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ハイパーリキッド(HYPE)の使い方・エアドロップ戦略を徹底解説


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第2回のHYPEエアドロップはあるのか?

2025年に、急上昇中の仮想通貨プロジェクトのひとつが「ハイパーリキッド(Hyperliquid/HYPE)」です。とりわけ関心を集めているのが、将来的なエアドロップ(無償配布)の有無です。

2024年11月に実施された第1回エアドロップでは、HYPEトークンの総供給量のうち31%(約3.1億枚)が、わずか約9.4万のウォレットに配布されました。配布時点での総額は約900億円にのぼり、単純計算でも1ウォレットあたりの平均受取額は約95万円。さらに、HYPE価格は初値2ドルからわずか1か月で一時35ドルを超えるなど、市場に大きなインパクトを与えました。

それから半年以上が経過した今も、第2回に関する公式発表は行われていません。しかし、プロジェクト全体の設計や配布方針を見ると、未配布トークンの存在や今後の成長戦略から追加のエアドロップが行われる可能性は十分にあるとみられています。

本記事では、第1回エアドロップの設計や対象行動を振り返りながら、今後エアドロップの対象となる可能性が高いアクティビティ(取引、流動性提供、ステーキング、HyperEVM上での行動など)を詳しく整理・解説します。

💡この記事でわかること
  1. ハイリキの成長背景・現状の規模
  2. 初回エアドロップの概要と成功要因
  3. 第2回エアドロップの可能性と期待値
    ・注目アクション①|DEX本体の取引・ステーキング
    ・注目アクション②|HyperEVM上でのdApp活用
  4. 参加前に知っておきたいリスクと注意点

ハイリキの成長背景・現状の規模

ハイパーリキッド(HyperLiquid)は、最大40倍のレバレッジに対応した永久先物市場を中心に、現物取引も提供する分散型取引所(DEX)です。独自ブロックチェーンを採用し、1秒未満のブロック生成と毎秒10万件の注文処理により、高頻度取引(HFT)にも対応する高速な取引環境を実現しています。

2025年7月時点の公式データによると、累計ユーザー数は50万人、累計取引量は1.9兆ドルを突破。未決済建玉(OI:Open Interest)は130億ドルに達しています。

出典:Hyperliquid

130億ドルのOIは、世界最大のCEXであるBinance(OI:約370億ドル)の約3分の1に相当し、DEXとしては異例の規模。出来高の中心は、BTC・ETH・SOL・HYPEといった主要銘柄に加え、FartCoin(ミームコイン)の先物取引も活況です(DeFillama調べ)。

もともと使いやすいUI/UXで高い評価を得ていたハイリキですが、ここまで人気を集めている背景には、やはりエアドロップへの期待があると言えるでしょう。

初回エアドロップの概要と成功要因

第1回のHYPEエアドロップは、2023年11月〜2024年11月の約1年間にわたり、ハイパーリキッドを利用していた投資家(ウォレット)を対象に実施されました。主な配布基準は、先物取引の取引量や、「HLP(公式・戦略基金)・Vaults(カスタム型の戦略金庫)」といった流動性プールへの資金提供に応じて加算されるポイントスコアです。

配布概要:

  • 計測期間:2023年11月1日〜2024年11月28日
  • 配布日:2024年11月29日
  • 配布規模:総供給量の31%(約3.1億枚)
  • 対象ウォレット数:約9.4万
  • 最大受取額:約198万枚(約5.9億円相当)
  • 平均受取額:約2,881枚(約86万円相当)
  • 配布時の初値:2ドル
  • 最高値:一時35ドル(配布後1か月以内)
*各種データサイトをもとにCoinPost集計

「少数高額型」の配布が異例の注目を集める

HYPEの初回エアドロップが際立っていたのは、配布量の多さと、対象数の絞り込み、そして評判の高まりが同時に成立していた点にあります。総額6.2億ドル相当が、わずか約9.4万件のウォレットに配布され、初値2ドルの価値が付き、1人あたり平均で約95万円相当という破格の水準となりました。

出典:CoinMarketCap

結果として、配布直後からHYPE価格は急騰し、受け取ったユーザーの間では「過去最高水準のエアドロップ」として強いインパクトと話題性を生み出しました。

たとえば、ソラナの主要アグリゲーターであるJupiter(JUP)は約95万件、大規模な資金調達で注目を集めたLayerZero(ZRO)は約128万件のウォレットに配布されました。どちらも平均受取額は数百ドル程度にとどまっており、前評判の高いプロジェクトほど「多くに薄く配る」形式が一般的です。

