TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、FTX買収を検討へ 流動性危機を支援

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTX買収に向けた調査開始

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは、同業大手のFTXを買収に向けた調査を開始することで合意した。両社の最高経営責任者(CEO)が9日に発表した。

関連9日朝の金融市場短観|NYダウ続伸 仮想通貨市場は暴落

買収の対象になるのはグローバル事業を展開する「FTX.com」で、米国の「FTX US」や日本の「FTX Japan」は含まれない。現時点で買収に拘束力はなく、まずはこれから数日間でバイナンスがFTXの状況を調査する。FTXが流動性危機に陥って支援を要請をしており、バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOは、ユーザーを保護するために買収の基本合意書に署名したと述べた。

流動性危機とは

引き出し可能な資産または換金しやすい資産が枯渇している状態。

▶️仮想通貨用語集

CZ氏は、今回の契約が正式に成立するには一定の時間がかかるだろうとも説明。リアルタイムで状況を調査していくとしており、バイナンスはいつでも今回の契約を撤回することができるとも述べている。状況次第で、FTXのトークンであるFTTの価格変動が大きくなる可能性もあるとした。

また、買収発表後には、全ての仮想通貨取引所は準備金の証明をすべきだと主張。銀行は預金を一部を残して投融資に回しているが、仮想通貨取引所はそれをすべきではないと述べた。バイナンスは透明性のために、近く準備金の証明に取り掛かると説明している。

関連世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスとは|企業としての取り組みを紹介

さらに、CZ氏はFTXの問題を受け、2つの教訓について見解を述べ、「バイナンスはBNBを担保にしたことは一度もなく、借金もしていない」と明言した。

  • 自分が作ったトークンを担保にしないこと
  • クリプトビジネスをやるなら借金しないこと。資本を「効率よく」使ってはいけないこと。大きな準備金を持つこと。

FTX側の説明

今回の買収劇の発端は、FTXの姉妹企業であるアラメダリサーチのバランスシートの漏洩。この非公開の財務状況が報じられた後、バイナンス側は「純粋な投資上の決定」としているが、CZ氏が7日にFTTを全て売却すると説明した。

関連バイナンス、「FTTの売却は純粋な投資上の決定」と強調

FTXのサム・バンクマン=フリードCEOは今回、バイナンスとの契約について、ユーザーを保護することが目的だと述べている。CZ氏やバイナンス、全ての支援者に感謝しているとし、今回の契約は業界全体に利する発展であると主張した。

そして、バイナンスは規制当局との関係改善に取り組みながら、分散型の経済圏構築を継続していると説明。FTXとバイナンスは敵対しているとの報道もあるが、関係は良好だとした。

また、FTXは出金の処理に取り組んでおり、流動性危機を乗り越えようと注力しているとも説明。全ての資産が1:1でまかなわれると述べている。

*追記)アラメダに関しは、FTXが今年の第2四半期ごろに、3ACなどの破綻から影響を受けたアラメダを救済するために、41.9億ドルに相当するFTTを送った可能性が浮上。CoinMetricsの研究開発責任者@LucasNuzziがデータを示した。

*追記)なお、ブルームバーグの億万長者指数によると、サムの純資産はFTXの破綻危機やFTTトークンの暴落の影響で、昨日の160億ドルから9億9100万ドルに減少したという。

*追記)国内取引所FTX Japanは9日、親会社FTXの動向を受け、「当社のプラットフォームである「FTX Japan」では売買等のお取引が可能ですが、本社の対応方針に沿って、現在のところ暗号資産の出庫及び法定通貨の出金サービスを一時的に停止しております。」との声明を発表した。

出典:FTX Japan

関連日本進出した最大手仮想通貨取引所「FTX」とは |主な特徴とサービスを徹底解説

規制当局が注視

今回の買収が成立すれば、仮想通貨取引所として業界最大のM&A(合併・買収)となる。大手取引所の流動性危機は、投資家保護の観点からも重要な事案だ。

CoinPostの提携メディア「The Block」によれば、米商品先物取引委員会(CFTC)が今回の買収を注視しているという。一方で、CFTCの担当者は「現時点では、規制上の問題があるかは明確にはなっていない」と説明した。

関連米CFTCの円卓会議 清算機関改正に関するFTX申請を議論

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