WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン1000万円台まで下落も底堅く推移、中東情勢改善とETF動向が焦点|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週の週次レポート

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は、週初に1170万円台で取引を開始した後、米・イラン情勢の悪化や米金利上昇を背景に下落基調を強め、週後半には一時1000万円周辺まで水準を切り下げた。

週明けは、米・イラン交渉を巡る不透明感によって原油価格が上昇し、BTCは上値の重い展開で始まった。その後、ストラテジーによるBTC売却や、イランが米国との協議を停止したとの報道が嫌気され、相場は1130万円台まで下落した。

一方、トランプ氏がイスラエルに停戦を呼びかけたことで下げ渋る場面もあったが、ストラテジーの売却が心理的な重石となり、1100万円近辺まで水準を下げた。

その後は、米JOLTS求人件数の上振れを受けて米金利が上昇するなか、BTCは1100万円を割り込むと、米・イランが攻撃の応酬を繰り広げたことも市場心理を冷やし、相場は下値を模索する展開となった。3日には米株の反落や利益確定売りも重なり、BTCは1050万円周辺まで水準を切り下げた。

4日には、ドル建てBTCの6.5万ドル割れを受けて悲観ムードが加速し、BTCは一時1000万円周辺まで急落した。もっとも、200週移動平均線近辺では押し目買いが入り、相場は一時1030万円台まで反発。その後、イスラエルとレバノンが停戦で再合意したことも下支えとなったが、戻りは限定的で、足元では1000万円近辺で方向感を探る展開となっている。

BTC対円の1時間足チャート(2026年6月)bitbank提供

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbankより作成

米・イラン関係を巡っては、先週末にトランプ米大統領が60日間の停戦延長に関する覚書の修正を求めた後、イランが米国との協議停止を表明するなど、一時は交渉決裂への警戒感が高まった。しかし、その後もイランのファルス通信は対話継続を報じており、水面下での協議は続いている可能性がある。

また、イラン側が協議停止を打ち出した背景には、イスラエルによるヒズボラへの攻撃継続があったとされるが、米国の仲介もあり、4日にはイスラエルとレバノンが停戦で再合意した。依然として情報は錯綜しているものの、中東情勢を巡る過度な警戒感はやや後退しつつあり、原油価格や米金利の上昇圧力も徐々に和らいでいると言えよう。

一方、需給面では逆風が続いている。米国の現物ビットコインETFは3日まで14営業日連続の資金流出を記録したほか、今週はストラテジーが保有BTCの一部売却を実施した。

売却規模は保有残高全体から見れば限定的だったが、高金利環境が続くなかで資金調達コストの上昇や財務体質の維持を意識した動きとの見方もあり、市場では機関投資家やDAT企業による利益確定売りへの警戒感が強まった。

こうしたなか、BTCドルは3月以降の上昇幅をほぼ吐き出し、200週移動平均線まで下落した。ただ、この水準は過去のサイクルにおいても底値圏として機能してきた重要なテクニカルポイントでもある。無論、投げ売りによる「最後の一押し」にはなお留意したいが、相場は徐々に底入れ局面へ近づいている可能性がある。

BTC対ドルと200日移動平均線のチャート(2026年6月)Glassnode提供

【第2図:BTC対ドルの200週移動平均線(週足)】
出所:Glassnodeより作成

また、4日には現物ビットコインETFが14営業日ぶりに純流入へ転じた。流入額は269万ドルと平均日次流入額の9050万ドルには及ばないが、長らく続いた資金流出の流れが断ち切られるかどうかは、今後の相場を見通す上で重要なポイントとなろう。

