はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム、DeFiのTVL15兆円突破 デジタル金融基盤としての地位を確立した2025年

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiの成長と金融インフラ拡大

イーサリアム(ETH)は6日、7月に10周年を迎えた2025年の成果を振り返り、「拡大するデジタル文明のための安全な基盤としての地位を確立した」と総括した。

イーサリアムネットワークは、分散型金融(DeFi)、機関投資家の導入、技術開発、分散型組織(DAO)基盤など、複数の分野でマイルストーンを達成した。L1の取引コストは過去5年で最低水準に達し、さらにL2ネットワークでは0.01ドル未満に低下した。

分散型金融(DeFi)の預かり資産総額(TVL)は、990億ドル(約15.5兆円)を超え、これは次に大きいレイヤー1(L1)エコシステムの9倍以上に相当すると指摘。グローバルな流動性を提供する最強のプラットフォームだと強調した。

また、取引コストの削減により、支払い・送金・貯蓄 などの日常の金融活動が可能になったと強調。大規模アプリで手数料を抽象化する仕組みも充実し、グローバルな採用が促進された。

5月のPectraアップグレード後は、スマートウォレットが実用化され、セキュリティとプログラム可能性が向上した。

投資アプリのロビンフッド、米取引所のジェミナイとクラーケンは、イーサリアムのL1およびL2上で株式トークンを展開し、米国株式への長時間アクセスを可能にした。また、規制の明確化を背景に、新世代のネオバンクが加速。カードや報酬プログラムを提供し、1日あたり数百万ドル規模の決済を実現した。

さらにイーサリアム上では18.8兆ドル(約2,950兆円)のステーブルコインが決済され、急成長する予測市場では200億ドル(約3.13兆円)の取引量が見込まれている。(L1+L2)。

APIコール単位のマイクロペイメントから、国際送金を改善するステーブルコインまで、イーサリアムは次世代デジタル金融インフラのベースレイヤーとなっている。

機関投資家による採用とAIエージェント

2025年には機関投資家によるイーサリアムの採用も進んだ。

財務管理のために上場企業がイーサリアムを採用し、ETFや戦略的準備金として保有されるETHは350億ドル(約5.5兆円)を超えた(SER.xyzデータ)。大手金融機関は、スマートコントラクトを用いて資本をプログラムし始め、DeFiへの配分を通じて利回り戦略を多様化。RWA_xyzのデータによると、120億ドル(約1.8兆円)の実物資産がイーサリアム上で発行されている。

イーサリアムのL2は、「検証可能な決済、組み合わせ可能なスケーラビリティ、24時間365日稼働するプログラム可能な金融商品」のために、大手銀行や資産発行事業体、決済業者によって利用されるようになった。

2025年は、銀行口座やパスポートの代わりに、イーサリアムウォレットと暗号証明を持つAIエージェントが経済主体になる年となった。

イーサリアムネットワークは、x402決済規格とERC-8004によるエージェント発見を通じて、AIエージェントの経済活動をサポートした。8004scan.ioのテストネットには7,500以上のAIエージェントが登録されており、イーサリアムはマシンツーマシンの決済インフラとして確立されつつある。

関連:機関投資家需要の復活か イーサリアム、ステーキングの退出待ちがゼロに

技術の進化とコミュニティ

イーサリアムでは、3万2,000人のアクティブ開発者がエコシステムの革新を牽引しており、この10年であらゆるブロックチェーンで最大の開発者コミュニティを擁するようになった。また、10年間で8,800万件以上のスマートコントラクトがデプロイされ、1日あたりのオンチェーン取引が過去最高の174万件に達した。

アルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたEFDevcon(イーサリアム開発者会議)には、130か国以上から14,000人以上が参加し、500以上のコミュニティ主導イベントや、初のイーサリアム・ワールズ・フェア(Ethereum World’s Fair)で協力・交流した。イーサリアムは、単なるグローバルネットワークではなく、多様な背景、分野、コミュニティを持つ人々が集まるグローバルエコシステムとなっている。

イーサリアムネットワークは7か月間で2つの大規模アップグレードを実施し、分散化を維持しつつ迅速な発展を遂げた。

  • 12月のFusakaアップグレード:PeerDAS技術導入により、ブロブ容量が最大8倍に増加=レイヤー2の取引コストの大幅削減
  • L1のガスリミットが6,000万に増加し、決済能力が約33%拡大
  • L2ネットワークは初めて合計5,600 TPS(秒間取引数)を達成
  • 複数のブロックチェーンプロジェクトがイーサリアム L2への移行を完了または計画:Celoは移行を完了。Ronin NetworkとNillionが移行を発表。
  • Open Intents Framework:30以上のチームの支援を受けて2月にローンチ
  • Ethereum Interop Layer :11 月にテストネット フェーズに入り、チェーン間でトラストレス単一署名トランザクションが可能に

関連:イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ

ユースケースの拡大

イーサリアムは主権的デジタルIDを基盤に、世界規模の協調プラットフォームとして機能している。

暗号資産(仮想通貨)による寄付で地震支援や国際支援が行われ、ナイジェリアのETH Enuguなどのポップアップ都市もイーサリアム上で運営されている。また、ブータン王国は国家デジタルIDをイーサリアムに移行し、20万人以上の市民IDをブロックチェーン上で管理している。

DappRadarの統計によると、2025年に、消費者向け分散型アプリがレイヤー1上で2億4,400万以上のユニークアクティブウォレットを獲得した。また、L1はNFT取引量とロイヤリティでトップを維持し、L1およびL2ネットワークで数百万のユニークコレクションが誕生。イーサリアムベースNFTでクラウドファンディングされたアニメが、コミュニティ主導のハリウッド作品として初めてエミー賞(新興メディア番組:優れたイノベーション賞)を受賞した。

