PerpDEX(永久先物DEX)は、暗号資産(仮想通貨)の永久先物取引を分散型で提供する取引所です。ハイパーリキッド(Hyperliquid)の成功を受け、Aster、Lighterなど後続プロジェクトにも注目が集まっており、国内外で大きなトレンドカテゴリとなっています。
本記事では、PerpDEXの基礎知識から主要6プロジェクトの特徴、エアドロップ情報、利用時のリスクまでを詳しく解説します。
永久先物DEX(PerpDEX)とは?
PerpDEX(永久先物DEX)とは、仮想通貨の永久先物取引を分散型取引所で行えるサービスです。ブロックチェーン上のスマートコントラクトを使い、レバレッジをかけて価格の上下で収益を狙えます。下落相場でもショート(売り)で利益を得られるのが特徴で、中央集権型取引所(CEX)に資金を預けることなく取引できます。
永久先物取引とは?
仮想通貨の取引には、「現物取引」のほか、「先物取引」があります。
現物取引は、実際に資産を購入して「所有権」を取得する取引です。100万円分のビットコインを購入すれば、その現物は自分の資産となり、ウォレット等で自由に管理できます。最大のメリットは、価格変動に関わらず自分が納得するまでいつまでも持ち続けられる点にあり、長期的な視点での投資に適しています。
一方、先物取引は現物を保有せず、エントリー時と決済時の「価格差」のみをやり取りする仕組みです。手元の資金以上の取引ができるレバレッジに加え、「空売り(ショート)」によって値下がり局面でも利益を狙えるのが現物にはない魅力です。
ただし、先物は現物のように無条件に持ち続けることはできません。ポジションを維持するための保有コスト(資金調達率)が定期的に発生するほか、含み損が膨らめば強制決済(ロスカット)によって取引が終了します。そのため先物は、常にコストとリスクを管理しながら、機動的に収益を狙うための取引と言えます。
関連:仮想通貨レバレッジ取引の始め方|取引所比較とリスク管理
DEX版の永久先物取引のメリット
オンチェーンによる透明性
中央集権取引所(CEX)との最も大きな違いは、オンチェーンに取引が記録される点です。PerpDEXでは取引がブロックチェーン上で実行されるため、いつ、どのウォレットが、どれくらいのポジションを持っているかといった情報が基本的に公開されています。そのため、大口トレーダーのポジション動向や莫大な利益を上げているトレーダーの分析ができるといった利点があります。
一方で、CEXでは、取引は取引所内部のシステムで処理され、ブロックチェーン上には記録されません。
非カストディアル(資金は自己管理)
CEXでは資金を取引所に預ける必要がありますが、PerpDEXでは自分のウォレットで資金を管理します。取引所のハッキングリスクや破綻リスクを避けられる反面、秘密鍵の管理は自己責任となります。
いつでも誰でも取引できる(本人確認不要)
中央集権取引所と違い、PerpDEXでは本人確認(KYC)が不要です。ウォレットを接続するだけで、いつでも誰でもすぐに取引を始められる手軽さがあります。ただし、ウォレットのみで匿名利用できることから、しばしばインサイダー取引などの悪用リスクも指摘されています。
PerpDEX市場が急拡大している背景
DefiLlamaによると、2025年10月にPerpDEX全体で過去最高となる1.3兆ドルを超える月間取引量を記録しました。2024年同月の1,400億ドルと比較すると、わずか1年で約9倍の取引量増加となっており、PerpDEXの規模が急拡大していることがわかります。
このブームを牽引したのが、Hyperliquid(ハイパーリキッド)の成功です。Hyperliquidは総供給量の31%という大規模なエアドロップを実施し、中央集権型取引所(CEX)と遜色のないUI/UXや取引処理速度を実現。取引手数料収益をトークンの買い戻し(バイバック)に充てる持続可能な設計も注目されました。
関連:仮想通貨のバイバックとは?2025年注目の6銘柄を解説
エアドロップ・ポイント競争の激化
この成功を受けて、後続のPerpDEXプロジェクトも破格のエアドロップを発表しています。Lighterは総供給量の25%を初期のエアドロに、Asterは合計50%以上をエアドロップに割り当てるなど、大規模な配布や予定が相次いでいます。
また、多くのPerpDEXは、取引や流動性提供に応じてポイントを付与し、将来のエアドロップ配分の基準とするポイントプログラムを実施しています。ポイントプログラムでは週ごとにポイントを配布し、配布するポイント量を固定している傾向が強いため、参加者が少ない初期段階ほど同じ取引量でも多くのポイントを獲得できる仕組みとなっています。
この大規模なエアドロップの流れや「初期参加が有利」な構造により、新しいPerpDEXが登場するたびに次のPerpDEXとして注目が集まりやすく、加えて、AsterにはBinance創設者のCZ(チャンポン・ジャオ)氏がアドバイザーとして、Lighterには大手証券Robinhoodが投資するなど、著名人・企業の関与も市場の関心を高めています。
Perp DEXを利用するには?
