
トロンに拡大
仮想通貨取引所クラーケンと株などのトークン化サービスを提供するBackedは20日、TRON DAOとの協業を発表した。
協業の目的は、株やETFをトークン化して取引できるようにするサービス「xStocks」を、暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)のブロックチェーンに対応させること。クラーケンの顧客は数週間で、トロンのブロックチェーンを介してxStocksのトークンを送受信できるようになると説明した。
最初はソラナ(SOL)にローンチしたxStocksは、マルチチェーン対応を継続している。先月にはクラーケンとBackedが、BNBチェーン(BNB)への対応を発表。トロンは3つ目のブロックチェーンになる。
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今回の発表では、トロンのブロックチェーンについて、処理能力が高く安価に使用でき、世界で実績があると評価。xStocksの発展における次の段階に適したブロックチェーンであると説明している。
そして、これからトロンのブロックチェーンにも対応できるようにして、トレーダーや投資家のアクセス可能性を高め、選択肢を提供していくとした。
また、今後についても、クラーケンの顧客のために他の高性能なブロックチェーンに対応できるようにしていく計画だとも述べている。
今回の発表でトロンの創設者であるジャスティン・サン氏は以下のようにコメントした。
今回の協業は、トロンの分散型ネットワークがトークン化された株をいかにして、よりオープンで透明性が高くアクセスしやすい環境にもたらすことができるかを強調している。
トークン化された株は、仮想通貨にとって自然の進化で、従来の市場とブロックチェーンをつなぐものだ。
人気のある株の需要が、かつては市場から除外されていた世界のユーザーと結びつくことで、より効率的かつ柔軟でアクセスしやすい市場が誕生するだろう。
トークン化の需要
株やETFといったRWA(現実資産)をトークン化する動きは、仮想通貨・ブロックチェーン業界における大きなトレンドの1つ。その中で発展を続けているサービスの1つがxStocksで、クラーケン以外でも取引できるようになっている。なお、米国では現在xStocksを利用できない。
RWAとは
「Real World Asset」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。
今回の発表では、6月にローンチしたxStocksの出来高は25億ドル(約3,680億円)を超えていると説明。これはCEX(中央集権型取引所)とDEX(分散型取引所)における取引の合計である。
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