さらに、イーサリアムは、ステーブルコインやDeFi、NFT、インフラ、社会貢献など多様な分野にまたがる分散型組織(DAO)の調整レイヤーとして機能し、数十万規模の参加者を結びつけた。イーサリアムは、クリエイターやコミュニティをつなぐ基盤として日常文化にも浸透し続けている。

関連:ブータンが国民IDシステムをイーサリアムに導入、世界初の事例に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/26 木曜日
10:34
ハット8の2025年決算、ビットコイン価格下落で赤字へ AIインフラ開発中
ハット8が2025年通期決算を発表した。仮想通貨ビットコイン価格下落による含み損で純損失を計上する一方、AIインフラ開発により次世代事業への転換を加速している。
10:17
テザーがデジタルマーケットWhopに約300億円出資、ステーブルコイン決済を拡大
テザーがデジタルマーケット「Whop」に2億ドル(約290億円)を出資。Whopの評価額は16億ドルに。Whopはテザーのウォレット開発キットを統合し、USDTによる国際決済に対応する。
09:50
予測市場カルシ、MrBeastの編集者と元カリフォルニア州知事候補のインサイダー取引に罰則
予測市場カルシが、MrBeastの動画編集者と元カリフォルニア州知事候補のインサイダー取引を認定。編集者に約300万円の罰金と2年間の利用停止、知事候補に5年停止を科し、両案件をCFTCに報告した。
09:40
イーサリアム財務戦略から脱却、ETHジラが社名変更しトークン化事業へ転換
ナスダック上場のETHジラが社名をフォーラム・マーケッツに変更し銘柄を「FRMM」に切り替えると発表した。イーサリアム保有を軸とした財務戦略からRWAトークン化事業へと軸足を移し、機関投資家向け金融プラットフォームとしての再構築を本格化。
09:00
4400億円規模のデジタル証券をパブリックチェーンへ、ProgmatがST基盤をアバランチへ移行
Progmatが Ava Labs・Datachainと協業し、ST基盤をCordaからAvalanche L1へ移行すると発表。クロスチェーン技術LCPによるDvP・PvP決済の商用化も進める。
08:35
ビットワイズ、「仮想通貨の価格にウォール街の参入は織り込まれていない」
ビットワイズの最高投資責任者は、現在は仮想通貨領域において投資家の認識と実際の構造的な変化に差があるとし、仮想通貨の価格にウォール街の参入は織り込まれていないと指摘。その理由を分析している。
07:55
ヴィタリック、2月に1.7万ETH超を売却 その背景は?
イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏が、2月中に約1.7万ETHを売却したことが判明した。市場価格が大幅に下落する中での売却だが、プライバシー技術等の研究支援を目的とした資金調達の一環と見られる。
07:10
GDカルチャー、ビットコイン準備金の売却で自社株買いへ
ナスダック上場のGDカルチャー・グループが保有する7500BTCの仮想通貨ビットコインの売却を取締役会が承認。ビットコイン価格の下落で含み損が拡大する中、仮想通貨を財務資産として保有する企業戦略のリスクが改めて浮き彫りに。
06:35
米ジェーン・ストリート、テラ崩壊巡るインサイダー疑惑で提訴 ビットコイン値動きへの影響指摘も
Terraform Labsの管財人が、2022年の崩壊時に非公開情報を利用したとしてJane Streetを提訴した。市場では同社の売り圧力停止が25日のビットコイン反発の一因となった可能性を指摘する声も上がっている。
05:55
米サークル決算、USDC流通高72%増 競合テザーは2カ月連続で縮小
仮想通貨ステーブルコイン発行会社のサークルが2025年第4四半期決算を発表し、売上高は前年同期比77%増の7億7000万ドルを記録した。調整後EBITDAは412%増と急拡大し、株価は30%超の上昇を見せた。
05:40
米ビットコイン現物ETFに約400億円の純流入、5週連続の流出傾向に終止符
2月25日、米国のビットコイン現物ETFに約400億円の純流入を記録した。過去5週間にわたる記録的な資金流出が止まり、機関投資家による「押し目買い」の兆しが鮮明となっている。
05:00
米FG Nexus社、イーサリアムを7550ETH追加売却 累計損失は約130億円に拡大
オンチェーン分析Lookonchainの報告によると、米イーサリアムDAT企業FG Nexusが2025年夏に約2億ドルで購入したETHを相次いで売却し、累計損失は約8280万ドルに達した。ETH価格低迷で保有戦略見直しを余儀なくされたか。
02/25 水曜日
16:42
米仮想通貨銀行Anchorage、ストラテジーの優先株保有を公表
米国初の連邦認可仮想通貨銀行Anchorage Digitalが、ストラテジーの永久優先株STRCをバランスシートに組み入れ、提携を締結。機関投資家によるビットコイン財務戦略への参入加速を示す動きとして注目される。
15:22
マスターカード、仮想通貨部門ディレクターを募集
マスターカードが仮想通貨フロー部門のディレクター職を公募。ステーブルコインと法定通貨の相互変換製品を主導し、Web3決済インフラの整備を加速させる狙いだ。
14:30
レイ・ダリオのビッグサイクル投資術とは、500年の歴史から学ぶ富の守り方
世界最大のヘッジファンド創業者レイ・ダリオが、500年の歴史と50年の投資経験を基に投資の原則を公開した。価格変動ではなく「資産没収・資本規制・市場閉鎖」こそが真のリスクと警告し、現代投資家が見落としがちな歴史的教訓と、資産を守るための投資原則を解説した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