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バイナンス、「FTTの売却は純粋な投資上の決定」と強調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

純粋な「リスク管理」と改めて強調

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの共同創業者Yi He氏は7日、FTXトークン(FTT)売却について発言し、「純粋な投資に関する決定」だと主張した。競合他社であるFTXと「戦争」をしているわけではないと強調した形だ。

He氏は「ポートフォリオ管理チームは、リスクコントロールの指標に基づいてFTT売却を決めた」と述べ、次のように続けた。

ここで強調したいのは、あるトークンを保有し続けるか売却するかは、各自のリスク許容度と判断によるということだ。バイナンスがFTTを売却するという決断は、純粋に投資の出口に関する決断であり、「戦争」とは何の関係もない。そうした「ドラマ」に関わるつもりもない。

バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOが7日に、FTTをすべて売却すると発言してから、バイナンスとFTXに関する憶測がネット上で広まっている。He氏の発言はそうした状況を踏まえたものだ。

バイナンスのCZ氏と、FTXのサム・バンクマン=フリードCEOの間では以前からツイッター上などで意見の対立が見られていた。

7月には、CZ氏が「財政破綻に陥った3AC(Three Arrow Capital)やVoyagerに対するFTXの方針は矛盾している」と発言。一方でサム氏はバイナンスが取引手数料無料キャンペーンを打ち出した際に「取引手数料をゼロにすると出来高の水増しが行われる傾向がある」と指摘している。

関連:バイナンスとFTXの両トップ、SNS上で舌戦を展開

こうした背景もあり、FTT売却についても対立関係が動機の一部になったのではないかと一部で推測されていた形だ。

CZ氏も補足

CZ氏も、売却発言から一夜明けた8日、改めてFTT売却を明かしたのは「透明性確保のためだった」と強調した。

「805億円(5億8,000万ドル)相当のFTTがバイナンスに入金されていることについて質問を受けたため、FTTのポジションを閉じようとしていることを明確にした」と説明している。

外出している最中に「5分で書いたスレッド」で、大きな議論を巻き起こすことは予期していなかったと続ける。また、CZ氏が今回のことを仕組んだという「陰謀論」についても否定した。CZ氏は、次のようにツイートを締めくくっている。

ネット上のミームやメディア、一部の人々は今回の件を「戦い」だと脚色しようとした。がっかりさせて申し訳ないが、私のエネルギーは「戦い」ではなく、構築(ビルド)に費やす。今日、私はビジネスとコミュニティのために一日を過ごした。他の人も同じようにすることを勧める。

背景とFTX側の反論

CZ氏がFTTを手放すことを明確にする以前の2日、アラメダリサーチのバランシート内容をリークする記事が報じられていた。アラメダリサーチは、仮想通貨取引所FTXの姉妹企業である。

記事は、2022年6月末時点で、アラメダリサーチの資産のうち、姉妹会社FTXが発行したFTTの占める割合が大きかったことを報じるものだった。資産の多くの部分が、姉妹会社が発行・管理するトークンであることから業界に懸念の声が広がり、FTXからの出金が相次いだ。

これに対して、アラメダリサーチのキャロライン・エリソンCEOは、リークされた資産はバランスシートの一部で、同社は他にも資産を保有していると反論した。

関連:バイナンスCZ氏、「FTXトークン(FTT)を全て売却する」

FTXのサム氏も7日、「ある競合他社は間違ったうわさを信じようとしているが、FTXは健全な状態だ」と説明している。

FTXは「顧客の保有資産を全てカバーするのに十分な資金を持っている」「すべての出金を処理しており、今後もそうする」「監査を受けており約1,460億円(10億ドル)以上の余剰資金がある」と強調する形だ。

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