PerpDEX利用にはイーサリアム(ETH)やステーブルコインの準備が必要です。多くのPerpDEXでは、取引の証拠金としてUSDCなどのステーブルコインを使用します。また、イーサリアムやアービトラムなどのネットワーク上で動作するため、ガス代(手数料)としてETHが必要になります。
2. 注目のPerpDEX6選(取引量順)
急拡大するPerpDEX市場の中から、本記事では2026年1月中旬時点の7日間取引高(DefiLlama参照)を基準に、上位6つのプロジェクトを厳選しました。各プロジェクトの特徴、エアドロップ情報、基本データを詳しく解説します。
Hyperliquid(ハイパーリキッド)
Hyperliquidは、最大40倍のレバレッジに対応した永久先物市場を中心に、現物取引も提供する分散型取引所(DEX)です。独自ブロックチェーンによる1秒未満のブロック生成と毎秒10万件の注文処理能力により、中央集権型取引所(CEX)に匹敵する高速な取引環境を実現しています。2026年1月時点で累計ユーザー数は約95万人、累計取引量は3.7兆ドルに達し、Perp DEX市場をリードする存在となっています。
こうした取引所としての実績に加え、持続可能なトークン設計も特徴です。取引手数料収益を活用した1日平均約200万ドル規模の買い戻し(バイバック)を継続実施しており、この規模はDeFi主要プロジェクトを大きく上回ります。取引量増加がそのままHYPEの買い圧力につながる、プロトコルの成長とトークン価値が直結する仕組みを構築しています。
エアドロップ面でも大きな注目を集めました。2024年11月に実施された第1回エアドロップでは、総供給量の31%(約3.1億枚)を約9.4万のウォレットに配布し、1ウォレットあたり平均約95万円相当という破格の水準を実現。HYPEトークンは初値2ドルから一時58ドルを超え、この成功が2025年のPerp DEXブームの火付け役になったとの見方もあります。
エアドロップ/ポイントプログラム情報
第1回エアドロップ(2024年11月)では、2023年11月〜2024年11月の取引量や流動性提供に応じてHYPEトークンが配布されました。
現在、第2回エアドロップの公式発表はありませんが、総供給量の38.9%(約3.89億枚)が「今後の配布・コミュニティ報酬」として確保されており、追加配布の可能性が期待されています。
関連:ハイパーリキッド(HYPE)の使い方・エアドロップ戦略を徹底解説
関連:ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
基本情報

出典:DefiLlama
- 7日間取引高:約400億ドル*1
- 対応チェーン:Arbitrum、HyperEVM*2
- 取引手数料(メイカー/テイカー):0.0150%/0.0450%
- 最大レバレッジ:40倍
- トークン有無:あり(HYPE)
- 資金調達状況・主なVC:資金調達・VCなし
*1 2026年1月15日時点、DefiLlama参照
*2 USDCの入金の場合
Aster
Asterは、複数のブロックチェーンに対応した永久先物取引を中心とする分散型取引所(DEX)です。BNBチェーン、イーサリアム、ソラナなどのブロックチェーンで展開しており、180以上の銘柄を取り扱っています。
Asterの大きな特徴は、最大1001倍のレバレッジをかけられる「1001x(Simple)」モードや、注文内容を公開オーダーブックに表示しない「隠し注文」機能など、高度な取引機能を提供している点です。また、永久先物だけでなく現物取引や株取引にも対応しており、ワンストップで多様な取引が可能です。
さらに、利回りを生むステーブルコイン「USDF」も提供しています。USDFはUSDTと1:1で交換でき、預け入れたUSDTはバイナンスで運用され、その利益がUSDF保有者に配分される仕組みです。
Binance創設者のCZ氏がアドバイザーとして関わっていることも大きな注目要因です。CZ氏はAsterのマルチチェーン設計や隠し注文機能を高く評価しています。
公式サイトによると、2026年1月時点でユーザー数は約870万、TVL(預かり総資産)は12億ドルに達しています。
▶️ 詳しくはこちら:エアドロップやCZ支持で注目集めるDEX「Aster」とは 特徴や使い方を解説
エアドロップ/ポイントプログラム情報
