- 米国現物ETFへの流入が縮小傾向
- 価格上昇に比べて出来高が限定的と指摘
9月末にかけて現物ETFの需要減速
オンチェーン分析企業のグラスノード(Glassnode)は9月30日、暗号資産(仮想通貨)市場の週間レポートを発表。ビットコイン(BTC)は上昇トレンドの初期段階にあるが、まだ広範な市場参加を伴う動きには至っていないと分析し、当面の試金石は売り注文の壁だと述べた。
まず、米国の現物ビットコインETF(上場投資信託)は9月21日と22日に、それぞれ約10億ドルの純流入を記録した。特に21日は過去約1年で最大規模の流入だった。
一方で、その後は取引日ごとに流入が縮小し、28日には2,400万ドルまで減少した。ビットコイン価格も横ばいが続いている。グラスノードは、再び10億ドル規模の流入が戻れば、需要回復を示す最も明確なシグナルになると続けた。

出典:グラスノード
過去のサイクルと比較すると、利益確定の動きは依然として小規模にとどまっている。週次のビットコイン売買によるドルベースの純利益(確定利益)を見ると、2024年や2025年のピーク時における平均的な週の数値を大きく下回っている。
一方、155日以上コインを保有する投資家の実現利益額は、価格急騰の週と比べてほぼ倍増。全実現利益に占める同保有者の割合も34%から55%に上昇した。グラスノードはもし今後、週間の利益確定額が過去のピーク時の水準に向かって増加すれば、それは保有者が価格上昇局面で売りに出ていることを示すと述べる。
グラスノードは、現在バイナンスの現物市場における売り注文の壁が上値を抑えていると指摘した。この壁は9月24日に出現して8万5,000ドルから8万5,500ドルの間に形成されている。ビットコイン価格はこの壁の下半分に入り込んだものの、壁を突破するには至っていない。
これらの注文が残っている限り、この壁が最も重要な水準となる見通しだ。価格が8万5,500ドルを明確に上回れば、オーダーブック(注文板)上の最大の抵抗ゾーンを突破したことになる。
関連記事:シティ、ビットコイン価格目標を11.3万ドルへ上方修正──今後12カ月の見通し
シティグループは仮想通貨ビットコインとイーサリアムの目標値を引き上げた。目標はそれぞれ11万3000ドル、3028ドルとなり、仮想通貨市場への資金流入が再加速するとの見方を示した。
鍵となる価格水準を分析
ビットコイン価格は9月18日から、アクティブ投資家の平均取得価格の推定値「トゥルー・マーケット・ミーン」である7万7,200ドルの上で推移。また、短期保有者の平均取得価格は7万3,300ドルだ。2023〜2025年には、これらの水準を価格が上回る期間が上昇の強い局面だった。
一方で、価格が7万7,200ドルを割り込めば、現在の上昇局面が弱まる可能性がある。

出典:グラスノード
グラスノードは、出来高は価格の上昇に追いついていないとも指摘した。現物取引所と米国現物ETFを合わせたビットコインの総出来高は1日平均約64億ドルで、これは米国の現物ETF上場以後では、レンジの下限付近にある。
グラスノードは、広い需要はまだ到来しておらず、上昇局面は初期で投機的ともいえる状況だと述べた。ビットコイン価格が「トゥルー・マーケット・ミーン」を維持しつつ出来高が持続的に増加すれば、上昇トレンドにより幅広いサポートがあることを示唆するとしている。
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仮想通貨分析企業のクリプトクアントはビットコインは強気相場の初期段階にあるものの調整の可能性があると分析。想定される支持線も示した。



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