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ハイパーリキッドが注目される理由|次のエアドロップ機会は?利用方法・リスクを解説


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デリバティブ取引ができる分散型取引所Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、2024年11月に実施された独自トークン「HYPE」のエアドロップ(無料配布)報酬が高額に上るケースもあり、注目を集めています。

取引開始から約1か月で価格は10倍以上に上昇。さらなる今後のエアドロップへの期待から、プラットフォームへのステーブルコインの預け入れが増加、活発な市場を求めてプロジェクトトークンの上場も加速しています。

関連:「HYPE」が最高値更新継続、3週間弱で1500億円相当のUSDCが流入

本記事ではハイパーリキッド(通称「ハイリキ」の特徴、HYPE高騰の要因、次のエアドロップの可能性や、実現する場合の参加権を得る方法、投資家が注意すべきことについて詳しく解説します。

💡この記事でわかること
  1. Hyperliquid(ハイパーリキッド)とは
  2. HYPEのエアドロップの概要
  3. HYPEとは
  4. ハイリキの今後の注目点
  5. 次回エアドロップに関する展望
  6. 「Vaults」への流動性提供とは
  7. HYPEの買い方
  8. 流動性提供のやり方
  9. ハイリキのリスクと懸念点

Hyperliquid(ハイパーリキッド)とは

ハイパーリキッド(ハイリキ)は、永久先物(パーペチュアルスワップ)市場を主軸に、現物取引も備えたDEX(分散型取引所)です。優れたユーザー体験の追求と、独自ミームコインのエアドロップ、ポイントプログラムによって利用者を拡大してきました。

独自のL1ブロックチェーン上で展開し、1秒未満のブロック生成時間と高頻度取引(HFT)対応の設計により、毎秒数万回の取引処理を実現。2024年10月に日次取引量13.9億ドルを記録し、12月13日には40億ドルまで成長。永久先物市場として、バイナンスに次ぐ規模感となっています。

出典:HyperLiquid

    技術的特徴(ホワイトペーパーより)

  • 毎秒10万件の注文処理が可能*
  • 3秒ごとの価格更新による適正価格維持
  • BTC、ETH、SOLなど200種類以上の取扱通貨
  • 最大50倍レバレッジ、業界最安水準の手数料(0.025%)
  • オーダーブックをオンチェーンで管理し高い透明性を実現
  • *ノードが限定的:「リスク」パート参考

運営組織

2022年に高頻度取引会社Chameleon Tradingの創設者Jeff Yan氏らが設立。 クオンツ取引に特化したチームが詳細にこだわり、競合を凌駕する製品を実現している。Hyperliquid Labsは自己資金のみで運営され、VCからの出資を受けていません。中央集権型取引所(CEX)の欠点を補完する新しい金融インフラを目指し、ユーザー重視のエコシステムを構築しています。

HYPEのエアドロップの概要

hyperliquid-chart

出典:CoinGecko HYPEの価格推移

2024年11月29日、約9.4万ウォレットに総供給量の31%(3.1億枚)を配布。先物取引量と流動性提供への貢献度に応じてポイントを付与し、配布量を決定しました。

    初回エアドロップの状況

  • 最大獲得:約198万枚(約5.9億円相当)
  • 平均取得:2881枚(約86万円相当)
  • 価格推移:初値2ドル→26ドル(12/23時点)
  • *データ出典元:ASXN Data

HYPEとは

HYPEはL1の基盤となるネイティブトークンで、特にPoS(Proof of Stake)のステーキングに使用される予定です。プライベート投資家やCEXへの割当を排除し、コミュニティへの配分を約70%(業界平均の2倍)とする設計により、中立的で透明性の高いエコシステムを構築しています。

HyperliquidのJeff Yan氏は「HYPEは真に中立的なプラットフォームを目指しており、インサイダーの影響を排除することが重要」と述べています。この設計により、売り圧力が発生しにくい仕組みを実現し、トークンの希少性と安定性を確保することを目指しています。

トークン配分(総供給量10億HYPE)

  • 現流通量:3.34億HYPE(33.4%)
  • 時価総額:1.24兆円(24位)*
  • 将来配布:39%(コミュニティ向け)
  • チーム・開発:26.6%
  • 支援基金:1%
  • *コインマーケット調べ:24年12月25日時点