Asterは2025年9月のトークン生成イベント(TGE)以降、継続的にエアドロッププログラムを実施しています。
現在、「Stage 5: Crystal」が進行中です(2025年12月22日〜2026年2月1日)。
Stage 5の概要:
- 配布割合:総供給量の1.2%(約9,600万ASTER)
- 期間:6週間(2025年12月22日〜2026年2月1日)
- ベスティング:3ヶ月間のオプションベスティング期間を設定
- 配分:0.6%が即時請求可能、0.6%がベスティング期間後にアンロック
ポイントは、取引量、ポジション保有、Asterアセット(ASTER、asBNB、USDF)の使用、取引損益、紹介プログラムなどに基づいて算出されます。
Asterは総供給量の53.5%をコミュニティエアドロップに割り当てており、今後も継続的な配布が予定されています。
基本情報

出典:DefiLlama
- 7日間取引高:約320億ドル*1
- 対応チェーン:BNBチェーン、イーサリアム、ソラナ、アービトラム*2
- 取引手数料(メイカー/テイカー):0.005%/0.04%
- 最大レバレッジ:1001倍
- トークン有無:あり(ASTER)
- 資金調達状況・主なVC:資金調達額非公開、YZiラボ(旧バイナンス・ラボ)*3
*1 2026年1月15日時点、DefiLlama参照
*2 USDT入金の場合
*3 rootdata参照
Lighter
Lighterは、イーサリアムで問題になりやすい高いガス代(手数料)や取引の遅さといった課題を解消するため、レイヤー2技術の一つである「zk-rollup」を採用したPerp DEXです。
Lighterの大きな特徴は、注文のマッチングや清算(強制決済)といった重要な処理を、ゼロ知識証明を用いてオンチェーン上で実行し、その正しさを後から検証できるようにしている点です。その結果、CEX(中央集権型取引所)に近いスピード感の取引体験を保ちながら、誰でも取引内容を確認できる透明性と、高いセキュリティを両立しています。
さらに、個人投資家向けにメイカー・テイカーともに取引手数料をゼロとするなど、従来のDEXでは難しかった使いやすさと信頼性の両立を追求。取引コストの壁を下げることで、より多くのユーザーが参加しやすい環境を整えています。
Lighterは「単なる取引所」にとどまらず、将来的にはオプション取引(金融派生商品)、RWA(Real World Assets:株式・債券などの実世界資産のトークン化)への対応も視野に、高性能なオンチェーン金融基盤となることを長期的なビジョンとして掲げています。
資金調達面では、Robinhood、a16z、Haun Venturesなどから約8,900万ドルを調達しており、強力な支援体制が整っています。
エアドロップ/ポイントプログラム情報
LighterのネイティブトークンLIT は、2025年12月末にTGE(Token Generation Event:トークン発行)と同時に大規模コミュニティエアドロップを実施しました。総供給量の約25%がポイントプログラム参加者向けに直接配布され、多くのユーザーが報酬を獲得する結果となりました。
現在はRobinhoodなど主要CEXへの上場が進み、買戻しやステーキング機能も実装され、通常の取引活動が中心となっています。
トークンの総供給量の残り25%がエコシステムに割り当てられており、その一部が「将来のポイントシーズン」用として確保されています。これは今後、ポイントプログラムが実施される可能性を示唆していますが、2026年1月現在、新規プログラムの具体的な発表はありません。
基本情報

出典:DefiLlama
- 7日間取引高:約260億ドル*1
- 対応チェーン:イーサリアム、アバランチ、アービトラム*2
- 取引手数料(メイカー/テイカー):0% / 0%*3
- 最大レバレッジ:50倍
- トークン有無:あり(LIT)
- 資金調達状況・主なVC:約8,900万ドル/Robinhood、a16z、Haun Ventures ほか*4
*1 2026年1月15日時点、DefiLlama参照
*2 USDC入金の場合
*3 スタンダードアカウントの場合(プレミアムアカウントは手数料あり)
*4 rootdata参照
edgeX(エッジエックス)