その中でHYPEは、「少数に厚く配る」設計をとった点が際立っており、配布額・話題性ともに異例のエアドロップとなりました。

データ元:2024年特に注目された仮想通貨の大型エアドロップの傾向と対策

第2回エアドロップの可能性と期待値

出典:Cryptorank

2025年7月時点で、第2回HYPEエアドロップに関する公式な発表はありません。ただし、公式ドキュメントによれば、初回で配布された31%を除き、未配布として残る38.9%のトークン(約3.89億枚)が「今後の配布・コミュニティ報酬」として確保されています。

この残り分を現在の市場価格(1枚あたり約45ドル)で換算すると、以下のような規模感になります:

  • 残り配布予定量:約3.89億枚
  • 理論時価総額:約175億ドル(約2.7兆円)
  • 第1回配布総額(約6.2億ドル)の約28倍に相当

もちろん、これは単純な換算上の話であり、この全額が次回、一括配布されるとは限りません。むしろ、OptimismやJupiterのように、複数回に分けた段階的な配布となる可能性が高いと見られます。

関連:Optimism、4回目のエアドロップで約60億円分の仮想通貨OPを無料配布

加えて、HYPEの知名度と利用者数は、初回配布時から大幅に増加しています。仮に同様の配布規模だったとしても、1人あたりの受取数自体は前回よりも少なくなる可能性が高い点には注意が必要です。

こうした点を踏まえ、第2回を“初回の再来”として捉えるのではなく、より冷静に戦略的な準備を進めることが重要です。

次章では、その前提に立ち、現在のプロダクト設計やユーザー行動から見えてくる、「報酬対象になり得る行動」について整理します。

次回エアドロップに備えた注目アクション

次回のエアドロップについては公式な発表は出ていませんが、残り約3.89億枚(約175億ドル相当)のHYPEが「コミュニティ向け配布」として確保されています。

過去の配布事例や業界全体の慣習、そしてハイパーリキッド独自のエコシステム構造を踏まえると、今後の配布設計に影響する可能性が高い行動がいくつか見えてきます。以下に、そうした“報酬対象として想定されやすいアクション”を整理しました。

  1. アクション①:本家DEXの各種利用
    流動性提供のやり方
    永久先物での取引
    HYPEステーキング戦略
  2. アクション②:HyperEVM上での各種アプリの活用

第1回のエアドロップでは、実際に取引や流動性提供といった行動が報酬対象となりました。今後も、エコシステムの成長に直接関与するこうした行為が、配布判断の基準になると考えられます。以下では、それぞれの実践方法や注意点を解説していきます。

注目アクション①|DEX本体の取引・ステーキング

ハイリキの流動性提供とは?

ハイパーリキッドでは、取引所の運営に資金面から参加する「流動性提供」の仕組みが整備されています。これは、ユーザーが自分の資金を預けることで、取引のスムーズな成立や清算を支えると同時に、取引手数料やスプレッド、清算収益の一部が分配されることで収益を得られる仕組みです。相場変動や運用戦略による損失リスクも伴います。

HLPについて

出典:hyperliquid

ハイパーリキッドが提供する流動性プールでステーブルコイン(USDC)を預けることで、取引手数料やスプレッド、清算手数料の一部が還元されます。実際、2025年7月時点では、HLPに提供された資金は約3.6億ドル(約520億円)に達しており、30日平均で年率9%程度の利回りを記録しています。

収益は全てユーザーに還元され、運営の取り分はありません。資金は4日間のロック期間や相場変動などによる損失リスクはあるものの、ハイパーリキッドのVault運用としては、中長期的に安定収益が見込める設計となっています。

ユーザーボールトについて

hyperliquid-vault

出典:ハイパーリキッド Vaultsの実際の運用例

一方で、「ユーザーボールト」と呼ばれるもう一つの選択肢もあります。これは、個人やチームが独自戦略で運用するVaultにUSDCを預けて参加する方式ですが、Vaultごとのリスクとリターンの幅が非常に大きく、過去には70%以上の損失を記録した例もあります。そのため、かなり上級者向けの運用方法で慎重に検討する必要があります。

流動性提供のやり方

ハイパーリキッドで流動性を提供して取引手数料の一部を得る方法には、「Vault」を選択します。

出典:HyperLiquid

「Protocol Vaults」と「User Vaults」の2つが選択できますが、ここでは、HLPへの預入方法を選択しています。

預け入れたい金額を入力し、「Deposit」を選択すると、完了です。

hyperliquid-vault-method-3

ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

関連:イーサリアム(ETH)のおすすめ取引所比較

ハイリキでの取引の仕方

永久先物(Perpetual)は満期のない先物取引で、レバレッジを使って少ない資金で大きなポジションを持てる金融商品です。価格上昇を狙う「ロング」と価格下落を狙う「ショート」の両方向取引が可能です。Hyperliquidでは、この永久先物取引が主な取引方法として提供されており、ユーザーは高い流動性と低スプレッドで多様な銘柄の売買を行えます。

