WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FTX、破綻後に仮想通貨の不正流出が発覚 被害額600億円規模か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTX暫定CEO、不正流出を認識

破産申請した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは12日、同取引所のウォレットへ「不正なアクセス」があったとしてハッキングされたことを認めた。

FTXの顧問弁護士であるRyne Miller氏が、新暫定CEOのJohn Ray氏による次のような声明を伝えた。

広く報じられているように、一部資産への不正アクセスが発生した。

これを受けて、私たちはすぐに事実確認と損害低減のための行動を開始した。法執行機関や関連する規制当局にも連絡を取り、調整を続けているところだ。

さらに、FTX関連の公式SNSアカウントがテレグラムなどでもハッキングを報告。トロイの木馬をダウンロードする可能性があるため、FTX公式サイトにアクセスしないよう警告した。また、FTXアプリがマルウェア感染している恐れがあるため、削除するよう呼びかけている。

約500~700億円が不正流出か

ブロックチェーン分析企業Nansenのデータジャーナリスト、Martin Lee氏は12日、過去24時間で約920億円(6.6億ドル)相当の資金がグローバル版FTXと米国版FTXのウォレットから流出していると指摘した。

過去7日間ではFTXウォレットから20億ドル以上の出金があったが、6.6億ドルはその約33%に相当する。Lee氏は「ウォレットから大量の資金が送金されているが、なぜか取引の混雑や遅れがみられない」とも分析している。

ブロックチェーン分析企業Ellipticも、12日にFTXからの不正流出について記事を発表。出金された約920億円(約6.6億ドル)のうち、約670億円(約4.8億ドル)は盗まれた疑いがあり、残りはFTX自身が安全な保管場所に移動させたものだろうと指摘した。

銘柄としてはイーサリアム(ETH)で約390億円(約2.8億ドル)、ソラナで約154億円(約1.1億ドル)、BSCで約126億円(約9,000万ドル)などがハッキングされ、280億円(2億ドル)以上のトークンが、分散型取引所(DEX)を通じてETHやDAIに交換されたと説明している。

また、FTX自身によって資産保全のため移されたとみられる約265億円(約1.9億ドル)のトークンは、売却されることなく新しいアドレスに預けられていると指摘した。

なお、別のブロックチェーン分析企業TRM Labsは、不正流出額を約475億円(約3.4億ドル)と見積もっている。

ハッカーの身元について情報錯綜

現在、ハッキングを行った犯人の身元についての情報が錯綜している状況だ。

FTX資金流出先のウォレットの1つに、あるクラーケンユーザーがクラーケンから送金を行っており、仮想通貨取引所クラーケンの最高セキュリティ責任者Nick Percoco氏は12日、このユーザーの身元を把握しているとツイートした。

仮想通貨分析企業Crypto QuantのKi Young Ju CEOも内部関係者によるものだったと考察していた。

この他、パニックに陥ったFTX従業員がフィッシングメールをクリックしたのではないか、内部関係者によるハッキングではないかなど、様々な憶測が飛び交っている。

アラメダのウォレットからも資金流出

FTXウォレットだけではなく、姉妹会社アラメダリサーチのウォレットからも資金流出が確認されている。

Etherscanの記録によると、流出額は合計で約77億円(5,500万ドル)弱。銘柄としてはラップドXRP、Renderネットワークトークン、xSUSHIトークンやその他が含まれていた。