edgeX(エッジエックス)は、中央集権型取引所(CEX)並みの使いやすさで永久先物取引ができる分散型取引所(DEX)です。累計取引ボリュームは5,900億ドルを超え、PerpDEX市場でトップクラスの存在感を示しています。
edgeXの最大の特徴は、DEXでありながら中央集権型取引所(CEX)に匹敵する直感的なUI/UXを実現していることです。この使いやすさにより、初心者から上級者まで幅広い層のトレーダーに支持されています。
また、永久先物取引だけでなく、流動性提供(Vaults)を通じたリターン獲得も可能です。「eLP」と呼ばれるVaultに資金を預けることで、edgeXの取引に必要な流動性を支え、その対価としてリターンを目指す仕組みが整備されています。
取引手数料は、Maker手数料0.018%、Taker手数料0.038%と低水準に設定されており、さらに直近30日間の取引量に応じたVIPランク制度により、手数料がさらに割引される仕組みも導入されています。
エアドロップ/ポイントプログラム情報
edgeXでは独自トークンの発行が予定されており、公式ロードマップではTGE(トークン発行イベント)が計画されています。トークノミクスによると、エアドロップにはトークン総供給量の25%が割り当てられています。
現在、「Pre TGE Season」が進行中です(〜2026年3月31日まで)。
Pre TGE Seasonの概要:
- 配布割合:最大5%(TGE時期により変動)
- TGEが2月3日以前:2%配分
- TGEが3月3日以前:3.5%配分
- TGEが3月31日以前:5%配分
- リリース:TGE後24時間後に配布
ポイントは新たに「XP」という単位で付与され、取引量、流動性提供、モバイルアプリ利用(1.2倍ブースト)、Maru(ミームコイン)保有量(+5%〜+15%)、紹介プログラムなどに基づいて算出されます。XPブーストは重複適用可能です。
基本情報

出典:DefiLlama
- 7日間取引高*1:約220億ドル
- 対応チェーン:イーサリアム、アービトラム、BNB Smart Chain*2
- 取引手数料(メイカー/テイカー):0.018% / 0.038%*3
- 最大レバレッジ:100倍
- トークン有無:あり(EDGE)※未発行
- 資金調達状況・主なVC:調達額非公開/Amber Group*4
*1 2026年1月15日時点、DefiLlama参照
*2 USDT入金の場合
*3 2026年1月時点(過去30日間の累積取引量によって決定)
*4 rootdata参照
▶️ 詳しくはこちら:edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
Variational
Variationalは、ユーザー同士が直接取引条件を合意する、ピアツーピア型のデリバティブ取引を実現する基盤プロトコルです。個人トレーダー向け永久先物取引アプリ「Omni」と、機関投資家や上級者向けの「Pro」という2つの主要プロダクトを展開し、アービトラム(ARB)上に構築されています。
他のPerp DEXと一線を画す点は、従来のオーダーブック方式ではなく、RFQ(Request-for-Quote)モデルを採用していることです。この仕組みでは、取引のたびに価格や条件の見積もりを取得するため、新規銘柄の上場にあたってマーケットメーカーによる継続的な流動性提供を事前に待つ必要がありません。その結果、開発チームやコミュニティの要望に応じて、素早い銘柄追加が可能になります。
こうした柔軟性が評価され、Omniには現在400を上回るアセットがリストされており、これは主要Perp DEXの平均的な上場銘柄数(約50~100)をはるかに上回る規模です。特に新興トークンやニッチなプロジェクトの早期取引を求めるトレーダーからの支持が高く、新たな銘柄の追加は現在も継続中です。
さらにOmniは、CEX・DEX・OTC(店頭取引)とリアルタイムで連携した価格フィードを統合することで、狭いスプレッドを実現しています。加えて、取引手数料が無料なだけでなく、価格の逆流動やスリッページによる損失の一部をプロトコル収益から補填する「損失返金制度」を導入。利用者の心理的・経済的ハードルを低減する設計となっています。
エアドロップ/ポイントプログラム情報
Variational Omniのポイントプログラムは、2025年12月17日に正式に開始されました。開始時に、プログラム開始前の取引履歴を持つ既存ユーザーに対して過去分を遡って合計300万ポイントを一括で配布しています。