  • 初期設定と入金
  • 注文からポジションを閉じるまで
  • 注意点
  • オンボーディング(初期設定と入金)

    1.ウォレットに証拠金(USDC)を準備

    ① 取引を始めるには、まずウォレットを接続します。

    画面右上の「コネクト(Connect)」をクリック

    メタマスク(MetaMask)などのEVM対応ウォレットを選択してください。

    ②接続後、「Welcome to Hyperliquid! Deposit Arbitrum USDC to get started.」と表示されたら接続完了です。

    2.ハイパーリキッドに証拠金(USDC)を入金

    ハイパーリキッドでは、アービトラムネットワーク上のUSDCが証拠金として使用されます。

    Arbitrum USDCを入金する場合

    国内取引所でUSDCを直接購入できる場合は、購入後にメタマスクなどのアービトラム対応ウォレットへ送金します。

    ①ウォレットにUSDCが用意できたら、画面右の「Deposit」をクリック。

    ②「Deposit Chain」でArbitrum(アービトラム)を選び、入金額を入力して実行します。

    ③入金が反映されると、証拠金として使用でき、取引を開始できます。

    その他の資産を入金する場合(BTC、ETH、SOL/BONK/FARTCOIN/PUMP/SPX)

    ハイパーリキッドでは、上記の通貨も入金可能です。その場合はハイパーリキッド上でUSDCに交換します。

    各資産の指定アドレス宛に送金します。

    取引担保として使えるのはUSDCのみのため、パーペチュアルやその他スポットを取引する場合は、まずUSDCに交換します。

    重要事項と注意点

          
  • USDCの入金: Arbitrumネットワーク以外のUSDCは直接入金できません。必ずブリッジを使うか、事前にArbitrum上のUSDCを用意してください。
  • ブリッジ利用: Arbitrumネットワーク以外にあるUSDCを入金する場合は、Hyperliquid公式ブリッジまたは、サードパーティのブリッジを使用する必要があります。
  • ガス代用のETH: トランザクションをスムーズに進めるため、ガス代として少額のETH(目安: 0.01~0.02 ETH)をArbitrumネットワークのウォレットに残しておくことを強く推奨します。
  • 基本的な注文からポジションを閉じるまで

    ① 取引ペアを選択

    ・画面左上の検索バーから「HYPE-USD」など取引したいペアを選びます。

    ・永久先物(Perpetual)の場合、画面下部ボタンより資金調達率(Funding Rate:永久先物の価格を現物価格に近づけるための調整メカニズム)や清算価格(Liquidation Price:ポジションが強制決済される価格)も確認できます。

    ② 注文タイプを選択(画像②)

    ハイパーリキッドでは、主に以下の注文方法が利用できます。

    ・Market(成行):現在の市場価格ですぐ約定

    ・Limit(指値):希望価格を指定して約定を待つ

    ・Stop / Take Profit:損切りや利確の自動注文設定

    ③ 注文数量とレバレッジを設定(画像③)

    1.「Order Size」に取引数量を入力

    2.「Leverage」スライダーでレバレッジ倍率を設定(例:5x)

    3.「Buy/Long(買い・ロング)」または「Sell/Short(売り・ショート)」をクリックして注文確定

    ④ ポジション管理(画像④)

    ・画面下部の「Positions」タブで保有中のポジションが確認できます。

    ・利益(PnL)、証拠金(Margin)、清算価格、サイズなどが表示されます。

    ・必要に応じて追加証拠金(Add Margin)や一部決済(Partial Close)も可能です。

    ⑤ ポジションを閉じる(決済)

    ポジションを終了する方法は2つあります。

    1.Market Close(成行決済)

    ・「Positions」欄(画像④)の「Close」ボタンをクリック

    ・現在の市場価格で即時決済されます。

    2.Limit Close(指値決済)

    ・決済したい価格を指定して指値注文を発注

    ・約定すればポジションが自動的に閉じられます。

    注意点

    ・Hyperliquidでは取引手数料(Maker/Taker)が発生します。2025年8月時点の目安はMaker 0.02%、Taker 0.05%ですが、最新の手数料率は「ドキュメント」で確認してください。

