トロン(TRX)とは
トロンは、2017年にジャスティン・サン氏が創設したブロックチェーン。スマートコントラクト機能を備えており、dApps(分散型アプリ)を稼働させるためのOS(オペレーティングシステム)のようになることを目指している。コンセンサスの仕組みには「Delegated Proof of Stake(DPoS)」を採用した。
TRXはトロンのネットワークで使用されているネイティブ通貨。ステーキング、DeFi(分散型金融)での担保、NFT(非代替性トークン)取引の支払いなど幅広く使用されている。
価格
- 現在価格(2025年9月9日時点):0.3326ドル(約50円)
- 年初来高値(2025年8月):0.3699ドル(約56円)
- 年初来騰落率(YTD):+30.34%
- 過去最高値(2024年12月):0.4399ドル(約66円)
価格動向
25年7月:トロン保有のナスダック上場企業SRM、社名を「Tron Inc.」に変更完了
25年7月:TRXトレジャリー企業トロン、 約1500億円規模の証券発行申請
時価総額|関連銘柄
トロン(TRX)の時価総額は2025年9月時点で約317億ドル、「スマートコントラクト」セクターの中では5位に位置する。同セクターで1位のイーサリアム(ETH)の時価総額は約5,276億ドル、2位はバイナンスコイン(BNB):約1,227億ドル、3位はソラナ(SOL):約1,186億ドル、4位はエイダ(ADA):約322億ドルである。
主な出来事
- 2024年8月:米SEC対トロン裁判で地裁がSECの反論要求を却下 トロンの証券性争点に
- 2024年11月:ジャスティン・サン、「トロンDAO」がトランプ一族のWLFIに46億円投資したことを発表
- 2025年6月:1億ドル調達でトロン財務戦略を開始 ナスダック上場企業SRM、社名を「Tron Inc.」へ
- 2025年7月:ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
エコシステム支援組織
トロン財団:トロンのサポートを行ってきたがDAO(自律分散型組織)を確立できたとし、2021年7月に解散したとサン氏が発表。そのため財団の公式サイトなどは確認できないが、トロンのウェブサイトには、コミュニティと共にガバナンスを担当して、技術的なサポートも行うという説明が残されている。
トロンDAO:2021年12月に誕生。コミュニティが運営する分散型組織で、創設者はサン氏。トロンのプロジェクトがトロンDAOになったという位置付けである。
トークンアロケーション

トロンのICOは、2017年の8月から9月に行われ、1TRX=0.0019ドルで合計400億TRXが販売された。約860億TRXの初期発行分はICOに約40%が割かれた他、約15%がプライベートセールで売られている。
残りはトロン財団に34%、Peiwo Huanleという企業に10%を配分。Peiwo Huanleはサン氏が所有する企業である。
Arkham Intelligenceによると、サン氏は2025年10月時点で20億TRX超(6億ドル相当)を保有している。
Total Value Locked(TVL)
Total Value Locked(TVL)は、DeFi(分散型金融)プラットフォームやプロトコルの価値を評価するための重要な指標の一つ。2025年9月時点、トロンのTVLは約61.4億ドル。プロトコル別のTVLトップ3は以下の通り。
- JustLend(50.4億ドル):レンディングプラットフォーム。ユーザーは資産を提供して金利を稼いだり、担保を預けて資産を借りたりできる。また、TRXをステーキングすることも可能。
- SUN(9.21億ドル):スワップ、イールドファーミング、セルフガバナンスのための統合型プラットフォーム。安定した流動性提供とガバナンス参加が可能。
- USDD(1.25億ドル):トロン発の分散型ステーブルコイン「USDD」の担保型プロトコル。ユーザーは担保を預けてUSDDを発行し、各種DeFiサービスで利用できる。
- 資金調達総額:約7,600万ドル
- 投資ラウンド:(2017年8〜9月、ICO)
- 投資家:ジハン・ウー氏、フェン・リー氏らのエンジェル投資家



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