これまで毎週金曜日に前週の活動分として15万ポイントずつ分配が行われており、プログラム全体は2026年Q3(9月末)までに終了する予定です。それ以降の新規キャンペーンについては、2026年1月現在で公式発表はありません。
独自トークンの発行については、公式ドキュメントで言及されているものの、具体的な時期は未発表です。総供給量の約50%をコミュニティ向けに割り当てる予定と記載されていますが、ポイントプログラムへの具体的な配分などの詳細は未発表です。
ポイントは、取引量、紹介プログラム、継続的な取引によるティア制度のブースト(+0.5%〜+5%)などに基づいて算出されます。資金提供(LP)はポイント対象外で、別途利回り報酬として受け取る形です。
基本情報

出典:DefiLlama
- 7日間取引高:約110億ドル*1
- 対応チェーン:アービトラム*2
- 取引手数料(メイカー/テイカー):0% / 0%*3
- 最大レバレッジ:50倍
- トークン有無:あり(VAR)※未発行
- 資金調達状況・主なVC:約1,180万ドル/Bain Capital Crypto、Dragonfly、Coinbase Ventures など*4
*1 2026年1月15日時点、DefiLlama参照
*2 USDCの入金
*3 入出金時のみ0.1USDCの手数料
*4 rootdata参照
Extended(エクステンデッド)
Extendedは、元Revolut(欧州発のネオバンクで、世界的に利用されているデジタル銀行)出身のチームによって開発されたPerp DEXです。2025年8月にスタークネット上で開始され、現在は仮想通貨および一部のTradFi資産(ドル/ユーロ、金、S&P500、原油などの伝統的資産)を対象に、USDCを担保とした最大100倍のレバレッジ取引を提供しています。
Extendedの特徴は、単なるPerp取引にとどまらず、将来的に貸借やスポット取引を含むすべての金融活動を「統合マージン(Unified Margin)」で管理する構想を掲げている点です。アプリごとに証拠金を分ける従来のDeFi構造ではなく、ネットワーク全体でマージンを共有する設計を目指しており、資本効率の向上とCEXに近い取引体験の両立を図っています。
その具体例として、ExtendedではExtended Vault Shares(XVS)と呼ばれる設計を採用しています。これは、ユーザーが預け入れた資金を利回りを生むVault(流動性提供の枠組み)で運用しながら、同時に取引の証拠金としても利用できるモデルです。
資金を遊ばせずに取引へ回せる点は、他のPerp DEXにはあまり見られない特徴といえます。こうした設計から、ExtendedはPerp DEXの次世代モデルとして注目されるプロジェクトの一つです。
エアドロップ/ポイントプログラム情報
Extendedのポイントプログラムは、現在も継続中です。2025年4月29日にシーズン1として正式に開始され、ローンチ前に早期参加者向けに430万ポイント(Early Participation points)を遡及配布しました。
毎週火曜日に前週の活動分として最大120万ポイント(一部週で調整・追加あり)を分配しており、プログラム全体の終了時期は未発表で継続中です。新規キャンペーンの発表もありません。
ネイティブトークンについては、2026年1月現在で公式に発行時期(TGE)が未発表で、トークン名も未確定です。ポイントプログラムを通して、今後のエアドロップの可能性が期待されています。
ポイントは、取引量、USDCのVault預け入れ、紹介プログラム、アフィリエイトプログラムによる手数料リベートなどに基づいて算出されます。
基本情報

出典:DefiLlama
- 7日間取引高:約100億ドル*1
- 対応チェーン:イーサリアム、Base、アービトラム、スタークネットなど*2
- 取引手数料(メイカー/テイカー):0% *3/ 0.025%
- 最大レバレッジ:100倍
- トークン有無:なし(未発行)
- 資金調達状況・主なVC:不明*4
*1 2026年1月15日時点、DefiLlama参照
*2 USDCの入金
*3 一定条件でリベートあり
*4 rootdata参照
Perp DEXを利用するには?
