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S&P見解、「ユーロステーブルコインの市場規模は2030年までに最大約1700倍になる可能性」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ユーロステーブルコインの需要

大手格付け会社のS&Pグローバル・レーティング(以下、S&P)は3日、レポートを公開して、2026年に欧州でステーブルコインが金融の主流になる可能性があるとの見方を示した。

S&Pは、ユーロのステーブルコインの市場規模は2025年末時点の約6.5億ユーロ(約1,197億円)から、2030年までに250億ユーロ(約4.6兆円)から1.1兆ユーロ(約203兆円)の範囲まで成長しうると予測。1.1兆ユーロの規模になれば、2025年末から約5年間で約1,700倍に成長することになる。

今回のレポートでは、2026年に銀行や銀行関連の企業がステーブルコインを発行するようになる可能性が高いと分析。そして、特に欧州で活発化する可能性が高く、ユーロに連動するステーブルコインの開発への関心が高まっていると述べている。

関連:欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定

成長の予測の根拠については、投資を目的としたRWA(現実資産)のトークン化と個人や企業による決済利用が徐々に需要を高めていくだろうと説明。また、RWAのトークン化と決済利用は、欧州の銀行に新たな収益源をもたらす可能性があるとも述べている。

RWAとは

「Real World Asset」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには株や債券等の有価証券、不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産などが含まれる。

他にも、ブロックチェーンの拡張性やプライバシー機能などの技術が発展することで、普及が加速するとも予測した。

上述した市場規模の拡大は、厳密には主にトークン化投資が主導し、ステーブルコイン決済も後押しすると分析。250億ユーロから1.1兆ユーロという規模は、ユーロ圏の銀行における翌日物預金(翌営業日満期の預金)の0.1%から4.2%に相当すると述べている。

S&Pはステーブルコインについて、一般的な暗号資産(仮想通貨)に比べて価値が安定する仕組みになっていると同時に、処理の速さ、コストの低さ、追跡可能性といった仮想通貨と同じメリットを提供すると説明。特に国をまたいだ取引や決済に効果を発揮すると述べている。

一方で、実際に普及するかは不確実性が残ると説明。欧州や米国などでステーブルコインの規制が明確化してきているが、RWAの決済などにCBDC(中央銀行デジタル通貨)やトークン化預金のような他の資産が利用される可能性もあるとした。

関連:JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的

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