
初のステーブルコインIPO
仮想通貨取引所ブリッシュは8月19日、先週完了したIPOの調達資金11.5億ドルをステーブルコインで受領したと発表した。これは米国のIPO史上初めてとなる歴史的な取り組みで、大部分がソラナ(SOL)ネットワーク上で発行されたステーブルコインが使用された。
ブリッシュは8月14日にニューヨーク証券取引所に上場を果たし、IPO価格37ドルに対して初値90ドル、終値68ドルで83%超の上昇を記録した。同社は著名投資家ピーター・ティール氏が支援し、コインデスクを買収した仮想通貨プラットフォームとして注目を集めている。
調達資金の大部分はUSDCで決済され、一部はEURCで処理された。ジェフリーズが決済・配送代理人として、ステーブルコインの発行・変換・配送プロセスを調整し、米国・欧州・アジアの複数の発行体と連携した。
受領したステーブルコインには、ソシエテ・ジェネラル発行のUSDCV・EURCV、パクソス発行のUSDG・PYUSD、リップル発行のRLUSD、ワールド・リバティ・ファイナンシャル発行のUSD1などが含まれる。すべての資金はコインベースが独占的に保管している。
同社CFOのデビッド・ボナンノ氏は「ステーブルコインは仮想通貨の最も変革的で広範囲な用途の一つ」と評価し、社内でもソラナネットワークを使った迅速な国際送金に活用していると述べた。ブリッシュ取引所での各ステーブルコイン上場も、インフラと流動性提供の成果として位置づけている。
ソラナ財団のリリー・リウ会長は「インターネット・キャピタル・マーケットがより速く透明で世界的にアクセス可能な資本移動を可能にする」と評価。また、コインベースのグレッグ・タサール副社長も、規制明確化が進む中でのブリッシュの取り組みを「仮想通貨のポテンシャルを解放する重要なマイルストーン」と称賛している。
関連:仮想通貨取引所Bullish、NYSEに上場 取引初日は株価が83%超上昇
WebX 2025
CoinPost主催 - アジア最大級のWeb3カンファレンス
注目のスピーカー
Web3・仮想通貨業界を代表する世界トップクラスのスピーカーが東京に集結。 最新技術動向から投資戦略まで、業界の未来を形作る貴重な議論をお届けします。

北尾 吉孝
SBIホールディングス 会長兼社長
その他の注目スピーカー

アーサー・ヘイズ
BitMEX、Maelstroom創設者

オードリー・タン
台湾の元デジタル大臣

堀江 貴文
実業家

宮口 あや
イーサリアム財団理事長

松本 大
マネックスグループ会長

ヨーロピアン
個人投資家(仮想通貨)

テスタ
個人投資家(株)

岐阜暴威
個人投資家(株)