アスターネットワーク(ASTR)は、日本発のパブリックブロックチェーンです。
2024年にはソニーグループとの提携によるイーサリアムL2「Soneium(ソニューム)」との連携が発表され、国内外での存在感をさらに高めています。
本記事では、アスターネットワークの概要・特徴から、ASTRトークンの買い方まで、まとめて解説します。
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アスターネットワークとは
アスターネットワークは、渡辺創太氏が代表取締役CEOを務めるステイクテクノロジーズ(以下ステイク)が開発を主導する、日本発のパブリックブロックチェーンです。ステイクは現在シンガポールを拠点にしていますが、創設した場所は日本です。
もともとは「プラズムネットワーク(Plasm Network)」という名称でしたが、2021年6月にリブランディングとして「アスターネットワーク」に改称。最初のメインネットローンチはプラズムネットワーク時代の2020年5月です。
アスターネットワークの最も大きな特徴は、マルチチェーン対応の設計と、スマートコントラクト機能を備えていること。NFT(非代替性トークン)やDeFi(分散型金融)など様々なサービスをネットワーク上に構築できます。
ポルカドットとの関係

出典:Web3財団
アスターネットワークを理解する上で欠かせないのがポルカドット(DOT)です。ポルカドットは、複数のブロックチェーンが相互につながる「リレーチェーン」を中心に設計されており、そこに接続する独立したブロックチェーンを「パラチェーン」と呼びます。
アスターネットワークは2021年12月、ポルカドットのパラチェーンスロットを世界で3番目に獲得し、ポルカドットネットワークに接続。イーサリアムなど他のブロックチェーンがポルカドットに接続するための橋渡し的な役割も担っています。
なお、ポルカドットには実験的なネットワーク「クサマ(KSM)」もあり、ステイクはクサマ向けの「シデンネットワーク(SDN)」の開発も主導しています。
関連:ポルカドット(DOT)とは?【2026年版】仕組み・パラチェーン・ステーキングを徹底解説アスターネットワークの特徴
アスターネットワークは、ブロックチェーンにおける「相互運用性」「拡張性(スケーラビリティ)」「開発者のインセンティブの欠如」という3つの課題の解決を掲げています。以下ではその主な特徴を紹介します。
クロスバーチャルマシン(X-VM)機能
出典:アスターネットワーク
アスターネットワークは、以下の2つの仮想マシン(VM)に対応しています。
- イーサリアムの仮想マシン(EVM)
- WebAssembly(WASM)の仮想マシン
EVMへの対応により、イーサリアム上のアプリをアスターネットワーク上でも容易に展開できます。さらに、WASMにも対応している点が他チェーンとの大きな差別化ポイントです。WASMはGoogleやApple、Microsoftらが設計を進めてきたブラウザ向けのコード形式で、より多くのプログラミング言語での開発が可能になるため、仮想通貨に馴染みのない開発者の参入も期待できます。加えて、EVMとWASMの相互運用も実現できるよう開発されています。
dApps Staking
アスターネットワーク独自の仕組みが「dApps Staking」です。開発者がアスターネットワーク上でアプリを開発・改良することで、定期的・継続的にASTRトークンを得られる仕組みで、開発者のインセンティブ不足という課題に対応しています。
ASTRトークン保有者も、応援したいアプリに対してステーキングし、報酬を得ることが可能です。新規発行されるASTRトークンのうち、40%が開発者、10%がステーカーに配分されます。
L2ソリューション対応
アスターネットワークは、ロールアップ技術を活用したL2ソリューションにも対応できるよう設計されています。L2はメインネットワークのセキュリティを活用しながら処理を分担する技術で、ネットワークの拡張性(スケーラビリティ)の向上に寄与します。
ASTRトークンについて
トークンの用途
ASTRはアスターネットワークのネイティブトークンです。主な用途は以下の3つです。
- dApps Staking:開発者・ステーカーへの報酬
- トランザクション手数料:手数料の20%がバーン(焼却)される設計
- オンチェーンガバナンス:ネットワーク運営への投票権
ASTRの価格情報・チャート
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 通貨コード | ASTR |
| 公開日 | 2022年1月 |
| 流通供給量 | 約8.58億ASTR |
| 最大供給量 | 約10億ASTR |
| 価格 | $0.008(約1.2円) |
| 時価総額・順位 | 約$69M・約100億円(CoinMarketCap #315位) |
| 24時間取引高 | 約$2.4M |
| 過去最高値 | 2022年4月:$0.3353(約50円) |
トークン配分
ASTRトークンの初期発行量は70億ASTR。その後は新規発行によって毎年最大10%ずつインフレーションする設計です(2026年には上限10.5億ASTRへの変更も予定)。
初期配分では「ユーザーと初期支援者」に30%、「パラチェーンオークション(2021年)」に20%が割り当てられており、コミュニティ主導の姿勢が色濃く反映されています。一方で「初期の経済的支援者」に10%、「チーム」に5%という配分です。