    ・強制ロスカットを回避するため、証拠金維持率を常に確認しましょう。証拠金維持率が70%以下になると清算リスクが高まります(例:レバレッジ10xでHYPE価格が10%下落すると清算の可能性)。「Positions」タブで清算価格を確認し、必要に応じて追加証拠金(Add Margin)を投入するか、損切り(Stop Loss)を設定してリスクを管理してください。

    ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

    HYPEステーキング戦略

    ステーキングとは、ネットワークのセキュリティに貢献する行動であり、長期保有の意思表示となります。また、ステーキングユーザーは、利回りを得たり、エアドロの対象条件の一つになることがあります。

    過去には、HYPEステーキングユーザーにAzukiなど他プロジェクトからのエアドロップ実績があり、HYPEトークンのエアドロの期待も高まっています。

    ANIMEトークンとは?

    ANIMEは、 NFT(非代替性トークン)プロジェクトのAzukiが手がけるアニメを中心としたWeb3経済圏を支えるトークンです。HYPEをステーキングしているユーザーは、TGE(トークン生成イベント)のタイミングでANIMEトークンがエアドロップされました。

    HYPEのステーキング方法

    ①ステーキングページにアクセス

    ステーキングページを開き、ウォレットを接続します。

    ②ステーキング残高への移動を設定

    画面に「Spot Balance(スポット残高)」と「Staking Balance(ステーキング残高)」が表示されます。

    ・Spot Balance:ウォレットに保有しているHYPE残高

    ・Staking Balance:ステーキング中のHYPE残高

    ③ステーキング数量を入力

    「Available to Transfer to Staking Balance」に表示された数量の範囲で、ステークしたいHYPE量を入力します。最大をステークする場合は「MAX」をクリックします。

    ④Transferを実行

    「Transfer」ボタンをクリックすると、ウォレットが署名を求めます。署名後、HYPEがStaking Balanceへ移動し、ステーキングが開始されます。

    ⑤資産移動完了後、「Stake Tokens」でステーク数量と任意のバリデータを選択し、「Stake」をクリックして完了です。

    アンステーク(引き出し)について

    ステーキング残高をSpot Balanceに戻す場合も同じ画面から行いますが、ステーキングしたHYPEは1日間ロックされます。ロック解除時間については、アンステーキング画面から確認してください。

    報酬

    ステーキング報酬率は、「Staking」ページのバリデーター一覧にある 「Est. APR」列 で確認できます。各自の報酬額は、「Staking Reward History」タブで数量(HYPE単位)として表示されます。

    注目アクション②|HyperEVM上での活動

    出典:Defi Llama

    ハイパーリキッドが独自に開発・展開するL1ブロックチェーンです。単なる取引所のための機能ではなく、オンチェーン上であらゆる金融アプリケーションを構築する中核インフラで、25年7月時点で、HyperEVM上には50以上のDeFiプロトコルが展開されています。

    2025年7月時点で、TVL(預かり総資産)は20億ドルを突破、リキッドステーキングプロトコルのKinetiqのTVLが約550億ドル、レンディングプロトコルのMorphoは約400億ドルのTVLを記録するなど、エコシステム全体の成長が加速しています。

    過去には、ArbitrumやOptimismでも、オンチェーンでアクティブな行動を取っていたユーザーがエアドロップ対象となった事例があり、ハイパーリキッドのエコシステムの拡大から、同様にチェーン上のユーザー行動が報酬対象になることが期待されています。

    関連:ビットコイン買い意欲は旺盛か、L2最大勢力のアービトラム(ARB)エアドロップへ

    エアドロップやポイント獲得を狙うHYPE運用例

    HyperEVM上のエコシステムでは、複数のプロジェクトがポイントプログラムを展開しており、Hyperliquidのエアドロップ戦略と並行して、各プロジェクト独自のエアドロップも狙える可能性があります。

    その中でも今回は、HyperEVMで最も高いTVLを誇るKinetiq(キネティック)と、その活用方法を紹介します。KinetiqではHYPEをステーキングすることで、LST(ステーキング中でも自由に取引・運用できる流動性トークン)であるkHYPEを受け取れます。このkHYPEをさらにHyperlendで運用することで、二重の運用益とポイント獲得を同時に狙うことが可能です。

  • Kinetiqでのステーキングの仕方
  • Hyperlendでの運用の仕方
  • ポイントの確認方法
  • 1.HYPEをKinetiqでステーキングし、kHYPEを取得

    HYPEをEVMへ送る(Kinetiq利用の準備)