PerpDEX利用にはイーサリアム(ETH)やステーブルコインの準備が必要です。多くのPerpDEXでは、取引の証拠金としてUSDCなどのステーブルコインを使用します。また、イーサリアムやアービトラムなどのネットワーク上で動作するため、ガス代(手数料)としてETHが必要になります。
PerpDEX利用時のリスクと注意点
PerpDEXを利用する際には、以下のようなリスクがあります。投資を検討する際は、これらのリスクを十分に理解した上で判断することが重要です。
スマートコントラクトリスク
PerpDEXはスマートコントラクトで動作しているため、コードの脆弱性やバグによって資産を失うリスクがあります。また、ハッキングやエクスプロイト(脆弱性を突いた攻撃)により、預けた資金が流出する可能性もあります。
ウォレット管理の徹底
PerpDEXでは資金を自分のウォレットで管理するため、秘密鍵の管理は自己責任となります。
秘密鍵を他人に教えない、フィッシングサイトに接続しない、信頼できないサイトでウォレットを接続しないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底する必要があります。秘密鍵を紛失した場合、資産を取り戻すことは基本的にできません。
エアドロップの不確実性
PerpDEXではエアドロップへの期待から利用を始める人も多いですが、エアドロップの実施有無、配布割合、実施時期、トークン価格、配布要件など、多くの不確実性があります。
これらの要素が組み合わさってリターンが決まるため、「必ず利益が出る」という保証はありません。エアドロップを過度に期待せず、冷静に判断することが重要です。
取引・流動性提供による損失リスク
永久先物取引では、レバレッジをかけたロング(買い)やショート(売り)により、大きな損失が発生する可能性があります。また、Vaultへの流動性提供でも、相場変動により損失が発生することがあります。
エアドロップ目的で取引や流動性提供を行っていたとしても、取引損失や流動性提供による損失がエアドロップ報酬を上回る可能性は十分にあります。リスク管理を徹底し、自分の許容範囲内で利用することが重要です。
取引手数料・入出金手数料
PerpDEXでは、取引手数料(メイカー手数料・テイカー手数料)がかかる場合が多く、プロトコルによって手数料体系は異なります。
また、資金の入金・出金時にもガス代(ブロックチェーン手数料)や出金手数料がかかることもあるため、頻繁に出し入れすると手数料負担が大きくなります。利用する際には、各PerpDEXの手数料体系を事前に確認し、コストを把握した上で利用することが大切です。
税務上のリスク
PerpDEXでの取引や流動性提供で得た利益は、日本では原則として「雑所得」として課税対象となります。取引による利益だけでなく、エアドロップで受け取ったトークンやステーキング報酬、流動性提供による報酬も課税対象です。
特に注意が必要なのは、エアドロップで受け取ったトークンの評価額です。受け取った時点の時価が所得として計上され、その後価格が下落しても税金は発生します。また、仮想通貨同士の交換も課税対象となるため、取引履歴を適切に記録し、確定申告が必要になる場合があります。
関連:今流行りの「PerpDEX」で覚えておきたい税金のポイント!エアドロップとTGEの落とし穴に注意|Gtax寄稿
Perp DEXを利用するには?
PerpDEX利用にはイーサリアム(ETH)やステーブルコインの準備が必要です。多くのPerpDEXでは、取引の証拠金としてUSDCなどのステーブルコインを使用します。また、イーサリアムやアービトラムなどのネットワーク上で動作するため、ガス代(手数料)としてETHが必要になります。



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