WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ヴィタリック、イーサリアムL2の役割に「新たな方向性が必要」と提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メインネット自体の規模拡張も背景

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は4日、レイヤー2についての議論を投稿した。L2の役割を単なるスケーリング(規模拡張)手段とみなす従来のビジョンが限界に達しており、新たな道筋が必要だとしている。

以前提唱していた「ロールアップ中心」のスケーリングモデルから考え方を改めた模様だ。ロールアップとは、多数のトランザクションをL2でまとめて処理し、その正当性をイーサリアムのL1(メインネット)で保証する仕組みのことである。

今後は、強力なセキュリティを持つものから、特定のニーズに特化したものまで、多様な選択肢の集合体としてL2プロジェクトを捉える必要があるとの見解を示した。

レイヤー2とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

ヴィタリック氏は、L2の完全な分散化への移行や、相互運用性の構築が、当初の予想よりも困難で時間がかかっていると指摘する。

一方で、イーサリアムのL1(メインネット)自体がスケーリングを進めており、ガスリミット(ガス上限)の引き上げなどにより手数料が低く抑えられていると続けた。

現在はL1自体がスケーリングしているため、L2が「ブランドシャード(実質的にL1の一部として振る舞う実行レイヤー)」である必要はなくなったと唱えている。また、現時点でL2にはそうする意志もないと指摘している。

ガスリミットとは、イーサリアムの各ブロックで処理できる取引量の上限のことだ。これが上昇すると、各ブロックが処理できるトランザクション量が増加し、処理能力向上につなげることができる。

関連:イーサリアム、ブロックのガスリミットを6000万ユニットに引き上げ 処理能力が向上

L2の機能提案と技術的な新機軸

ヴィタリック氏は、今後のL2には単に「安くて速い」だけでなく、例えば以下のような独自の付加価値を提供することが求められているとも述べた。

  • プライバシー保護や、AI・ID・ソーシャルなどの非金融機能に特化したVM(仮想マシン)
  • 超低レイテンシ(遅延)や、独自のオラクル、分散型紛争解決機能などの特別な設計。
  • 大幅に拡張されたL1でさえ実現できない圧倒的なレベルのスケーリング

さらに、技術的な新機軸としては「ネイティブ・ロールアップ・プリコンパイル」のメリットを強調している。これは、メインネットに、ロールアップ専用のプリコンパイル(組み込み関数)を用意する構想のことだ。

イーサリアム内でゼロ知識EVM証明を直接検証できる機能を備えることで、セキュリティ・カウンシル(人の判断)を介さない安全な検証が可能になるとも続けた。L2間の信頼性の高い相互運用や、同期的なコンポーザビリティ(構成可能性)が実現しやすくなるとも述べる。

ヴィタリック氏は最近、相次いでイーサリアム開発についての提案を行っている。先月末には、技術レベルのリスクは、もう心配していないが、社会的意義のあるアプリが開発されていないことを懸念していた。

