
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(8/8 AM8時)
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、米国において401k退職金制度での仮想通貨投資を解禁する大統領令への署名が行われたことを受け、急騰した。また、米証券取引委員会(SEC)とリップル社の法廷闘争が正式に終結したとの報道により、アルトコインもほぼ全面高となっている。

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8月7〜8日相場状況
相次ぐ好材料の報道により、アクティブOIは急上昇している(下画像赤枠)。ファンディングレートの動向を確認すると、価格が急騰しているにもかかわらずショートポジションの増加が見られ、短期的にはショートカバー(売りの買戻し)が発生する可能性がある(下画像青枠)。

主要アルトコインのデリバティブ市場においては、ロングポジションの増加が観測されているものの、全体としては現物価格を下回る水準での取引が多く、やや売られすぎの状況と考えられる。

オプション市場では、上昇基調にあったPCR(プット・コールレシオ)が低下した(下画像黄矢印)。建玉の分布を確認すると、14万ドルのストライクプライスに最も多くのポジションが集中しており、市場参加者の短中期的な価格目線が14万ドル付近に集まっていることがうかがえる。

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現状分析(8/8日 AM8時)
7月末以降、仮想通貨市場全体は価格の低迷が続いていたが、ここにきて好材料が相次いだ。しかし、デリバディブ市場は全体的にまだ売られすぎの状況となっており、ショートカバーによる価格上昇が起こる可能性がある。
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