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イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETH財務戦略の利点と問題点

ブロックチェーン分析企業クリプトクアントは20日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)を財務戦略として蓄積する企業についての分析を発表した。

ビットコイン(BTC)から始まった仮想通貨トレジャリー(財務)戦略がイーサリアムにも広がっており、すでに16社以上が採用していると指摘。合計保有量は2,455,943 ETH、時価で約110億ドル(約1.6兆円)に達したと続けている。

この状況のメリットとしては、大量のイーサリアムが市場には出回らない状態になり、買い圧力に貢献することを挙げた。

一方でデメリットとしては、イーサリアムには供給上限がないことから、仮にネットワークの活動が鈍化し、バーン(焼却)されるETHが減少すると、供給量が急速に増加する可能性を指摘している。

クリプトクアントは、トレジャリー企業が保有するイーサリアムが動かされなければバーンされる分も減るとみている模様だ。

次に、問題点についても意見した。まず、現在のところイーサリアムの保有は少数の企業に集中しているため、1社か2社が売却を決定すれば、市場に影響を与える可能性があると述べる。

出典:クリプトクアント

なお今の状況として、ビットマインがイーサリアム全体の5%を掌握することを目指しているが、現時点では0.7%分しか取得していない。次に保有量の大きいシャープリンクも0.6%にとどまっている。

関連:18日間で純資産が6倍、米ビットマイン会長が語るイーサリアム「5%の錬金術」戦略とは

クリプトクアントはその他、現在イーサリアムのレバレッジが積み上がっているとも指摘した。先物の未決済建玉が約380億ドル(約5.6兆円)に達しており、価格の大幅な変動があれば、強制清算の波を引き起こす可能性があると述べる。

例えば8月14日には、20億ドル(約2,950億円)の建玉が消失しただけで、2億9,000万ドル(約430億円)の清算が発生し、価格は7%以上下落していた。

関連:岐路に立つビットコイン、次の上昇はいつから? 専門家の見解

シャープリンクはETHをDeFiで運用も計画

シャープリンクは15日に第2四半期(4〜6月)の決算を発表し、イーサリアム・トレジャリー戦略についても説明している。

取得したイーサリアムをステーキング、リステーキング、さらにDeFi(分散型金融)などで活用することで、ETHの利回りを生み出していきたいと述べた。DeFiで活用した場合は、ネットワーク活動が生まれるため一部のETHがバーンされる。

ストラテジー社などビットコインを蓄積する企業に比較して、資産運用による追加の利益創出機会が得られるとも指摘した。

なお、会計基準の影響により、シャープリンクは流動性ステーキングETH保有に関する非現金減損を計上。純損失は1億300万ドル(約152億円)となった。

関連:イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

関連:イーサリアムの価格と将来性を解説|今後の注目ポイントと中長期の成長シナリオ

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