なお、FTXがチャプターイレブンにより破産申請した経緯については、以下の記事で詳しく解説している。

関連:仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/19 月曜日
21:16
ストラテジー、先週34億円相当ビットコインを追加購入 5週連続買い増し
ストラテジーは19日、10月12日から18日にかけて267BTCのビットコインを取得したと発表した。購入は5週連続で、保有量は848,517BTCに達した。証券買い戻し枠も30億ドルに拡大した。
15:05
9組織が「量子アライアンス」設立、ブロックチェーンの耐量子暗号基準を策定へ
9つのブロックチェーン関連組織が「量子アライアンス」を設立した。量子耐性の定義や耐量子暗号への移行基準を策定する。ビットコイン供給量の約30%が量子攻撃のリスクにさらされる中、4つの作業部会で標準化を進める。
14:50
セイラー氏、ビットコインは強気相場へ BTC裏付けステーブルコインにも言及
ストラテジーのマイケル・セイラー会長は講演で、ビットコインは強気相場に戻りつつあると述べた。銀行のカストディと与信の拡大を主な追い風に挙げたほか、優先株STRCの買い戻しや利回り付きステーブルコイン構想にも言及した。
11:38
7~9月の仮想通貨被害額は約1870億円、8割弱は直近の監査範囲外の経路=レポート
Hackenの報告で、2026年7~9月のハッキングや不正操作などによる仮想通貨被害は約1,870億円に上った。損失の多くは直近の監査が及ばない経路を通じて発生している。
10:54
ソラナ中国幹部が代表の上海法人を6月に設立 本体との資本関係は見当たらず
Wu Blockchainによると、Solana China共同責任者の堵燕菁氏が代表を務める法人が6月に上海で設立され、8月に合弁会社へ45%出資した。ソラナ本体との直接の資本関係は見当たらない。開発者イベント延期の経緯もまとめた。
09:39
Pacific Meta、チェーンリンクと提携拡大 機関向けトークン化
Pacific Metaが16日、Chainlink Labsと戦略的提携を締結。チェーンリンクの相互運用性プロトコルCCIPを優先採用し、コンプライアンスを自動化するACEも導入支援サービスに加えた。機関向けトークン化金融の国内導入を狙う。
09:32
コアウィーブら9社、OKXICEでの自社株トークン取引に異議
コアウィーブやブロードコムなど9社が、OKXICEでの自社株のトークン化取引に異議を申し立てた。SECのイノベーション免除制度に基づくものだ。
08:45
ビットコイン軟調、ETF流出と企業の買い鈍化が一因=ギャラクシー・リサーチ
ギャラクシーのアレックス・ソーン氏は、ETFの資金流出とBTCトレジャリー企業の買いの鈍さが10月のビットコイン軟調の一因と指摘。同社集計では、5年以上動かなかった古参BTCの放出が年初来で機関の吸収量を12万7,319BTC上回る。
08:24
BIS論文、預金金利上昇でステーブルコインの成長鈍化 USDCで顕著
BISのワーキングペーパーが、ステーブルコインと銀行預金は部分的な代替関係にあるとの分析を示した。預金金利0.01%上昇で平均15%の10週成長率は約12%、逆因果を補正すると約6%に鈍る。USDCの反応はUSDTより強い。
07:46
アルトコインの勢い鈍る、上昇基調の銘柄は9割から5割に=アナリスト
アナリストのダークフォスト氏が、8月下旬から続いたアルトコインの上昇局面の失速を指摘。バイナンス上場銘柄で200日線を上回る割合は9割超から約5割に低下し、直近15日間で1,340億ドル超が流出したという。
10/18 日曜日
11:30
ビットコインCPI・PPI上振れも8万ドル維持、FOMC金利観測が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)はCPI・PPI上振れを受け一時下落するも、8万ドル水準を維持し底堅さを示した。目先はFOMC金利観測の行方と8万ドルのサポート継続が焦点となる。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/16)|英国の押収BTC・レジャー関連の資産流出・6年超休眠のBTCの動向まとめ
今週は、中国人詐欺師からロンドン警視庁が押収した約6万1,000BTC、仮想通貨ウォレットのレジャーに関連する資産流出事案、6年超休眠のビットコインクジラによる約4,582BTC移動に関する記事が関心を集めた。
10/17 土曜日
13:50
ビザ、ステーブルコインUSDCの事前入金を商用化 国際送金で24時間利用可
ビザは15日、ビザ・ダイレクトで国際送金の資金をUSDCで事前入金できる機能の商用運用を始めた。従来の資金調達の時間枠に頼らず、インヨ・グローバル経由で24時間利用できる。
13:20
トークン化株式市場の70%超、オンドとバックド2社が支配=IMFレポート
IMFは世界金融安定報告書で、トークン化株式価値の7割超をオンドとバックドが占めると指摘。24時間取引や少額取引での需要を確認した一方、流動性の低さと高い変動率を課題に挙げた。
13:10
クロードAI、量子コンピュータの設計で従来超え|仮想通貨の暗号を破る計算の一部も効率化
アンソロピックのAI「クロード」が量子回路を自律設計し、8種類の回路で公開済みの最良設計を上回った。仮想通貨が署名に使う楕円曲線暗号の解読に関わる計算の効率化も含まれる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