
調整局面からの展望
仮想通貨ビットコイン(BTC)が調整局面を継続している中、複数のアナリストが今後の展望について分析を発表した。クリプトクアントの登録アナリストCQ Ben氏は、過去2回の強気相場で半減期後約480日頃から価格の弱さが見られたと指摘している。前回の半減期は2024年4月20日で、487日が経過している。
同氏の分析によると、現在の調整期間は過去のパターンに一致しており、あと2~4週間続く可能性がある。歴史的な傾向から、9月下旬から10月上旬頃の半減期後510日頃に回復し、新高値に向けた上昇の加速が期待できる可能性があるとの見方を示した。

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リサーチプラットフォームのビットコイン・ベクターは、ビットコインが重要な岐路に立っていると分析。11万4,000~11万5,000ドルでより高い底値を形成するか、11万2,000ドルを下抜けてダブルボトムを形成するかが焦点となる。
ビットコイン・ベクターによると、8月の下落ショック後にストラクチャー・シフト(構造移行)が強い弱気(-0.84)に転じた。オプティマル・シグナルもゼロ近辺まで低下し、明確な方向性を欠いている状況で、マクロ要因とレバレッジ整理が進行中だという。

ビットコインは8月14日に過去最高値を更新し124,128ドルをつけたが、その後反落し現時点で9%下落してきている。

2027年まで強気相場継続の可能性も
一方、投資銀行バーンスタインは仮想通貨企業株について強気予測を維持している。同社はコインベース、ロビンフッド、サークルの目標株価を引き上げ、現在の強気相場が2027年まで継続する可能性があると分析した。
バーンスタインはビットコインが今後1年で15万~20万ドルに達する可能性があるとの予測を示している。トランプ政権が米国を「世界の仮想通貨首都」にする使命に取り組んでおり、デジタル資産の成長期間が従来の4年サイクルを超えて延長される可能性があると見ている。
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同社はアルトコインサイクルがビットコインを超えて拡大し、イーサリアム、ソラナ、DeFiトークンが次の上昇局面を牽引すると予測している。
さらに、全体時価総額の拡大は取引プラットフォームとステーブルコイン発行者への継続的な資金流入を支えると分析し、コインベースの目標株価は510ドル、ロビンフッドは160ドル、サークルは230ドルに設定した。
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