はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン乱高下、経済的有事と国家的有事の狭間で揺れる展開|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

クリプト市場マーケットレポート(1/24日10時執筆)

ビットコイン(BTC)は24日、日本の当局が為替介入の前段階となるレートチェックに動いたとの報道を受け、一時下落して推移した。しかしその後、キューバへの石油供給遮断の検討や、ウクライナ和平交渉の難航といった地政学リスク上昇のニュースが材料視され、安全資産であるゴールドやシルバーと歩調を合わせるように反発し、一時9万ドル台を回復した。

ただしその後、前日に史上最高値に迫っていたダウ平均株価が持ち高調整の売りにより下落したことを背景に、リスク資産全体が上値の重い展開となり、ビットコインも再び8万9千ドル台まで押し戻されている。

出典:Coinpost Terminal

関連:「2026年はビットコインのスーパーサイクルに」バイナンス創設者CZ氏が予測

1月23~24日相場状況

主要アセットクラスとの観測期間2カ月の相関を見ると、Nasdaq100は+0.45、原油は+0.51となっており、株式指数との相関がやや高まっている。

一方でゴールドとは-0.40と逆相関の関係が確認される。ただし、これらの数値が示す通り、ビットコインは主要アセットクラスと強い連動性を持つ状況ではなく、リスクオン・リスクオフの単純な枠組みから外れた「独自の値動き」を演じていると言える。

オプション市場の動向に目を向けると、トランプ大統領がグリーンランドを巡り、欧州8カ国への関税示唆を行って以降、PCR(プットコールレシオ)は高い水準で推移している(下画像黄矢印)。これは投資家のヘッジ需要が強く、弱気姿勢が継続していることが見受けられる。

投資家心理を可視化するCrypto Fear & Greed Indexを見ても、関税戦争が激化した2024年4月上旬の水準を維持しており、市場心理はほとんど改善していない。経済的リスクと軍事的リスクの双方が意識されやすい局面において、市場心理の悪化が長引いている状況と見受けられる。

関連:ビットコイン保有者、23年10月以来の純損失転換へ=クリプトクアント

現状分析(1/24日10時)

足もとの市場環境は、経済的有事(関税戦争)と国家的有事(中南米情勢やウクライナ情勢)が同時に動いている点に特徴がある。ビットコインはこの環境下で、経済的有事が強まる局面では下落し、国家的有事が意識される局面では上昇するという、二面性を帯びた値動きを見せている。

結果として、ビットコインは単一のマクロ材料に支配されるのではなく、レンジの中で上下に大きく振れる「独立した資産クラス」となっている。ただし国家的有事については、悪化の一途をたどる可能性が高いだけでなく、影響が長期間に及ぶケースが多い。このため、貴金属類も強い上昇基調を維持しており、マーケットが中長期の地政学リスクを織り込み始めている点が注目される。

当面は、経済イベント由来のショックと、地政学リスク由来のショックが交互に市場を揺らす展開が続く可能性が高い。ビットコインは「安全資産」でも「リスク資産」でも割り切れない存在として、状況に応じて評価軸が切り替わる局面が続くと見込まれる。

