はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ストラテジー、2026年1~3月期決算 ビットコイン含み損で2兆円の損失計上 5月初めは含み益に転換

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 125億ドルの純損失を計上
  • STRC配当にBTC売却も示唆

損失計上も現時点では含み益

ビットコイン(BTC)トレジャリー企業最大手のストラテジーは5日、2026年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。

125億4,000万ドル(約2兆円)の純損失を計上しており、これは主に保有するビットコインで144億6,000万ドルという未実現評価損(含み損)が発生したことが原因となっている。

1~3月期中にはビットコイン価格が9万ドル台から6万5,000ドルまで25%以上下落しており、この影響を受けた格好だ。なお、その後ビットコインは上昇に転じ、記事執筆時点では約8万1,000ドルで推移。ストラテジーの保有ビットコインは約47億ドル(約7,400億円)の含み益となっている。

総売上高は1億2,430万ドル(約196億円)で、昨年同期の1億1,110万ドルと比較して11.9%増加した。

ストラテジーは今回の決算発表で、優先株STRCの勢いが増していることを明るい材料として挙げた。STRCへの強い需要により年初来で55億8,000万ドル(約8,800億円)を調達できたと述べている。

同社のマイケル・セイラー創業者・会長は次のように説明した。

STRCはわずか9か月で時価総額85億ドル(約1.3兆円)にまで成長し、現在では世界最大規模の優先株となっている。当社はビットコインのパフォーマンスを活用し、価格安定性を持つように設計することで、シャープレシオ2.53という優れたクレジット商品を生み出した。

シャープレシオとは

投資信託や株式などの金融商品が、取ったリスク(価格の振れ幅)に対してどれだけ効率よくリターン(収益)を上げたかを示す指標。1.0以上で優良とされる。

セイラー氏はSTRCについて、Prevalon、Strive、Anchorageといった企業の財務部門で1億5,000万ドル(約237億円)相当が保有されていることや、ApyxやSaturnその他のDeFi(分散型金融)で合計2億7,000万ドル(約426億円)相当以上が保有されていることにも言及している。

STRCは、ストラテジーがビットコインを買い増す上での原資となっているものだ。ビットワイズのマット・ホーガン最高投資責任者は4月、ビットコインが7万6,000ドルだった時点で、まだSTRCの発行余地はあるとの見方を示していた。

関連記事:ストラテジー社のビットコイン購入は継続可能か、ビットワイズ幹部が資金調達見通しを分析

ビットワイズの最高投資責任者は、2026年2月以降の仮想通貨ビットコインの価格上昇はストラテジー社による購入が主因であるとの見方を示した。今後の購入継続見通しを分析している。

BTCを売却して配当支払いも、セイラー氏が言及

また、セイラー氏は今回の決算説明会で、STRCの配当支払いのためにビットコインの一部を売却する可能性にも言及した。同氏は「配当を支払うためにビットコインをいくらか売却する可能性が高い」と述べた。

市場に対してそのシグナルを送ることができる」と述べ、信用(クレジット)でビットコインを購入し、価格上昇を待ってからビットコインを売却して配当を支払うというモデルを説明した。

同社の試算によると、ビットコインが年率2.3%以上で上昇し続ける限り、追加の株式発行やクレジット調達なしに配当を永続的にまかなえるという。現在の手元資金ベースでは、年間約15億ドル(約2,370億円)に上る配当・利払い義務に対して約18か月分の支払い余力があるとされる。

81万BTC以上を保有

2026年5月3日現在、ストラテジーの1株あたりBTC増加率を示す指標ビットコイン・イールド(利回り)は2026年初来で9.4%に到達。また、年初来のビットコイン増加量は63,410BTCで49億7,000万ドル(約7,800億円)増に相当する。

また、ストラテジーが保有する仮想通貨の財務資産は約818,334BTCで構成されており、取得原価は618億1,000万ドル(約9.8兆円)だ。同社によると、5月1日時点でビットコイン1枚あたりの平均取得原価は約75,537ドルである。