    Kinetiqでステーキングするには、まずHYPEをEVM側へ移します。

    ①Portfolio →「EVM⇔Core Transfer」 をクリック

    ②EVMへ変換するHYPE数量を入力し、Confirm をクリック

    これでHYPEがEVMへ送られました。

    KinetiqでHYPEをステーキング(LST=kHYPEを受け取る)

    ①Kinetiqにアクセスし、ウォレットを接続

    ②ステーキング数量を入力して STAKE をクリック

    KinetiqでHYPEをステーキングすると、 kHYPE(LST)の受け取りとステーキング報酬に加えてステーキング量に応じたKポイントも受け取れます。

     

    次の工程で、この kHYPE(LST)をHyperlendへ預け入れて運用します。

    2.kHYPEやstHYPEをHyperlendでさらに運用

    ここでは、KinetiqでHYPEをステーキングして得られるLST(kHYPE)や、Thunderhead(サンダーヘッド)などのプロトコルでHYPEをステーキングして得られるLST(stHYPE)を、Hyperlendに預け入れてさらに運用する方法を解説します。この流れは、一次ステーキングで受け取ったトークンを別プロトコルで活用する「LSTの再活用戦略」にあたります。

    なお、HyperlendではstHYPEのラップトークンであるwstHYPEに対応しており、stHYPEをそのままではなく、wstHYPEとして預け入れる形になります。

    以下では、例としてkHYPEを使った手順を解説します。

    ①Hyperlendにアクセスし、左メニューから 「Markets」 をクリック

    ②一覧から 「kHYPE」 を探し、右端の 「Supply」 ボタンをクリック

     

    ③数量を入力して確定すると、Hyperlendポイント(HLポイント)を獲得しつつ利回りを得られます。

     さらに、kHYPEを担保に他の資産を借り入れることも可能です。

    3.ポイントの確認方法

    Kinetiqのポイントプログラム

    Kinetiqのダッシュボードで、ステーキング量に応じたKポイントを確認できます。

    Hyperlendのポイントプログラム

    Hyperlendの「Points」ページで、預け入れや借入に応じて貯まるHLポイントを確認できます。

    ハイリキのリスクと懸念点

    ハイパーリキッドには、以下のリスクが存在します。投資を始める前に必ずご確認ください。

    ①エアドロップに関するリスク

  • コミュニティ向けに39%のトークン割り当ては残っていますが、今後エアドロの有無に関してのアナウンスはなく、未確定である点に注意が必要です。
  • エアドロップがあった場合にも、その条件はプロジェクト側の決定によるため、「貢献すれば必ず報酬が得られる」ものではないことを理解した上で参加する必要があります。
  • ②取引・HyperEVM上でのリスク

  • 流動性リスク:取引通貨や時間帯によっては流動性不足により、注文価格と約定価格にズレが発生する可能性があります。
  • 価格変動リスク:特にレバレッジ取引は利益も損失も大きく、急な相場変動で大きな損失を被る可能性があります。ステーキングやレンディングでも、HYPEや担保資産の下落により価値が減少したり、清算で資産を失うリスクがあります。
  • デリバティブリスク:先物取引やボールトでの運用により、投資資金が完全にゼロになる可能性があります。
  • スマートコントラクトリスク:コードの不具合やハッキングなどの予期せぬ事態によって、預けた資産を失う可能性があります。
  • ③プラットフォームに関するリスク

  • セキュリティリスク:4名という少数のバリデーターに依存しており、その2/3(3名)が侵害されると不正取引が可能になります。将来的なメインネットローンチでバリデーター(ノード運用者)の拡大と報酬制度の導入が検討されていますが、現時点ではテストネット段階であり、セキュリティ体制は発展途上です。2024年12月には北朝鮮のハッカー集団に関連する不審な取引活動が報告され、プラットフォームのセキュリティ強化が求められています。
  • 関連:ハイパーリキッド、北朝鮮ハッカーの標的となっている可能性が浮上 HYPE価格一時25%安

  • ブリッジリスク:クロスチェーンブリッジに23億ドル(24日時点)の資産が集中しており、攻撃対象となる可能性があります。
  • 法的リスク:海外発のプロジェクトのため、日本の法規制が及ばず、トラブル発生時に法的保護を受けることが困難となる可能性があります。
  • 規制リスク:KYC(本人確認)なしでの取引を許可しているため、将来的な規制強化の影響を受ける可能性があります。
  • ④中央集権化に関するリスク

  • 現在、ハイパーリキッドは誰でもバリデーターとして参加できる仕組みになっており、以前よりも分散化は進んでいます。ただし、現在ネットワークを動かしているのは上位21のバリデーターに限られており、影響力が一部に偏りやすい状況には注意する必要があります。
  • ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

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