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オンド・リップル・JPモルガン、初のトークン化米国債国際決済に成功

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • トークン化米国債の国際間・銀行間償還が初成功
  • XRPレジャーで5秒以内の決済を実現

初の国際決済

オンド・ファイナンスは5月6日、JPモルガンのブロックチェーン決済基盤キネクシス、マスターカード、リップルとの共同で、トークン化米国債の国際間・銀行間償還を初めて成功させたと発表した。この実証実験はパブリックブロックチェーンと銀行決済インフラを単一のワークフローで統合し、従来の銀行営業時間外での即時決済を可能にした。

実証実験ではリップルがXRPレジャー上で保有するオンドの短期米国債トークン(OUSG)の一部を償還した。オンドが償還処理を実行し、マスターカードのマルチトークンネットワーク経由で法定通貨払い戻し指示を送信した。

マルチトークンネットワークはこれをキネクシスへ転送し、キネクシスがオンドのブロックチェーン預金口座から引き落としを実行した後、JPモルガンのコルレス銀行ネットワークを通じてリップルのシンガポール銀行口座へ米ドル資金を送金した。XRPレジャー上の決済は5秒以内に完了したと報告されている。

トークン化米国債市場は2026年2月11日に初めて時価総額100億ドルを突破し、4月初旬には128億8,000万ドルに達した。15カ月間で225%の成長を記録している。

広義のトークン化リアルワールドアセット(RWA)市場は2025年初の54億2,000万ドルから2026年第1四半期末には193億ドルへと256.7%急増し、4月の推定値では276億ドルに達するとされる。オンド自体も4月に預かり資産総額(TVL)が30億ドルを突破し、今回利用されたOUSGファンドはイーサリアム、ソラナ、XRPL、ポリゴン全体で約7億7,000万ドルのTVLに達している。

関連記事:オンド、イーサリアム基盤のRWAトークン化の規制免除を米SECに要請

RWAトークン化企業オンドは、米SECに対してノーアクションレターを要求したことを発表。仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン基盤のインフラについて規制免除を求めている。

実用化への道筋

オンド・ファイナンスのイアン・デボーデ社長は声明で、「トークン化米国債が国境と銀行を越えて即時決済されたのは初めてだ。パブリックブロックチェーンインフラと銀行間決済レールを接続することで、24時間365日稼働する世界市場の基盤を構築している」と述べた。リップルXのマーカス・インファンガー上級副社長は「XRPレジャーは資産のリアルタイム移動を可能にし、世界の銀行インフラと組み合わせることで、機関投資家が国際取引を単一の統合フローとして実行できることを実証した」と評価した。

JPモルガンのキネクシスで商業化担当グローバル責任者を務めるザック・チェスナット氏は「トークン化金融商品の広範な採用には、地域・銀行インフラ・パブリックブロックチェーンをまたいだ業界横断的な協業が必要だ」と指摘した。マスターカードのブロックチェーン・デジタル資産担当執行副社長ラジ・ダモダラン氏は「トークン化資産への機関投資家の関心が高まる中、焦点はリアルタイムでの大規模運用へと移行している」との見解を示した。

トークン化資産の発行は急拡大してきたが、償還インフラは依然として電信送金、手作業、銀行営業時間の制約に依存していた。今回の実証実験はブロックチェーン上の資産償還が銀行決済を自動的にトリガーし、個別の指示を必要としない統合モデルを示した。

オンドは2025年9月に100銘柄超の米国株式・ETFへ24時間アクセス可能な「オンドグローバルマーケッツ」を開始しており、トークン化資産のインフラ整備を段階的に進めている。トークン化金融市場が24時間365日稼働し、複数の銀行と地域をまたいだ即時決済を実現するには、今回のような業界横断的な協業体制の拡大が鍵となる。

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