バーンによる需給調整

HYPEには、取引量に応じたバーン(永久に使用不能にする仕組み)があります。25日間で約9.2万HYPE(流通量の約0.03%)がバーンされましたが、半年では約0.22%の焼却ペースです。取引量は増加傾向にありますが、需給への影響は限定的と考えられます。

hyperliquid-burn

出典:ASXN Data HYPEバーンの現状

HYPEの使用用途と需要への影響

取引基盤としての性能、トークン使用用途の発展性から、Binance(BNB)と比較されるケースも。出典:Messari 

現状のバーンに加え、以下の機能が追加予定です。トークンのユーティリティが強化され、需要が大幅に高まることが期待されます。

  • 取引手数料の支払い:プラットフォーム内の取引手数料として利用されるため、トレーダーにとって必須トークンとなります。
  • ステーキング報酬:トークンを預けることで報酬を得られる仕組みを構築中。これにより、長期保有を促進します。
  • ガバナンスへの参加:プラットフォームの方向性を決定する重要な投票権として機能。コミュニティの意見が反映されやすい仕組みを提供します。
  • HIP-1規格による新規トークン発行:EVMとの互換性により、ERC20トークンと一体化した移動が可能。プロジェクトの市場参加をより柔軟にします。
  • HIP-2による流動性提供:自動流動性提供の仕組みにより、発行されたトークンの市場形成を効率的に実現。プロジェクト価値の安定化に貢献します。

一方、トークンの供給上限は設定されており、バーン機能やステーキングによるロックアップにより流通量が抑制されます。この仕組みにより、需要の増加とともにトークンの希少性が高まると期待されています。

ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

ハイリキの今後の注目点

エコシステムの拡張性

ハイパーリキッドは、イーサリアム互換性「HyperEVM(現在はテストネット段階)」を導入予定で、開発者が直接プラットフォーム上でアプリケーションを構築できる環境整備を計画しています。単なる取引所から包括的なレイヤー1ブロックチェーンへの進化を目指しています。

執筆時点に、35以上のDeFiプロトコルが既にHyperEVMでの展開を表明。HYPEトークンを活用したレンディングやリキッドステーキング、複合的な取引市場など、多様なDeFiサービスの実装が期待されています。

Hyperliquid-defi

出典:Messari ハイパーリキッドエコシステムに参入予定のプロトコル

次回エアドロップに関する展望

HYPEの総供給量の39%が「コミュニティとインセンティブ用」として確保されており、追加のエアドロップへの期待が高まっています。運営側からの正式発表はまだありませんが、前回と同様の獲得方法が参考になるでしょう:

    1. 先物取引による獲得

  • 取引量に応じてポイントが付与
  • レバレッジと取引高が高いほどポイント増加(清算リスクに注意)
  • 2. 流動性提供でのポイント獲得

  • HLPまたはVaultsへの資金預け入れ
  • 取引未経験者でも参加しやすい
  • Vaultsはコピートレード的性質があり、リスク管理が重要

トレードに慣れているユーザーやアービトラージ(裁定取引)を活用するユーザーにとっては渡来しやすい。一方、初心者にはまず少額でトレードを試し、エアドロップに備えることが推奨されます。

「Vaults」への流動性提供とは

エアドロ経由でのHYPE取得手段は先物取引で売買するだけではありません。ハイパーリキッドでは、ユーザーが資金を提供することで取引所の運営に参加でき、その見返りとしてエアドロップのポイントを獲得できます。

HLP(Hyperliquid Liquidity Provider)

hyperliquid-hlp

出典:ハイパーリキッド 

流動性提供の主な参加方法が「HLP(Hyperliquid Liquidity Provider)」です。これはハイリキのマーケットメイキング戦略で発生する様々な収益を、参加者全員で分配する共同運用プールです。現在、ステーブルコイン(USDC)で4億ドル(約630億円)と、最も多くの資金が預けられています。

HLPは完全なコミュニティ所有制で、運営側は手数料を徴収せず、収益は預入額に応じて全て参加者に分配されます。約4億ドルという最大規模の預け入れに対し、過去30日で36%のAPRを記録。最大下落率も0.25%と低く抑えられ、損益(PNL)の推移も安定した右肩上がりを維持しています。」

①HLPの収益源
• 買値と売値の差(スプレッド)
• レバレッジ取引の清算手数料
• 取引手数料の一部(0.025%)
②HLPのリスク
• 運用戦略による損失可能性
• 清算タイミングの遅延リスク
• 預入から4日間の引出制限
③HLPの収益実績
•2024年12月時点での直近1カ月年率(APR):37%
• 累計総収益:約750億円
• 実例:1,000ドル/週6ドル(年率47%)

出典:HyperLiquid

HLPの全ての運用状況は、ダッシュボードで公開されています。152件のポジション、100件以上の未約定注文、100名以上の資金提供者など、詳細なデータを誰でも確認できます。

例えば上記の画像からは、LINKで約52万ドル、HYPEで約41万ドルなど、各通貨の具体的なポジションサイズと、そのレバレッジ(20倍)、損益状況まで把握できます。このように、運用の透明性を重視する姿勢が、プロトコルボールトとしての信頼獲得につながっています。

ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

ユーザーボールトとは

User Vaultは、コミュニティメンバーが運営する投資プールです。運営者が独自の取引戦略を立案し、参加者から集めた資金を運用。運営者への還元率は10%、利益は出資比率に応じて分配されます。

hyperliquid-vault

出典:ハイパーリキッド Vaultsの実際の運用例

各Vaultの過去の最大下落率(Max Drawdown)も公開されており、最大規模のVaultで40%超の損失を記録するなど、高いAPR表示の裏側でリスクも極めて高くなっています。運営者の実績や運用期間もまちまちで、一般投資家には推奨できない投資手法と言えます。

HYPEの買い方

HYPEは、ハイパーリキッドの現物市場での売買が可能です。ハイリキは分散型取引所(DEX)なので、メタマスクなどのウォレットを接続して売買できます。

Hyperliquid-market

出典:CoinGecko HYPEが取引できる取引所

資金の入金

ハイパーリキッドで取引を始めるには、以下の準備が必要です:

  • メタマスクなどのウォレット
  • 決済、及び流動性提供用のステーブルコイン(5 USDC以上)
  • デポジット時にかかるガス代(手数料)用のETH

関連メタマスクの初期設定・ウォレット開設方法

関連メタマスクをDEXへ接続して交換(スワップ)する方法

入金の手順は以下の通りです:

  1. アービトラムネットワークをウォレットに追加
  2. USDCをアービトラムチェーンに移動(Uniswapなどで調達可能)
  3. ハイパーリキッドへウォレット接続
  4. hyperliquid-connect
  5. Depositボタンから入金実行
  6. hyperliquid-deposit

ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

関連:イーサリアム(ETH)のおすすめ取引所比較

HYPEの購入方法

「Trade」のページにアクセスし、画面左上部の通貨ペアをクリック。

「Spot」→HYPE/USDCを選択し、注文の画面に進むことが出来ます。

ハイパーリキッドでの購入にあたって、最小取引額は10ドルになりますので、少額で始めてみたいという方は目安にしておいてください。

hyperliquid-buy-1

また、入金した当初は「Perps」に入金されていますので、「Spot」にUSDCを移し、トレードが行えるようにしておきましょう。

hyperliquid-buy-2

注文の画面は以下のようになります。

「Maket」→「Buy」を選択し、購入したい金額を「Size」に入力します。

その後、「Place Order」をクリックします。

hyperliquid-buy-3

注文確定の画面は以下のようになります。

購入したい数量に間違いがないか確認してから「Buy」をクリックすることで購入が完了します。

hyperliquid-buy-4

流動性提供のやり方

ハイパーリキッドで流動性を提供して取引手数料の一部を得る方法には、「Vault」を選択します。

出典:HyperLiquid

「Protocol Vaults」と「User Vaults」の2つが選択できますが、ここでは、HLPへの預入方法を選択しています。

預け入れたい金額を入力し、「Deposit」を選択すると、完了です。

hyperliquid-vault-method-3

ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

関連:イーサリアム(ETH)のおすすめ取引所比較

ハイリキのリスクと懸念点

ハイパーリキッドには、以下のリスクが存在します。投資を始める前に必ずご確認ください。

    ①取引に関するリスク

  • 流動性リスク:取引通貨や時間帯によっては流動性不足により、注文価格と約定価格にズレが発生する可能性があります。
  • 市場変動リスク:最大50倍のレバレッジ取引が可能ですが、仮想通貨市場の激しい価格変動により、大きな損失につながる可能性があります。
  • デリバティブリスク:先物取引やボールトでの運用により、投資資金が完全にゼロになる可能性があります。
  • ②プラットフォームに関するリスク

  • セキュリティリスク:4名という少数のバリデーターに依存しており、その2/3(3名)が侵害されると不正取引が可能になります。将来的なメインネットローンチでバリデーター(ノード運用者)の拡大と報酬制度の導入が検討されていますが、現時点ではテストネット段階であり、セキュリティ体制は発展途上です。2024年12月には北朝鮮のハッカー集団に関連する不審な取引活動が報告され、プラットフォームのセキュリティ強化が求められています。
  • 関連:ハイパーリキッド、北朝鮮ハッカーの標的となっている可能性が浮上 HYPE価格一時25%安

  • ブリッジリスク:クロスチェーンブリッジに23億ドル(24日時点)の資産が集中しており、攻撃対象となる可能性があります。
  • 法的リスク:海外発のプロジェクトのため、日本の法規制が及ばず、トラブル発生時に法的保護を受けることが困難となる可能性があります。
  • 規制リスク:KYC(本人確認)なしでの取引を許可しているため、将来的な規制強化の影響を受ける可能性があります。
  • ③中央集権化に関するリスク

  • 分散性の問題:少数のバリデーターによる中央集権的な意思決定により、ユーザーの意向が反映されない可能性があります。メインネット移行後はノード運用者への報酬導入も検討されていますが、現時点でのテストネットノードの運用は将来の参加に向けた準備段階です。
  • 透明性の課題:システムの運営状況の透明性が限定的で、外部からの監査や検証が十分に機能しない可能性があります。

ハイリキ参加に必要な、イーサリアム(ETH)の取得に

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