総じて、短期的には需給面の重石から上値の重い展開が続く可能性がある一方、地政学リスクの後退やETFフロー改善の兆しは相場の下支え材料となりそうだ。BTCは200週移動平均線近辺まで調整を進めており、中東情勢の改善や資金流出の一巡が確認されれば、値固めに転じる可能性がある。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
🌿 SBIアラプラス
今なら定期コース初回が特別価格に
投資家も注目のサプリ 相場が動くたびにチャートから目が離せない、睡眠時間が不規則になりがち——そんな生活リズムの乱れで、慢性的な疲労感や血糖値増加による肥満体質など体調不良にお悩みの方はいませんか?SBIグループが手がける機能性表示食品ブランド「アラプラスシリーズ」は、血糖値・疲労・睡眠など複数のコンディションをサポートするラインナップを展開。 SBIホールディングスの株主優待にも選ばれる「アラプラス」の定期コース初回が、今なら大幅割引でお得に始められます。 SBIアラプラスの口コミ・効果を徹底比較 ゴールドEX・深い眠り・糖脂ダウンを詳しく解説
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/11 土曜日
13:30
イーサリアム、温室効果ガス排出量を99%以上削減
ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターは、PoS移行後の仮想通貨イーサリアムが電力需要を大幅低下させ、温室効果ガス排出量が99%以上減少したとする報告書を公表した。
12:00
規制はコストではなく「堀」、NERO Chain創業者に聞く2026年のWeb3業界
WebX2026プラチナスポンサーの豪州発レイヤー1「NERO Chain」創業者Jake Stolarski氏に取材。規制対応を強みとする金中心のRWAトークン化と、規制を「堀」と捉える2026年のWeb3市場観を聞いた。
11:35
ソラナ初期クジラ、23億円相当SOL盗まれたか
オンチェーン調査者のZachXBT氏は10日、ソラナのジェネシスブロック配布に関連する初期クジラのウォレットから約18万900SOLが盗まれた可能性があると報告した。一部はイーサリアムにブリッジ転送されたという。
10:20
ビットコイン6.4万ドル台へ上昇、現物主導の買いと原油安が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月10日から11日朝にかけて上昇した。7月初旬には一時5万7,000ドルまで下落し、年初来安値を更新していたが、足元では6万4,000ドル台まで回復。
10:05
ジーキャッシュ、ZEC偽造脆弱性対応の「Ironwood」アップグレードで実施日程公開
プライバシー仮想通貨ジーキャッシュがOrchardプールの脆弱性に対応する『Ironwood』アップグレードの実施日程を発表。フルノードのZebra移行も並行して進む。
09:40
米住宅法、CBDC禁止条項含み自動発効へ トランプ大統領署名拒否
トランプ大統領が米住宅法への署名拒否を表明した。法案は11日深夜に自動的に法律となり、連邦準備制度理事会によるCBDC発行を2030年末まで禁止する条項も発効する。
08:35
SKハイニックスのトークン化株式がソラナで取引開始、米ADR上場と同時に
韓国の半導体大手SKハイニックスが10日、米ナスダックにADR上場。約280億ドルの調達額は2014年アリババIPO以来最大の外国企業上場規模で、同日ソラナ上でもトークン化株式の取引が始まった。
07:15
AIエージェントで新たな取引体験の実現へ、ビットバンクが実証実験開始
仮想通貨取引所ビットバンクは、AIエージェントを通じた新たな取引体験の実現に向けて実証実験を開始。実証実験の背景や内容、将来的な目標について説明している。
06:55
米上場エンペリー・デジタル、AIデータセンター資金調達のため1400BTC売却
米ナスダック上場のエンペリー・デジタルが5月7日以降にビットコイン1,400BTCを売却し、約8,710万ドルを調達した。AIデータセンター投資や債務返済に充てる方針で、7月10日時点の保有残高は1,514BTCとなった。
06:25
暗号屋、銀行振込対応のステーブルコイン決済「すてぶるペイ」を発表
合同会社暗号屋は10日、銀行振込でステーブルコイン決済を実現する「すてぶるペイ(STBLpay)」を発表した。利用者はウォレット不要、加盟店は与信審査なしで導入でき、7月開催のWebX2026でもデモ展示を実施する。
05:55
英大手銀、2026年末ビットコイン10万ドル予測を維持
英スタンダードチャータードが2026年末ビットコイン価格10万ドルの予測を維持した。ストラテジーのBTC売却を「ノイズ」と評価し、同社が優先株担保へ戦略転換しているとの見方を示した。
05:00
USDC発行企業サークル、信託銀行設立の最終承認を取得
米ステーブルコイン発行大手のサークルは10日、米通貨監督庁から国法信託銀行の設立最終承認を受けた。デジタル資産の機関向けカストディ提供と、将来的なUSDCの準備資産管理を計画中。
07/10 金曜日
19:01
片山金融相、仮想通貨ETFの国内解禁に改めて意欲
片山さつき財務・金融担当相がQUICKセミナーで仮想通貨ETFの国内解禁検討を表明。仮想通貨を金融商品と位置付ける金商法改正案は参院審議中で、成立すれば2027年度施行の見通し。SBI証券・楽天証券は仮想通貨投信の販売準備を進める。
18:00
OKJ、カントンコイン(CC)取扱い開始予定 板取引でのCC取扱いは国内初
OKJが7月15日、カントンコイン(CC)の取扱いを開始予定で、対応暗号資産は54種類に。板取引での提供は国内初。Canton NetworkにはGoldman Sachs等大手金融機関に加え、SBIグループのSBIデジタルアセットホールディングスも運営参加している。
17:03
メタプラネット・JPYCら4社、デジタルクレジット共同検討
メタプラネットとJPYC、Progmatなど4社が、ビットコインとステーブルコイン、セキュリティトークンを組み合わせたデジタルクレジット領域の共同検討を開始した。中堅企業の資金調達課題や「Project NOVA」構想との関係を解説する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