  • 1/29日 FOMC
  • 2/3日 米ISM製造業景気指数
  • 2/6日 米雇用統計

関連:キャシー・ウッド率いるARKが予想「ビットコイン時価総額2030年までに最大16兆ドル」

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/10 火曜日
16:10
イーサリアム財団とVirtuals Protocol、AIエージェント間取引規格「ERC-8183」を発表
イーサリアム財団とVirtuals Protocolが、AIエージェント間の商取引を標準化する規格「ERC-8183」を共同発表。エスクローと評価者の仕組みで、信頼なしの取引を実現する。
14:34
ソラナ現物ETFにゴールドマン・フィデリティも参入、機関投資家の本格買いが鮮明に=専門家
ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど主要金融機関が現物ソラナETFを保有していることが、13F申告データで判明。資産の約50%を機関投資家が保有する。
13:35
CFTC元委員長「銀行こそがクラリティ法を必要としている」、米金融デジタル化の遅れに懸念
元CFTC委員長クリス・ジャンカルロ氏が、仮想通貨市場構造法「クラリティ法案」の必要性を訴えた。規制の不確実性を許容できない銀行業界こそ最大の受益者であり、法案停滞が続けば米金融インフラが欧州・アジアに後れを取ると警告。
13:20
韓国当局、ビッサムに一部営業停止の暫定通告 
韓国の金融当局が、仮想通貨取引所ビッサムに法律違反で6か月の一部営業停止とCEO問責を通告した。内容が確定したものではないが、一連の規制強化の動きの一環となる。
12:57
Ethereum Japan ワーキンググループが発足「国内企業のRWA参入に共通基準を」|WG設立記念イベント
Ethereum Japanは国内企業のオンチェーン利活用推進を目的としたワーキンググループを設立。権限管理や監査対応など実務上の共通基準策定を目指し、Fracton Venturesやアライドアーキテクツなどが参画する。
11:40
ハイパーリキッド、原油の永久先物取引高が急増
仮想通貨ハイパーリキッドのブロックチェーン上における原油の永久先物取引がイラン情勢を受けて活発化。24時間の取引高でイーサリアムを上回っている取引ペアがある。
11:25
bitFlyerなど国内取引所の出来高が急増、株安・円安の影響か
bitFlyerの24時間取引高が前日比200%増と急増し、コインベース(112%増)やバイナンス(75%増)を大きく上回った。株安・円安が重なる中、日本の投資家が仮想通貨に殺到した。
11:15
ブータン政府、175BTCを移動確認 2026年のビットコイン売却総額が67億円に到達
アーカムのオンチェーンデータによると、ブータン王国政府が主要保有アドレスから約20億円のビットコインを移動させた。2026年に入ってからの累計流出額は67億円に達し、政府の段階的な売却が再び話題となった。
10:20
ジャック・ドーシー、ビットコイン特化戦略軟化やAI解雇の詳細を語る=報道
米ブロック社のドーシーCEOが、ビットコイン特化戦略を軟化させステーブルコインを導入した背景や、AIによる効率化で従業員を大幅削減したことについて詳細を語った。
09:45
コインベース、欧州26カ国でビットコインやイーサリアム先物取引を開始
コインベースが9日、欧州26カ国を対象にコインベース・アドバンスドを通じた規制準拠の仮想通貨先物取引を開始した。ビットコインとイーサリアムに最大10倍のレバレッジが適用でき、欧州のトレーダーがオフショア取引所に頼らずデリバティブ取引を行える環境が整いつつある。
09:29
スイスAMINA銀行、EU規制型ブロックチェーン証券市場に初の銀行として参加
この記事のポイント 国債・社債などのトークン化証券を対象に RWA市場は約4兆2,000億円に拡大 EU初の規制型DLT取引所「21X」に参画 スイスの仮想通貨銀行AMINA …
09:00
ビットコイン50万円上昇、中東危機で浮上した「無政府資産」の真価|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、WTI原油が一時3年9か月ぶりとなる119ドルを記録し、市場全体がパニック的な動きを見せる中、価格は一時50万円以上の上昇となった。
08:20
イーサリアム財団、ETHステーキング運用を開始 ビットワイズ製インフラを採用
イーサリアム財団がビットワイズ・オンチェーン・ソリューションズのオープンソース基盤を採用し、財務準備資産のETHステーキングを開始した。最大7万枚ETHの運用を通じ、ネットワーク安全性の強化と財団の財務自立を同時に図る方針。
07:40
仮想通貨投資商品、2週連続で資金が純流入
コインシェアーズは、仮想通貨ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約977億円の純流入だったと報告。原資産別ではビットコインが流入を主導した。
07:00
米保険分野で初、エーオンがステーブルコインによる保険料決済を導入
英米に拠点を置く保険ブローカー大手エーオン(Aon)が、業界初となるステーブルコインでの保険料決済を発表。米イラン紛争を背景としたロンドン市場での海上保険料の記録的高騰動向と合わせて解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