参照元:アスターネットワーク
ステイクはもともと、最終的にDAO(自立分散型組織)化してASTRトークン保有者にネットワークの開発・運営を委ねることを計画しています。この方針がトークン配分にも反映されています。
仮想通貨取引所への上場
ASTRトークンはバイナンスやクラーケン、OKX、Crypto.comといった大手海外取引所のほか、2022年9月には日本国内でbitbankに初上場。現在はGMOコインやBinance Japanでも取り扱いがあります。
資金調達
アスターネットワークはICOを行わず、ポルカドットの開発を主導するWeb3財団から7回(ポルカドットエコシステム最多)の助成金を獲得。その後も複数のVCから資金調達を実施しています。
| 21/2/9 | バイナンスラボがリードし、HashKeyなど5社から約2.5億円調達 |
| 21/6/11 | Fenbushi Capitalがリードし、出井伸之氏らから約11億円調達 |
| 22/1/28 | Polychain主導で約25億円調達。本田圭佑氏らも出資 |
| 22/1/28 | コインチェックのスタートアップ支援プログラムが出資 |
| 22/3/8 | コインベースのVC部門から資金調達 |
Soneium(ソニューム)との連携
2024年8月、アスターネットワークはソニーグループとStartale Labsが共同開発するイーサリアムL2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」との連携を発表。「Astar zkEVM」をSoneiumに移行し、ゲーム・音楽・映画など幅広い分野でのブロックチェーン応用が加速しています。
2025年4月にはスターテイルが、Soneiumのシーケンサー収益の一部をASTRの買戻しに充てる施策を発表。Soneium上でのdApps利用が増えるほどASTRへの再投資規模が拡大する持続的な価値循環モデルが形成されています。
Soneiumについて詳しく見る
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アスター(ASTR)の買い方・取引所の特徴早見表
| おすすめ 取引所 |
おすすめ ポイント |
現物取引 | 投資サービス | 取引所手数料 | 最低取引単位 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
1
GMOコイン
|
信頼と実績の GMOインターネット グループ |
販売所(ASTRは非対応) 取引所 |
レンディング ステーキング |
Maker:-0.03% Taker:0.09% ASTRの場合 |
販売所:- 取引所:10 ASTR |
無料 | 無料 | 無料 | – |
|
2
bitbank
|
国内アルトコイン取引量No.1* | 販売所 取引所 |
レンディング | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
販売所:0.00000001 ASTR 取引所:0.0001 ASTR |
無料 | 550円(3万円未満)/ 770円(3万円以上) |
2.5 ASTR | ※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報bitbank調べ |
|
3
Binance Japan(バイナンスジャパン)
|
世界最大手 Binanceの 高度なセキュリティ |
販売所 取引所(ASTRは非対応) |
レンディング | Maker:0.1% Taker:0.1% |
販売所:0.8 ASTR 取引所:- |
無料 | 150円 | 2 ASTR | – |
アスターを取り扱う取引所の詳細
アスターの買い方ガイド
1. 口座開設
まずは取引所への登録手続きで口座を開設します。口座開設は主に以下のステップで進みます。
- メールアドレスを入力して登録用のURLを受信
- 必要事項を入力
- 本人確認書類を提出
メールアドレスを入力後、届いたURLからパスワードを設定。氏名・住所・投資目的などの情報を入力し、本人確認書類をアップロードします。審査通過後にASTRの購入が可能となります。
2. 日本円を入金
口座開設完了後、ASTRを購入するために円を入金します。主な入金方法は以下の通りです。
- 銀行振込
- インターネットバンキングから入金
- コンビニから入金
入金後、残高が反映されたら取引所または販売所でASTRの購入手続きを行います。
3. アスター(ASTR)を注文
GMOコインの取引所で買う場合
取引所では参加者同士が直接価格と数量を提示して取引します。GMOコインでは成行・指値・逆指値で注文が可能。ASTRの売買手数料はMaker -0.03%、Taker 0.09%です。
ビットバンクの販売所で買う場合
販売所ではbitbankが設定した価格でASTRを売買できます。操作が直感的で初心者にも使いやすい一方、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きです。
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アスター(ASTR)に関する税金について
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけでなく、仮想通貨同士の交換やレンディング報酬なども課税対象です。
雑所得は給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかかる「総合課税・累進課税」が適用され、5%から45%の7段階。住民税も合わせると最大で約55%の税率となります。

出典:国税庁
アスター(ASTR)を購入する上での注意点
最後に、ASTR購入の際に考慮したい重要ポイントを紹介します。
まずは少額から投資を始めることを検討してください。2026年5月時点でASTRは1単位あたり約1.2円から購入できるため、まずは少額で慣れることから始めるのも有効な方法です。
次に、投資は余剰資金で行いましょう。生活に必要なお金や将来使う予定のある資金ではなく、当面使う予定のないお金で投資することが基本です。
仮想通貨には手元の資金より大きな利益を狙える「レバレッジ取引」という手段もありますが、損失リスクも大きくなります。まずは余剰資金で少額の現物投資から始めることをおすすめします。
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