
最大25万ドル到達は可能か
ファンドストラット共同創設者のトム・リー氏が6日のCoinStoryインタビューで、ビットコイン価格の2025年末25万ドル到達を予測した。変動の激しい上半期を経験したビットコインだが、年末までに12万ドルを突破し、最終的に20万~25万ドルに達する可能性があるとの見通しを示している。
リー氏は機関投資家の関心拡大がビットコイン価格上昇の主要因と分析。従来の4年周期の「半減期サイクル」から脱却し、採用拡大が価格変動により大きな影響を与える可能性を指摘している。
「半減期サイクル」の終焉については、ビットワイズのマット・ホーガンCIOも先月、4年周期の終了を宣言し、半減期影響力の低下とETF成長を根拠に挙げた。規制改善と機関投資家参入により従来の大暴落リスクが軽減され、2026年も好調な年になると予想している。
関連:「4年周期は終焉」ビットワイズCIOが示す仮想通貨市場の変化とは
市場の懐疑的ムードについて、リー氏は価格上昇への追い風と評価。多くの投資家が慎重な姿勢を維持している状況では、予想外の価格上昇が発生しやすいとの見解を示した。
関連:ビットコイン300万ドル到達の可能性は? 著名アナリストトム・リーが予測
一方、アナリスト間では予測に差が生じている。ビットメックス共同創設者アーサー・ヘイズ氏は同様の強気予測を示すが、バーンスタインやスタンダードチャータードは年末20万ドル、10xリサーチは14万ドルと予想している。
10xリサーチは先日、年末価格目標を14万1,861ドルに設定し、目標達成には追加で2,810億ドルの資金流入が必要との試算を発表。夏季相場の調整リスクも警告しており、25万ドル到達には市場の大幅な資金流入拡大が条件となるとの見解を示した。
関連:ビットコイン年末14万ドル予想も、夏の調整リスクを警告=10xリサーチ