関連記事:ストラテジーが1週間で3.4万BTC超ビットコインを取得、今年最大の週次購入に

世界最大のビットコイン保有上場企業であるストラテジーが4月19日までの1週間で4000億円超のビットコインを買い増しした。これは2026年における同社の週次購入として過去最大の規模であり、累計保有数は81万BTCを超えた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/16 土曜日
10:45
トランプ一族信託、購入した仮想通貨・半導体関連銘柄を開示
トランプ大統領一族のファミリートラストが2026年1~3月期にコインベースなどの仮想通貨関連株を購入したことが、米政府倫理局への提出書類で明らかになった。
09:45
IREN、約4800億円の転換社債発行を完了 AI・データセンター投資を本格加速
AIクラウド事業者のIRENが、総額30億ドルの転換社債発行を完了したと発表した。エヌビディアとの戦略提携を背景に、AIデータセンターへの大規模投資を加速させる方針だ。
09:25
Thorchain、約17億円相当の資産が不正流出か
THORChainは、問題が発生して取引を停止。約17億円相当の資産が不正流出したとみられ、仮想通貨ビットコインや、イーサリアムなどのブロックチェーンの資産に影響が出ているようだ。
07:56
米上院「クラリティー法」採決の壁、公職者の利益相反防ぐ「倫理条項」が焦点に
米上院銀行委員会を通過した仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」は、本会議採決に向けて「公職者の利益相反問題」が最大の焦点となっている。民主党が厳格な規制を求める中、法案成立の行方を左右する正念場を迎えている。
07:05
JPYC EXが大型アップデート、発行上限を1回100万円に変更
国内ステーブルコイン発行企業JPYC株式会社がJPYC EXの大型アップデートを実施。発行上限ルールを1日あたりから1回あたり100万円に変更し、KakaoとLINEが統合したKaiaチェーンへの対応も新たに開始した。
06:35
21SharesのHYPE現物ETF、過去最高出来高を記録 コインベースの提携発表が呼び水に
仮想通貨ハイパーリキッド(HYPE)関連ETFへの資金流入が加速。21SharesのETFが1日810万ドルの取引高を記録し、コインベースによるUSDCサポート拡大が市場の関心を集めている。
05:55
米大手取引所ICE・CME、ハイパーリキッド規制をCFTCに要請
米ICEとCMEが、匿名取引を可能にする仮想通貨デリバティブ取引所ハイパーリキッドについて、制裁回避や価格操作リスクを理由に米CFTCへの登録を求めていることが明らかになった。
05:00
ストラテジー、転換社債を約2200億円で買い戻し 負債圧縮へ
ストラテジーが2029年満期の無利息転換社債15億ドル分を約13.8億ドルで買い戻すことを米SECへのForm 8-Kで公表した。決済は5月19日を予定し、買い戻し後も同シリーズの残高は約15億ドルが残る。
05/15 金曜日
19:33
金融庁、仮想通貨仲介業の登録説明会を開催 6月上旬施行に向け解釈明確化へ
金融庁は15日、改正資金決済法で新設される仮想通貨・ステーブルコイン仲介業の登録事前説明会を開催。施行は2026年6月上旬の見込みで、「画面遷移の有無」は媒介判定の決定要素でないとの解釈も示された。
17:25
スペースX、5月中にもIPO目論見書を公開へ ビットコイン保有が初開示か=報道
スペースXが来週にもIPO目論見書を公開する見通し。8,285BTCのビットコイン保有が初めて公式開示される見込みで、仮想通貨市場への影響も注目される。
16:13
バイナンスリサーチ、2030年に仮想通貨ユーザー30億人到達を予測 
バイナンス・リサーチが2030年に仮想通貨ユーザー30億人到達の可能性を予測。オンボーディングやAI・ソーシャル層の統合が普及拡大の鍵と分析した。
14:00
AI悪用で深刻化する北朝鮮の金融業界サイバー攻撃、2025年被害額が前年比51%増に=レポート
クラウドストライクの最新レポートで、北朝鮮関連ハッカーが2025年に約20億ドル相当の仮想通貨を金融業界から窃取と判明した。AI活用やIT工作員潜入など手口も巧妙化している。
13:25
韓国最大手銀Hana、仮想通貨取引所Upbit運営会社に1000億円超出資 持分比率6.55%に
韓国大手のハナ銀行が、Upbit運営会社Dunamuの株式228万株を6億7000万ドルで取得した。ウォン建てステーブルコインのインフラ構築でも協力する方針で、韓国伝統金融の仮想通貨分野への関与が加速。
11:39
ファセット、ステーブルコイン決済基盤の強化に向け約80億円を調達 SBIグループら出資参加
ファセットがSBIグループらから約80億円のシリーズBを調達。ステーブルコイン決済インフラ「Fasset's Own Network」を軸に、125カ国の新興国市場での中小企業向け金融サービス拡大を加速する。
11:20
テザー社・トロン・TRM Labs、計700億円超の不法資産を凍結
テザー社は、同社とトロンとTRM Labsの共同イニシアチブが計700億円超の違法な資産を凍結したと発表。仮想通貨に関連する金融犯罪をターゲットにして規制上の協調を強化していると説明した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