はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FTX Japanに行政処分 利用者資産の保全などを要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTX Japanに行政処分

財務省の関東財務局は10日、資金決済に関する法律に基づき、暗号資産(仮想通貨)取引所FTX Japanに対して行政処分を行った。

2022年の11月10日から12月9日までの間、交換業に関する業務を停止するよう要請。また、交換業について、新たに利用者から財産を受け入れる業務も停止するように命じた。

この内容は行政処分のうちの「業務停止命令」。背景には、親会社にあたる大手仮想通貨取引所FTXの財務問題がある。上述した業務停止期間は、利用者から預かった法定通貨と仮想通貨を速やかに返還できる態勢の整備が図られ、その状況を関東財務局が確認できれば短縮できるとした。

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

また、業務停止期間も、預かり資産の管理および利用者の決済取引など、同局が認めた業務は行えると説明している。

行政処分には「業務改善命令」もある。今回の改善命令の内容は、以下の通り。

  • 利用者および利用者から預かった資産の正確な把握を行うこと。
  • 利用者から預かった資産について保全を図るとともに、会社財産を不当に費消する行為を行わないこと。
  • 利用者間における公平に配慮しつつ、利用者の保護に万全の措置を講じること。
  • 利用者の資産保全について、利用者への周知徹底を適切に行うとともに、利用者への適切な対応に配慮すること。

これら4つの内容については、16日までに業務改善計画を提出するよう要請。また、業務改善計画の実施完了までの期間、1カ月ごとの進捗・実施状況を、翌月10日までに書面で報告するよう指示している。

FTXとは

「SBF」の通称で知られるサム・バンクマン=フリード氏が最高経営責任者を務める仮想通貨取引所。2019年の創設後、急速に頭角を表し、業界最大手バイナンスに次ぐ大手取引所へと成長した。

▶️仮想通貨用語集

関連日本進出した最大手仮想通貨取引所「FTX」とは |主な特徴とサービスを徹底解説

処分の理由

処分の理由について、関東財務局は以下のように説明した。

利用者に明確な理由を説明することなく、親会社であるFTXの方針であるとして、再開の日程を明示しないまま、利用者に対する預かり資産(法定通貨および仮想通貨)の出金(出庫)を停止している一方、利用者からの財産の受け入れや利用者との仮想通貨取引を継続していた。

そして、FTXとの資本・取引関係を踏まえれば、速やかに利用者の新たな取引を停止させるべきだったと指摘。また、FTX Japanの資産が国外の関連会社などに流出し、利用者の利益が害されるといった事態を招かないよう万全を期する必要があったとも述べている。

関東財務局は今回、利用者財産の返還を停止している状況は、法が定める「交換業を適正かつ確実に遂行する体制の整備が行われていない」という状況に当てはまると説明した。

親会社のFTXは、業界最大手の仮想通貨取引所だった。現在、財務状況が逼迫しており、買収や資金調達を行う方法を探っている。巨大クリプト企業の問題は影響が非常に大きいため、国内外の規制機関が状況を注視している。

関連米SEC委員長、FTX騒動について発言 投資家保護の必要性を強調

出金再開

*追記)FTX Japanが日本円の出金を再開したことを伝えた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。
11/07 金曜日
18:34
金融審議会・第5回会合、暗号資産レンディングの規制強化について議論 金商法適用案も
金融庁は7日の第5回金融審議会で、暗号資産レンディング事業を金商法の規制対象とする方針を示した。年利10%台のサービスで利用者がリスクを負う一方、事業者に管理義務がない点が問題視された。
18:16
米証券大手チャールズ・シュワブ、2026年に仮想通貨取引開始へ
米証券大手チャールズ・シュワブが2026年上半期にビットコインとイーサリアムの現物取引を開始。顧客資産約1800兆円を持つ同社の参入で仮想通貨市場の主流化が加速へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