関連:ヴィタリック氏、「意義あるアプリ不足がイーサリアム最大のリスク」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:30
リップル社、XRPL上のAIエージェント決済向けの開発ツールをローンチ
リップル社は、XRPL上の開発者向けにAIエージェント決済用の開発ツールをローンチしたことを発表。AIエージェントは、仮想通貨領域の内外で注目を集めている技術である。
08:10
「純購入者の立場は変わらない」ストラテジーCEO、ビットコイン売却の狙いを説明
ストラテジーのCEOは11日のCNBC独占インタビューで、5月末の32BTC売却について市場への機能確認・税務対策・投資家向けシグナルの3点を挙げて説明した。同社は6月1〜7日に1,550BTCを購入しており、純購入者の立場を維持している。
07:40
Pythが年中無休の価格指数発表、米国株・原油・金属を対象
オラクルプロトコルのパイスが独自の24時間365日対応価格インデックス「Pyth Indices」を発表した。米国株・原油・貴金属などを対象に、コインベース、クラーケン、dYdX、ナドが初期パートナーとして採用する。
07:20
予測市場Myriad、チェーンリンクをワールドカップオラクルに独占採用
予測市場プラットフォームのMyriadは、2026FIFAワールドカップの全試合市場においてChainlinkを独占オラクルインフラとして採用。試合結果の自動決済・即時払い出しを実現し、10万ドルのトレーディングコンペも実施。
06:50
ビットコイン供給量の5割超が含み損、底値シグナル点灯か=K33分析
仮想通貨調査会社K33によると、ビットコイン流通供給量の50%超が含み損状態となり、過去の弱気相場底値と一致するシグナルが出現。ただし最終的な下落局面を挟む可能性もあるとしている。
06:05
ビットコイン売却で財務強化、フォールドが32億円の担保付き債務を完済
ビットコイン金融サービス企業FOLDは10日、約4,500万ドル分のビットコインを売却し、2,000万ドルの担保付き債務をすべて返済したと発表した。残余2,500万ドルは成長投資に充てる方針だ。
05:40
米CFTC、予測市場の新規制案を公表 スポーツ賭けは容認
米CFTCが10日、予測市場向けの規制改正案を公表した。スポーツ関連の賭けは原則容認とし、テロや暗殺に関連するイベント契約は公共の利益に反するとして制限対象とする枠組みを提示。
05:00
仮想通貨税制7法案、米下院公聴会で民主党が慎重姿勢
米下院歳入委員会は9日、仮想通貨課税に関する立法公聴会を開催し、小口取引の非課税枠やマイニング報酬の課税繰り延べなど7本の法案を審議した。民主党からは慎重論も出ており、超党派合意に向けた課題が浮き彫りに。
06/10 水曜日
18:19
英国当局、認可ファンドの仮想通貨ETN投資解禁を提案
英国FCAが認可ファンドによる仮想通貨ETNへの投資を認める提案を公開した。規制の一貫性確保とイノベーション促進が目的で、5週間の意見募集期間が設けられた。
17:45
グレースケール「ビットコインは割安圏」 クラリティー法が反発の焦点
この記事のポイント オンチェーン複合指標、長期平均を下回り割安示唆 CLARITY法成立はポリマーケットで約5割の確率 オンチェーン指標が示す「割安だが底ではない」 グレースケ…
17:04
CME・ナスダック、仮想通貨インデックス先物を開始 ビットコイン・イーサリアムなど8銘柄構成
CMEグループとナスダックは9日、仮想通貨インデックス先物「Nasdaq CME Crypto Index Futures」の取引を開始。ビットコインやイーサリアム、XRP、SOLなど8銘柄で構成する指数に連動し、規制された市場でポートフォリオのヘッジや分散投資が可能になる。
16:09
カルシ、インサイダー対策を強化 雇用確認・内部告発機能を導入
予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)が市場健全性の強化策を即日実施。リスクスコア制度の導入、高リスク市場での雇用情報収集、内部告発ツールの拡充の3施策を発表。Q1では100件超のインサイダー疑い取引を阻止したと報告した。
14:10
バイナンス、株式取引ローンチ初週データを公開  投資資金の44%がAIインフラ関連に集中 
バイナンスの株式取引サービス初週データをバイナンス・リサーチが公開した。総流入額の57%をITセクターが占め、そのうち半導体・ハードウェアは44%に達した。
13:41
ポリマーケットでインサイダー取引容疑の米軍兵士、12月に公判予定
ポリマーケットでインサイダー取引を行ったとして告発された米陸軍兵士の公判日が設定された。予測市場における詐欺・不正取引の初期判例となる点も注目されている。
10:26
ビットコインは炭鉱のカナリアか、ビットワイズが市況レポート公開
ビットワイズは、プロ投資家向けのマーケットレポートで、仮想通貨ビットコインが持つ、マクロ経済の炭鉱のカナリアの役割を取り上げた。この役割について解説している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