低水準まで下がっている。

関連記事:米消費者信頼感が最低水準、ビットコインは資金流入蚊帳の外=グラスノード

オンチェーン分析のグラスノードは17日、米消費者信頼感が過去最低水準に落ち込む一方で株式市場が最高値を更新していると指摘した。資金は株式・AI関連銘柄・コモディティへ向かい、ビットコイン(BTC)はこの流れの外に置かれているという。

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